「あの店、当時は、いつも長蛇の列で全然入れなかったんだよね…」
数年前、笹本さんが環七沿いの某有名ラーメン店の前をバイクで通りかかると、いつもは長蛇の列なのに、珍しく行列ができていなかった。
後ろに乗ってる彼女に「食べてく?」というジェスチャーを送ってから、ふと前を向いた瞬間、前方の車が急停車。バイクが車に激突する瞬間、笹本さんは彼女を守ろうと身体を突っ張った。
宙を舞った数秒後、気がつくと路上に倒れていて、両足が太ももの所で折れ曲がり、「自分のチン●の上に膝が来てたんだよねえ〜」。穿いてたジーンズは足の肉と一緒にはじけ飛んでいた。意識はあり、アドレナリンの大量分泌で痛みは一切なし。
「あー、明日仕事どーしよー、とかノンキに考えてた」そうである。
しばらくして、自分の横にも誰かが倒れていることに気づき、ふと横を見やると、血まみれになった男が数人、自分と同じ体勢で倒れているのが見えた。
「ああ、巻き込んじゃったんだ…」
絶望的な気分になったところで笹本さんは意識を失った。
病院のベッドで目を覚ますと、奇跡的に無傷だった彼女がそばで泣いていた。
「他の巻き添えになったバイクの人たちは?」
すぐに笹本さんが尋ねると、彼女は不思議そうな顔をして、笹本さん以外に怪我人はいない、と答えた。そして、少し考えてからこう付け加えた。
「ただ…」
ただ、事故直後、彼女が倒れている笹本さんに駆け寄った時、笹本さんの頭のところには、大量の花束が置かれていたという。
「死亡事故の多発地帯らしいんだよね。後で警察の人に聞いたんだけど、俺が事故る2日前にも2人、バイク乗りが死んでたらしい…」
その二人は、笹本さんが倒れていた場所で絶命したそうである。
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柏木 麻宏 2006年6月3日 16:27
+0
淡々とした雰囲気は好きですが、怖さが散らばってしまっている気がします。
mariman 2006年6月2日 20:25
2006年6月1日 18:47
ほおお。使い回すんですか・・。
イヤなこと聞いちゃいました。
+1
杜井 都衣 2006年5月29日 22:52
▲:使いまわしするんだ…。嫌な話聞いちゃったよ…。
結局、何が出たんですか?
奥さんは見たんでしょうか?
このもやもやをどうすればいいんですか?
有澤 凪 2006年5月29日 17:37
使い回しの品がメインで、幽霊が出る部分は敢えてさらっと流して書いたのでしょうか。そんな裏事情があるという事にはぎょっとしました。±0
久遠平太郎 2006年5月27日 22:43
評価−1。
全体的に淡白ですね。
もう少し突っ込んだ話が欲しいです。
藪蔵人 2006年5月27日 21:02
文章、構成も上手く、なるほどなあと感心してしまいました。
でも、やっぱりそれだけの話。幽霊が出たのもただ情報だけというのは寂しい。
何が何でも幽霊出せ、と言う訳ではないですが。
評点: 0
ぼっこし屋 2006年5月27日 18:27
返品された香典返しが使いまわされている事実を題材に扱うのはいいアイデアですが、肝心の怪異が怖くないのが残念です。
奥さんの一言も、いまひとつピンときません。
また、奥さんがパートを突然辞めた背景には、何かしらの怪異と遭遇したからでは? と誰しも考えるものの、それに対する記述も無し。
読後に残ったのは
「返品された香典返しは、再梱包して使い回される」
というトリビアだけです。
-1
イマニ 2006年5月25日 12:57
素材:B
調理:B
盛付:C
結果:±0
じぇいむ 2006年5月22日 23:08
海苔とかお茶まで死者の念がついて行くというのは、あまり信じたくないですね。
死者はそこまでセコいことはしないと思いたい。
評価±0
brother 2006年5月17日 22:22
余り物に憑いて来る幽霊とは…。
人に憑いてください。><;
まあ、バイクやクルマに取り憑く幽霊もいるから、海苔やお茶に取り憑く幽霊がいても不思議じゃないか。
でも迷惑だなぁ。
文章には再考の余地あり。
±0
ミミちゃん 2006年5月15日 23:29
もり けんた 2006年5月13日 9:25
贈答品にまつわる因縁がおんねん(怨念)〜(^^;)
お仕事裏事情は東京伝説っぽいけど、
幽霊の描写加えられたらよかったなあ。
ちょっと失敗ですね。±0
TOMOKI 2006年5月11日 17:37
こういう事に対して神経質な人であれば、これだけでも充分に
怖がれるのだとは思うのです。しかし、怪異らしい怪異が作品中で
起こっていない。「突然の不幸って〜」の台詞はじんわり不安感を
煽ってはいますがジンクスの範疇ですし、突然パートが辞める事に
何か怪奇めいた原因が示唆されているわけでもないため、その理由を
怪異だと想像するにも無理があります。簡潔で明快な文章はとても
好きなのですが−1
田原 誠 2006年5月8日 12:38
一番大事な語り手(奥さん)の話が同様に、とされてしまうのはおかしいだろう。怪異に遭遇していないのなら同様ではないし。
突然の不幸をそこまで結び付けてしまうのはあまりに強引だろう。特に葬式なら既に不幸は起きた後だから関係ない。この文章自体どういう意味か理解するのに時間を要した。 ▼
ponken 2006年5月8日 1:09
業界の裏を知ってしまって、そちらの方が怖い。±0で。
てらまち 2006年5月7日 11:32
作者は何を言いたかったのでしょうか。友人が幽霊を見たことか、葬儀屋さんの海苔が不吉なことか、はたまた、葬儀屋批判か。友人が見た幽霊をもっと掘り下げて取材し、文章化をしたほうが良かったのでは。−1。
hydrogen 2006年5月6日 22:12
1
突然やめてもいいようにパートなんじゃないのかなと思いつつ。
地の文に突然セリフが入ってくるのはこの場合ナイス。
ファイトクラブの原作みたい。
でもやっぱり全体的な押しの弱さ。
辞めちゃったんじゃしょうがないんですけど・・・。
まぁ、それを含めて後味の悪さは上質かも。
sora 2006年5月4日 2:11
文章;■■□□□
怪異;■■□□□
恐怖;■□□□□
評価;■□□□□→-1
「幽霊見たんだって」だけでは怪談としては成立し得ない。
余った香典返しが回されるというのは初めて聞く内容であった。
ナルミ 2006年5月3日 1:59
葬式の進物という着眼点はいいと思う。だが突っ込み不足。自分の妻がパートを辞めた理由なら、詳しく書けるのでは。
±0
ネジ 2006年5月2日 0:49
別に具体的な怖い話があるわけじゃないけど、もしお葬式で自分の手元に回ってきたのが<三、四回葬式をくぐった品>だったら。と思わずイヤぁな想像をさせる話だと思いました。こういう裏話は好きですw
でも心霊的な怪奇は「出たんだって」だけで他にないので。±0
吉田 2006年5月1日 22:57
得点なし
僕は好きですけどね、こういう話。
ただ、「パートさんが不意に辞める」だけでは、やはり弱い……。
発端のエピソードとしては、興味深く、面白いんです。
でも、それがそれだけで終わる話なら、やはり一本の怪談には仕立てられないのでは……。
林不二男 2006年5月1日 21:18
評価します。香典用の海苔などの怪異はいかにもありそうでありながら、実際は余り聞いた事がない。それをパートの立場からすっきり描いていると思いました。
+1
風来月人 2006年5月1日 20:29
↓私の書いた批評です。
2006年5月1日 20:24
これは怖い話と言うよりも、東京伝説系ですね。-1です。
くりちゃん 2006年5月1日 17:20
課長さんのセリフを補強するような怪異が描かれていたらもっとよかっただろうと思う。
奥さんも何か見たのでは?
撃墜王の孤独 2006年5月1日 15:21
これも「池の花」同様に何でもない話を無理矢理怪談に仕立てている。
ただ、「ご進物」は市村さんから倉庫で見たという幽霊の話を取材して、彼女がどんな幽霊を見たのか描いていれば少しよくなったかもしれない。
取材不足である。評価は−1で。
金縛郎 2006年5月1日 14:10
* 幽霊を見たと言ってパートをやめた人がいる。
* 出荷と返品の繰り返しで何度も葬式をくぐる品がある。
* 妻も不意にパートを辞めた。
さて、肝心の怪異はどこなんでしょう?状況証拠を
並べ立てただけでは浮かび上がってきませんね。
×。