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2006年4月28日(金)

赤い帽子

うちの弟は、恥ずかしながら走り屋を自称している。
夜中の山道などを走っていると結構色んな出来事に遭遇するらしい。
今回、応募にあたって出来る限りの不思議な体験を話してもらった。
この話は、その中でも、私が一番気味が悪いと思った話である。

その日、弟は友人を乗せ、通勤で使う近道である山道をとばしていた。
通勤でしょっちゅう通っている事もあり、また対向車がめったに来ないので、軽く流すには丁度良い道だった為、山道とはいえ、かなりのスピードで走っていたそうだ。
しばらく走らせていると、なんとなく視界の端に赤いものがチラチラ見えるようになってきた。

「何だろう何だろう…」

と、思いながら走らせていると、ふいに助手席の友人がつぶやいた

「なぁ、あれって帽子かぶった子供じゃないか?」

「!!」

言われてみると、確かに野球帽のような真っ赤な帽子をかぶった小柄な人間が林の中を走っているようだった。
しかし、木々が茂った林の中、かなりのスピードを出している車と並走するなど、どう考えても人間の出来る事じゃない。

急にゾッとした弟はさらにスピードをあげた。
暗く曲がりくねった山道。
両サイドには林が続いている。
赤い帽子が木に隠れてはまた横に出てくる。

車内は静かなパニックになっていた。
いつもなら考えられない程のスピードで峠を降りきると、林もなくなり、ホッと車内の空気も軽くなった。
真っ直ぐ行くと大きい国道、右に曲がると川の土手沿いを走る道になった。
弟は迷わず直進する道を選んだそうだ。
「大きい道に出れば、他の車も沢山通っているだろう」
先ほどの気味の悪い体験が、自然と人気を求めていた。

直進しかけてすぐに、その考えが打ち消された。
先ほどの赤い帽子をかぶった子供が、何の脈略も無く突然目の前に現れたのだ。
両手を広げ、まるで車に覆い被さるかのような動作だったという。

「うわーーーーーーーー」
弟と友人はパニックになりながらも、猛スピードでバックし、右に曲がる道まで戻り、土手に出て帰ったそうだ。そちらの道には異変はなかった。

「でもな、姉ちゃん、一番怖かったのはこの話じゃないんよ」

次を聞くのが怖い。


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[講評]赤い帽子 by 極私的【超−1】講評 at 2006年4月29日 2:32

LRg

柏木 麻宏 2006年6月3日 21:11

うーん、さっぱりした感は好きですが、解り難かったところもありました。0

久遠平太郎 2006年6月3日 20:17

評価±0
ビジュアル的なインパクトは結構あるのだが、文章のモタツキがあるため驚きが感じられませんでした。
思い切って3,4行の超ショートにしたほうが良かったかも知れません。

sora 2006年6月3日 19:23

文章;■■□□□
怪異;■■□□□
恐怖;■■□□□
評価;■■□□□→±0

ぼっこし屋 2006年6月3日 14:54

心霊写真をそのまま切り取ってきたような光景が脳裏に浮かびました。
女性は、ベンチの男性の首が無いことに気付いていなかったのか、はたまたベンチに何者かが座っていること自体気付いてなかったのか……。
±0

mariman 2006年6月2日 21:35

http://plaza.rakuten.co.jp/mariman1234567/3181

ミミちゃん 2006年6月2日 0:07

tb
http://chabin.blogtribe.org/entry-d9b89441437e21cff788bb184f80a7f8.html

てらまち 2006年5月31日 18:10

怪異に遭遇したときの感じ方は、十人十色でしょうね。この文章の場合、表現の仕方だと思います。「何かが、おかしい?」
と表現するか「?」と書くかの差でしょう。
さて、この話は、私にはやはり落ち着きすぎの感があります。惜しい。±0。

ponken 2006年5月30日 21:47

よくある話ですね。それでも書き方次第では、けっこう怖い話になると思いました。+−0で。

吉田 2006年5月30日 10:58

悪い▼
ネタは凄くいいですね。隣の女性が平然としているのも、色々と想像させられていい感じ。
ただ、怪異に気づく箇所の3行が、やはり上手くはないかなあ、と。?や!や「」で強調するのも、タメをつくるのも、ここでは効果的ではない印象です。プラス、最後の一行の「それとも…」という余韻も、少し典型的過ぎるかと。
全体の流れとしては、日常で見かけた一瞬の怪異って感じがよく出ていました。サッと始まりサっと終わる構成が、自転車で通り過ぎたって状況とマッチしています。

杜井 都衣 2006年5月30日 0:15

▲:首、どこに置いてきちゃったんでしょうかね。
中年女性は人間、でいいんですよね。
男性の首が無い事に気づいていない中年女性を不思議に思っている、という事は、それだけはっきりその姿が見えていたという事ですね。ほんと、どこ行くつもりなんだか…。

有澤 凪 2006年5月29日 23:58

非日常的出来事と接した時の様子はよく表されていると思います。が、少々ひっぱりすぎたかな。±0

brother 2006年5月29日 20:40

文章で損をしている好例。
無駄にセリフを喋らせたりイクスクラメーションマーク(!)を使ったり。
まぁ、怖くて見れず通り過ぎただけなので細かなディティールは当然わからないから、なんとか恐怖を喚起させようと工夫をしたつもりなんでしょうが。
もっと削って超短編にするのも手だったかもしれませんよ。

内容も並ですし、ここは−1とします。

林不二男 2006年5月28日 22:43

「何かが、おかしい?」という台詞だと一瞥後、ワンクッションあるように思えますが、普通見た瞬間「わー、首が無い」と思うのではないでしょうか。 得点なし

藪蔵人 2006年5月28日 11:09

良いですね。
体験者の心理がリアルで面白かったです。
個人的には最後の2行を省いて終わらせて欲しかったですね。
評点: 1

もり けんた 2006年5月28日 9:35

おおっ!(−□−;)
この方の首は大塚駅で克子姐さんが見たらしいジョー。ごろんちょと転がって…違う!
うーん、オイラみたいな年寄りくさくないニュウうぇいぶ若い子たちが街中で遭遇しているような図が出るじょー。ええなー若い子はって、とび蹴り喰らいます(TT)
これは溜めと焦らしの使い方が誤っています。だから途中で男性と女性、どっちが幽霊なのかまぎらわしくなります。でも、さっきものべたように若い方のようなので初挑戦ならなかなかのものです。今回は±0ですが今後が楽しみな書き手さまです(^^)v

風来月人 2006年5月27日 22:10

もう少し書き方おわりかたを工夫したら怖くなったかな。±0です

くりちゃん 2006年5月27日 9:33

そうでしたか。アハハ。お返事有り難うございました。

こころママ 2006年5月27日 2:09

 コメントじゃないです第二弾です。たびたびすみません。
 混乱させてしまいましたね >くりちゃんさん
 たいしたことないかなと説明はしょってしまいました。単なる「正体みたり枯れ尾花」だったんです。お恥ずかしい。
 夕方の薄闇のなか、電柱を背にして立つおじさんのかぶっていたキャップが、ちょうどいい塩梅の灰色でして、しかもいい角度で俯いてくれてて。ウソのようですが、ほんとにこれだけで、すぱーんと切り取ったように首から上が消えて見えました。身じろぎしてくれたので、顔が見え、錯覚に気づいた次第です。
 この作品での怪異は「よく晴れた」とありますので、私のような錯覚とは明らかに違いますね(笑)

TOMOKI 2006年5月26日 16:38

確かにこれは、物議を醸す怪異ではありますよね…。
「予兆」で書いたコメントと同じになってしまうのですが、本物の怪異に
遭遇した時、普通の状態であれば絶対におかしいと思うはずの事に気づけ
なかったりという事もあるのでは。そんな体験者の状態も含めての「怪異」
なのではと個人的には思っていますので。+1

ネジ 2006年5月26日 2:01

やや、どうもこんばんは> こころママさん
仰ることはわからないでもないんですが、私は違和感があったので。そうだなぁ、「一瞬思考が混乱し、何がおかしいのか理解できなかった」とかだったら、私はつっかえずに読めたかも。
フォローは参考になりましたが、特に点数などは変化なしということで。

くりちゃん 2006年5月25日 21:00

あ、途中だったのに送ってしまった。
そういうときの心境を教えてくださって有り難うございました。

くりちゃん 2006年5月25日 20:56

こころママさん、こんばんわ。くりちゃんです。
「『生きてる人』でした」って、ええっ!?そんなんで(首が無いのに)どうやって生きていたんですか?何かにさえぎられて首が見えなかったということですか?
(皮肉じゃなくて、真面目な質問なんですけど)
そういう体験は私にはありませんので、そういうときの心境はわかりませんでした。
この作品については、首無しの人がお化けで、立っているおばさんはヒトと理解しましたけど。

こころママ 2006年5月25日 12:04

 コメントじゃないんですけど、この作品へのフォローを書いてもいいですか(採点にはカウントしないでください)。
 くりちゃんさん、ネジさん、実はこの作品ととてもよく似た経験をした際、私も同じように「なにかがおかしい?」な心境になりました(自分の体験談かと思った)。
 やっぱり首の見えない男性をみつけて「ん?んん?なにかあのひと、ひととしておかしい!でも、なにがおかしいのかよくわからないぞ、なにかが足りない、わーっ首だあ!!」ってな推移でした。
 自転車で走行中でしたので、時間にしたらほんの一瞬だったと思いますが、たしかに頭の中をこれだけの思考が駆け抜けました。日常のなかでいきなりとんでもない非日常をつきつけられると、意外ととんちんかんなこと考えたりするようで、こういう反応もアリかと。
 ただ、こうした心境を体験者外にどううまく伝えられるかが大事ですものね、語り方に工夫が必要というのは同感です。

 ちなみに、私の場合は「生きてる人」でした。ちぇっ、つまらん。

くりちゃん 2006年5月25日 8:21

首がないのを見ていながら「何かが、おかしい?」って話者はちょっととぼけすぎ。
「実体験なんだからねっ」と言われたら信じますが、語り方にも工夫が必要だと思う。
ごめんなさい。

ネジ 2006年5月25日 3:33

この座っている男の人、生きてるのか死んでるのかよくわかりません(私だけ?)
でも<首がないことに気付いていない中年女性>を不思議に思っているということは、生きてる人ってことなのかな。
あと、<首がない>という遠目でも一撃でわかる異変に「何かかおかしい?」などとタメられると、ちょっとイラッと来ました。 −1

ナルミ 2006年5月25日 1:31

コンパクトでいい話だと思う。
文章がやや解りにくかったのが残念。
±0

金縛郎 2006年5月25日 1:11

あれ?座っていて首がないのは中年の男性で、
立っていてかつ男性の首がないのに気付いていない様子
だったのが中年の女性、ということですよね?
ちと混乱してしまいました。
±0。
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