藤原君が社会人一年生だった頃。
無理して買った新車に友達を乗せ、真夜中のドライブに出かけた。
「どーだ! いいだろ、と自慢話をしながら走っていたんです」
山道に差し掛かった頃。
後ろから甲高いバイクのエンジン音が聴こえてきた。
ルームミラーを見ると、バイクのヘッドランプが一つ見える。
ランプがぐんぐん大きくなってきた。
抜きにかかってくるらしい。
その時、藤原君のレーサー魂に火がついた。
「ぜってー抜かせるもんか、と思いました」
アクセルをぐっ、と踏み込む。
シートに背中が押し付けられる。
友達は「おい、止めろよ。新車で事故したら目も当てられないぜ」という。
それでも、スピードを上げ続けた。
が、バイクはそれ以上のスピードで藤原君の車をすぱーん! と抜き去った。
その時、藤原君はあることに気がついた。
「バイクのちょい後ろ。そこに何か白い煙の塊みたいなものがあったんです」
あっという間にバイクと白い煙の塊は見えなくなった。
ナビシートにいる友人に「あいつ、どんだけスピード出すんだよ」と話しかけた。
返事がない。
スピードを落としながら友人を見た。
呆然とした顔をしていた。
何か、様子がおかしかった。
「おい! どうした!? って何度か話しかけたら、はっと我に帰ったんですけど」
友人は、ぽつりと「おい、さっきの見たか」と呟く。
ああ、さっきのバイク凄くスピード出してたな、と返すと、友人は頭を振った。
「バイクの後ろを、でけぇ顔が追いかけてたんだ」
白く大きな女の顔が、髪を振り乱してバイクを追いかけていた。
まるでバイクを喰おうとしている様にも見えた。
その顔は、藤原君の車を抜き去るときに、ちらっとこちらを見た。
そして、にやっと一瞬嗤い、バイクと共に闇に消えていった。
「俺には“白い煙の塊”にしか見えなかったんですけど」
あのバイク、後ろの顔が見えてたんですかね? と言って、藤原君は眉を顰めた。
LRg
柏木 麻宏 2006年6月3日 23:08
怪談、なのでしょうか…−1
mariman 2006年6月2日 21:19
sora 2006年6月2日 12:46
文章;■■□□□
怪異;■□□□□
恐怖;■□□□□
評価;■□□□□→-1
作者の方の伝えたいことは辛うじて理解できるのだが。
怪異とは言い難いレベルの出来事。
久遠平太郎 2006年6月2日 0:03
評価±0。
亡くなった祖父が来たと思ったら「アオヤマジロウ」だった、という所がこの話のポイントだと思うのですが、文体のせいかあまり怖く感じませんでした。
てらまち 2006年6月1日 14:45
娘さんはしゃべれるようになったのかもしれない。奥様は寝ぼけたのかもしれない。でも、娘さんが「じいじ」と言ったのは、不思議である。でも、偶然とも言える。±0。
2006年5月31日 10:16
ネタはいいと思います。
文体は、なぜこのような書き方をされているのですか?
+−0
ponken 2006年5月29日 2:11
読んだ後に、なんともいえない不安感が残るお話でした。でも、突っ込み所も多いですね。惜しいと思います。+−0で。
ミミちゃん 2006年5月29日 1:32
吉田 2006年5月29日 0:41
得点なし
不条理って、意外と恐怖に結びつけるのが難しいんですよね。「物理的にありうるけど、理屈に合わない事」を全て不条理としたら、世の中の現象の殆どが「不条理」ってなっちゃいますしねえ。
「父親が死んですぐに、こんな変な事があった」という現象それ自体は、けっこう良いネタとは思います。
そこと絡めてみると、
「私だけが 起きている。
夜が しんしんと 過ぎて行く。」
あたりが作者の最も表現したかった感情と見受けますが、やはり実話怪談での表現とはズレているかな、と思いました。
風来月人 2006年5月28日 23:00
単に寝ぼけてるんじゃないですか?連れ合いの方は。−1です。
風来月人 2006年5月28日 23:00
単に寝ぼけてるんじゃないですか?連れ合いの方は。−1です。
ぼっこし屋 2006年5月28日 22:49
アオヤマジロウの正体が分からない点を怖いとするか、訳が分からないとするかで評価が分かれそうな作品ですね。寝言の線も捨て切れませんが。
亡くなった祖父が孫に会いに来た、と読める内容は目新しくなく、そこにラストの段。恐怖よりも面白くない不条理を感じました。
読点の代わりに空白を用いている点が個人的に好きではないのを抜きにしても-1とさせていただきます。
藪蔵人 2006年5月28日 0:33
これも文章で読ませるタイプの話ですね。
しかし、投げっぱなしで終わっている。
色々想像する余地はあるのですが、それ以前に関係あるのか?
と、思わせてしまってるのがなあ…
どうにもちぐはぐな印象です。
評点: -1
有澤 凪 2006年5月27日 3:02
娘さんが力つきて途中で寝ている様子はすごく可愛いですね。喋れないはずの月齢での発言というのはやはりネタ的にも多いので、あとはインパクトがある内容かどうかだと思うのですが、この作品からはそれを感じる事ができませんでした。±0
メイ 2006年5月27日 0:44
なぜかポエムチックな文ですね・・・。
まあ、内容はよくわかるし、それなりに面白いと思います。
ところでアオヤマジロウが誰なのか、とっても気になります。
±0
林不二男 2006年5月26日 23:10
直ぐに、我が家で夫は知っているが「私」はあずかり知らぬ怪異が存在している、と言う結論に飛び付いてしまったので、夫が寝ぼけたとは思いませんでした。
が、あれ?俺基本的に読み違えているのかな。分からなくなってきた。 申し訳ないけど得点なし
brother 2006年5月24日 23:23
流れは好き。(笑)
しかし なんで こんな空間 空けますかね?
普通に繋げたり句読点を打てば良いのに…。
内容が良いので±0にします。
もり けんた 2006年5月23日 21:02
ジロウさんとは…!堯福蘗◆檗─砲燭屬
「アオヤマ タロウ」さんの弟でしょう…。
この行間読みも厳しいにゃあ。祖父の葬儀の後あかぴゃんが行ったからじーちゃんだったと思ったら他人らしいと思われ〜。
でも、んー、と考えてから「ああ!(^∀^)」
となってもゾクッとはこなかったのがネック。±0。
うちも「おきろコルァ〜!」とか寝言飛び交ってます(^^;)
田原 誠 2006年5月22日 11:14
悲しい気持ちやちょっと妙なことだけでは怪談にはならない。 ▼
ナルミ 2006年5月20日 2:16
「娘が初めてしゃべった夜に、連れ合いが寝ぼけた」だけでは怪異とは言い難い。
−1
TOMOKI 2006年5月19日 15:16
酷似した内容の体験談が、超−1でもすでに何作か発表されています。
類似のネタにおいては、やはり後出しの作品は分が悪いです。
お父様を亡くされた心情吐露の部分はほろりとさせられましたし、
相変わらずの個性的な文章で、他作品とは大いに差別化できている
(不安感はそそられるし、当該作においては詩的なリズムを感じる)
のですが、オチの部分はやはりタイミング良く寝ぼけたのではとしか
思えませんでした。−1
ネジ 2006年5月19日 13:22
子供の部分は微笑ましいですが目新しい怪異ではなく、だんなさまのはタイミングよく寝ぼけられただけではないかと。−1
金縛郎 2006年5月19日 12:52
怪異と取れるのは前半だけかな。でもよくある話ですよね。
後半は…うーん、うちの連れ合いもたまに私が知らない
人名を寝言に出したりしますけど。単なる偶然じゃ
ないでしょうか。
すいませんが×で。
くりちゃん 2006年5月19日 12:31
アオヤマ ジロウ氏を存じ上げないので理解できませんでした。