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いい天気
 今夜も星が綺麗に見える。
 こんな日は、ふらふらと出歩いてしまうのが川嶋さんの悪い癖だ。
 散歩も兼ねて、住宅街の細い道ををぶらぶらと歩いていく。
 若干、街灯の光が邪魔だが、まぁ仕方がない。

 五分程歩いて、深い溜息を一つ。
 顔を上げた彼女の目に映るのは、看板や民家の壁から生える様にある、人間のパーツ。
 首や手足が、ぽつりぽつりと垂れ下がっている。
 生えている人体の一部に規則性はない。
 老若男女関係なしに、何処にでも出てくるが、何を訴えるでもない。
 ただそこに、雑草のように生えているだけだ。

 彼等は一体何がしたいのか。
 縋りもせず、怒りもせず、何もしない。
 それが川嶋さんを苛立たせていた。
 いっその事、何かしらしてくれれば対処の仕様もある。
 これじゃ、ただの嫌がらせと変わらない。
 苛立ちを吐き出すように、また溜息を吐く。
 もう散歩をする気分でもなくなった。
 川嶋さんは、回れ右をして家路につく。

 こんな時、川嶋さんは皮肉を込めて
「いい天気だね」
と、言うようにしているそうだ。






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今夜も星が綺麗に見える。散歩も兼ねて川嶋さんは、住宅街の細い道ををぶらぶらと歩いていく。若干、街灯の光が邪魔だが、まぁ仕方がない。五分程歩いて、深い溜息を一つ。民家の壁から突き出した、細くて白い、人の腕。電柱の根本には、後ろ向きの頭。文房具店の看 ... 続きを読む

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■講評

文章 0
人体部品の出現の仕方がわかりにくい。
稀少度 1
彼女は恐怖を感じなかったのか?

人の部品が「壁から生える様にある」というのと「ぽつりぽつりと垂れ下がっている。」というのが一読しては分かりづらかった。しかしシュールな光景だ。この有様は面白い。
「いい天気」というと昼間のような先入観がある。もちろん夜でも使えるが。
が、体験者が嫌悪感を持ってはいるものの怖がってはいないようなので、こちらの方にも恐怖感がわいてこなかった。

名前: くりちゃん ¦ 14:21, Saturday, Mar 29, 2008 ×


何というか・・・「初めて書いた掌編小説」を読んだような感じでした。

「看板や民家の壁から生える」様子も「首や手足が、ぽつりぽつりと垂れ下がっている」としか書かれておらず、これで読む側が同じ情景を想像するのは難しいと思います。「生えている人体の一部に規則性はない」のも、どう規則性がないのか、描写を省くことで書き手が楽をしているようにしか見えません。

また、川嶋さんの心情や最後の科白にも共感しにくく、不条理さを狙っていると思われる割にはあまりそれが伝わってきません。いっそのこと怪異を見た前半部分で話を終わった方が良かったのではないかという気がしました。

文章−1:希少度0

名前: chidori ¦ 15:39, Saturday, Mar 29, 2008 ×


夜なのに「いい天気」、確かに皮肉だ。
あちこちから足やら手やら生えてたら驚くわな。
体験者が見慣れているのか、あまり動じてないのが面白い。

希少性(0) 文章(1)

名前: ねこや堂 ¦ 20:31, Saturday, Mar 29, 2008 ×


う〜ん。
これは日常的に異界が見える人の愚痴を
ただ書いているだけでは。
見えている光景は異様だけど、
それだけでは面白くも怖くもないです。

名前: 撃墜王の孤独 ¦ 22:02, Saturday, Mar 29, 2008 ×


日常的に見える人の体験談のせいか、怪異の描写があっさりしすぎている。
こういう、多種多様なものが現れる怪異は、
「煙草屋の看板からは、髪の長い女の頭が生えている。その隣の民家のブロック塀からは、男性のものと思われる右手の肘から先が垂れ下がっている。そのすぐ先の電柱の根本からは幼児の左足が、道の反対側にあるマンホールの蓋からは禿げた老人の頭が突き出していた。その手前、新築の住宅の郵便受けから屹立しているものは男性器だろうか。」
などのように、しつこいくらい具体的に描写した方が異様さが引き立つ。
怪異のあっさりさに比べて、その後の心理描写は長すぎる。怪異に的を絞って書いた方がよかった。

名前: ナルミ ¦ 00:38, Sunday, Mar 30, 2008 ×


ネタ+1
もう少し、生えたパーツの詳細を知りたかったです。
イメージとしては、諸星大二郎の「生物都市」を連想しました。
あと、最後の三行は不要かな、と思いました。

名前: ねこ ¦ 20:19, Sunday, Mar 30, 2008 ×


文:0 怖:+1

むしろ川嶋さんがイレギュラーなのでは。
「いい天気だね」と言いたいのは
あちらの方かもしれませんよ?

名前: 晴 ¦ 13:21, Monday, Mar 31, 2008 ×


ソレがなんなのか突き詰めようとした事はないのでしょうか?
慣れるにしろ、そういう事はするよね?
何なのか分からないにしろ、そういう言葉が含まれていればもうちょっと入りやすかったかも。

名前: ちゅん ¦ 14:31, Thursday, Apr 03, 2008 ×


見える人の日常を表しているが、これだけでは読者に恐怖は伝わらないと思う。

名前: 茶毛 ¦ 01:38, Sunday, Apr 06, 2008 ×


住宅街という身近な舞台で、怪異も想像しがたいものではないのに、どうしても「自分がこうなったらどうしよう!」といった感情移入ができません。
川嶋さんは慣れきっているし、何もしてこないならいいんじゃない?と、妙に冷めた感想が真っ先に浮かんでしまいました。

冷静な筆致と冷静な川嶋さん、組み合わせが良くなかったのかもしれません。
別のネタならぞくぞくさせてもらえるかも。 +1

名前: 眠 ¦ 02:50, Tuesday, Apr 08, 2008 ×


見える人の話ですね。
私が知らないだけかもしれませんが、人体パーツがあちこちから生えているように見える人というのは、聞いたことがないように思います。
希少度 1 文章 0

名前: じぇいむ ¦ 04:34, Wednesday, Apr 09, 2008 ×


怪異:+1 文章:+0

うーん、シュール…すぎてなんというか。
川嶋さんは”見える”のがイヤなのでしょうか?

名前: MM88 ¦ 14:51, Wednesday, Apr 09, 2008 ×


霊というものは見えないだけで、本当はそんなにそこらじゅうにいるものなのかな。
いっその事、何かしらしてくれればとありますが、何もしてこない方がいいですよ〜。

名前: へみ ¦ 17:15, Saturday, Apr 12, 2008 ×


シュールな光景ですね。現実的に幻覚だと言ってしまえばそれだけになります。しかし本当に見えるのですから面白いと思います。日常では常識で打ち消している光景なだけで、この世は本当は奇妙な世界なのかもしれませんね。

名前: じゅりんだ ¦ 17:49, Saturday, Apr 12, 2008 ×


 そんなの見たら普通は悲鳴をあげるか、気持ち悪くなって道路に吐きます。
 川嶋さんが見慣れた人なのか?それとも豪傑なのか?もっと何か取材しないと嘘のように読めてしまいます。
 厳しいようですが0点です。

名前: くすだまん ¦ 18:06, Saturday, Apr 12, 2008 ×


文章・・・0
希少度・・・0

しょっちゅうそういう経験をしている人なんでしょう。そのためもあってか、あまりにもそっけなさ過ぎます。
その上、首や手足の生え方も今ひとつ解り辛く、何となく読み始めて何となく読み終えてしまったという感じです。
これでは読後に何も残りません。
書き手も日常的にそういう経験をしている人を主人公にして面白く仕上げようと最後の台詞を付け足したりと工夫しているようですが、これではまだまだ力不足としか思えませんでした。

名前: 鹿太郎 ¦ 02:41, Friday, Apr 18, 2008 ×


もう少し見えている描写を詳しく書いて頂けるとよかったかと思います。
イメージが沸きにくい話でした。

名前: SPダイスケ ¦ 21:45, Friday, Apr 18, 2008 ×


ちょっと解りにくい部分がありましたが、興味深い話です。
生えてる手足に触ってみたりはしないんですかね?
…まあ、私は触りませんが…。

文章:0 内容:1

名前: PM ¦ 21:13, Saturday, Apr 19, 2008 ×


皮肉の一つも言いたくなりますね。
迷惑、怖さを毎回味合わされていることをもっと強調したほうが、いやみっぽくてよかったかも。

名前: 黒ムク ¦ 17:22, Monday, Apr 21, 2008 ×


いや、なにかツッコミどころが多すぎる文章ですね。怪異を取るに足らない日常的なものと言いたいがための文体でしょうが、川嶋さんの気分を優先させすぎて、読者は何を怖がって良いのやらわかりません。怪異自体が埋没してます、地の文に。

名前: ひ ¦ 14:04, Thursday, Apr 24, 2008 ×


 うーん……私は、こういった文章に引っ掛かりを感じてしまいますので……
 看板や民家から生える人のパーツ。
 なかなかに怖い光景であるはずなのに、あまりそれを感じなかったです。

名前: こうたろう ¦ 15:45, Sunday, Apr 27, 2008 ×


「見える」ということが当たり前になっているせいなのだろうか、怪異に対する体験者の嫌悪感がクローズアップされすぎているように思う。
そのため、怪異の不気味さが半減してしまっているように感じられる。最後の台詞も活かしきれていない。

名前: 磯昆布 ¦ 03:45, Tuesday, Apr 29, 2008 ×


怪異よりも「見える人」の苦悩に重点を置いたため、この話はややもすると読み手が置いてきぼりを食う可能性があると思います。その距離を縮めるのが川嶋さんの心情描写であり、「いい天気だね」という科白だと思うのですが、これがどうも伝わってきませんでした。

名前: 久遠 平太郎 ¦ 10:57, Tuesday, Apr 29, 2008 ×


想像すると奇妙な光景ですね。
体験者のひねくれ具合も良い。

名前: 昼間寝子 ¦ 11:13, Wednesday, Apr 30, 2008 ×



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