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入って来られない?
以前滝野さんが入院していた時の話。
滝野さんが入院していた部屋は六人部屋で、滝野さんがいたのは部屋を入ってすぐ右側のベッドだった。
出入り口のすぐそばであったので、ベッドの周りのカーテンを閉めても、滝野さんのベッドからはカーテンの裾から出入り口の引き戸のあたりがよく見えた。
ある日滝野さんは気分が悪かったので、昼間であったがベッドの周りのカーテンを閉めてうとうととしていた。
と、その耳に何やらパタパタという足音が耳についた。誰かが出入り口のあたりを歩き回っている様だった。
「……」
滝野さんはぼんやりと出入り口の方を眺めた。出入り口の引き戸が開いており、廊下が見えた。そしてその廊下に。
ナースシューズに白いストッキングの、看護婦さんらしい足がウロウロとしているのが見えた。
しかしその足は、出入り口のあたりをパタパタウロウロとするばかりで、部屋の中には入って来なかった。
あの看護婦さんは何をしてるのかな、と思いながら滝野さんは眠ってしまった。

以来ベッドの周りにカーテンを引いていると、カーテンの裾に足が見える事があった。
ナースシューズの足は出入り口をパタパタとするばかりで、部屋に入ってくる事はなかった。

ある夜、何時頃かはわからないが、滝野さんは目を覚ました。
ベッドの周りに引いたカーテンの裾を見ると。
夜は閉められている出入り口が開いており、消灯された暗い廊下に、ナースシューズを履いた足が立っていた。
何やらぞっとした。
パタ、と足は一歩部屋の方へと踏み出した。滝野さんはカーテンを掴み、シャッ!と音を立ててカーテンを開けた。
出入り口には誰もいなかった。

滝野さんは退院するまで、ベッドの周りのカーテンは閉め切らず、出入り口のあたりが少し見える様、開ける事にした。
カーテンを少し開けていると、足が見える事はなかった。





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■講評

文章 2
読みやすい。
稀少度 2
入ってこられないっ!

滝野さんに本人も気付いていないような魔を祓う力があるのだろうか、と思った。入る側からすると、滝野さんの姿が見えると入れなくなるとか。

導入部のところのナースシューズの足は入るのに躊躇しているように見えるが、夜になるとパワーアップするのかな。昼間の足はぱたぱた動いているのに、夜の足は「立っていた。」とのことだからタイミングを見計らっていたようにも読める。そうして踏み出してきたので…
怖かったです。
ちなみに親戚の元看護婦さんのおばさんに「病院ってやっぱり出たりしました?」と訊いてみたら、「アハハ、幽霊とかは見なかったけど。切断した四肢を埋めたところが夜になると青白く光ってねえ、気味が悪かった」そうです。
昔はそういうものを病院の敷地内に埋めていたって、本当かなあ。

名前: くりちゃん ¦ 15:46, Wednesday, Mar 26, 2008 ×


夜の出来事については怪異に見えるのですが、昼間の事については「以来ベッドの周りにカーテンを引いていると、カーテンの裾に足が見える事があった。ナースシューズの足は出入り口をパタパタとするばかり」という説明がとても曖昧で、怪異の原因と思えそうなナースシューズのパタパタについても、それ以外の日常についても様子が分かりにくく、共感できないところがありました。
昼間や夜間の、この病室周りの日常的な光景をもう少し描いて、「ナースシューズのパタパタ」がいつも同じで何者なのか分からず、明らかに変だという事を書かないと、この話は夜の怪異だけで終わってしまうのではないかと感じました。

文章0:希少度0

名前: chidori ¦ 15:52, Wednesday, Mar 26, 2008 ×


文:+2 怖:+2

隙間から覗く何か。
というのは本能的に嫌ですよね。
病院ならば特に。
入って来られないのか、何なのか。
他の方々には見えていたのでしょうか。

名前: 晴 ¦ 15:53, Wednesday, Mar 26, 2008 ×


入ってこられないのが面白い。

名前: 黒ムク ¦ 16:41, Wednesday, Mar 26, 2008 ×


夜のはともかく、昼間のは怪異でない可能性もある。
何故怪異と思ったのか、根拠の説明が必要だと思うが。

希少性(1) 文章(0)

名前: ねこや堂 ¦ 20:26, Wednesday, Mar 26, 2008 ×


個人的に隙間から見える怪異というのは好きです。
だから、うまく書けているのでこう点数が甘くなってしまいました。

名前: 撃墜王の孤独 ¦ 22:13, Wednesday, Mar 26, 2008 ×


ネタ+2
昼間は入ってこれないが、夜は入ってこれる、というのが怖い。
夜の病院はただでさえ雰囲気があるのに、落ち着いて寝ることも出来ないですね。

名前: ねこ ¦ 22:23, Wednesday, Mar 26, 2008 ×


夜の怪異はけっこう怖い。
しかし、昼間の方は、これだけの描写では門者の看護婦がうろうろしていただけ、とも解釈できる。怪異であると思った根拠を書いてほしかった。

名前: ナルミ ¦ 01:38, Thursday, Mar 27, 2008 ×


隙間って怖いですよね。
昔検体を清掃するバイトしましたが、一人でやってるのに常に大勢周りにいる気配と声がしてました。病院は生も死もあるから仕方ないとはいえ、隙間からはいかん!
でも、足だけで良かった。目とかだったら。
ガクガク。

名前: ちゅん ¦ 21:51, Wednesday, Apr 02, 2008 ×


入ってきそうで来ないというのが、逆に「いつ入ってくるかわからない」恐怖を募らせますね。 +1

看護師さんは皆、夜間は気を遣って歩いてくれているのでしょうけど、一度聞こえてしまうと気になって怖いです。見ていないからわからなかっただけで、こういうこともあったのかもしれない。 +1

名前: 眠 ¦ 21:23, Friday, Apr 04, 2008 ×


文章・・・1
希少度・・・1

足しか見えない看護師ってのも嫌なもんですね。
最後はせっかく一歩踏み出したのだから、カーテンを開けずにそのままどうなるか見てれば良かったのに。と思うのは無責任。

文章は分りやすく書かれています。
ただ最後のところでぞっとしているのに、カーテンを勢い良く開けるという行動がしっくりきませんでした。
ホラー映画なんかでは良くありますが、実際に体験してみるとなかなか怖くて出来ないものではないでしょうか。
まあそれも人によるのかもしれませんが、そこだけ体験者の感じていることと行動がちぐはぐに思えてしまいました。

名前: 鹿太郎 ¦ 23:55, Friday, Apr 04, 2008 ×


すいません、怖くないです。文の途中でオチに期待してしまい、「あ、そう」という感じしか受けれませんでした。

名前: 茶毛 ¦ 23:28, Saturday, Apr 05, 2008 ×


霊現象のパターンにも旬があるような気がします。
今回の超ー1でも足だけの話は他にもありましたよね。
自分も取材を頑張ったのですが、足だけを見たという話は思いのほか多かったです。
しかし、取材した話の中から作品にできるようなネタはみつからず残念でした。

この作品は面白く仕上がっていると思いますよ。
自分も、このネタのレベルを取材できれば喜んで作品にしたのになと思いました。

名前: へみ ¦ 08:30, Monday, Apr 07, 2008 ×


ナース霊?
死んでまでも病院で働きたいもんだろうか。
……コワ。(いそうだ)
希少度 1 文章 0


名前: じぇいむ ¦ 21:18, Tuesday, Apr 08, 2008 ×


足だけの幽霊ってお話は聞いたことがありますが、どうして足だけなんでしょうね?
滝野さんがたまたま、魔よけ的なものを身の回りに置いてたから近寄られなかったのかな。
入ってこられたらと思うと、恐ろしいような楽しみなような。煩いのも困りものですね。

名前: じゅりんだ ¦ 22:12, Thursday, Apr 10, 2008 ×


夜の部分は怖い。
まさに"病院の怪談"ネタというか。
昼間のパタパタも怪異だったとすれば、どうして入って来られなかったのか。どうして入ろうとしていたのか。
何がしたかったのか。
気になるところですね。

名前: MM88 ¦ 01:43, Tuesday, Apr 15, 2008 ×


ナースの霊は、何をしたかったんでしょうね?
気になるけど、部屋に入られると怖いですよね…。

文章:1 内容:1

名前: PM ¦ 22:39, Thursday, Apr 17, 2008 ×


病院でナースの霊っていうところに新鮮さを感じましたが
怪異としては今一つ物足りなさがありました。

名前: SPダイスケ ¦ 13:19, Friday, Apr 18, 2008 ×


患者ではなく、看護婦さんの霊とはあまり見ませんでしたね。仕事熱心な人だったのでしょう。悪いモノではない感じです。

名前: ひ ¦ 10:29, Tuesday, Apr 22, 2008 ×


 患者さんではなく看護婦さんの霊ですか。
 ぱたぱたと言う足音で、死んだ後も忙しく働いているなぁ、と思わせてくれます。
 昼間は人の眼があるけれど、夜は寝てますからね。
 見られたくないのでしょうか。

名前: こうたろう ¦ 13:48, Sunday, Apr 27, 2008 ×


カーテンを閉め切った時だけ足が見えたというのが面白い。カーテンを引くことで一種の擬似的な空間が形成され、そこに魔が入り込む余地が出来たのでしょうか。 なかなか興味深い現象でした。

名前: 久遠 平太郎 ¦ 19:59, Monday, Apr 28, 2008 ×


足だけなのでそれほど怖くはありませんが、入ってこれないってのは面白いですね。
カーテンを開けなかったらどうなっていたんでしょうね。

名前: 昼間寝子 ¦ 07:27, Wednesday, Apr 30, 2008 ×



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