毎日午前中に更新中!
← |
2019年12月 |
→ |
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
|
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
|
|
|
|
|
伯母さんが以前に住んでいた一軒家は、なにかと怪異がおこる家だった。 伯母さんの遭遇した怪異談のなかでも特別に気味が悪く、聞いた当時から私が怖くて仕方がない話がある。 ある日、ふと伯母さんは前から家の下駄箱の上に置いてある人形が、理由もなくなぜか気になりだしてしまった。置いてあるというよりもう何年もそこに置きっぱなしの状態の、ガラスケースにはいった着物をきている焼き物の少女人形。私も実際に見た事があるのだが、覚えている色形は全体に丸みのあるふくよかな優しい印象で、全体が白っぽい色合い。髪は肩より長く、うっすらと微笑んで立っている高さ30センチ弱程の姿であった。多分、博多人形の類のようなものだったと思う。 「二階で寝ていると夜中にね、階段の下の方からぼそぼそなんだか声みたいなのが聞こえてくるのよ。」 人形がなんとなく気になりだした頃から、伯母さんは真夜中になるとたまに話し声のような音、誰かがみしっ、みしっと階段を上ってくるような音などが聞こえはじめて気味が悪い、嫌だと言っていた。その二階にあがる家の階段の下は玄関であった。怪音はいつも玄関辺りがスタート地点だったらしい。やっぱりねえ、と伯母さんはあとからしみじみ顔で言っていた。 幽霊やお化けなど興味もなく疎い伯父さんも、最近なんだか夜中音しないか?などと言い始めた時は、伯母さんが変と感じ始めてからすでに数か月も経っていた。 「少しずつ、少しずつ音が大きくなっていったから。何か起こるんじゃないかって思ってたわよ。」 そんなある日の真夜中、伯母さんは怖いけどもどうしてもトイレに行きたくなって目が覚めて起きてしまった。さっさと済ませようと怖々と二階にあるトイレに行き、個室の明かりのスイッチを入れてトイレのドアを開けた。女の子がいた。目の前に洋式の便座に腰掛けて、まさに用をたしている様子だった。伯母さんとの距離数十センチ。年相応まで体が大きくなっている玄関のあの人形が、ただ座った状態で人形の表情をもちつつも生々しい人間の質感を身につけてそこにいた。ドアを開けたお伯母さんに向かい合う状態のまま、身動きもしないまま。 「最初トイレを間違えたかと。知らない子、よその家?って。だからって絶対寝ぼけてないわよ。トイレも布団の中で嫌だなあ、行きたくないなあ、なんてぎりぎりまで我慢してたんだし。着物着ているのはわかったけど、まじまじは見られる訳ないじゃない。ああいう時は何もできないのよ、ドキッとしただけ、声出せないし気絶も出来なかったし。なんだかごめんなさいって言ったのかしら、私。とにかく吃驚してもう、ねえ。」 次の日に電話で知り合いのお坊さんに今までの話をして、すぐにきてもらった。 家にくるなりそのお坊さんは人形を一瞥し、何か不可解そうな表情のまま一階と二階の部屋をみてまわり、無言のまま二階の普段は使わない和室にはいった。そしてさっと押入れを開けて覗き込みながらそこから何かを取り出した。骨だった。長さ20センチ位の古びた感じのまっすぐな一本の骨。唖然としている伯母さんを気にする風でもなく、淡々と骨をしまい、お坊さんは両方うちで預かりましょうと骨、人形を持って帰っていった。すると怪音などぴたりとなくなった。勿論、伯母さんはそんな所に骨をしまった事も見た事もなく、まして誰の何の骨かも分からないと言っていた。理由を知りたいものの、なんだかこれ以上関わるともっと怖い目にあいそうだし、その後は例のお坊さんにあっても何も話をしてこないから真相も謎で分からずじまい。 正直、人形と骨は関係があったのか?なかったのか?もう何十年も昔の話である。他にも怪異盛り沢山だったある意味貴重なその家も、今はすでにない。
 |
■ Trackback Ping URL
外国のスパマーへのトラップです(本物は下のほうを使ってください)
http://www.chokowa.com/cho-1/2008/entry-blog/trackback.cgi20080320124110
■トラックバック
この記事へのトラックバックURL(こちらが本物):
http://www.chokowa.com/cho-1/2008/entry-blog/blog.cgi/20080320124110
» 【+2】人形と骨の間は・・ [I'd like to tell you something about ...から] × >伯母さんが以前に住んでいた一軒家は、なにかと怪異がおこる家だった。 という書き出しでは必ず「その中でも一番怖かった……」という... ... 続きを読む
受信: 00:42, Tuesday, Mar 25, 2008
» [超−1]【0】人形と骨の間は・・ [幽鬼の源から] × 怪異の一つ一つを挙げるとかなり恐怖感を煽るものだと思うのだが、盛り上がりに欠けるという印象である。 結局のところ、さまざまなパターンの怪異が連続して起こっており、ヤマ場と言うべき現象が絞り切れていないのが、平板という印象に結びついているように思う。 .. ... 続きを読む
受信: 06:49, Saturday, Apr 05, 2008
» 【+2】「人形と骨の間は・・」 [DJ痔牢『超-1 2008』感想ブログから] × タイトルに「骨」と書かない方がよかったかも。それと文章がもう少しだけ整理されてい ... 続きを読む
受信: 14:23, Sunday, Apr 06, 2008
» 【リライト】人形と [せんべい猫のリライトblogから] × 私の叔母は以前、古い一軒家に住んでいた。 ある日から、叔母はその玄関先に置いてある人形が気になりだした。 下駄箱の上に置かれた�... ... 続きを読む
受信: 23:29, Tuesday, Apr 22, 2008
» 【リライト】人形と骨の間は・・・ [抱朴子リライトブログから] × 私の伯母の話を、ちょっと。昔からあって捨てられない物というのが家には、よくあったりするんですが。伯母の所もまた例外ではなく。着物姿の焼物の人形が、まさしくそれで。玄関を入ってすぐのとこ、下駄箱の上にありました。大きさは三十センチくらいです。白くて ... 続きを読む
受信: 23:53, Wednesday, Apr 30, 2008
■講評
名前: 晴 ¦ 12:53, Thursday, Mar 20, 2008 ×
話はいいと思うのですが、詰め込みすぎた印象を感じます。 改行などの書き方の工夫がほしいです。 人形と骨に的を絞ったほうが、怖さがより強調できたのではないかと。 「なにかと怪異がおこる家」という宣伝はとくにこの作品には必要性を感じなかった。 人形と骨は関係があったのか?なかったのか?という点は読者に任せてしまってもよかった気がします。
|
名前: 黒ムク ¦ 14:44, Thursday, Mar 20, 2008 ×
文章 0 文字の密度が高い。 稀少度 2 不気味さを感じる。
ただし伯母さんも和尚さんも事の顛末を語っていないので、実際のお人形と骨の曰くも分からずじまいで物足りない。が一方で謎のまま〆る方が面白いかなとも思う。 作品を一見したところあまりに文字の密度が高いので読む前から「うへぇ」と思ってしまった。適度に行間を空ける方が真面目に読んでもらえる可能性が増すと思う。 |
名前: くりちゃん ¦ 15:12, Thursday, Mar 20, 2008 ×
ネタ+2 題名-1 骨の存在は話の重要な鍵となる部分なので、題名で使うべきではなかったと思います。 少女の霊との遭遇した場所が、人形のある部屋や自室ではなくトイレというのが珍しい。 霊も用を足すのでしょうか。ちょっと恥ずかしいシチュエーションのような(^^; 骨の出自が解らないというのも薄気味悪いです。 |
名前: ねこ ¦ 15:41, Thursday, Mar 20, 2008 ×
怪異は興味深く読みましたが、文章に余裕がなくて、読むのに疲れました。 人形と骨の話だけにまとめて、それ以外の不必要な情報と、最後あたりの「理由を知りたいものの〜」以降は無いほうがいいと思いました。そして「用をたしている様子」については一つの見せ場なのですから、「年相応まで体が大きくなっている」大きさやその年くらいは、ぜひ知りたかったです。
内容自体はなかなか面白いのに、残念ながら書き方で魅力が半減してしまったような印象を受けました。
文章0:希少度1 |
名前: chidori ¦ 16:13, Thursday, Mar 20, 2008 ×
怪異自体はかなり怖いと思うのだが、文章のせいでそれが台無しになってしまった。適度に改行し、持って回った言い回しを減らしてもっとストレートな表現にした方がよい。 人形と骨の来歴も関係もまったく不明だが、お坊さんは持って行く際に最低限の説明くらいはしないものなのだろうか。 |
名前: ナルミ ¦ 18:02, Thursday, Mar 20, 2008 ×
ここに公開される段階では出版前の草稿の状態と同じなので、改行や文頭の一字空けなど殊更気にする必要は無いと、主催者側の加藤氏も言っておられるので文章の形式にこだわる必要は無いが、それでも読者に読んでもらうための努力はある程度必要だろう。 文節ごとの行間空けぐらいはしても良かったのではないか。 余分な表現や主観は省き、骨と人形の怪異だけに絞って淡々と書いた方が良かったように思う。 怪異自体は珍しいものだし、大変興味深いだけにとても残念。
希少性(1) 文章(-1) |
名前: ねこや堂 ¦ 00:25, Friday, Mar 21, 2008 ×
文章・・・-1 希少度・・・2
だらだらと書かれているような印象を受けました。 怪異のポイントはトイレでの遭遇と骨の発見にあると感じましたが、その前の怪音に関する伯母さんの気付き、その後に続く伯父さんの気付き、そしてトイレまで、どこまで行っても一本調子です。 もっと緩急があれば読めるものになったでしょう。
後はみっしりと詰め込まれた文字を何とかしてもらいたいと思います。 ここまで画面が文字で埋め尽くされていると、インターネットの場合読む気が失せます。 ほとんどの方はパソコンの画面で見ているでしょうから、そういったことも考慮に入れて書くという心遣いは必要かと。 本で読むのとパソコンの画面で読むのとは違います。 |
名前: 鹿太郎 ¦ 03:24, Sunday, Mar 30, 2008 ×
現象そのものは大変興味深いです。 この人形を置かれたのが叔母張本人なのか、前々からそこにあったのかが大変キーポイントになってくると思います。 ただ、人形には入りやすいともいいますから、何かが入ったとも取れないこともないでしょう。 ただ、内容をあれこれ詰めてしまったせいで、怪異のポイントがばらけてあっけらかんとしてしまった印象が否めません。 とても怖い話だと思うのですが。 |
名前: みくりや かつと ¦ 22:16, Tuesday, Apr 01, 2008 ×
20%uE38E9Dもある骨があって気がつかないなんて(><;)その押し入れ、使いたくないなぁ…。 人形は怖いって。 しかし、どうしてみんなそんな何ヶ月も我慢するのさ〜(泣)。 その後も住み続けたんでしょう?ヤダよ〜。 しかし、人形なのに用を足すとは(笑)。 これだから怖いハナシはやめられません。 |
名前: ちゅん ¦ 11:39, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
まさに用をたしている様子って…。着物で洋式便座 、かなり恥ずかしい姿であったと思われます。伯母さんの「なんだかごめんなさいって言ったのかしら」が妙にリアルで笑えます。 +1
家の中に見知らぬ骨があったら、吃驚なんてもんじゃないでしょう^^; 伯母さんが先を知りたくないと言ったのだから仕方ないとはわかっていても、お坊さんが引き取ってハイ終わりでは物足りないです。お坊さんは何か言ってなかったのかな?両方引き取ったからには、何か関連を感じたのでは。 -1 |
名前: 眠 ¦ 17:50, Wednesday, Apr 02, 2008 ×
ネタはおもしろい部分があったのに、文章が生かしきれてなかった。 骨と人形の関連性が気にはなりますよね。 |
名前: 茶毛 ¦ 23:39, Friday, Apr 04, 2008 ×
骨をいきなり見つけるとはこのお坊さんもただものではないですね。 人形との因果関係が明かされていないのは少し残念でした。 お坊さんが供養してくれたのかも知れませんが、その後に因果関係を教えて欲しいですよね。 気になりますもんね。 |
名前: へみ ¦ 07:22, Saturday, Apr 05, 2008 ×
人形がトイレねえ、人形の怪異の場合、人形のサイズが大きくなったというのは、どうも・・・。夢ではないかという気がするので2点減点します。 骨と人形の関係が、こじつけのような印象を持ちました。1点減点します。 |
名前: くすだまん ¦ 13:12, Saturday, Apr 05, 2008 ×
タイトルで骨を出しているので展開が分かってしまい、これは失敗かと。 それと押し入れから骨が出てきたら一応警察に届けないといけないのでは……。 トイレでの伯母さんの反応は現実味があって面白かったです。 希少度 1 文章 0
|
名前: じぇいむ ¦ 21:37, Saturday, Apr 05, 2008 ×
人形と骨?何とも整合性のない組み合わせですが、確かにタイトルどおりそこはかとない不気味さは感じられます。お坊さんはどうして押入れの中の骨を発見でしたんでしょうね。 理由がわからないですが、あった怪異の事実は面白いと思いました。 |
名前: じゅりんだ ¦ 15:57, Tuesday, Apr 08, 2008 ×
押し入れからいきなり骨って。 わけがわからない怪異ですね。 文章はもっと推敲してもう少し短くわかりやすくしてほしかったです。 |
名前: MM88 ¦ 18:54, Monday, Apr 14, 2008 ×
ちょっと文章は詰まりすぎていますね。 もう少し、場面場面で行間空ける等の工夫は必要かと思います。
怪異自体は怖いですね。 てか、人形もトイレに行くんですね…。
文章:0 内容:2
|
名前: PM ¦ 23:32, Tuesday, Apr 15, 2008 ×
センテンスが長すぎる箇所が多くちょっと読みづらいので、内容を整理していただけると嬉しいです。怪異じたいは不思議ですが、筆者が「一番気味悪い」というほどではなかったように感じました。 |
名前: ひ ¦ 11:35, Wednesday, Apr 16, 2008 ×
内容はともかくとして 文章が詰め込みすぎな気がします。 |
名前: SPダイスケ ¦ 00:06, Thursday, Apr 17, 2008 ×
稀少性+1 怪異は中々面白いのに、盛り上がりに欠ける印象がありましたね。 怪異の焦点を何処に置くかで印象が変わるかと。 |
名前: 有線 ¦ 01:57, Monday, Apr 21, 2008 ×
文章が詰まりすぎて読みづらいです。怪異は怖いのに、残念です。 やはり骨と人形の関係を是非聞いていただきたかったです。 |
名前: こうたろう ¦ 22:13, Saturday, Apr 26, 2008 ×
表現で大きく損をしているように思う。 起きたことを淡々と、しかしぎゅうぎゅうに凝縮しているため、怪談というよりレポート文を読んでいる気分になった。 冒頭で「私が怖くて仕方がない」と断っているが、その恐怖を伝え切れていないように感じた。 |
名前: 磯昆布 ¦ 02:39, Sunday, Apr 27, 2008 ×
話の流れから、伯母さんの家は新築ではなく中古物件と思いましたが、そこら辺の説明が欲しかったです。 お坊さんが骨を持っていってから怪異が治まったということは、骨が怪異を呼んだんでしょうか?
|
名前: 久遠 平太郎 ¦ 11:54, Sunday, Apr 27, 2008 ×
タイトルからするとちょっと期待外れな感じですね。 坊さんに聞ければ良かったんですが。 まさに用を足している様子だったというのは、着物だから裾をまくりあげてたんでしょうか。 |
名前: 昼間寝子 ¦ 02:05, Wednesday, Apr 30, 2008 ×
■講評を書く
|
blogパーツ配布中
|