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縁呪
五代さんは69歳男性。
今の奥さんで5人目になる。
結婚の度に、その都度、苗字を変えてきた。
そして最初の結婚を除いた、他の結婚すべてが逆玉の輿に乗る形であったという。
金、地位、名誉のためであったと、五代さん本人も認めている。
そしてもう一つ、大きな理由があった。




…………

この作品は超-1/2008作品集【恐怖箱 超-1怪コレクション 彼岸花】に収録されました。
続きは【恐怖箱 彼岸花】でご覧下さい。

【恐怖箱 超-1怪コレクション 彼岸花】加藤一 編

https://www.amazon.co.jp/dp/4812436036




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■講評

呪いが原因と言い切ることはできないが、身内にそこまで恨まれることは何よりも辛いし、怖い。
自分の名前ってそれなりに重いもので、意味があるものだと感じた。
「自分が呪われている」という思い込みによる効果もあるだろうが、なにより人の心の怖さを感じた。

名前: 黒ムク ¦ 09:10, Thursday, Mar 06, 2008 ×


恐ろしくもあり、また悲しい話だと思いました。

それだけに、この作品では最後まで「呪いの文字」がつきまとうわけですから、もう少し人形の描写があったほうが良いと感じました。
文字に関して言えば、筆で書かれたものだったとか、どんな筆跡だったなど、「呪いの文字」が浮かぶ後半において、人形が出てきた所でイメージ作りは必要だと思います。
また、人形については大きさも書かれてなければ、針の様子が「海栗」だけでは紋切り型な気がします。
紙粘土で作った段階で針を刺したようでなければ、針は「打ち込まれていた」のほうが表現として近いかと思います。人形を作って時間が経過していれば、紙粘土なので保存状態によってはヒビも見られると思います。
人形と呪いの言葉がこの作品の唯一の絵なのですから、ここはしっかりと描いてほしかったです。

そして息子さんと会った場面も、科白のみで息子さんの微妙な心情がつかみにくく、
『僕からの言いたいことはこれだけです。もう帰って下さい」
と笑顔で言った。』
についても、心からの笑顔だったのか、それとも目は笑ってなかったとか、大人の視線でもう少し表現してほしかったと感じました。

文章0:希少度1

名前: chidori ¦ 10:57, Thursday, Mar 06, 2008 ×


文:+1 怖:+1

果たして苗字を変えることによって呪いから逃れられるものでしょうか。

最初に名前しか教えてもらわなかった。
というのが、苗字は伏せられていた。
離婚後奥様の姓に戻っていて息子さんが五代さんの姓自体を知らなかった。
として、それなら最初から呪いはかからないのでは?
と、ちょっとだけ疑問に思いました。

でも呪いをかけてますよ、と当の本人に言ってしまう息子さんの心理は十分に恐ろしい。

名前: 晴 ¦ 16:00, Thursday, Mar 06, 2008 ×


 逃げても逃げても、息子の呪いが襲ってくる。それも笑顔で見せるウニのような呪いの人形。なんと陰険な!今も人形を持っているのでしょうか?疑問が残りますね。
 なんで苗字を変えたのに、しばらくすると目が痛むのか?
 そのつど調べて、紙を貼り直しているのか?
 また、それだけ針だらけの人形なのに、何で痛むのは目だけなのか? 

 さらに気になったのは、死んだ奥さんが血豆だらけの掌を見せたところ?
 これだけ苦労したんだから、息子を許せって事なんだろうか?

 疑問ばかりが膨らむ話です。
 単純にオジサンの思い込みという可能性があるので2点減点です。

名前: くすだまん ¦ 17:22, Thursday, Mar 06, 2008 ×


文章 2
読みやすい。話が滞りなく進んでいく。
稀少度 2
人心の裏を見たような。

何度も奥さんが変わっているところは「累ヶ淵」のようだなと思った。
笑顔で呪いの人形を見せる息子は怖い。「お化け話」的な怖さよりも、精神的な怖さの方。
ここで「五代」さんは呪われているという自己暗示にかかったような気もするのだが、元奥さんの姿を見た、というのもそれか。「呪われた」と思っていながら手を打たないのは分からない。
「名前」のみを使って呪いをかけたのだったら、改姓したって無意味じゃないのかなあ。名前の方はそのままじゃあね。

名前: くりちゃん ¦ 19:48, Thursday, Mar 06, 2008 ×


なぜ息子さんときちんと向き合わなかったのでしょう。それともそのことに対する後悔が目の痛みに現れているのでしょうか。悲しくて、辛くて、怖い話です。

名前: ちゅん ¦ 20:39, Thursday, Mar 06, 2008 ×


文章はすんなり読めた。
普通母親が子供に離婚した父親の名前を教える場合、フルネームで答えると思うからこの場合もそう考えた方が良いだろう。
それを踏まえての怪異だと思う。
そうでなければ、婿養子に入って姓が変わる事で痛みが治まるという事象の説明がつかない。
それにしても、それだけたくさんの針が刺さってるのなら、左目だけではなく全身に影響が出そうなものだが。

希少性(1) 文章(1)

名前: ねこや堂 ¦ 21:48, Thursday, Mar 06, 2008 ×


人の執念を感じさせる話で、なかなか恐ろしかった。
若いときにできた息子だからもう五十才近くになっているだろうに、その「呪い」は今も続いているのだろうか。

名前: ナルミ ¦ 00:52, Friday, Mar 07, 2008 ×


文章2 怖さ1
再会した事で、息子さんの気が晴れていれば良いのですが・・・
個人的には、息子さんのその後の方が気になります。
文書は一つ一つが短く読みやすかったです。

名前: hitomi ¦ 22:24, Friday, Mar 07, 2008 ×


何かとても嫌な後味が残る話です。打算的な五代さんといい、それをまた喜んで婿に入れる嫁さんたちといい、そして執念深く呪い続ける息子さんも。五代さんの周辺だけ妙に禍々しい時間が流れている気がしてイヤですねえ。興味深かったですが。

名前: ひ ¦ 23:05, Friday, Mar 07, 2008 ×


呪系の話は多々ありますが、この話はなんとも禍々しく、べったり負の生々しさが読み手にはりつく感があってインパクト大。よって内容;2点。文章もわかりやすいし簡潔でするっとよめました;2点。
しかし、謎だらけですね。左目の痛みというのも、その人形に五代さんのまつげでも仕込んであるのでしょうか?また苗字が変わるとしばらく痛みがおさまるというのもわかりません。再婚などすべてにおいて仕組まれている呪の連なりを垣間見た気がしました。息子さんの生きている人間の怖さや恨みも現在進行形であるようだし。一気にせめず片目というところがなんとも・・・。後日談、続編あれば是非。

名前: sagu ¦ 00:19, Saturday, Mar 08, 2008 ×


複雑なお話をわかりやすく整理してくださっているので、滞りなく読めました。
息子さんの呪いを恐れながらも申し訳なさから甘んじて受けられているような気がしました。
少々せつないです。読んでいて嫌な気持ちにさせられます。しかし、非常に面白かったです。

名前: じゅりんだ ¦ 16:09, Saturday, Mar 08, 2008 ×


逆玉で5回も結婚できる五代さんこそ怪異ですね(^_^;)

五代さんの息子さんの醒めていながらも、強烈な恨みの念を底流に感じます。
オーソドックスではあるのですが厭な後味の残る怪談になっていると思います。
息子さんと対面したときの様子が、もう少し詳しければもっと良かったかと。


名前: じぇいむ ¦ 22:54, Saturday, Mar 08, 2008 ×


ネタ+3 文章+1 感情的に-1
息子さんの心情が凄く痛い。呪いという行為の中に、得ることの出来ない愛を求めているような、そんな気がします。
それに対して五代さんは何もわかってない。それが許せない。贖罪もせず、苦しみから逃れるためだけに息子を探し、結婚を繰り返す。
文末の表現はないほうがいいと思いますし、絶対に涙ではないと思います。
すいませんが、この話に満点をつけることは、五代さんを許すことのように思えるので、1点引かせていただきます。

名前: ねこ ¦ 01:29, Tuesday, Mar 11, 2008 ×


結婚の際に、婿養子ではないけれど奥様の姓を選んだ知り合いがいまして。
離婚しました。

息子さん、笑顔でも目は笑っていなかったんだろうな…と容易に想像できます。息子さん、亡くなった奥様の思いなど、書かれていない事柄も色々と思い浮かび引き込まれる文章でした。

呪いもさることながら、人間がいちばん怖いな〜と実感させられました。
後味の悪い作品が好きな者にとってはたまらない内容です。

名前: 眠 ¦ 23:36, Saturday, Mar 15, 2008 ×


呪いで起きた現象以上に息子さんが怖いですね。
息子さんには彼なりの苦労や憎しみがあるのでしょう。
しかし、名前だけで呪われて、苗字を変える事で直るとなると・・・。
同姓同名の人にまで呪いが降りかかってしまいそうで、そこも怖いです。

名前: へみ ¦ 20:36, Sunday, Mar 16, 2008 ×


文章・・・2
希少度・・・2

呪いや祟りの話を怪談として作品化するのは難しいと思います。
この作品の場合も目に見える怪異は起こっておりません。
(亡くなった奥さんが化けて出てますが、文章からこれは夢だと判断しました)
しかし文章の端々から伝わる薄気味悪さ、禍々しさは怪談として成立させるに充分だと感じました。
五代さんは失敗した最初の結婚に一生苛まれて生きていくしかないんですね。そこが怖い。

名前: 鹿太郎 ¦ 13:37, Tuesday, Mar 25, 2008 ×


怪異と言うより人間の怖さが
浮き彫りになった作品だと思う。
人を呪わば何とやら…
息子さんの今後を心配してしまった。
でも、五回の逆玉が最高の瞬間から
奈落の底へ落とそうとしてるのであれば
息子すげぇ。恨みの念、飛びまくり。

名前: 茶毛 ¦ 01:26, Wednesday, Apr 02, 2008 ×


怨嗟の念があることを告白する少年に、底知れぬ不気味さを覚えた。終始笑顔で接していたところが高ポイント。
それに対し、体験者の印象が今ひとつなのは、中途半端に欲があり、中途半端に悔悟の念を抱いているからかもしれない。単純に、我が身可愛さゆえに結婚を繰り返している、としておいてもよかったのでは。

名前: 磯昆布 ¦ 01:41, Sunday, Apr 06, 2008 ×


人形が海栗みたいになってたのに、左目だけで済んだんですかね…?
いや、気にはなりましたが、話はちゃんと怖かったです。
やっぱり一生ものなんですかね…?
これはヤだなぁ…。

文章:1 内容:2

名前: PM ¦ 22:10, Tuesday, Apr 08, 2008 ×


厭な話ですね。
何本もの針が立っている人形を見せて笑っている息子さんが怖い。
笑っていても目には恨みつらみの凍れる炎が、という表情だったのでしょうか。
しかし左目の痛み=息子さんの呪い、とは関連づけきれない様な。
まあ人を呪って、それで確実に呪われたか、などと"証明"できるものでもありませんが。

名前: MM88 ¦ 19:27, Thursday, Apr 10, 2008 ×


何よりも 息子さんが怖かった。
笑顔の裏に隠れている 怒り、憎しみ、が伝わってくるようでした。

名前: SPダイスケ ¦ 22:40, Friday, Apr 11, 2008 ×


恐怖+2 好み+1
良い感じに重く、好みの話です。
後悔はすれども、贖罪はせず。何とも人間味溢れている体験者の方ですな。
するりと読めますが、息子さんとの再開をもっと濃く描写しても良いかな、と。

名前: 有線 ¦ 03:00, Wednesday, Apr 16, 2008 ×


人の恨みの怖さや業を感じさせる重い話ですね。五代さんに必要なのは、名字を変えて痛みから逃げることではなく、心の底から謝罪することなのではないかな、と思ってしまった。

名前: 久遠 平太郎 ¦ 22:35, Saturday, Apr 19, 2008 ×


 笑う息子さんの顔と、彼が発した言葉のギャップに鳥肌が立った。
 呪い云々よりも息子さんの方が怖い。
 さらさらと読める文章の中に底知れない黒いモノを感じました。

名前: こうたろう ¦ 21:20, Wednesday, Apr 23, 2008 ×


息子さん怖いですねえ。
しかし片目だけですからまだましですよ。呪い殺されたという話は沢山ありますからね。
問題は五代さんです。何度も結婚と離婚を繰り返しながら、たまたまそうなっただけとは。へたをすれば息子と前妻の様な不幸を繰り返してしまったかも知れないわけで、そこら辺のいい加減さを考えると同情してはいけない気がします。自業自得ですね。
しかし、人を呪わば穴二つ、息子さんには何もなかったのでしょうか。
ろくでなしとは言え、実の父親を呪ってしまったのですから。

名前: 昼間寝子 ¦ 22:49, Sunday, Apr 27, 2008 ×



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