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2006年4月25日(火)

砂の街

中国は北京に留学していた、咲子さんと話す機会があった。
彼女は、春になると思い出す光景があるという。

北京の春は、毎日のように黄砂が吹きつける。
大陸特有のひどく強い偏西風が、砂漠から運んだ砂を叩きつけていくのだ。
一夜にして、市街の全てが砂に覆われる時もある。
そして次の日にはまた、砂まみれの強風が吹き、同時に積もった砂まで巻き上げられる。

そんな砂踊る北京の街。
咲子さんは大学へ向かって歩いていた。
近道をするため、大通りから脇の裏道へと入る。
昔ながらの商店が連なる街並みを、砂が入らないようにコートの襟を立て、急ぎ足で抜けようとしていた時。

道端で卓球をしている2人の男を見かけた。
どこにでもいるような、普通のおじさん達。
2人とも何も喋らず、淡々とピンポン球のラリーを続けている。
野外での卓球など、北京では特に珍しいものではない。
だが、
(何、これ)
咲子さんは驚きで立ちすくんだ。

周囲を吹き荒れる、この砂嵐だ。
軽いピンポン球が、あんなに正確に飛ぶはずがない。
プロの超スピードならまだしも、おじさん達の球速はどうみてもお粗末なもの。
というよりも、彼らは本気でスポーツをしている様子ではない。
わざと、ゆっくりゆっくりと初心者のピンポンのように、球を応酬している感じだ。
(何やってるんだろう)
咲子さんは飛んでくる砂を我慢し、じっと目をこらしてみた。
二人の間を飛び交う球の軌道。
それがどことなく黒く見える。
なにやら、球の周りを黒い空気がまとっているような感じだ。

と、片方のおじさんがラリーを止め、こちらを向いた。
真剣な顔で見つめる咲子さんに気付いたのだろう。
それまで無表情だった顔を満面の笑みで崩して
「ハイズ、ハイズ」
と、球を手にしながら呟いた。
ハイズとは「孩子」で、“子供”のことだ。
話を聞いてみると、
そのピンポン球には「孩子」がとり憑いている。
その子がバリアーの役目をしていて、どんな風にも影響を受けない。
そして自分達は卓球を楽しんでいる訳ではなく、その子の遊び相手をしてあげているだけだ、とも。
特にこんな黄砂の日に、「孩子」は面白がって外に出たがるのだそうだ。
咲子さんはその球を手に取り見せてもらった。
だが彼女の手の中では、ただのピンポン球にしか見えなかった。


後日、同じ道を通ってみても、2人のおじさんに会うことは無かった。
外国人とみて、からかわれたのかもしれないが、確かめようもない。
ともあれ、沢山の黄色い砂が舞う中で、奇妙な卓球をしている2人のおじさん。
そんな光景が、春になると彼女の脳裏に甦ってくるらしい。

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[講評]砂の街 by 極私的【超−1】講評 at 2006年4月26日 7:53

LRg

柏木 麻宏 2006年6月3日 22:41

ある意味、チャレンジャーだと思いますよ。−1

sora 2006年6月3日 18:44

文章;■□□□□
怪異;■■□□□
恐怖;□□□□□
評価;■□□□□→-1

久遠平太郎 2006年6月2日 22:34

評価−1。
2〜4話目など、ネタ的には良さそうなの
あるのですが、残念ながら素材が生かしきれていないように思えます。
1つの話に集中して仕上げればよかったと思います。

mariman 2006年6月2日 21:29

http://plaza.rakuten.co.jp/mariman1234567/3164

ミミちゃん 2006年5月31日 16:18

tb
http://chabin.blogtribe.org/entry-e52410ea04dbb24ddf5505d1eb49445b.html

吉田 2006年5月29日 21:46

悪い▼
うーん。「どうしてそんな姿で?」と「船頭さん」はビジュアルに個性があるので、キチンとまとめれば勝負できる話だったと思いますよー。なんでオムニバス形式にしちゃうかなー。
あまりにも日常的に怪異に遭遇してるため、一つ一つをじっくり考える事が無いのかもしれませんね。いっちょ、特に印象に残ってる現象を一つだけ選んで、何回もリライトして友人に読ませてって作業をするといいかもしれませんね。

有澤 凪 2006年5月29日 2:15

今回は割と書き方次第でよくなりそうなネタが多かったのではないでしょうか。±0

くりちゃん 2006年5月28日 18:25

↓書き落としましたが評価は×です。

ぼっこし屋 2006年5月28日 17:52

・どうしてそんな姿が? と、 ・船頭さん はいい題材かと思います。
ただ、文体がどうにも怪談に似つかわしくないように思えます。文を細かく切ったり、「?」を無意味に乱用したりで、折角の素材を台無しにしているように感じます。
最後の文も余計かと。「それだけ」な文章を読まされたほうは「ああ、それだけなのね」という気分になりますよ。

藪蔵人 2006年5月28日 1:14

「注連縄の真ん中に…」と「どうしてそんな姿で?」は、絵的にも美しく、インパクトのある怪異ですので、
単体で読みたかったな、と言うのが正直なところです。
評点: -1

林不二男 2006年5月27日 23:29

「どうしてそんな姿で?」は怖かったのですが、他の平凡な話の中に埋没してしまいました。 得点なし

もり けんた 2006年5月25日 18:00

ノーカウントで。(^^)
文章は喜び組が悲しみ組に変わっちゃいそうなのでもっとスキルをつけましょうね。

brother 2006年5月25日 14:42

煮えた。

この文体、こないだは80年代のヘタクソーな作家みたいだと評しましたが、今ふと「フォーチュンクエスト」という言葉が浮かんできました。
そういや、似たような文体だったなぁ。もっと文章は巧みだったような気がするけど。

どうでもいいや。−1

TOMOKI 2006年5月23日 15:02

・ 自転車の人
  書き方次第で、ほんのり怖い話に仕上がる可能性はあるのですが。
  本当に申し訳ないのですが、先入観で「思い込みでは?暗くて夜目が
  効かなかったとか」と考えてしまいますorz
・ 注連縄の真ん中に…
  これも同様ですね。ショートショートですっきり仕上げれば(もちろん
  この独特の文体ではなく)いい雰囲気の掌編に仕上がったはず。
・ どうしてそんな姿で?
  どうしてこのネタで1本として仕上げなかったのでしょうか。文章は
  相変わらず大きく難ありですが、好評を付けたいくらいのネタなのに。
  構成ってものを少しお考えになった方がいいです。もったいない。
・ 影だけ
・船頭さん
  「自転車の人」と同様の感想です。申し訳ないですが。
「どうしてそんな姿で?」のネタが良かったので0

杜井 都衣 2006年5月23日 13:09

▼:5話中面白い話もいくつかありました。
が、読みづらいです。
文章は「話すように書け」と言いますが…作者の方は、普段こんな感じで話しているんでしょうかねぇ。

田原 誠 2006年5月22日 12:52

 コメントは省略。  ▼

リタ 2006年5月22日 7:26

ああ゛! もう読むのがツライ!! 全然頭に入って来ず。何度講評者諸方にコメントされても直そうとせず。そのコメント見てない?と私は思い。はあ、真似するのもツライ。最初は文体が「北の国から」若しくは「ホテル」のナレーションのようで笑えもしましたが、もうだめ。夢にまで出てきそう。そういう意味で怖い作品ですね。もうお腹いっぱいですから結構です。当然ながら×です。

ponken 2006年5月21日 19:34

うーん、この下手な鉄砲スタイル(失礼)は、もったいないと思います。「どうしてそんな姿で?」は、これだけでも通用するネタです。+−0で。

水町 2006年5月21日 3:45

いいネタはあるのにな、という感じです。トータルするとー1

金縛郎 2006年5月21日 3:04

×。まあそれだけです。

ネジ 2006年5月21日 0:16

そうそう、私も「どうしてそんな姿で?」のネタは良いと思いました。そこを評価して±0
それにしてもこの作者さんは、ハッキリ言って文章を書くのに向いていらっしゃらないと思う。
体験談の数はハンパじゃないようなので、ネタ出し専門なら・・・なんて思ってしまった。

てらまち 2006年5月20日 21:26

「どうしてそんな姿で」は、なかなか恐怖を感じました。他の作品もこんなレポートではなく、演出や構成を考えて書けば、もっと良くなるとは思うのですが、数で勝負はやめましょうよ。−1。

hydrogen 2006年5月20日 19:31

-1

「どうしてそんな姿で?」はネタとしてかなり良いんじゃないんですかね。
例によって一文が思いもよらぬ箇所でぶった切られて、
継続したり改行したりするので困るかな。

果たして著者が慣れたのか、僕が慣れたのかわかりませんが
ともかく慣れてくると特殊な口語調という以外は特に読み難くはないですね。
しかし?は別です?
何某かの?主張?が?あるのかも?知れませんが?
読み手の?リズム?を大きく?乱しています?
いっそのこと?形態素?毎に?入れたら?どうですか?と?

くりちゃん 2006年5月20日 18:45

↓まあそれだけですが。
 と書き忘れちゃった!

くりちゃん 2006年5月20日 18:43

それだけいろいろ体験をなさると毎日毎日、今日はどんな怪異と出会えるのかナ、なんて大変ワクワクしながらお過ごしになれますね。そうしてこういう催しにいろいろな体験をしたためた作品も投稿できるし一挙両得ではありませんか!「…まあ、それだけですが。」とご謙遜なさっていらっしゃいますが、これだけの怪異にたびたび出会える方はそう多くはおいでになりますまい。大変貴重な人材ですね。文章がもっと読みやすくて、怪異がたまに「どっひゃあああ」というようなとんでもない爆弾モノだったらもう鬼に金棒ですね。
と思いました。

風来月人 2006年5月20日 18:35

まあ、それだけのことなら、-1です。
もう少しネタに執着心をもったほうがいいかも。
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