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「3つくらいの頃かなぁ、やけにハッキリ覚えててね」
義文さんは両親と川の字になって寝ていた。 夜中、ふと目が覚めると頭側にある廊下がぼんやりと明るい。 起き上がってぼぅっと眺めていると、目の前を白い物がすぅっと通り過ぎた。
「それがさ、お侍だったり兵隊さんだったり、色んな人が一人ずつ順番にね、通り過ぎて行くんだ」
それは全て廊下の突き当たりにあるトイレの方に消えていった。 みんな白くぼんやり浮き上がって見えて、不思議と怖くはなかった。
成長するにつれ、そういうものは見えなくなったが、困った事が一つある、と義文さんは溜め息を吐く。
何が理由だったかは忘れたが、3歳になる息子をひどく叱った事があった。 息子は玄関の方へ走って行き、一人大泣きしている。 自分から謝って来るまではと、可哀想だが放っておいた。 突然、泣き声がピタリと止んだ。 不思議に思って玄関を覗くと、息子がポカンと口を開けたまま固まっている。 その様子に思わず「どした?」と聞く。 すると。
「知らないおじちゃんが入って来た」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔でそう言う。 玄関の扉をすり抜けて入って来たそれは、玄関のすぐ横にあるトイレのドアを通り抜けていったのだ、と。 泣くのを忘れる程驚いたようだ。 すぐトイレの中を確かめたが、誰もいなかった。
「変なとこが似ちゃったなぁ」
そう言って義文さんは苦笑いした。
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■講評
文:+1 怖:+1
遺伝するのですかね、そういうのって。 もっと他のエピソードも聞いてみたい。 ということで期待を込めてあえてこの点で。
あと、そのお宅は義文さんが子供の頃から住んでいる家なのか、そこも知りたかった。 |
名前: 晴 ¦ 18:11, Tuesday, Apr 01, 2008 ×
なかなか面白い話ですね。
ただ、家に関する説明は不十分だと思います。 「消えていった」方向に関する説明は、作品を読む限りでは昔と現在とでは違うように書かれてはいるのですが、義文さんが子供の頃に住んでいた家と「3歳になる息子をひどく叱った」時の家が本当に同じなのかどうかは分かりません。 また、「夜中、ふと目が覚めると頭側にある廊下がぼんやりと明るい。起き上がってぼぅっと眺めていると、目の前を白い物がすぅっと通り過ぎた」と、義文さんが子供の頃に体験した時についても、これを読むと廊下と寝室を隔てるものが全くなかったような書かれ方がされており、短い尺にまとめようとしたあまり、説明不足のところが多いように思います。やはり家で発生した怪異であるだけに、そのあたりの説明は必要であると感じました。
文章−1:希少度1 |
名前: chidori ¦ 18:48, Tuesday, Apr 01, 2008 ×
文章 1 読みやすい。 稀少度 1 遺伝ですか。
そういうのはあるかも知れない、というか、あると思う。 ハードなモノを見るような遺伝でなくて良かったですね。 |
名前: くりちゃん ¦ 19:55, Tuesday, Apr 01, 2008 ×
ネタ+2 子供は似なくて良いところだけ似ますね。容姿も特性も(^^; なかなか将来有望です。親としては気がかりだと思いますが(^^;;; |
名前: ねこ ¦ 21:05, Tuesday, Apr 01, 2008 ×
廊下と部屋の間に障子とかはなかったのだろうか。 記述からすれば開け放してあったのかも知れないが、その部分が説明不足。
確かにこんなのはあまり遺伝して欲しくないだろうな、親としては。
希少性(1) 文章(0) |
名前: ねこや堂 ¦ 00:31, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
親子で同じものを見るというのは面白い。 しかしこの場合、義文さんがそれを見た家と息子さんがそれを見た家が同じ家かどうかは非常に重要な情報なので、それを書いていないのが残念だった。 |
名前: ナルミ ¦ 01:40, Thursday, Apr 03, 2008 ×
遺伝します。 うちの子には遺伝してない事を祈ります。 幽霊なんて見ないに越した事はない。 |
名前: ちゅん ¦ 20:54, Thursday, Apr 03, 2008 ×
| 面白いと思います。やはりそういうものは遺伝するものだと思います。 |
名前: 茶毛 ¦ 23:25, Sunday, Apr 06, 2008 ×
怪異:+1 文章:+0
変なところは似ないでいいのにねぇ。 はぁぁ… そういう声が聞こえそうですね、 |
名前: MM88 ¦ 14:10, Wednesday, Apr 09, 2008 ×
ぴたっと泣き止んだところを想像するとなんだか可愛いなと思いまして。 自分の思い出が息子の様子を見て蘇るのはなんだか素敵だなと思います。 |
名前: 黒ムク ¦ 14:56, Wednesday, Apr 09, 2008 ×
うわあ、幽霊パレード;
息子さんが見た「知らないおじちゃん」は一人だけだったのでしょうか。そのうちパレードを見るのかも。 +1
タイトルと「困った事が一つある」で先が読めてしまいました。隠しておいてほしかった^^; |
名前: 眠 ¦ 01:19, Thursday, Apr 10, 2008 ×
| 前半だけの話だと単純に寝惚けていた可能性もあるので0点です。と採点するところですが、見える能力は遺伝するという貴重な証言ですね。文句なしに4点です。 |
名前: くすだまん ¦ 10:55, Sunday, Apr 13, 2008 ×
息子さんが見た事はどうだったんでしょうね。微妙かなあという感じがしました。 霊感は遺伝しますので、これからが色んな怪異に遭遇できそうで楽しみですね。 |
名前: じゅりんだ ¦ 01:08, Wednesday, Apr 16, 2008 ×
面白かったです。 簡潔にまとめられている文章も好印象です。 子供の時にだけ見える物、感じる物、というのはあると思うのですが、それが遺伝するとは驚きです。 でも親としたら、例えそんな事でも似てるのは可愛く感じちゃいますよね。 |
名前: へみ ¦ 11:40, Thursday, Apr 17, 2008 ×
見えるのっていうのは 遺伝しますね。 能力の一つだと思います。 |
名前: SPダイスケ ¦ 23:15, Saturday, Apr 19, 2008 ×
所謂霊道ってやつですかね? こういうのもやはり遺伝なんですねぇ。 今後の息子さんの体験談にも期待したいところです。
文章:1 内容:1
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名前: PM ¦ 21:09, Monday, Apr 21, 2008 ×
面白いお話です。文章もまとまっていて読みやすいです。 こういったものが遺伝されても困ってしまいますね。 |
名前: こうたろう ¦ 17:43, Tuesday, Apr 22, 2008 ×
文章・・・1 希少度・・・0
小ネタをうまくまとめて面白く読める作品にしていると感じました。 実際に遺伝かどうかは判断がつきませんが、作品としては良いオチが付き、気持ち良く終わらせることができています。 |
名前: 鹿太郎 ¦ 04:04, Monday, Apr 28, 2008 ×
霊感が遺伝しちゃったんですね。その廊下には霊道の様なものが通っていたのかな。 もう少し通り過ぎていくモノの描写があると良かったです。
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名前: 久遠 平太郎 ¦ 21:50, Tuesday, Apr 29, 2008 ×
| 廊下が霊道ということですね。部屋の真ん中でないのが幸いです。 |
名前: ひ ¦ 11:11, Wednesday, Apr 30, 2008 ×
霊観は遺伝しますよ、ええ。 うちもそういう家系ですが、祖母も母も弟も見えるのに、妹と私だけ見えないんです。とほほ。 いろんな人が一人ずつ、の所、どういう人たちだったのかもうちょっと知りたかったです。 |
名前: 昼間寝子 ¦ 17:39, Wednesday, Apr 30, 2008 ×
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