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父と母は結婚して東京に住んだ。 当時としてはわりと高級住宅地のマンションの二階。 隣の庭のあじさいが、朝露に光って綺麗だったのが今でも目の前に浮かんでくる、と母は懐かしそうに語ってくれた。 父と母の弟が一人づつ、つまり私の叔父達が居候しており、四人での新婚生活であった。 休日はとても賑やかだったが、皆が仕事に行っている間は、母は知らない土地に一人で過ごさねばならなかった。 程なくして私を妊娠した事が判り、皆で喜んだが、つわりがひどくて大変であったという。 三人が食事を作ってくれが喉を通らず、体重もだいぶ減ってしまった。 ある日、つわりがつらくて寝ていた時の事である。 午後二時ごろ、襖がすーっと開いたかと思うと、着物を着た見知らぬ女性が入ってきた。 女性は母に向かって微笑むと、「大丈夫よ。」と言ったという。 はっと起き上がると、もういなかったそうである。
別のある日、今は亡き祖父が沖までカツオを釣りに出かけた。 波の荒い日であったにも拘らず、どう言う訳か祖父は居眠りをしてしまった。 そしてとうとう寝入ってしまったのだが、「起きて!起きて!」と声が聞こえた。 着物を着た見知らぬ女性であったという。 はっと目が覚めると嵐になっており、船は転覆しそうなほど揺れに揺れていた。 命からがらやっとの思いで帰ってきたのだが、もしあのまま寝てしまっていれば大変な事になっていただろうと、生前の祖父は語っていたそうである。 祖母によれば、実は母のすぐ下の女の子が、生後二ヶ月で亡くなっているという。 その子が父と姉を心配して出てきたのではないか、と言う事である。
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■講評
母が見た「着物を着た見知らぬ女性」は怪異のようですが、祖父については夢で見たようにしか書かれておらず、話としては少し弱いのではないかと思いました。 最後の解釈は、家族であればそう思いたい気持ちは分かりますが、根拠としてこれらを結びつけるのであれば「着物を着た見知らぬ女性」に抱いた気持ちや、この女性の姿が描かれていなければ、説得力がないのではという気がしました。
また、「高級住宅地のマンションの二階」がどういう状況であったのか分かりませんが、「隣の庭のあじさい」はどこの場所を言っているのか、とても唐突に感じます。そして「父と母の弟が一人づつ、つまり私の叔父達が居候しており、四人での新婚生活」という状況で「程なくして私を妊娠した事が判り」も、これまたいきなりという感じがします。怪異に関係ないことであればこのあたりの情報は、必要最小限の箇所のみ残して、他は省いた方が良いのではないかと思いました。
文章−1:希少度0 |
名前: chidori ¦ 16:45, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
文:0 怪:+1
確証がない。 ですが良い話ですので1点。 妹さんだったのだと思いたい。 |
名前: 晴 ¦ 18:19, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
文章 1 読みやすい。 稀少度 0 いいお話ですが。
確証のないのが残念です。 また「転覆しそうなほど揺れに揺れていた。」というのに目が覚めないのは不自然ではないか。 いいお話なのですが。 |
名前: くりちゃん ¦ 19:06, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
ネタ+1 それぞれのエピソードとしては弱いですが、体験者が2名となると信憑性が違ってきます。 惜しいのは、お祖父さんとお母さんはそれぞれ見た女性につて話し合った事があるのかどうか。 もしあったとしたら、それを書くとよりいい話になったと思います。 あと、若干題名がネタバレです。 |
名前: ねこ ¦ 21:45, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
怪異が全て主観に基づいて書かれているので、良い話ではあるのだが、そのせいで怪談としてはインパクトが弱い。 その着物の女性が本当に妹なのか、という確証がない。 お母さんに面差しが似ているとか、具体的に何か結び付けるようなものが欲しい。 怪異に直接関係のない前半の部分は削っても良い。
いや、話は良い話ですよ。
希少性(0) 文章(0)
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名前: ねこや堂 ¦ 22:34, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
守護霊ではなくて? と言う感じが否めないが。 しかし、見た方が言うのならそうなのかも。 あれ、妹じゃないかって言ってるの、 見ていないお母さんじゃないですか。 うう〜ん、そう願いたい気持ちは分かりますが…。 |
名前: ちゅん ¦ 22:26, Thursday, Apr 03, 2008 ×
前半は小ネタだが一応怪異と言えるだろう。後半は夢だと言われても仕方がないし、転覆しそうなほど揺れている船の上で眠り続けるというのも不自然である。 二階なのに「隣の庭のあじさい」とか、怪異以外の部分で気になる表現も多かった。 |
名前: ナルミ ¦ 00:22, Saturday, Apr 05, 2008 ×
確実にそうだといえる確証はないが、好きな部類の怪異でしたので。 |
名前: 黒ムク ¦ 23:27, Saturday, Apr 05, 2008 ×
怪異をつなげる核の部分が欲しかった。怪異がやさしい妹さんであると思いたいですね。 |
名前: 茶毛 ¦ 00:20, Monday, Apr 07, 2008 ×
怪異:+1 文章:+0
うーん。 まあ、いいお話。 お母さんもおじいさんもその女性を見たのは一度だけだったのでしょうか? 何度かあるのなら、それも書いたほうがもう少し話が肉付けされてよかったかも。 |
名前: MM88 ¦ 13:53, Wednesday, Apr 09, 2008 ×
妹さんだったらいいですね、という感想しか出てこないです、ごめんなさい。 懐かしいマンションや弟さんたちと暮らしていたことは詳しく書かれていますが着物の女性については曖昧で、身内ならば「きっと妹だ」と盛り上がれるお話といった感じです。 |
名前: 眠 ¦ 01:37, Friday, Apr 11, 2008 ×
その女の姿が着物を着ていた以外は何も記載がありません。 中年でしたか?十代でしたか?髪型は?肝心の怪異の姿の記載に不備があります。2点減点です。 |
名前: くすだまん ¦ 11:04, Sunday, Apr 13, 2008 ×
お母さんの前と、お祖父さんの前に現れた女性が同一人物と言う確証がなく、お祖母さんが言うように生後二ヶ月で亡くなったお子さんだとも言えないので正体不明ですね。ただ、危機的状況の時に女性が出てきたというだけでは、ちょっと怪異の説明としては物足りないような気がしました。 |
名前: じゅりんだ ¦ 13:35, Wednesday, Apr 16, 2008 ×
作品に対する嫌味や揚げ足取りのつもりではなく、純粋に、転覆しそうな程揺れている船で寝ていたというのが一番の怪異に感じました。 生理的な睡眠というよりも、何か悪いものの影響で眠っていた可能性がありますよね。 現れた女性を妹と思うのは、これだけの文章ではやや無理があると思います。 作者様は何か他にもそう思う根拠があるのではないでしょうか。 もしもあれば是非書いて欲しかったですが。
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名前: へみ ¦ 22:13, Friday, Apr 18, 2008 ×
着物の女性についての情報が少ないと思います。 もう少し 怪異自体についての詳細を加えてほしかったです |
名前: SPダイスケ ¦ 22:50, Sunday, Apr 20, 2008 ×
守護霊…ですかね? 良い話だとは思いますが、ちょっと物足りません。
文章:1 内容:0
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名前: PM ¦ 22:16, Monday, Apr 21, 2008 ×
二ヶ月でなくなった妹さんと決め付けるのもちょっと強引かな、と。 ですからこの位の点数で。 |
名前: こうたろう ¦ 16:57, Tuesday, Apr 22, 2008 ×
世話焼きの霊? 前半の女と船に出てきた女性が同じだという情報があればよかったと思うが。 それにしても、マンションに新婚夫婦と4人同居というのは……(^_^;) 希少度 1 文章 0
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名前: じぇいむ ¦ 18:35, Wednesday, Apr 23, 2008 ×
文章・・・1 希少度・・・0
素直に書かれているのは良いのですが、あまりにあっさりし過ぎていて、「よくある話」の域を出ていません。 当事者にとってはとても印象に残る体験だったであろうことはよく解りますが、作品として発表する場合、何か一工夫欲しいところです。
出てきた着物の女性が本当に母の妹かどうか確証がないじゃん、という意見もあるようですが、私は祖母がそう解釈し、家族の方もみなそれで納得しているのなら、それが真実だろうと思います。 怪談というのはそういうものであり、それが怪談の良さでもあると考えます。 |
名前: 鹿太郎 ¦ 04:50, Tuesday, Apr 29, 2008 ×
生後2ヶ月で亡くなった女の子とその女の人を関係づけるのには無理があるかも。冒頭の方はあまりいらないのでは? |
名前: ひ ¦ 11:52, Wednesday, Apr 30, 2008 ×
亡くなった妹さんが守護霊となってお姉さん達を守っているのでしょうか。女性の顔がお母さんに似ていたなどの情報が書かれているともっと良かったです。 |
名前: 久遠 平太郎 ¦ 19:15, Wednesday, Apr 30, 2008 ×
良い話だと思います。 妹であろう女性の描写は、書き手の取材不足である可能性が高い様に思います。 身内の話ですから、書き手自身がわかっている事でも読者には伝わっていない、という事に気付きにくという所が難しい。 妹であるかどうかは、この話の流れだと、祖母がそう判断するのも頷ける、というか、他に心当たりのある人物はいなかったのだと思います。
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名前: 昼間寝子 ¦ 22:53, Wednesday, Apr 30, 2008 ×
この話も体験者様にとっては思い入れのあるであろうお話なのですが、読ませる工夫に欠けている気が致しました。 せっかくの良い経験談なのですから、もう少し雑味をとって頂かないと「ありきたり」「弱い」という講評を見るに忍びないです。 |
名前: みくりや かつと ¦ 23:48, Wednesday, Apr 30, 2008 ×
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