これは知人の体験談。
彼女は十六年前その家に引っ越してきた。
以前は鬱蒼と茂った松林が広がっていたが、父が家を建てることとなりその松林は半分ほどコンクリート基礎の下敷きとなった。やがて家が完成し彼女が越してきたころ異変は始まった。最初に気付いたのは母。どこからともなく笑い声がする。それは昼間に限られていた。近所には老人世帯が多く御孫さんでも遊びに来ているのだろうと気にも留めなかった。そのうちおかしなことに気付いた。小さな女の子の笑い声の前後に天井が鳴るのだ。まるで足音のようにギシギシと声にあわせてその音は移動した。笑い声もそれと共に大きくなっては小さくなってを繰り返した。
ある日、彼女はコタツで転寝をしていた。そこヘパタパタと足音を響かせて小さな影が目の前をよぎっていった。「あれっ?」とは思ったものの寝惚けたのだろうとまた眠りについた。誰かが肩を揺すっている。うーん、お母さん、もうちょっと寝かせて」
耳元で"きゃははは"と楽しそうな笑い声が頭の中に響いた。
「うっるさいな・・・」
手を上げて声を振り払うと笑い声はぴたっと止まった。うっすら目を開ける。ぼやけた視界に小さな影が部屋を横切っていくのが見えた。彼女はもう一度眠りに落ちた。
彼女は夢を見ていた。夢の中で女の子が笑っている。松林のあっちこっちからその子は器用に顔を出してはこっちを見ていた。
「誰?どこの子?こんなとこで遊んだら駄目だよ。松痛くないのかな?」
いつの間に来たのかすぐ間近に女の子の顔があった。
「うわぁビックリしたー。こんなとこで遊んだら危ないよ。お家に帰ろう。お家はどこ?」
すると今まで笑っていた女の子が急に静かになりうつむいた。
「どうしたの?ねぇお家はどこ?」
女の子は黙ったままだった。顔を上げさせようとその子の肩に手を置いた途端、すごい形相で勢いよく女の子は顔を上げた。瞬間左手に激痛が走った。見ると左の手のひらに小さな歯形がついていた。「痛ぁいー」と叫ぶと目が覚めた。ずきずきと火箸を押し付けられた様な熱い痛みが左手に残っている。ふと目をやると小さな歯形がついていた。
肩を揺するものがいる。恐る恐る目をやると夢で見た女の子がジーと上から見下ろしていた。「きゃー」思わず悲鳴を上げると女の子は楽しそうに"キャハハハ"と笑い声を残しながらスーっと消えていった。「お母さーん、お母さーん」泣きながら叫ぶと「どうしたの」と母が現れた。鳴咽まじりに途切れ途切れ話すと
「佳代も見たの?佳代が怖がるだろうからと黙ってたけどお母さんも同じように噛まれたの。編み物しながらコタツでうとうとしてたら小さな女の子が膝に座ってきていきなり噛んだの。」二人で震えていると父が仕事から帰ってきた。「なんだ二人して震えて。どうしたんだ?」訥々と話すと父は「夢でも見たんだろう」と笑っていた。それ以来、女の子が顔を出すことはない。でも時々、忘れたころに天井がぎしぎしとまるで誰かが歩いているように鳴るとふとあの笑い声を思い出す。
LRg
柏木 麻宏 2006年6月4日 0:04
長いのはもう少しダイエットして欲しかったです;コレで最後のコメなのに、もう四日だ…orz -1
ぼっこし屋 2006年6月3日 23:09
書き急いだような印象を受けました。
場面転換にしても、もう少しわかり易くしたほうが良いのではないでしょうか。
±0
mariman 2006年6月2日 21:12
久遠平太郎 2006年6月1日 20:35
評価±0。
起こったことをそのまま書き連ねたという感じ。
もう少し読者を意識して話しにメリハリをつけた方がいいと思います。
てらまち 2006年5月29日 13:59
最初に母の経験が始まり、そのまま「彼女」の経験に移っているので、全て母の経験かと思って読んでいたら、途中でこんがらかってしまった。文章再考の余地あり。−1。
吉田 2006年5月28日 17:33
得点なし
松林というシチュエーションといい、ネタ自体は良いです。緩急をつけて語ることを心がければ、もっと良作になったかと。
特に最後の段落は、息継ぎナシでクロールしているって感じでした。こんなに急がずとも、簡潔にまとめるか、リズム良く描くかすれば、読者はついてきてくれるんじゃないかな。
藪蔵人 2006年5月28日 0:00
怖い話だと思いますが、文章を読むのに必死でそれを楽しむ余裕がなかったなあ。
人に読ませる文章というのは難しいですね。
評点: 0
ミミちゃん 2006年5月26日 0:21
林不二男 2006年5月25日 20:39
「噛む」というのは珍しいと思いましたが、文章が怖さを盛り上げてくれませんでした。 得点なし
有澤 凪 2006年5月24日 23:59
結局、松林とは特に関係はなかったのでしょうか。起こったことをそのまま順に書いているだけなので、せっかくのネタがほとんど活かされないまま終わってしまいました。±0
sora 2006年5月24日 21:38
文章;■□□□□
怪異;■■□□□
恐怖;■■□□□
評価;■■□□□→-1
文章はもっと読み手を意識した配慮が多分に必要であると思う。
登場人物の台詞、悲鳴に全く緊張感が伝わってこなかった。
怪異自体はそれほど悪いものではないのだが、描写表現の拙さ、文章の読み辛さ故に非常に損をしていると思う。
マリポーサ 2006年5月21日 9:50
文章はちょっと読んでてツラいレベル。
怪異自体は面白いけど、オチがあっさりし過ぎてて拍子抜けでした。
±0
水町 2006年5月21日 2:19
どう表現するのかというのが問題ですよね。−1
ponken 2006年5月20日 23:55
女の子が上を向くところなんて、もっと怖く出来ると思います。あまりにも、怪異をさらさらと書きすぎて怖さが損なわれてしまっていますね。もったいないです。+−0で。
もり けんた 2006年5月20日 22:42
このお話も♯1ならそれなりの評価貰えたのではないかと思います。こんなキワなんてもったいないなあ〜(−−;)±0
ネタ結構いけてますよ。スキルがあればいい話に仕上がったのに。
この子はきっと、D伯爵のショップから逃げてきたトンちゃんですよ〜。人を喰った話です〜(^^;)
ナルミ 2006年5月19日 0:56
怪異自体はけっこう怖い。
文章がもっと洗練されれば、それなりに読ませるものになると思う。
±0
TOMOKI 2006年5月18日 16:38
楽しそうに笑いながらやたら噛み付く女の子って…噛み癖のある
タヌキの子供か何か?それとも妖怪系なんでしょうか。不可解で
面白いですね。
文章は破綻しているわけではないのですが、やはり読点や改行が
少なすぎて読みにくくなってしまっていますね。場面や時間が
切り替わる際に空行を入れると、内容自体も理解し易くなると
思います。
怪異に遭遇して佳代さんが上げる悲鳴もやや脱力している感が…。
ところで、左手についた歯形は2つということでFAでしょうか?0
hydrogen 2006年5月18日 1:06
-1
後半は改行位置を考えるのが面倒になったのだなと思う程。
怪異自体も平凡だし、女の子の描写は全くない。
これじゃ出来損ないのを慌てて送ったとしか判断しようがないかな。
金縛郎 2006年5月17日 23:28
他の方も大体同じ感想のようですけど、とにかく改行や
空行、読点などを活用して文章に緩急をつけないと、
読み手を疲れさせてしまいます。
ちと厳しいですが×。すいません。
ネジ 2006年5月17日 22:51
セリフとか悲鳴とか、ぜんぜん緊迫感がないです。
続けて書きすぎて、上手に読者に息継ぎさせてないせいかなーと思うんですけど。±0
風来月人 2006年5月17日 21:08
うーん、長すぎ。怪異はしぼったほうがいいです。±0です
くりちゃん 2006年5月17日 20:58
とても詳細に書き込んでいらしたものですから松林に関する事柄などが出てくるかと思っていました。
そうしたらお父さんに笑われて終わっちゃって。
読点を適宜入れた方がいいと思います。