| VK | TOP | HP |


2006年4月7日(金)

因果

斉藤さんが、小学校二年生の頃の話である。

その日、彼は近所の悪ガキ数人とともに、近くの資材置き場で鬼ごっこをしていた。
すると、土管の陰に隠れようとした友達が、うわっと悲鳴を上げた。
何だと思って集まってみると、そこには黒と黄色に彩られた、毒々しい色彩の蜘蛛が巣を作っていた。
大きさは、掌くらいはあった。
都内でそんなに大きな蜘蛛を見掛けるのは珍しい。
しばらくみんなで感心して見入っていたが、仲間の一人が「気持ち悪い!」と言って石を投げつけると、それぞれが蜘蛛の巣に石を投げ始めた。
そして、運悪く斉藤さんの投げた石が命中し、さすがの巨大な蜘蛛もべっちゃりと潰れてしまった。
その時彼は、蜘蛛に済まない事をしたと言う思いよりも、怪獣をやっつけたような爽快感を感じたという。

翌朝、母親が浮かない顔で朝食の支度をしている。
夢の中で、巨大な蜘蛛にずっと追い掛けられる夢を見て眠れなかったと、独り言のようにぶつぶつ呟いていた。
彼は、昨日の件を母親に告げられなかった。

そのうち、母親は精神状態がおかしくなり、医者通いを始めるようになったが、ある日ポックリ亡くなってしまった。
死因は、「蜘蛛膜下出血」であった。

子供のした事は悪意がないから、監督する親の方にツケが来たんだ…、と斉藤さんは大人になってから思ったという。


LgbNobN

LgbNobNURL

http://www.chokowa.com/cho-1/entry2/tb.cgi/60

LRg

柏木 麻宏 2006年6月3日 22:33

独自の雰囲気が好きですw文体もまぁまぁで、背筋走る怖さも素敵。+1

ぼっこし屋 2006年6月3日 22:24

「回送電車」が実在だったのかどうかも疑わしく、結末と相まって静かな恐怖に包まれる作品ではないでしょうか。
けど、どこからともかく鼻歌が聞こえた時点で、訝しがるならともかく斉唱までするでしょうか。
「自分の身に起こるかもしれない怪異」だっただけに、その不自然さが残念に思いました。
±0

mariman 2006年6月2日 20:50

http://plaza.rakuten.co.jp/mariman1234567/3057

その他の人 2006年5月31日 21:52

不吉な暗示に満ちた作品ですね。怖かったです。
+1

2006年5月31日 16:35

怖いね。ご無事でなにより。
ホームでかごめかごめの鼻歌を歌い出した人がいたら、よく観察してみましょう!!
+1

杜井 都衣 2006年5月30日 10:34

▲:4つ前での人身事故も、この歌にやられたんでしょうか?
移動しているとしたら、ナニモノなんだ。
結構レトロな怪異かな。

有澤 凪 2006年5月29日 17:48

すぐ後ろで鼻歌が聞こえている時点で取り込まれそうになっていたのでしょうか。「ふ〜ん、ふ〜ん、ふ、ふ、ふ、ふ…」という書き方は怖さが霞んでしまって残念な気がします。±0

こころママ 2006年5月29日 14:32

 うわ〜、悪質。癒しの心持ちにさせて獲りこもうだなんて…。ひとの隙をつくにもほどがある。
 多少、先の展開が読める感はあるものの、引きずり込もうとする存在の禍々しさに恐怖を感じて、プラス1点。

ponken 2006年5月28日 20:00

不気味ですが、かごめの唄を一緒に口ずさんでいるところで、オチが読めてしまいました。+−0で。

久遠平太郎 2006年5月28日 16:15

評価±0。
呼ばれたという話ですね。
類話は多いけど鼻歌というのはちょっと珍しいですね。
電車についての事実関係で解りづらいところがあったので厳しめで。

藪蔵人 2006年5月27日 22:03

人を引きずりこむのに、「かごめかごめ」を使うとは。
幽霊?もアジなまねをしますな。
でも結局どの電車に引きずり込まれそうだったのか、よくわからない。
そこでこちらもハッと我に返ってしまうので。
評点: 0

吉田 2006年5月26日 17:35

得点なし
最初の回送電車は、現実のものだったってことかな?直前に人が轢かれていて、その人が綾子さんを誘ってきた……て事?
まあ、正解なんてのは求めちゃいけませんが、釈然としない感じが残ったのも事実。不条理な恐さというより、説明されるべきところが舌足らずになっている印象です。
あと、この幽霊くんには悪いけど、「かごめかごめ」は、ちょっと使い古されてるかなあ。もう「怖い唄」ってイメージで完全に定着してますしね。少しひねった唄で攻めてきたら、もっと怖かったかも。

どうでもいいことですが、J-WAVE「グルーヴ・ライン」の1コーナーを思い出しました。鼻歌で曲を探すヤツ。

林不二男 2006年5月23日 22:06

怖い。声だけという怪談に弱いです。 
最後の綾子さんの台詞特に怖かったです。 +1

てらまち 2006年5月20日 15:09

時間的経緯がわかりずらい。かごめかごめの鼻歌を聴いたときから、体験者が何かに引きずられていくという恐怖は伝わった。±0。

brother 2006年5月19日 18:30

(((( ;゚д゚)))アワワワワ

(・∀・)イイ!!
+1

ミミちゃん 2006年5月18日 23:00

tb
http://chabin.blogtribe.org/entry-2655639fa60cbd9b3d6892c2c9d3c2d0.html

もり けんた 2006年5月17日 23:37

なぜかごめかごめなのかなー?「帝都物語」にそんな意味深な部分かあったようなー?(^^)怪人カトーは腕の治療に土砂加持をって〜えー、これも意味深な!
吸い込まれるような理不尽さにプラス1。
あ、ただ、事故を起こしたらしき電車のあとにすぐ別の電車が来た様な表現なので。何度か読み直し理解しました(^^)v

TOMOKI 2006年5月15日 17:29

起きたばかりの人身事故で亡くなった方なのか、過去にそのホームから
飛び込んで亡くなった方なのか、それとももっと別の何者かなのか…
とにかくあちら側の何かに呼ばれてたんですね。鼻歌のかごめかごめで
取りこまれていく様子が、綾子さんの最後の台詞で補足されて面白い
(怖い)です。+1

sora 2006年5月12日 19:23

文章;■■□□□
怪異;■■■□□
恐怖;■■□□□
評価;■■□□□→±0
怪異自体は特別悪いようには思わないが、人身事故を起こしたかもしれぬ電車を目の前に、鼻歌が聞こえてきたからといってそれに合わせてかごめかごめを口ずさむ主人公の行動が極めて不自然に感じた。

ネジ 2006年5月11日 21:16

面白かったです。ぞわぞわしたー。+1

風来月人 2006年5月11日 18:33

うーん、もう一つ怖くなかったのでプラスマイナス0です。

金縛郎 2006年5月11日 18:04

ああ、ナルミ氏のご指摘の後半には一理ありますね。
♪かー、ごー、め、か、ご、め
というよりは
♪かー、ご、め、かぁ、ごぉ、めぇ
ですね。

まあ評価はそのままにしておきますが。

ナルミ 2006年5月11日 2:07

回送電車と綾子さんがはねられかけた電車の関係がわかりにくい。
±0
(それと、私にとっては、「ふ〜ん、ふ〜ん、ふ、ふ、ふ、ふ…」が、どう口ずさんでも「かごめかごめ」にはならないのだが。「かごめかごめ」なら「ふ〜ん、ふ、ふ、ふん、ふん、ふん」だと思う)

メイ 2006年5月10日 23:42

詳しくないので、人身事故があった電車が回送になるかどうかの真偽はわかりませんが、ちょっと疑問に思った。
あとは、くりちゃんさんも仰ってますが、「そこへ、電車が滑り込んできた」というのは件の回送のこと? 若干わかりにくいかな。
お話はゾッとさせられるし、綾子さんの最後のコメントも効いていると思う。
±0

  2006年5月10日 17:17

そうかな。それほどでもないよ。
割と平凡。
平凡な話ほど点数が甘くなる向きもあるようだが、ここは±0で。

金縛郎 2006年5月10日 15:48

こりゃ怖いですね。
傍証などの客観性を欠いてはいますが、ネタがその
「隙」を埋めて余りあるので、好評価できます。
○。

くりちゃん 2006年5月10日 11:05

では、最初の「回送電車」はこの世のものではなかったということ?怖かったです。○
O
e