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おじいちゃんの新盆の時の事。 その日はあまり勝手の分からない親族の様子を見かねて、祭壇等一式届けてくれた葬儀屋さんが説明しつつ結局手伝うことになり、わいわいと賑やかに支度をしていた。 そんな中、叔父はもともと幽霊などの類を信じていないせいか、帰ってくるわけがないとおもっているらしくて真面目にお迎えの準備をしている皆を眺めるばかり。特になにもせずにいた。 「では、この提灯に火を入れてから仏壇のあるこのお部屋の窓を少しあけておいて、その窓の外につるしてください。提灯の明かりを目印に仏様はお帰りになりますから。」 葬儀屋さんにいわれ、おばあちゃんに頼まれて叔父が提灯をつるす係になった。 「まったく。窓あけないと入ってこれないのかよ。虫が入るだけだぞ。提灯だなんて自分の家位、本当に帰ってくるなら分からない訳ないじゃないか。第一、霊なんて。まったく。」 ぶつぶつ文句を言い、おばあちゃんにそんなこと言うもんじゃないと怒られつつも、うまく提灯を取り付け終わった。その時、誰かが大声をあげた。 「仏壇、ちょっとロウソク見て、見て。」 今まで普通に火が点いていただけの、仏壇に灯された対の小さな線香用ロウソクの左側の炎が、あれよあれよという間にボウッと大きく高く伸びながら燃え始めた。20センチ程の炎を吹き上げてロウソクの火とはおもえない勢いで燃えている。もう片方はチョロチョロと、1センチあるかないかの小さい炎のままなのに。そしてそのまま不自然に火力は衰えることなく、力強く燃え続けていた。 「おじいちゃん、帰ってきたけど怒ってるんじゃない?叔父さん文句いうからさあ。」 わざと私が言う。もうひとりの叔父はビデオまわすぞ、と興奮気味。おばあちゃんは仏壇を拝みながら念仏を唱えだす。妹や葬儀屋さん、その他はやっぱりね、家着いたんだねというようなしみじみした表情、ほのぼのとした雰囲気。ただひとり、件の叔父はぽかっとした顔で座り込んでいた。たかが火の勢いでという話ではあるが、あまりにもそれはタイミングが良すぎた。優しかったおじいちゃんの仕業らしく、皆を怖がらせまいとしながら自分は帰ったんだよいるんだぞ、と伝えたいのかなあなんては私は内心おもいつつ、自然に心が和んで笑顔になれた。 その後、叔父は一切文句も言わなくなり、今までしなかったおじいちゃんの生前の日課だったごみだしや掃除、はては朝一番に仏壇に線香をあげて掃除をしたり、家族になにも言われないのに自発的に黙々と日々するようになった。そしてある時、一言ぽつりと言った。 「いるんだ。人は死んでもさ。」
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» 【+4】いるんだ [I'd like to tell you something about ...から] × 叔父さん一気に信心深くなちゃって。かわゆいですね。 きっと亡くなったお爺さん(叔父さんにとってはお父さんですよね)の仕儀とを代わ... ... 続きを読む
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» [超−1]【0】いるんだ [幽鬼の源から] × どういう作用か分からないが、霊的存在がいることを示すかのように蝋燭の火が異常に燃え上がる現象が時々起こる。 これもそういう現象が起こった時の人々の様子を表した作品である。 蝋燭の火が高く燃え上がることはやはり怪異として捉えることは可能であるが、希少で .. ... 続きを読む
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» 【+2】「いるんだ」 [DJ痔牢『超-1 2008』感想ブログから] × 日常でおこったちょっと不思議な話て感じでかなりの好きな実話怪談です。その後叔父が ... 続きを読む
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■講評
希少度 -1 文章 1 いいお話なのですが、よく聞く話なもので・・・・ ごめんなさい。 |
名前: 黒ムク ¦ 11:12, Friday, Mar 21, 2008 ×
あらあら?一字空けてない文章ばかりだなと内心思ってたら、そういう事か・・・。 主催者も人が悪いな、だったら早く教えて欲しかったです。(それとも注意書きの見落としか?) やれやれ、また一から採点のやり直しだよ! ひゃああ!疲れる! すみません!全部!私が悪かった! 採点に戻ります。 「、」の打ち方に不慣れな箇所、または漢字を使った方が読みやすい部分があります。 一点減点します。 例えば、帰ってくるわけがないとおもっているらしく・・・。 の部分などです。 |
名前: くすだまん ¦ 11:28, Friday, Mar 21, 2008 ×
読んでいて、おじいちゃんへの思いは伝わるのですが、評価としてはちょっと・・・。 やはりこの話の事象としては「火の勢い」をみんなが好意的に解釈しただけになってしまうので、それでは話としても弱いと思います。
語り手の「私」の出し方も、作者の狙いかどうか分かりませんが唐突に感じました。怪異に対して思い入れがありすぎると、語り手がどうしても作品中に顔を出したり、事象について語りたがったりする傾向にあります。そうしたい気持ちを抑えて怪異だけを書き出すことに専念されれば、よい作品が書けるのではないかと思います。この作品に関して言えば、偶然ではありえないような事が他になければ、書き方を整えても話として見せるのは難しいのではないかと感じました。
ここではいい評価はできませんが、おじいちゃんの良い思い出話として個人的に、書き手の方の心にいつまでも大事に残しておいてあげて下さい。なくなっても、みんなにこうして慕われるおじいちゃんの人柄は、読んでいて伝わりました。
文章0:希少度−1 |
名前: chidori ¦ 11:38, Friday, Mar 21, 2008 ×
文章 1 やっぱりちょっと行間を空けて見やすくして欲しい。 稀少度 1 炎によって存在を知らせる話は時々聞きます。
叔父さんが急にあの世のことを信じるようになったのには、この炎の件の他にも何かあったんじゃないでしょうか? 和気藹々とお盆の迎え火の支度をする様はのどかでいいです。
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名前: くりちゃん ¦ 12:44, Friday, Mar 21, 2008 ×
文:0 怖:+1
ろうそくや線香の火が……というのはよくある話。 まったく霊など信じていなかった叔父さんが劇的に 変わるにしては怪自体がちょっと弱いかなぁ。
でも、心にしみじみと染みました。
段落ごとに少し行間空けると読みやすくなると思います。
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名前: 晴 ¦ 12:51, Friday, Mar 21, 2008 ×
この手の怪異はよく聞くので、ちょっとインパクトが弱いかなぁ。 この文体のせいか、子供が書いているような印象を受ける。 今回はそうでもないが、題材によっては評価が厳しくなる事も有り得るので考えた方が良いと思う。
希少性(0) 文章(0) |
名前: ねこや堂 ¦ 23:37, Friday, Mar 21, 2008 ×
怪異は些細で、しかもありがちな話。 その割には話が長すぎた。 |
名前: ナルミ ¦ 23:50, Friday, Mar 21, 2008 ×
蝋燭の火が伸びるというお話は金縛りと同じくらい、ポピュラーな題材です。実は、いろいろな場所で何度も目撃しています。お盆に祖先が帰ってくるという、よいお話は、この一族の方々の間ではずっと語り継いで行かなければならないお話と思います。ゆえにお預かりした作者様は、全体的な印象を荘厳で堅い印象に締めくくる工夫がいたのかも知れません。 あと、こころないお話ですが、蝋燭の品質ムラによって、こういう事がたまにあると…。 これは採点基準とは関係してません。余談として。 僕としては、「叔父さんに何かを示した」と思っていたいので。
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名前: みくりや かつと ¦ 11:15, Saturday, Mar 22, 2008 ×
ネタ+1 私だったらもっときついアピールしそうです。優しいおじいちゃんでよかった。 行動の変化だけで、事象をどう受け止めたかは十分表現できているので、最後の一言がなんとなく蛇足に感じました。 |
名前: ねこ ¦ 21:54, Sunday, Mar 23, 2008 ×
文章・・・1 希少度・・・0
よくある話ではありますが、それを補うようにその場にいた人達の動きや思いが詳細に記されており、好感が持てました。 ただ最後の叔父の変貌ぶりについての描写はしつこすぎるような感じもします。 |
名前: 鹿太郎 ¦ 03:26, Monday, Mar 31, 2008 ×
そうですね、良く聞く話です。 でも、叔父さんが改心したので良かったかと。 最後の「いるんだ。人は死んでもさ。」 は個人的に余韻が残って好きです。 |
名前: ちゅん ¦ 12:00, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
叔父さん、そこまで怖かったのかw叔父さん以外の皆さんの反応も楽しいです。 +1
帰ってきたことをやんわりとアピールしているのは言わずもがな。体験者さんの気持ちは語りすぎない方が良い味が出たかもしれません。 -1 |
名前: 眠 ¦ 21:13, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
名前: 茶毛 ¦ 00:01, Saturday, Apr 05, 2008 ×
恐ろしさはないですが、ほのぼのするいい話ですね。 この現象を見た後、素直に信心深くなる叔父さんも人間らしくていいと思います。 現象の希少度は低いかもしれませんが、この様な話は個人的には好印象です。 |
名前: へみ ¦ 08:57, Saturday, Apr 05, 2008 ×
怪異としてはやはり弱いのだが、文章面ではすんなり読めた。 叔父さんの気持ちの変化が分かる。 希少度 0 文章 1 |
名前: じぇいむ ¦ 22:33, Saturday, Apr 05, 2008 ×
霊の存在を激しく燃え盛る蝋燭の炎で信じてしまうとは…叔父さんは素直な方ですね。 怪異よりも亡くなったおじいちゃんが帰ってきたと信じたいご親族のお話のように思えました。 |
名前: じゅりんだ ¦ 16:17, Tuesday, Apr 08, 2008 ×
いるんでしょうね。
怪異よりも体験者の気持ちの方に重きを置いた良い話、でした。
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名前: MM88 ¦ 01:47, Thursday, Apr 10, 2008 ×
蝋燭の火の話もよくありますね。 叔父さんが改心するには、確かに良いきっかけでしたね。
文章:1 内容:0
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名前: PM ¦ 23:48, Tuesday, Apr 15, 2008 ×
怪異としては 小さいですが ほのぼのとしたいい話だったと思います。
ただ、多少改行を入れていった方が読みやすいかと思いました。 |
名前: SPダイスケ ¦ 08:29, Friday, Apr 18, 2008 ×
| 少々読みづらいので文章と文体を整えて下さると嬉しい。考えを改めた叔父さんにだけは何か特別なことがあったのかとわくわくしながら読み進めたのですが、何もなかったのですね。この部分はあまりいらないかも。怪異はロウソクの炎なのですから。 |
名前: ひ ¦ 14:28, Friday, Apr 18, 2008 ×
好み+1 怪異としては些か弱いですが、叔父さんの心境の変化が分かりやすくて良いかと。 うん、ナイスタイミング。 |
名前: 有線 ¦ 10:05, Friday, Apr 25, 2008 ×
いますよね、やっぱり。 叔父さんが改心するのもいいですね。ほのぼのしています。 |
名前: こうたろう ¦ 22:31, Saturday, Apr 26, 2008 ×
たかが蝋燭の火ですが、叔父さんの価値観を変えるには充分だったようで。 怪異自体はよく聞く類の話ですが、それにまつわる人間を上手く書いたと思います。
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名前: 久遠 平太郎 ¦ 15:46, Sunday, Apr 27, 2008 ×
小さい怪異ですが、それを取り巻く家族や親戚たちの行動が楽しいですね。 何か田舎を思い出しましたよ。 良い話です。 |
名前: 昼間寝子 ¦ 02:41, Wednesday, Apr 30, 2008 ×
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