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塩見さんのおじいさんがまだ若かった頃の話。 ある日、畑を新しく開くという知り合いに頼まれて、おじいさんは牛を連れて畑起こしの手伝いに行った。 一日、牛と一緒に畑起こしの作業をして、お礼にいくらかのタバコと自家製の濁酒と作物をもらい、それを牛の背に乗せて帰り道についた。 帰り道とはいってもそのあたりは山深いところで、山林の中の獣道と変わらない様な道だった。 その山の中を牛を引いて歩いていると 「……」 おじいさんはふと、何か同じところをぐるぐると歩いている様に思えてきた。 いや、実際に同じところをぐるぐるとしている様だった。 これだけ歩けばもう山の道を抜けて、自分たちの家が見える下り道に出るはずなのだが。 山の中の日暮れは早く、すでにあたりは暗くなってきていた。 「はぁて」 こりゃ、狐か狸の仕業かいや? おじいさんはそう思い、これはまず一服して様子を見にゃならんな、ともらった濁酒を一口飲んであたりを見回した。 すると 「デェジョブ」 おじいさんのすぐ後ろで、牛がそう言った。 「おぉ?」 おじいさんは牛を振り返り、牛の額をペンペンと叩いた。 「おめ、今何か言うたか?それとも狐か?」 しかしおじいさんにはこたえず、牛は自分でノソノソと前に出て引き綱を持つおじいさんを引っ張る様に歩き出した。 「ほぅ。おめぇが案内してくれるのかい」 おじいさんは素直に牛の後ろを歩き出した。 そしてしばらくも行くと、おじいさんの家の近くまで出て来た。
「山で道に迷うやろ。そしたらな。馬や牛や…犬でもええ。先に立たせて歩かせるんや。そしたらな。必ず道を見つけてくれるんやで」 おじいさんは生前によく言っていた。
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■講評
すみませんが・・・これではちょっと・・・。
文章0:希少度−1
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名前: chidori ¦ 15:13, Monday, Mar 31, 2008 ×
文:+1 怖:+2
牛も喋るんだ!! ほのぼのしました。いい話。 |
名前: 晴 ¦ 15:55, Monday, Mar 31, 2008 ×
何やら日本昔話を読んだ気分になった。 いや、お話としては面白いのだが。
希少性(1) 文章(0) |
名前: ねこや堂 ¦ 19:03, Monday, Mar 31, 2008 ×
文章 1 読みやすい。 稀少度 1 牛が喋るとは。
どちらかというと怖くはないが、のんびりしたところがとてもイイ。 |
名前: くりちゃん ¦ 20:22, Monday, Mar 31, 2008 ×
小ネタでありがちなパターンだが、「牛」というのがちょっと珍しい。 「おなじところをぐるぐるしている様だった」の部分は、単なる錯覚でないことがわかるように、もう少し具体的な描写(特徴のある木の横を何度も通り過ぎた、とか)がほしかった。 |
名前: ナルミ ¦ 00:49, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
うおおっ、これは面白いです。 牛とおじいさんの何ともほのぼのしたやり取りに顔筋が緩んじゃいます
何だか常田富士男のナレーションと 「デェジョブ」って言う市原悦子の声が聴こえてきそう
3点(ネタ1 ほのぼの度1 昔話度1) |
名前: NOV ¦ 07:27, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
ネタ+3 一服つけて、というのでタバコで邪気払いをするのかと思ったら、牛、超強い! ずんずん先陣を切っていく様が見えるようです。 貴重なお話でとても楽しく読ませていただきました。 |
名前: ねこ ¦ 19:54, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
| ずるいですよ、この雰囲気の話、大好きなんですってば(笑)!! |
名前: ちゅん ¦ 15:31, Thursday, Apr 03, 2008 ×
ちゃんとした年数が記入してないと時代背景が分からず。その風景が頭に入りにくい。 題名にもなっている方言を使っているんですから、事情があり詳しく土地の説明を出来なくても、せめて、どの県の話か記して欲しい。 以上の理由で3点減点します。 話の内容は牧歌的で好きです。 |
名前: くすだまん ¦ 14:39, Saturday, Apr 05, 2008 ×
| 面白いです。風景が見える作品だと思います。おじいさん、ムツゴロウ越えですね。でも「デェジョブ」が牛のゲップ(失礼)だったらがっかり。 |
名前: 茶毛 ¦ 15:21, Sunday, Apr 06, 2008 ×
狐につままれたんでしょうねえ。 いいなあ、頼れる牛。うちの犬猫が誘導してくれるとは思えないw 「ほぅ。おめぇが案内してくれるのかい」とすんなり後を追うおじいさんもいいなあ。 とにかく雰囲気にやられてしまいました。田舎ばんざい。 +4
後ろから聞こえた声を牛だと断定してしまうのが唐突かなーと。おじいさんの直感かな。 お話としてはワンクッションほしいところです。 -1 |
名前: 眠 ¦ 21:13, Wednesday, Apr 09, 2008 ×
牛が凄いです。びっくりしました。 希少度 2 文章 0 |
名前: じぇいむ ¦ 15:09, Friday, Apr 11, 2008 ×
日本昔話の曲が聞こえてきそうな。 ほのぼのしています。 |
名前: MM88 ¦ 14:08, Sunday, Apr 13, 2008 ×
この様にして道に迷う話は割と聞きますが、この話はなんといっても牛がポイントですね。 牛って普段のんびりしているような印象があるのですが、ピンチの時にこんな風に活躍してくれると、普段とのギャップでなおさら可愛く感じてしまいますね。 家に着いてからご褒美をいっぱいあげて欲しくなってしまいます。
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名前: へみ ¦ 16:20, Sunday, Apr 13, 2008 ×
昔話を読んでいるような感じでした。 動物の勘ってやつですか^^ |
名前: 黒ムク ¦ 16:22, Tuesday, Apr 15, 2008 ×
「デェジョブ」ってタイトルからデジャブのお話かと勝手に想像しておりました。 きっと牛さんは大丈夫って言ってくれたんでしょうね。勝手な解釈ですが。 これはきっと狸か狐に化かされたんでしょう。 そうなった場合はタバコを吸っても良いみたいですね。 きっと濁酒を飲んだのが術を解くきっかけになって良かったのでは?と思ったのですが。 |
名前: じゅりんだ ¦ 17:56, Tuesday, Apr 15, 2008 ×
怪異としては弱いかなと 思います。が、 デェジョブというタイトルは なかなか味があってよかったです。 |
名前: SPダイスケ ¦ 23:10, Friday, Apr 18, 2008 ×
よくある怪異だとは思いますが、牛が珍しいですね。 ちょっとナマッてるところがまたカワイイ…。
文章:1 内容:1
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名前: PM ¦ 18:53, Sunday, Apr 20, 2008 ×
文章・・・0 希少度・・・1
猫や石が喋るという話はたまに聞きますが、牛が喋るというのは初めて聞いたんではないかと。
台詞のステレオタイプな田舎口調は少々鼻につきます。 実際にこういう話し方だったらそれも仕方がないですが、台詞にあまり頼りすぎるのもどうかと思います。 |
名前: 鹿太郎 ¦ 23:33, Saturday, Apr 26, 2008 ×
| 「デジャブ」かと思ったら「デェジョブ」、しかもそれを牛が言ったのには笑いました。ほのぼの楽しい怪異です。よくある狐にばかされた話かと思ったら、愉快なオチでした。 |
名前: ひ ¦ 15:15, Monday, Apr 28, 2008 ×
牛や馬や犬を先に歩かせればいいという話。 これはこの地方にある言い伝えか何かですか?それとも、おじいさんの体験談からでしょうか。 一番インパクトがあったのが、牛がしゃべるというのは面白かったです。 |
名前: こうたろう ¦ 22:13, Monday, Apr 28, 2008 ×
牛よ、グッジョブだ!(笑 いや〜もうこれは意表を突かれたし、単純に面白かった。一見意味不明なタイトルが作中の重要なキーワードになっていて、筆者氏のタイトルセンスの良さを覗わせますね。
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名前: 久遠 平太郎 ¦ 19:26, Tuesday, Apr 29, 2008 ×
喋る牛! しかも方言ってのが良いですね。 犬や猫の場合も同じように喋るんでしょうか。 タイトルも秀逸ですね、何のことかと思ったら。 |
名前: 昼間寝子 ¦ 15:47, Wednesday, Apr 30, 2008 ×
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