「木村くん、大丈夫?」
木村の元にこんなメールが届いたのは、ある暑い夏の昼下がりであった。
発信者は木村の後輩である。
何が大丈夫なのか、全く要領を得ない木村は、どういうことなのか説明するようにメールを送信した。
直後、木村の携帯が鳴った。無論、後輩からである。
「あ、もしもし木村くん?」
「おう、なんだあのメールは一体?」
「無事だったの?」
「無事も何も俺取り込んでて……てか、いったいどういうわけなんだよ?」
抑え切れなかった少々の苛立ちを伴った口調で木村は問うた。
「うん、さっきさ、俺家の近くの自販機にジュース買いに行ったんだよね。でさ、自販機に金を入れたとこでふっと横のほうが気になって目を向けたのよ」
「んで?」
「そしたらさ……道路の向こうから、木村くんが歩いてきたんだよ。けど、全身血だらけで服もビリビリに破けててさ……肩を押さえてるし片足引きずってるし、もう見ただけでも大怪我負ってるって判る姿だったんだよ」
「……」
「俺も呆気に取られちゃってさ、声掛けられなくて。で、曲がり角の向こうに消えていって。少しして正気に戻って後を追いかけたんだけど、もう姿が無くてさ……」
そこでメールを打った、というわけである。
しかし、木村が後輩に目撃されていたことなど有り得ない。なぜなら木村はその時間、後輩宅から30kmほど離れた場所で現場作業に当たっていたのだから。
「見間違えじゃないのか? 他人の空似とか」
「いやあ、顔も背格好も木村くんだったし、髪型だってそうだよ。見間違いじゃないと思う」
真夏の暑さで吹き出た汗が一気に引いた、と木村は語る。
それから一年近くが経つが、今のところ木村の身に異常は起きていない。
LRg
ぼっこし屋 2006年6月3日 18:37
ラストの一文は不要だったかな、とも思います。
目撃したのが木村本人ではなくその後輩という点が少々弱く感じました。
±0
sora 2006年6月3日 12:38
文章;■■□□□
怪異;■■■□□
恐怖;■■□□□
評価;■■□□□→±0
mariman 2006年6月2日 21:23
久遠平太郎 2006年6月2日 20:23
評価±0。
よく聞くドッペルゲンガーの話ですがうまくまとまっていると思います。
水町 2006年6月2日 1:49
面白いです。
やはり後輩から「クン」呼ばわりが気になる。±0
2006年5月30日 14:43
結構すき。+1
柏木 麻宏 2006年5月30日 13:08
ドッペルゲンガー的な内容ですね…!文体はなかなかかと。±0
ミミちゃん 2006年5月29日 19:56
吉田 2006年5月29日 12:40
良い▲
ドッペルゲンガー、好きです。何も起こってないってとこが、話としても良いですね。
「メール→電話」だけっていう流れも面白い。これだけで終わる話って、意外と無いんじゃないかな?
ただ、電話での会話ってことで「」を多用したんでしょうけど、今回は効果的では無かったかな。直接のセリフなのに逆に臨場感を半減させている印象でした。
よく判らないけど、
「後輩が木村くん(?)を目撃した」ってシーン描写ではなく、
「電話で後輩の目撃談を聞く木村くん」ってシーン描写になっちゃってるからですかね。
これは、ちょっと勿体無いかも。
超-1にも似た話はありましたし、テイストが『新耳袋』に似ているかなあ、とも思いましたが、ま、マイナスとする程のことではないかな。
有澤 凪 2006年5月29日 2:09
そんな自分の姿が目撃されるのは嫌だなぁ。怪異としては充分ありなのに、似た話が出てしまった後ではインパクト面ではやはり不利ですね。±0
藪蔵人 2006年5月28日 0:57
うーん、ネタが被っていますね。
面白い体験なのですが…
台詞に頼りすぎている点が気になりました。
評点: 0
林不二男 2006年5月27日 0:58
前に載った似た感じの作品の印象が凄く強いので、残念ながら 得点なし
brother 2006年5月25日 11:33
うはっ。
全身血まみれかぁ。なかなかです。顔文字判定だと(・∀・)。
ただ、ちょっと「 」多くね?
もうちょっと自分の文章で表現した方が「超」怖っぽいと思うんですよ。
「無事も何も俺取り込んでて〜」
「そしたらさ……道路の向こうから〜」
あたり。
「 」取っ払って自分なりに書き直すと、「 」の数も減って良くなるんじゃないかと。
ふき出し以外の文を見るだに文章能力はありそうなので、ふき出しに頼らない作文を目指されてはいかがでしょう。
総合で±0
もり けんた 2006年5月25日 8:32
うー、うーん(−−;)
キャベツ氏一刀両断ネタ!
↑(ごめんなさい。いくら言ってもうちの奥さんはこう呼ぶんだモン)(T∧T)
惜しいけど±0。
♯1なら高評価の作品だったでしょう。やはり怪異談も五百集まると、本来なら珍しいネタまで被ってくるものなんですねと実感。共著者の方はよほど心しないと『超−1にあったヤンケ!』と罵られそうで違う意味で怖い!(TT)
マリポーサ 2006年5月23日 19:11
予知&ドッペルゲンガーで目新しさはないけど悪くはないです。
±0
てらまち 2006年5月23日 10:23
恐怖ではないが、興味深い話でした。先輩に「くん」呼びは気になったが。±0。
TOMOKI 2006年5月22日 16:52
杜井 都衣さんのご指摘と同様に、それから一年無事に過ごして来られた
のは、こんな目撃談があったればこそなのではと思いました。こんな事を
言われたら誰でもちょっとした事にも慎重になるはずですし。ドッペル
ゲンガーか生霊か定かではないですが、後輩の前に現れていなければ、
今頃木村君は…と考えると怖いですね。+1
杜井 都衣 2006年5月22日 14:05
▲:凄いですねぇ。
もしかしたら、後輩が知らせてくれたから怪我を未然に防いだ、なんて事はないでしょうかね?
不思議です。
ナルミ 2006年5月20日 3:18
話自体はそれほど特殊なものではないのだが、ドッペルゲンガーの姿が特徴的だったので甘めの+1。
(本筋とは関係ないが、後輩なのにため口で「くん」呼ばわりってのは、そういう業界なのだろうか)
ponken 2006年5月20日 2:08
珍しい話ではないですが、ドッペルの不気味な状態が詳しく描写されているところがいいです。+1で。
金縛郎 2006年5月20日 1:59
厭な話ですね。よくあるといえばそれまでですけど、
くりちゃん氏と同様、掲載順を悔やみたいです。
そのあたり勘案して、甘めですが○としておきまs。
ネジ 2006年5月20日 0:34
うわぁ。イヤだなぁそんなの。
木村くんの仕事が何の<現場>なのかわかりませんが、そんな話聞いたら注意深くなりそう。+1
風来月人 2006年5月19日 23:41
うーん、これはよくあるドッペルゲンガー譚なので、±0です。
風来月人 2006年5月19日 23:40
うーん、これはよくあるドッペルゲンガー譚なので、±0です。
くりちゃん 2006年5月19日 23:15
同級生のドッペルゲンガーが自分の死を見せるお話がありましたが、これもイヤですね。
まとまっていると思います。惜しむらくはあのお話よりも前に発表されていたら、もっと怖く感じたのではないかと。