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八重子さんは看護士歴三十年以上のベテランである。 或る日、彼女の勤める診療所に八十五歳のおばあちゃんがやって来た。 ひどい腰痛のせいで寝返りも打てず。ほとんど寝たきりの状態での入院であった。 個室希望であったが空いておらず、とりあえず五人部屋に入る事となった。 入院一日目の夜、午前二時頃の事である。 おばあちゃんからナースコールがあった。 何でも白いコートを着た女の霊が手を引っ張るので、怖くて寝れない。 早く個室に移してくれと言う。 長い勤務経験から、これまで幾度となく怪異に遭遇してきた八重子さんであったが、あくまで看護師である。除霊などが出来る訳ではない。 とりあえずその夜は、何とかうまくなだめて我慢してもらったのだが、翌日亡くなった人が出たので部屋が空き、おばあちゃんは希望通り個室へと移る事が出来た。 これで一安心だと思ったのだが、やはり午前二時頃である。 昨晩現れた女が足元に立ち、寝かせてくれないという。 三日目、四日目、そして五日目と、その女は毎晩同じ時刻に現れた。 その度におばあちゃんからナースコールがあるのだが、何とかしてやりたいとは思うものの、どうする事も出来ない。 六日目、七日目が過ぎ、またしても午前二時頃である。 とうとう堪りかねたのか、おばあちゃんは自ら詰所までやって来た。 「またあの女が出たんだよ、何とかならないのかねえ看護婦さん。毎晩怖くて眠れないんだよ・・・。」 「そうはいってもねえ・・・。あれっ?おばあちゃん、歩けるの?」 歩くどころか、寝返りを打つ事すら困難だった筈である。 怪訝そうに下を向くおばあちゃん。 「・・・・・・・・・・・・ほんとだ!」 二人は顔を見合わせると、大声で笑った。
なんと腰は治ってしまっており、おばあちゃんはその後三日ほどで元気に退院していったという。 今でもそのおばあちゃんとは時折顔を合わせる事があるのだが、その度に、おばけのお陰で腰が治ったねと言って、二人で笑うのだそうである。
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■講評
「八十五歳のおばあちゃんがやって来た」以降の、診療所での治療の様子が全く書かれていないので、「歩くどころか、寝返りを打つ事すら困難だった筈である」に対して「その後三日ほどで元気に退院していったという」という結果がどこまで「おばけのお陰で腰が治った」のか微妙なところがあるような気がしました。 きっかけという事で考えれば、まぁそうかな・・・と思うのですが・・・。
文章0:希少度0 |
名前: chidori ¦ 15:23, Monday, Mar 31, 2008 ×
文:+1 怖:+1
うーん、怪異と足が治ったことに繋がりがあるのか よく分かりませんのでなんとも。 でも良い話ですよね、これ。 |
名前: 晴 ¦ 15:57, Monday, Mar 31, 2008 ×
怪異と腰の完治が関係あるかどうかは微妙。 関係あって欲しいとは思うけれど。
希少性(1) 文章(0) |
名前: ねこや堂 ¦ 20:58, Monday, Mar 31, 2008 ×
文章 1 読みやすい。 稀少度 1 怖くないですけど。
心霊ちょっといい話風になっている… その後(お婆さんの腰が治ってから退院するまでの3日間にはその「お化け」は出なかったんでしょうか?
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名前: くりちゃん ¦ 21:10, Monday, Mar 31, 2008 ×
女の姿が、どんな様子なのか情報が欲しかった、よって1点減点します。 でも治ったんですから良かったですね。 |
名前: くすだまん ¦ 20:24, Tuesday, Apr 01, 2008 ×
| 興味深い話ではあるが、幽霊と腰が治ったことの関係が微妙。腰が治ったことは医学的にどう解釈できるのか(奇跡に近いのか、よくあることなのか)を書いてほしかった。 |
名前: ナルミ ¦ 00:57, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
ネタ+3 不吉な話と思わせておいて、まさかの展開に笑いました。 守護霊のスパルタなリハビリでしょうか。
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名前: ねこ ¦ 20:18, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
手を引っ張る、から、ただ立っているに変わったのは何ででしょうねぇ…。 腰、治って良かったですが。 |
名前: ちゅん ¦ 19:23, Thursday, Apr 03, 2008 ×
| ちょっといい話?なのかな。怪異と腰の関係は難しいが治って何より。 |
名前: 茶毛 ¦ 15:24, Sunday, Apr 06, 2008 ×
ほとんど寝たきりだと先に説明してあるのに、「〜あれっ?おばあちゃん、歩けるの?」で、うおお!ほんとだ歩いてんじゃん!と驚いてしまったwそれだけ引き込まれてたのかな私^^; +1
白いコートって実は白衣だったんじゃないかなーと。女医さんの霊が手助けしてくれたのかもしれません。 +1 |
名前: 眠 ¦ 21:21, Wednesday, Apr 09, 2008 ×
前半、こりゃもうよくある個人的には聞き飽きた展開かなと思っていましたが……。 ここまで劇的によくなったという話は聞いたこと無いです。 やられたー。 希少度 3 文章 0
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名前: じぇいむ ¦ 15:17, Friday, Apr 11, 2008 ×
なんかほっとするようないい話です。 幽霊を見れば誰だって怖いですよね。 でもそのおかげで良くなるとは想像もつきませんでした。 読後感が最高にいいですね。 2点にしようと思いましたが、読後感の気持ちよさに+1点させて頂きます。 |
名前: へみ ¦ 16:32, Sunday, Apr 13, 2008 ×
怪異と腰の完治はまったく関係ないと思う。 しかし、たまたというか偶然というか治ってたのね・・・的な展開が単純に面白かった。
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名前: 黒ムク ¦ 16:18, Tuesday, Apr 15, 2008 ×
| 怪異とおばあちゃんが完治した関連性はわかりませんが、寝たきりから復活出来た事が怪異だと思います。人間その気になれば何でも出来るという事ですね。ハッピーエンドでよかったです。 |
名前: じゅりんだ ¦ 18:00, Tuesday, Apr 15, 2008 ×
よ、よかったですね。 他に同じ様な体験をした人はいないのでしょうか? 退院後のおばあさんのところには出なかったのでしょうか? うーん。 |
名前: MM88 ¦ 23:37, Wednesday, Apr 16, 2008 ×
霊のお陰で治ったという事なんでしょうか? ともあれ よかったという事ですね。 |
名前: SPダイスケ ¦ 23:05, Friday, Apr 18, 2008 ×
なんかこういう話は好きですね。 治療してくれる霊って、なんだかありがたいですねぇ…。
文章:1 内容:1
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名前: PM ¦ 18:57, Sunday, Apr 20, 2008 ×
文章・・・0 希少度・・・0
書き手は霊のお陰で腰が治ったという風に解釈し、それを表現しているわけですが、この書き方では怪異と腰が治ったという事実を結びつけるのは難しい。 体験者の八重子さんもおばあちゃんも霊のお陰で腰が治ったと感じているので、ある意味それは正しいのでしょうけど、読み手に霊のお陰と感じさせるのは書き手の仕事です。 この作品ではそれが出来ておらず、読み手としては置いてけぼりを喰らったという風にしか思えませんでした。 |
名前: 鹿太郎 ¦ 23:41, Saturday, Apr 26, 2008 ×
| 幽霊看護婦さんのおかげかどうかちょっとわかりませんけども。そのお婆さんしか見ていないようですし。 |
名前: ひ ¦ 15:25, Monday, Apr 28, 2008 ×
| お化けのおかげ……なのですかね?それだったらすごいのですが。 |
名前: こうたろう ¦ 22:15, Monday, Apr 28, 2008 ×
おばあちゃんが…おばあちゃんが、歩いた!(笑 よくある病院譚かと思ったら、このどんでん返しにはやられました。こういう霊なら大歓迎ですよ。私のところにもぜひ来て頂きたい。タイトルの霊看も最初はベタだなと思いましたが、読後はなるほど! と納得しました。
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名前: 久遠 平太郎 ¦ 19:27, Tuesday, Apr 29, 2008 ×
霊のお陰だったんでしょうか? 疑問は残るが寝たきりが1週間では治らないでしょうからびっくりですね。 怖そうな霊だったし、おばあちゃんが連れて行かれる話かと思ったら、いい意味で期待を裏切られましたね。 |
名前: 昼間寝子 ¦ 15:57, Wednesday, Apr 30, 2008 ×
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