はじめまして、またはご無沙汰しています。 「超」怖い話の加藤一です。 「超」怖い話とその周辺の情報をお知らせに参りました。  さて、怪談屋にとって今年の夏は実に熾烈でした。  昨年末に竹書房から発売された「ハローバイバイの都市伝説」が口火となって、この夏は実話怪談の隣接ジャンルでもある都市伝説本が大ブレイク。実話怪談本もあちこちから枯れ草に火を放つが如き勢いで、ぶわーっと大盤振る舞い。  僕は勁文社版「超」怖い話初巻から数えて実話怪談本を16年やってますが、実話怪談本がこんなに覇を競うように出た年って、ずいぶん久しぶりかもしれません。著者の層の厚さではむしろ歴史的快挙というか……。  そんな中にあって、「超」怖い話周辺からもいろいろ出してます。本も出てるし、朗読CDも出てるし、アニメも、ゲームも!  まずは最新刊から。 ●「超」怖い話 怪記 2007年8月10日発売(竹書房) http://www.amazon.co.jp/dp/4812432227?tag=chokowaihanas-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4812432227&adid=1566Z0RFRXXAGFTD23CE&  今年の始め、「超」怖い話I(イオタ)にて松村進吉としてデビューした著者による初単著が登場です! 去る6月に、ライバルかつチームメイトである久田樹生の単著【怪歴】が発表され、7月には最強の現役・平山夢明による夏の大本命【「超」怖い話K(カッパ)】が世に「超」怖い話の真髄を見せつけ。そして、怪談シーズンの後詰めを受け持つのがこの【怪記】となります。久田樹生とは趣を異にする才能。怪記を読むと、怪歴とは志向するものがかなり違うことがわかります。怪記の完成原稿を読んだ久田樹生は「何度も繰り返し読み継がれるような正統派の「超」怖い話」と言ってました。  今の「超」怖い話チームは、全員が「異なる「超」怖い話」を書いているわけで、ラストマンが如何なる怪談を見せてくれるかは、店頭でご確認下さい!  そういえば、超-1/2007の結果発表も怪記に掲載です。随分引っ張っちゃいましたが、苦悩の末の今年の結果がついに……。 ●超-1 怪コレクション 黄昏の章 2007年9月下旬発売予定(竹書房)  超-1/2007の傑作選となる今年の怪コレ第一弾は、まずは9月下旬に進発予定です。  タイトルは表記の通り「超-1 怪コレクション 黄昏の章」で確定。超-1ブランドは「超」怖い話ブランドからの暖簾分け独立となりました! いや、タイトルが長すぎという話があってですね(笑)。だけど、昨年三ヶ月三巻連続刊行のおかげで、怪コレというタイトルが書店さんにも定着しているということで、このようなタイトルに。  そして「黄昏」に続く第二弾も早くも準備中です。400話以上もあると、一巻に納まりきらないんですよ(´・ω・`) こちらももうしばらくお待ち下さい! ●東京伝説 溺れる街の怖い話 朗読CD 2007/7/25発売(ベルウッドレコード) http://www.amazon.co.jp/dp/B000SQMCTI?tag=chokowaihanas-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=B000SQMCTI&adid=0YDCS8Z9G28W5VXHFSYF&  あの東京伝説が、朗読CDになって登場です。音読するアーティストは「じまんぐ」。収録エピソードは「プロローグ」「ダンベル」「しかたないよ」「携帯用デジタル音楽プレーヤー」「あるプレイボーイの瀕死」「蚊」「雪山」となっています。  うはー。アレを声で。アレを耳で聞くんかッ! ご紹介がちと遅れましたが、すでに7/25から1500円で発売中。これは平山ファンは聞かないと。ヘッドホンで。夜の公園のトイレの個室とかで。 ●東京伝説 うごめく街の怖い話 朗読 (配信開始日未定)(モバイル・ブックJP)  朗読タイトルは溺れる街〜だけではありません。なんと、うごめく街〜も。こちらは、CDでの発売ではなく携帯電話配信用朗読コンテンツでして、1話100円での配信となります。うごめく街〜からピックアップされた20話程度が、携帯電話で聞ける、と。対応するのは、以下の通り。 ・音の本棚(モバイル・ブックJP DoCoMo向け) ・サウンドストーリー(JVCエンタテインメント DoCoMo向け) ・めちゃ歌フル(インフォコム DoCoMo向け) ・ポケメロJOYSOUND(エクシング DoCoMo向け) ・音の配達便(DNP Windows向け)※PCでもOK ……で、朗読ネタは実はまだあるんですよ!!! ●「超」怖い話A(アー) 朗読 (配信開始日未定)(モバイル・ブックJP)  同じくモバイル・ブックJPから、「超」怖い話Aも朗読音声化されることになりました! 「黒い筋」「八木山橋」「小鳥」「腐り縁」「バルコニー」「眉剃り妊婦」「ボッタクリ」などなど、おなじみの「超」怖い話Aから収録作を20話ほどピックアップして朗読! 実はこれ、こないだサンプルを拝聴しまして。一話あたり、6〜10分くらい。一人で延々朗読ではなく、複数の声優さんによるミニドラマ仕立てになっています。改めて人の手(声)で語られると、腰が抜けるほど怖いス。  これもうごめく街〜と同様、1話100円で携帯電話/PC向けコンテンツとして配信されます。PCでDLしてiPodに入れて夜のマンションのエレベーターなんかで聞いていただきたいところです。 ●Michao! 真夏!怖い話ワースト14 2007/8/10配信開始 (講談社) http://moura.jp/manga/michao/horror07/ 講談社の携帯電話向けコミックコンテンツMichao!が、怪談コミック特集の配信を開始しました。さて、この怪談コミックの14話中の8話の原作に「超1W」というのが付いていますが、これは加藤・久田・松村の「超」怖い話冬班の3人がそれぞれ原作提供をしている実話怪談モノとなります。なんでかいつのまにか、このPNになってました(^^;) 作画はうえやま洋介犬氏、鯛夢氏、陽香氏、空路氏、有川裕氏、ふさ十次氏、まつざきあけみ氏。 ●今月の平山夢明関連情報 怪談関連が怒濤に出まくった7月の夢明さんでしたが、8月にも出ます。 8月末に、精神分析の大家・春日武彦先生と夢明さんの対談本が、扶桑社新書から出るんだそうです。その名も、【狂いの構造−人はいかにして狂っていくのか】。 夢明さんはタイトルを【きちがい入門】にしてくださいと頼んだそうですが【狂いの構造】に変わってたそうです。……いや、きちがいはまずくないスかwwwww 新連載では、月刊ランティエで【びきまん】、小説すばるで【頭脳警察】が始まります。 おお! びきまん、ついにその姿を現すんですね! 頭脳警察というと往年のバンドを思い浮かべてしまう人もいるかもしれませんが、そっからバンド名がポンと出てくる人は若くないですッ! また、講談社【怪奇宴〜現〈うつつ〉の巻〜】に、少年シリウスに掲載された鳥肌口碑の一部が収録されるそうです。こちらは8月23日発売。 ところで、【独白するユニバーサル横メルカトル】に収録の、【卵男】【怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男】のアニメ化が進行中だそうです。 アニメ? アニメ化? スゲー(д lll) アニメ化の詳細については、情報が入り次第お知らせしたいと思います。 宮部みゆきさんが「ミサイルマン」を不用意に読んで寝込まれてしまったんだそうで、そのとき送られてきた感想が、ミサイルマンの販促チラシにぶっ込まれています。夢明さんから送っていただいたので、以下に置いておきますね。ファイルサイズがかなり大きいので、携帯から見るのはパケ代がちょっと危険です。 http://www.chokowa.com/other/missile_s.jpg さて、今回最後の情報はこちら。 ●PS3用ソフト「忌火起草」 2007年10月25日発売予定(セガ×チュンソフト) http://www.amazon.co.jp/dp/B000QHUJWG?tag=chokowaihanas-22&camp=767&creative=3975&link_code=as3  ホラーサウンドノベルの金字塔「弟切草」から15年。満を持してホラーに立ち戻ったサウンドノベル15周年記念作品【忌火起草】。HD画質+ムービー+5.1chサウンド+台詞がフルボイス……PS3のスペックをフル活用した、ゲーム史上最恐のサウンドノベルの登場です。  ……って、なんでゲームソフトの話がこのお知らせメールに載るのかと言いますと、「超」怖い話・四代目編著者の加藤一が、忌火起草のメインシナリオライターの一人として参加しているのです。実は、随分前からずーっと書いてました(^^;)  僕の他のメインシナリオは、北島行徳(氏講談社ノンフィクション賞)、牧野修氏(日本SF大賞)と、折り紙付きの実力派の方々。なんだか凄いところに呼ばれてしまってビックリドッキリで、最初にオファーがあったときは僕は担がれてるのかと思いました(^^;)  ともあれ、僕には「実話怪談屋代表」としてお声が掛かったものと思っております故、弩2級のものをご期待いただいてよいかと。力の限り頑張りました。ハイ。  今なら、予約特典にメイキングが付くそうです。で、9月のTGSにも行くことになるみたいです。今まで取材でしか行ったことなかったんですけど(^^;) http://www.chunsoft.co.jp/games/imabikiso/  ……いやー。  しかし今夏の実話怪談ラッシュは本当に凄くて、「超」怖い話や「弩」怖い話の既刊も結構重版されてるみたいです。「超」怖い話Aなんか、最新版は12刷ですって。スゲー。「売れなかったら次はありませんよ」と言われてたあの冬が遠い日の幻のよう……(´Д`)  そういえば、今年の初夏に出たばかりの続おまえら行くな。も、出て2ヵ月も経ってないのにもう重版ですって。怪談の夏、怒濤の夏〜。  そして、怪談の旬が過ぎたかと思ったら今度は読書の秋が!(笑)  怪コレの秋はもう間近ですよー。 ●お知らせメールについて  このお知らせメールは、「超」怖い話&著者関連書・関連アイテムの買い逃し、関連イベントの見逃しがないように事前情報をお知らせする情報メールとなっています。  お知らせメールの内容は、転載、引用、紹介自由ですので、どんどんご紹介ください。また、お知らせメールに関連情報を掲載したいという出版社編集部の皆様、post@chokowa.com宛に情報をお知らせください(^^;)  配信に心当たりがない、メアドを変更する、もう要らない(つД`)方はこちら。 http://www.chokowa.com/mail.htm  新規登録、解除、過去のお知らせ(一部)の閲覧ができます。  途中から見始めたので昔のお知らせメールを読んでみたいといった方などいらっしゃいましたら、 http://www.chokowa.com/mail  までお願いします。  というわけで、「超」怖い話を始めとする諸々の新刊を、今後もどうかよろしくお願いします。 ■「超」怖い話チーム  平山夢明(夏) http://blog.livedoor.jp/hirayama6/  加藤 一(冬)お知らせメール文責 http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/  ※お知らせメールより早いこともある最新情報はblogで  松村進吉(冬) 久田樹生(冬) 「超」怖い話公式ホームページ http://www.chokowa.com/ 絶賛発売中の既刊 http://www.chokowa.com/data/backnumber.htm