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事故車
 これは東京で、コンピューターグラフィックスの仕事をしている山崎(仮名)さんの体験談です。
 約二十年程前、山崎さんは京都で染色の仕事をしていたかたわら、着物の柄をアレンジした映像のデザインを研究していました。

 十月十三日、体育の日。
 夜十時頃の出来事。

 呉服業をしている実家の手伝いで大阪まで納品をした帰り、名神高速道路の大山崎のトンネルが見え出した頃、助手席にいた山崎さんのお母さんが、突然、「ああ!」と叫び声を上げました。
 「ストップ!ストップ!ぶつかる!」
 何事かと戸惑っている山崎さんを余所に、お母さんは「あんた見てないの!自動車が派手にひっくり返ったやないの!白いの!」と興奮した様子で訴えてきます。
 「早く!スピード下げなさい!巻き込まれる!」
 「え?」
 前を走っていた大型のハイエースの色は同じ白ですが、何の異常も見当たりません。
 さらに前方で起きた事故でしょうか?
 でも、そんな大事故が起きていれば、運転している自分が気づかないはずがありません。
 それに他の自動車がスピードを下げない以上、自分の自動車だけブレーキを踏めば、それこそ後ろから追突される危険があります。
 バックミラーを見れば、後ろにいるのはトラック。
 こちらは小型車、ぶつかりでもすれば命はありません。
 「ど、何処?」
 「ほら!そこ!あれ?・・・あ?」
 前方を指差したお母さんは、急に黙り込んでしまいました。事故を起こした自動車など一台も視界に入ってきません。
 山崎さん達を乗せた自動車は、どんどんトンネルに近づいてきます。
 やはりガラスの破片が一枚も落ちた様子はありません。
 さっきまで世間話をしていた母親が寝惚けていたとは思えない。
 なんだか狐に騙されたような気分だったそうです。
 余談ですが、その時、お母さんの年齢は五十五歳、今だって呆けるどころか頭脳明晰、近所でも頼られて世話役をしていらっしゃいます。
 その時、山崎さんが詳しく、お母さんに事情を聞けば。
 「大山崎のトンネルの入り口で、いきなり乗用車、えーとセダンというの?スリップした感じで。急ブレーキをかけた様子で、危ないなと思ったら、ひっくり返って、屋根を地面に擦りつけたまま、ドーン!と路肩のガードレールにぶつかったんや。寝とぼけてたんやあらへんよ。キキッー!って物凄い音もしたんやから!」
 「人は見えた?」
 「遠かったし、ガラスが目茶苦茶に割れてたもん。」
 咄嗟についた嘘にしては、やけに臨場感がある話。
 しかしトンネルの入り口に、そんな事故車など何処にもありませんし、ガードレールだって、曲がっている様子はありませんでした。
 でも、ひょっとすると過去にそんな事故があったかもしれない?そう思った時、いきなり世の中がオレンジ色に見えてきて・・・。
 「あ!」と山崎さんは驚きました。
 窓に映った自分の顔もオレンジ。
 当然です。トンネルの中に入れば、オレンジ色の光に照らされます。
 「でも、正直、びっくりしたんだって・・・。」
 隣で奇妙な話を聞かされた所為でしょうか、なんだか其処だけは別の空間のように思えてきて仕方なかったそうです。 
 
 

 

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■講評

文:+1 怖:+2

お母様が見たのはまさしく過去の事故なのでしょうか。
ラスト、そこを調べて終了、ああスッキリ。
で終わって欲しかった気がします。
オレンジ云々は蛇足かな?

名前: 晴 ¦ 12:59, Thursday, Mar 20, 2008 ×


文章 -2
現代民話の聞き取り調査のよう。
稀少度 0
夜間走行なので、自己催眠に陥ったかも?

二十年も前ならば、体育の日は10月10日に固定されていませんでしたか?体育の日の件もオレンジ色の件も「書かいでも」のことを書いて混乱させている。

名前: くりちゃん ¦ 14:47, Thursday, Mar 20, 2008 ×


すこし文章がわかりにくかった。
文章 -1 怖さ 1

名前: 黒ムク ¦ 14:51, Thursday, Mar 20, 2008 ×


ネタ+1
事故の様子が現場に焼き付いたんでしょうか。
後半のオレンジ色の下りが唐突で解りづらいです。それまであたりの色に関する描写がなかったので特に。

文章全体が昔のムーの投稿体験集の文章っぽい感じがします。
ちょっとやぼったい感じがするので、研磨が必要かな、と思いました。

名前: ねこ ¦ 15:28, Thursday, Mar 20, 2008 ×


真面目な話か笑いを狙っているのか、いまひとつ方向性が定まっていない印象を受けました。怪異の表現自体もオレンジ色の話など曖昧さを含めた内容まで扱っていて、余談以降が本編なのか、前半の真面目な語りが本編なのか、構成自体も思いつくままに書いたように見えました。
オレンジ色の話やエピソードの前後のかぶりなど、全体的に内容を整理した方がいいのではないかと思いました。

文章−1:希少度0

名前: chidori ¦ 15:41, Thursday, Mar 20, 2008 ×


 
 オレンジの部分は蛇足ですね。どっちつかずの印象があります。
 構成に問題あり、一点減点します。
 しかし自動車ごと出現するとは豪快な。
 

 

名前: くすだまん ¦ 16:19, Thursday, Mar 20, 2008 ×


この話はまずいと思います。
実話の心霊譚を文章にするのは非常に難しい事です。
全ての話をそんなバカな事があるはずがないと受け取る人もいるでしょう。
だからこそ怪異本質以外での話の信憑性は大事なことだと思います。

体育の日の日付は勘違いだとしても、助手席の母親の言動が余りにも不自然過ぎます。
はっきり言わせてもらえば、いきなり「ストップストップ」と言うわけがありません。
目の前で起こった現象は運転手にも見えているはずです。
事故現場までの距離関係も話の内容からまだ充分にあるように思われます。高速道路ですもんね。
文体からも母親はそれを見た瞬間に心霊現象だと思ったようではないですし・・・。
できればこのような講評はしたくはありませんでした。

名前: へみ ¦ 17:03, Thursday, Mar 20, 2008 ×


体育の日の日付の間違い、母の体験を山崎さんの見聞と母の言葉でわざわざ二回描写している点、トンネルが見えてからトンネルに入るまでの時間が長すぎる点、天王山トンネルのことと思われるのに「大山崎のトンネル」などとぼかした表現をしている点、そして怪異との関係が不明なラストのオレンジの光。
構成が雑だし、取材も不足していると思えた。

名前: ナルミ ¦ 17:43, Thursday, Mar 20, 2008 ×


本当に「余談」だな。
この部分とラストの部分は必要ない。
文章の構成が甘いためか、細かい矛盾が出て来ている。
もう少し推敲を重ねた方がよろしいかと思う。

希少性(0) 文章(-1)

名前: ねこや堂 ¦ 23:08, Thursday, Mar 20, 2008 ×


文章・・・-1
希少度・・・0

まず「大山崎のトンネル」という場所の表記が出てくるのなら、「山崎さん」という仮名は混乱を生む可能性があるので止めた方が無難でしょう。

後は他の講評者の方も書いてらっしゃるとおり、オレンジ色云々という件は書かない方が良いと思います。
怪異があった時やその前後に体験者がどう感じたのかを書き記すのは大切なことだと考えますが、このオレンジ色の件はそれとは違います。
どういうつもりで書かれたのかは分りませんが、これは明らかに無関係な出来事であり、唐突すぎて読者は付いていけません。
ただ意味不明の終わり方をしたという印象しか残らないのです。

名前: 鹿太郎 ¦ 02:56, Sunday, Mar 30, 2008 ×


オーソドックスな過去の事故の記憶の目撃例なのでしょう。土地にそういう記憶が焼きつくのはなぜ?などとよく考えたりはするのですが、このお話はもっとシェイプして切れ味をアップテンポにする事でもっと面白くする事は充分可能だと思います。
もっとも、これがこうでなくてはいけないというテンプレなどないとは思いますから、あくまで参考という事で。
このトンネルはいわゆる「スポット」なのでしょうか?
何もないところで騒がれると、運転者にとっては、かえって危険なのでやめていただきたい怪異だと思いました。

名前: みくりや かつと ¦ 21:40, Tuesday, Apr 01, 2008 ×


書き方に寄っては「事故現場が過去の事故を記憶している」と言う珍しい怪異だったのかも?だけにもうちょっと…「オレンジ〜」書くよりそっちの詳細が欲しかったかな。
惜しい。

名前: ちゅん ¦ 10:55, Wednesday, Apr 02, 2008 ×


お母さんが見たのは過去?未来?
必死に訴えているところが可愛らしいです。息子さんかついだって何の得もないですもんね。 +1

>いきなり世の中がオレンジ色に見えてきて・・・。
おおっ?と期待が高まっただけにがっかりでした。笑えるオチとして活きているわけでもなく、シメとしてはいまいちです。 -1

名前: 眠 ¦ 15:06, Wednesday, Apr 02, 2008 ×


余談です…の部分は全く必要ありません。
真実味を持たせたかったのかもしれませんが
文章が野暮ったくなっただけでした。
ここまでの長文も必要なかったかと。

名前: 茶毛 ¦ 23:23, Friday, Apr 04, 2008 ×


お母さんが見たものが怪異だったのかどうかが肝心なところだが、この書き方だとはっきりしない。
しっかりした人でも幻影を見ることはあるので、ただの幻影とは思えないような部分を提示しなければならないのでは。

名前: じぇいむ ¦ 21:13, Saturday, Apr 05, 2008 ×


最初の山崎さんのプロフィールの部分は、端折っても良いような気がします。
そして、具体的な日時も特別関係がないので書かない方が良いでしょう。そうでないと何か特別な意味があるのかと思ってしまいました。
正常でしっかりされているお母さんが、突然意味不明な事をおっしゃったのは奇妙な怪異と思われたかもしれませんが、人間そういう時もあるかなあと。あくまでそれは山崎さんの主観であって他の第三者からみたらどう感じるかは別ですので。 最後のトンネルの中のオレンジは入れないほうがよかったでしょう。
心霊抜きの奇妙な出来事としては良いのかもしれませんが、ちょっと微妙ですね。

名前: じゅりんだ ¦ 15:40, Tuesday, Apr 08, 2008 ×


文章がなんだか説明がましくてなじめない。内容ももう少し整理すべきだったのでは。
最後の自分たちの顔がオレンジ色に染まる部分はいらないと思う。

名前: MM88 ¦ 21:43, Saturday, Apr 12, 2008 ×


ちょっと不要な文章が多かったですね。
日付間違いも致命的かと思われます。

事故現場の記憶を見せられた…ようなもんでしょうか?
何かお母さんに見せたい物があったのかもしれませんね。

文章:-2 内容:1

名前: PM ¦ 21:21, Monday, Apr 14, 2008 ×


その「現場」を見たのが運転している人じゃなくてよかった。事故を誘うという意味で、悪霊なのかもしれません。最後のオレンジ云々は混乱するので省いたほうがいいかと。文章は少々読みづらいかと思います。文体を変えた方がいいかも。

名前: ひ ¦ 13:27, Wednesday, Apr 16, 2008 ×


日付間違いを指摘されておりますが、わざわざ日付を入れる意味があったのでしょうか?
体育の日だから・・・ という怪異でもないですし、季節とも関係がないようですし・・・
いらなかったかもしれないですね。

名前: SPダイスケ ¦ 22:30, Thursday, Apr 17, 2008 ×


稀少性+1
色々といらない情報を詰め込み過ぎですね。
怪異に絞って書けば印象がはっきりするかと。

名前: 有線 ¦ 00:50, Sunday, Apr 20, 2008 ×


 ラストのお話いらないですね。これがあることで怪異の印象が薄くなってしまいます。

名前: こうたろう ¦ 22:02, Saturday, Apr 26, 2008 ×


誤った日付の表記や余談など、不要な情報のほうが目に付く。特に前者は、話の信憑性を損なう危険性も孕んでいる。
幻視が現れてからの展開がもったりしているように思う。トンネルの入口が見え始めてから白い車の転覆(の幻視)を目撃し、消えてから母親の談を聞いてトンネルの入口にさしかかる……高速道路での話、という印象が薄かった。
最後のオレンジ色の光景もよくわからない。筆者は納得されたのだろうが……。

名前: 磯昆布 ¦ 00:30, Sunday, Apr 27, 2008 ×


過去の事故を幻視してしまったのでしょうか。怪異に遭遇して興奮する様子は伝わって来ましたが、やはりそこはグッと抑えて、書く事柄を取捨選択すると怪異のインパクトが増したと思います。

名前: 久遠 平太郎 ¦ 10:33, Sunday, Apr 27, 2008 ×


残留思念の様なものでしょうか。
悪霊の仕業でないとしても、誤ってハンドルをきってしまったり、急ブレーキをかけてしまったりと、危険極まりないですね。
オレンジはいらないかなあ、やっぱり。

名前: 昼間寝子 ¦ 01:41, Wednesday, Apr 30, 2008 ×



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