昔、私は両親と妹の4人で横浜にある小さなアパートに住んでいた。
私の母が24年前頃にこのアパートで体験した話である。
夏の夜、母が寝苦しく目が覚めた。
そして何気なく目の前の2段ベッドの下で寝ている妹を見た。
母は妹が正座して起きているので、声を掛けようと自ら布団から出ようと起き上がろうとした時、突如金縛りにあった。
俯いて正座していた妹が母の方に顔を向けた。
「あんた、誰!」
母は出ない声を振り絞るように心の中で叫んだ。
正座していた女は妹ではなかった。
母は女の足元を見て、そこに妹が寝ているのを確認した。
そう、女が妹のお腹の上に正座しているのである。
女は淋しい表情を浮かべながら母をじっと見つめていた。
そして、母の記憶が飛んだ。
その女が生身の人間では無い事は母が良く判っていた。
次の日も女は妹の腹上に現れた。
同じように母を見つめていた。
また次の日も、その次の日も現れ、1週間あまり出現した。
さすがの母も気持ち悪くなり、父に相談した。
父が母にこう言った。
「このアパートの裏にある山があるだろ?戦後間もない頃、あそこでバラバラ殺人事件の遺体が発見された。若い女性が公園を通って帰宅している途中に事件にあったらしい。もしかしら…」
しかし、母が見たのは女は昔の着物を着ていた。
「髪の毛は長く、白い化粧を施している感じだった。」
父は、それを聞いて話し出した。
「実は俺もこの前、夜中に帰宅した時、このアパートの入り口に入る青白い軍人を見たんだ。直ぐに追いかけたけど見つからなかった。多分、お化けだな。」
父と母はとりあえず、仏壇に手を合わせて酒と供え物でもするかという事になり、それから一週間ぐらいの間、両親なりの供養を行った。
すると途端に女は現れなくなったらしい。
また出ると怖いという事で一週間ぐらい供養していたようである。
そんな中、ボヤ騒ぎが多かったこの周辺で、とうとう隣のアパートが全焼するという火事が発生した。
出火原因は不明の放火とも噂された火事で、私達の住むアパートも少し焼けてしまい、大騒ぎした記憶がある。
全焼したアパートはバラバラ遺体が発見されたと言われる場所のそばに建っていた。
結びつけるのは簡単であるが、単なる偶然かも知れない。
母はそう思っていた。
ただ父はこのアパートや土地周辺について少し調べていた。
そして、判明した事が二つあった。
明治時代にこの周辺が遊郭であった事。
そしてこの遊郭が火事で焼け、多数の死者が出たという事。
LRg
柏木 麻宏 2006年6月3日 22:09
物足りない終わりでがっかりです。0で
ぼっこし屋 2006年6月3日 17:25
気配だけという点で、怪異として弱いように感じました。間取りの図を物語に持ち込んで説明しているせいでしょうか、レポート文を読んでいるような無機質さはぬぐえませんでした。
-1
mariman 2006年6月2日 21:13
久遠平太郎 2006年6月1日 21:11
評価±0。
先祖との絆を感じさせてくれるいい話なのですが、ちょっとインパクトが弱いです。
てらまち 2006年5月31日 18:38
レポートという感じ。実家なのに家族のことを「家の人」と言うのですね。−1。
吉田 2006年5月28日 18:23
得点なし
迷ったんですが、プラマイゼロで。
普通なら「人に読ますんなら整理しなさいな」とも思うのです。しかし本作では、間取り図を指で辿りながら説明するっていうシチュエーションが面白く、確かにこれなら会話通りに記録しなきゃいけないかな、と。
しかしまあ、ネタとしてはあまりにもベタすぎるかな。やっぱり、目新しい怪異を知りたいがための実話取材、て側面もあると思うので。
藪蔵人 2006年5月28日 0:09
お盆とはそういうものですよ。
良くも悪くもそれだけというお話ですね。
評点: 0
sora 2006年5月27日 14:52
文章;■■□□□
怪異;■□□□□
恐怖;■□□□□
評価;■□□□□→-1
「淡々と話す荒木さん」の話を演出もせずそのまま記しただけ、という印象である。
基本的にこのような書き方であると、余程インパクトを持った怪異でない限り「悪くはないが取り立てて良くもない」程度の評価にしかならない。
ミミちゃん 2006年5月26日 1:44
林不二男 2006年5月25日 21:02
あっさりしすぎていると思いました。 得点なし
有澤 凪 2006年5月25日 0:00
ここで終わり?という印象です。このネタでは少々きびしいのでは。−1
TOMOKI 2006年5月22日 16:47
広く複雑な間取りの家を決まったルートで仏壇まで…という状況は
とても興味深かったのですが、荒木さんや筆者氏自身がそれを
当たり前の事として捉えているためか、読み手にも当たり前の事の
ような印象しか与えてくれませんでした。人によってはすごい事の
はずなのですが。怖いというよりいいお話でしたね。0
もり けんた 2006年5月21日 3:26
……(−−;)う、うーん。ネタがジミです。
オイラの知ってるスナックは盆になると店ごとこんな感じです。±0。
うん、風ではないと思います。地元の人に聞いたら、ああ、気にするなよー、普通だから、だって。青森県の××町…。
ponken 2006年5月21日 0:30
なんか状況説明だけで終わってしまっていますね。怪談というには辛いのでは?−1で。
ナルミ 2006年5月19日 2:00
体験者がまったく怖がっていないし、「怪異」という認識すらないのではないか。普通に「いい話」になってしまっている。
±0
ネジ 2006年5月18日 22:17
怖い話というより、このお家の風物詩の話なんですね。±0
風来月人 2006年5月18日 19:48
淡々と書きすぎて失敗した感じですね。±0です。
くりちゃん 2006年5月18日 12:53
ここまで普通に淡々と語られると「ああ、そうなんですか」としか言えないですね。
「それほどのお宅でしたら、ご先祖様も大勢いらっしゃることでしょうね」って。
金縛郎 2006年5月18日 12:47
淡々と話す話者、その内容を淡々と記録した筆者。
結果として非常に淡々とできごとだけを綴った文章に
なってしまっています。
題材も題材(お盆の先祖帰り)なので、とりたてて
怖くもなければ不思議でもないわけで。
こりゃ「ふーん」という淡々とした反応しか返しよう
がないですわ(^^;
±0にしておきます。