「なんかさ、気付いたらしいんだ。うちのが」
田川が言った。
彼の浮気に、奥さんが気付いたらしい。
その事は、実はもう奥さんから相談を受けている。
夫婦共に、学生時代からの付き合いである。
…………
この作品は超-1作品集【「超」怖い話 超-1 怪コレクション】に収録されました。
続きは怪コレクションでご覧下さい。
【「超」怖い話 超-1 怪コレクション】加藤一 編
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こころママ 2006年6月3日 12:26
うわ、この生霊も恐ろしい。抜き差しなら無い状態になってますよ、田川さん!
「ワイシャツ」がさらっとした印象だったのに比べ、こちらはずんと重くきますね。
奥さんの「気づいた」と、田川さんの考える「気づいた」が、まったく違う方向にあるのが、男女の差を示していて面白いです。
奥さんに出たものよりも、田川さん側に出た怪異のほうがパワーが大きいのもいろいろ考えちゃうなあ(普通は逆よね)。ここまでくると、愛と執着というよりもすでに憎悪が入ってきてる?首しめてきてるし。
別れても断ち切れないこと確実なうえ、別れたほうがもっと恐ろしいことになる、といったニュアンスの最後の一文が効いてます。人間のどろどろを深く感じさせるいい(?)怪談です。 プラス1点
mariman 2006年6月2日 21:00
てらまち 2006年5月30日 17:25
なかなか。楽しさの中に、一筋の怪異アリ。+1。
2006年5月30日 15:37
イイ。+1
柏木 麻宏 2006年5月30日 13:48
女の恐怖を再確認させられた感じです。「ワイシャツ」の方のお話との繋がりもすばらしいなぁ。+1
久遠平太郎 2006年5月29日 21:46
評価+1。
なるほど、こういう手法もあったか!と膝を叩いてしまいました。
実験作の多くは文体での工夫だったなかで、この試みは斬新です。
筆者氏のアイデアに敬意を表して+1です。
藪蔵人 2006年5月27日 22:54
連作なんでしょうけど、これ単体でも十分に楽しめますね。
ホント、ネタの勝利ですね。
評点: 1
林不二男 2006年5月24日 21:43
当事者は気付いていないと言うタイプの話として、すっきり上手に出来ていると思いました。「ワイシャツ」とつながっているのは極私的さんのブログで教えて頂きました。好きな趣向です。 +1
有澤 凪 2006年5月22日 1:31
「ワイシャツ」と対になっている作品ですね。個々で十分怪異が成立している作りなので、それだけでも好評価です。+1
ミミちゃん 2006年5月21日 6:48
sora 2006年5月19日 18:45
文章;■■■□□
怪異;■■■□□
恐怖;■■■■□
評価;■■■□□→ 1
非常に判りやすい怪談であると感じた。
洋服箪笥から手が伸びる怪異は新耳袋でもあったが(あちらは生霊ではなかったが)、その他の怪異はそれぞれ興味深く読ませて頂いた。
「ワイシャツ」の続編と見るとかなり味わいは深くなる。
複合技でやられた、という感想である。
…これで全然違う作者だったらヘコみますが。
もり けんた 2006年5月18日 16:29
なるほど!(・о・)みなさんのおっしゃってる事が正しいのならなかなか心憎い演出です!単体でも作品が生きてますしね。作者さまお見事です(^о^)プラス1で。
ひと粒で二度おいしいアーモンドグリコ系怪談!ただ、なぜかそこにピーナツの味がしてしまう違和感の正体は、奥さんの敏感さに比べて友達に相談し怪異が起きても元凶に気付かぬダンナのトロさ…。なぜ?(--;)
あっ!なるほど!この方も「鈍い方々」なんだ!ヾ(へへ;)
ネジ 2006年5月16日 23:47
みなさんの講評を読まなかったら、「ワイシャツ」と連作だと気付かなかったかも。でもそうだとすると面白い。+1
それにしてもクローゼットから伸びた得体の知れない手より、奥さんに浮気がバレることのほうを気にしてる田川さんあるイミすげー、みたいな。
TOMOKI 2006年5月16日 15:17
面白い試みですね。思わず「ワイシャツ」を読み返しました。
前作での奥さんの「確信」はこういう事だったのかと感心しました。
「怪異としては少し、弱いんじゃないか?」に思わず笑いましたw
筆者氏に見事にしてやられた感があります。次は愛人視点作が登場
なのでしょうか?+1
くりちゃん 2006年5月14日 10:09
何度もごめんください。
他の方々のコメントを読んで、「ワイシャツ」と表裏一体だと気付かされました。
それまでは単によく似たネタだと思っていましたが、本当に同じ方の作品だったならば、大変面白い試みだと思います。○
風来月人 2006年5月14日 9:30
うーん、生き霊の話としてはありきたりではないでしょうか?±0です
ナルミ 2006年5月14日 3:52
一つの怪異を別の視点から描いた、というのが面白かった。
超−1のルールからすれば微妙なところだが、「ワイシャツ」との合わせ技で+1。
ponken 2006年5月13日 19:16
う、正直に言いますと他の方々の講評を読んで、はじめて「ワイシャツ」の裏話?と気づきました。
確か連作などは、NGだったと思いましたが、こういうタイプならOKかなぁ・・・と。やられました。+1で。
金縛郎 2006年5月13日 17:07
なるほど、「ワイシャツ」は奥さんの視点、こちらは
旦那さんの視点から、というわけですか。
こりゃ合わせ技で一本、という感じですね。
正直「ワイシャツ」単独では好評価までに至らなかった
のですが、あちらを話の「枕」として捉えると、こちら
の話の怖さが倍増します。
こちらの話を慎重に練り込まれたのか、それともわざと
終盤まで寝かせておいたのか。後者なら作者の方に
「お人が悪い」などと毒づきたくもなりますがw、
いずれにせよ、やられました。
○。
メイ 2006年5月13日 15:38
そっか! どこかで読んだエピソードと思ったら・・・なるほど・・・。
こういう楽しみがあるから怪談は止められなくなる。
薄ら暗い楽しみではありますが。
+1
灯篭 2006年5月13日 10:52
田川(夫)さんの記憶から徐々に怪異が引き出されていますね。
まだ解決されていない、後日談も少し知りたいですね。
吉田 2006年5月13日 10:29
良い▲
極私的さんのブログを読んで気付きましたが、
ははあ!なるほど、そういうことか!いいねえ、こういうのも長期開催の超ー1ならではの面白さですねえ。
で、本編ですが。
僕はこういう、怪異以外の部分にも広がりのある作品は好きです。怪異の怖さだけをストイックに追い求めると、ジャンルとしてやせ細っちゃいますからね。
この作品の場合、浮気という行為と起こった怪現象が、お互いの怖さを引き立てあって効果的であると思います。
旦那さん、奥さん、浮気相手、それぞれの感情のヒダが怪異を軸にして展開しているような。ここに描かれていない女性二人についても、「怪現象が起こっているのに黙っている奥さん」「生霊となって現れているのかもしれない浮気相手」と、人間の怖さを想像させる仕組みになっていますね。
作者の方は、ある意味、良い友達をお持ちになられてますね……。
くりちゃん 2006年5月13日 10:24
↓これは怖い、という言葉ですが、タンスやクローゼットのように暗いところからニュッと手が出てくる場面が、です。
くりちゃん 2006年5月13日 10:17
愛人の方が生き霊をとばしている?ようなお話ですね。奥さんに悪さしないだけいいですけど…?
後半の怪異は『新○×』で類話を見ましたが、これは怖いです。