世田谷区に住むNさんの話。
土曜の朝Nさんが寝ていると、すぐ近くで友人Sさんの声がした。
「オレ、ちょっと下北・・・行って来るわ」
(うん?こいつ昨夜ウチに来たっけ)
重たい瞼を擦りながら目を開けると、部屋の真ん中にSさんらしき人影が立っている。
室内が薄暗い上、Nさんは裸眼だとかなり視力が低い。
目を凝らしてSさんの顔を確認しようとしたが、どういう訳か顔を見ることが出来ない。
ヘルメットのようなものを脇に抱えているように見えるものの、やはりよく見えない。
下北沢に何の用があるのだろうかと、夢現にNさんは少し気になった。
「もうメシ?あ、服買い行くの?」
Nさんは枕元の眼鏡を探りながら訊いたが、それを手にとってかけた時にはもうSさんの姿はなかった。
時刻は午前9時過ぎ。部屋の鍵は開いていたという。
その日のうちにSさんはバイクで事故に遭い、帰らぬ人となった。
バイカーだったSさんが中央道を通って実家に戻る途中の事故だった。
葬儀を終え東京に戻ったNさんらは、友人たちと数日ぶりに集まることが出来た。
Nさんは、亡き友人のために用意したビールを眺めながら仲間に切り出した。
「Sの奴さぁ、事故の日の朝、うち来たんだよね」
「え、お前何言ってんの?Sの家、三鷹じゃん」
言われてみれば三鷹から中央道に乗るのに、世田谷に寄るのは考えにくい。逆方向である。
だが単に下北沢に用事があったのかも知れない。
「朝だよ、朝。9時くらい。その時は下北行くって言ってたんだ」
Nさんがそう言うと友人らは皆泣きそうな顔になり、こう告げた。
「お前にも電話で言ったような気がするけど。事故ったのは丁度それくらいの時間だったそうだ」
仮にNさんが時刻を間違え、実際はそれより早い時間だったとしても、そんな朝早くに下北沢に用事があるとは思えない。
背後で友人の一人が「まさか」と言った。
Nさんは疑われていると思い、ムキになって振り返ったが、その友人は鞄をごそごそと探って全国版の道路地図を取り出した。
彼は亡くなったSさんのツーリング仲間だった男だ。
「Sとさ、夏になったら遠出しようぜって相談してたんだけど、まさかその下北って・・・」
その友人は地図を開いて指差した。
ページは”下北半島”。指差したのは、”恐山”であった。
LRg
久遠平太郎 2006年6月3日 21:37
評価±0。
先回りした上、撥ねられたんじゃあ散々ですね。
女の霊は何がしたかったんでしょうか?
文章では女が迫ってくる部分での会話文の連続がちょっとクドイ様な気がしました。
厳しめで。
柏木 麻宏 2006年6月3日 19:53
緊迫感はありますが、ある意味で王道の、よくあるお話でした。体験者は十分に怖いのでしょうが、よくあるものはよくある止まりなので。−1
mariman 2006年6月2日 21:37
ミミちゃん 2006年6月2日 2:34
sora 2006年6月1日 12:59
文章;■■□□□
怪異;■□□□□
恐怖;■□□□□
評価;■□□□□→-1
怪異そのものが実にありきたりである。
そもそも女が車を揺らすというのは既に超-1応募作品で公開された怪異である。
また、一連の流れも予定調和としてしか読めない。
もり けんた 2006年5月30日 21:42
うー、うーん(--;)
こりゃまた困ったもんだ?体験者さんカーコンビ二の方か?バンパーの見積もり金額正確です。
でもシロウトさんが普通その場では「三万」とか出せないぞー堯-□-;)って行間開けてくらさい。語りと会話がくっついちゃってるじょー。
そのせいで一気に現実へと舞い戻り〜職業病だなー±0。追っかけてくる女の描写があれば良かったかなーとも(^^;)
brother 2006年5月30日 20:23
これは…。
バンパーにしがみ付かれたお話がありましたが、まさか撥ねるとは。^^;
追いついて車体を揺らしたりと、ずいぶん物理属性の強い幽霊さんですね。
こんなこともあるんだなぁ。^^;
中段の緊迫感はなかなか良いです。
惜しむらくは、セリフが多いことくらい。ギリギリ許容範囲か?
「超」怖にもこれくらいのは時々あるし。
+1です。
吉田 2006年5月30日 14:10
悪い▼
うーん、なるほど。見えない男と見える女。実況中継な怪談って訳ですな。奥さんの方には話を聞かなかったのか、聞いても敢えて使わなかったのか……。
どちらにせよ、この形式だとセリフが多くなるのは避けられませんね。しかし同時に、車で追跡される話だったらスピード感も必要でしょう。この2つがお互いを打ち消し合っちゃってるって印象でした。
有澤 凪 2006年5月30日 1:02
誰しも一度は読んだ事があるような内容で面白くなかったです。−1
ponken 2006年5月30日 0:49
見える彼女と見えない小田嶋君の応酬は、面白かったですが、話自体はよく聞くタイプのものですね。+−0で。
林不二男 2006年5月29日 21:33
台詞の多用が、小説ぽく感じさせてしまうのでしょうか。今一つ迫って来ません。
得点なし
TOMOKI 2006年5月29日 15:07
迫ってくる怪異には緊迫感があったのですが、台詞でその勢いが削がれて
しまっているような印象でした。1st辺りで出てきていたら、もっと
インパクトを感じることができたのだと思うのですが…類似ネタの話が
幾つもありましたし、その場合どうしても後から出てきたものの方が
分が悪くなってしまいます。申し訳ないのですが−1
藪蔵人 2006年5月28日 17:11
怪異自体はやや既出感はあるものの、結構怖いと思います。
が、読んでて流れに乗れないんですよね。
台詞と本文の応酬というのも、マイナス要因だと思われます。
読む人の事を考えて書かれていれば、文句無しの好評価だったと思うのですが。
評点: 0
ぼっこし屋 2006年5月28日 17:06
車を追いかけてくる霊、霊を車で撥ねる、をモチーフにした怪談は無数にあります。
目新しさが感じられず、さらに体験者が車を止めるという行動が不可解で、恐怖が伝わってきませんでした。
最後の一行も余分。結婚したかどうかは、話の流れから考えると全く不要の情報では。
てらまち 2006年5月28日 16:52
類似した話はこの超-1の中にもあります。最後発でこの話を応募するのは勇気がありますね。−1。
しまあに 2006年5月28日 13:13
ちょっち判りづらいですね。
彼女に見えていたモノの説明があったら、良かったかも。
±0
風来月人 2006年5月27日 21:51
セリフが文の流れをとめていると思います。−1です。
モリタマ 2006年5月26日 20:33
最後の一行が余分でした。
ナルミ 2006年5月26日 1:53
最初から最後まで「読んだことのあるような話」だった。
−1
ネジ 2006年5月25日 22:24
緊迫した様子は伝わってきますけど、よく聞く話の範疇ですね。±0
くりちゃん 2006年5月25日 22:19
女が止まるなって言っているのに、男はなんでわざわざクルマを止める必要があるの?
→これは冗談ですけど<笑
会話の応酬がくどい。
金縛郎 2006年5月25日 17:10
本文と台詞をいったりきたりする文体は、読んでいて疲れます。今回はもう締め切りを過ぎていますから間に合
いませんが、今後は極力台詞に頼らないことを念頭に置
かれた方がよいのではないでしょうか。
怪異そのものは割とありきたり。バンパーに痕跡が
残ったあたりがポイントなのでしょうが、残念ながら
すでにそういう作品が既出ですからね。
すいませんが×で。