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昔、直樹さんのお祖父さんは鳥が大好きで色んな種類のものを飼っていた。 インコや十姉妹などの一般的な鳥はもちろんの事、九官鳥、オウム、ペリカンや孔雀などの珍しいものまで飼っていた。直樹さんは幼い頃、お祖父さんの家に遊びに行くと、きまって鳥達によく突付かれて苛められた。孔雀はその華麗な羽を広げて威嚇しながら追いかけてきたという。直樹さんにとってそれは忌々しい記憶だった。 その中で一番印象的だったのが、フラミンゴだった。庭の池の真ん中の石の上に、いつも直立不動で一本足で立っていた。日本庭園にたたずむ毒々しいピンク色のフラミンゴの姿は奇妙な光景だった。直樹さんは、このフラミンゴの事も密かに恐れていた。決して近づこうとはせず、遠くからその姿を眺めていた。 それから直樹さんが少し成長して、お祖父さんの家に久しぶりに遊びに行った時の事。 直樹さんが池の石の上にたたずむフラミンゴを眺めていると、お祖父さんが突然 「フラミンゴはこの間死んで、もういなくなったんだ」 と言った。直樹さんは驚いて 「でも、いつものようにあの石の上に立っているよ」 と言った。するとお祖父さんが 「俺には何も見えないが…」 と言った。しかし、直樹さんは生前のように鮮やかにフラミンゴの姿が見えていた。 他の人には見えなかったが、直樹さんだけにはその後もずっと見えていた。 その後、お祖父さんが亡くなった。鳥たちは死んだり、珍しいものは動物園に引き取られたりして、終にはその家から鳥は一羽もいなくなった。しかし、直樹さんには相変わらずいつまで経っても、池の石の上にたたずんでいるフラミンゴの忌々しい姿が見えた。 その後、直樹さんは建築を勉強し、その家の建っている場所に建てるマンションを設計した。直樹さんはその設計図を見ながら 「これであのフラミンゴもやっと葬られるというわけさ」 と煙草を吹かしながらそう語ってくれた。
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■講評
| 文章が少々こなれていないところもありますが、状況はわかりました。なぜそのフラミンゴだけ「出る」のでしょう。立っている石に固執してるのでしょうか。マンション建築中、そして建った後の取材をぜひぜひ。 |
名前: ひ ¦ 11:55, Tuesday, Feb 19, 2008 ×
余談ですがフラミンゴって飼えるんだ!! と驚いてしまいました。(大変そう・・・)
ずっとそこにいるということはなにか意味があったのかもしれませんね。 最後の一文を効かすために、もっとフラミンゴを恐れる具体的な理由が欲しかったです。 |
名前: 黒ムク ¦ 13:02, Tuesday, Feb 19, 2008 ×
文:0 怖:+1
果たしてフラミンゴはその後見えなくなったのでしょうか。 それにしても、何となく嫌な話。 体験者が鳥たちに嫌われる原因が端々から感じ取れるような。 そんな嫌な感じを受けました。
いや、実際フラミンゴは側で見ると結構怖いですけどね。 ところで、フラミンゴとかって個人で飼えるのですか? |
名前: 晴 ¦ 13:33, Tuesday, Feb 19, 2008 ×
文中に出てくる「忌々しい」や「毒々しい」はどうやら直樹さんの主観のようですね。
この話は直樹さんがフラミンゴの石を葬るまでに執念を燃やして建築の勉強をしたようにも思えるのですが、フラミンゴを恐れる理由が幼少の体験からだとその姿だけで、読み手には伝わりにくく、それゆえに最後の「見え続けたフラミンゴの石を葬る」理由付けがそこまで活かされてないように感じました。 しかしこの分だと、石を撤去したあともマンションのどこかにフラミンゴが立っていそうですね。
文章0:希少度+1 |
名前: chidori ¦ 13:54, Tuesday, Feb 19, 2008 ×
文章 1 分かり易いが、所々行間を空けると読みやすくなるでしょう。 稀少度 2 日本庭園にフラミンゴか…怖いよりも、見てみたい!
フラミンゴのお気に入りの場所だったのでしょう。マンションが建ったって気にせずその場所にたたずんでいそうな気がする。 「うわぉ!なんでこんなところにフラミンゴ?」という部屋が出てきそうですね。
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名前: くりちゃん ¦ 19:53, Tuesday, Feb 19, 2008 ×
ネタ+4 フラミンゴという一般家庭ではまずお目にかかれない生き物の霊というのがとにかくすごい。 文章も申し分なしです。 たぶん、直樹さんがどんな策を弄しても、フラミンゴは出続けるでしょうね。 直樹さんとフラミンゴの意地の張り合いになりそうです。 あまり意固地になると、直樹さんの頭の上で一本足で立ちそうです(^^;
これ、稀有な「見てみたくなる霊」の話じゃないでしょうか。 |
名前: ねこ ¦ 21:57, Tuesday, Feb 19, 2008 ×
恐怖+1 怖いというよりは、どこか物悲しく感じました。 フラミンゴの霊とは珍しいものを有難うございます。 マンションが建った後が気になりますね。 |
名前: 有線 ¦ 23:47, Tuesday, Feb 19, 2008 ×
フラミンゴはワシントン条約で保護されているが、日本が締結したのは1980年なので、それ以前に飼い始めたものなのだろう。 と、それはともかくとして、非常に珍しい怪異。一度だけでなく、ずっと見えているというのも希少性が高い。写真を撮ってみたりはしなかったのだろうか。 |
名前: ナルミ ¦ 00:52, Wednesday, Feb 20, 2008 ×
日本庭園全体を金網ででも覆っているのでしょうか。 あの大きな鳥というのも間近で見ると、かなり怖いので直樹さんが恐れるのは分かるような気がします。 日本庭園にフラミンゴという取り合わせも、うらぶれた感じがして個人的に好きです。 庭にいつまでも見える様子がいいですね。
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名前: じぇいむ ¦ 00:36, Thursday, Feb 21, 2008 ×
| 自分だけに見えるフラミンゴ。それ以上でもそれ以下でもない。お祖父さんの鳥に対する執着心の理由などもっとつっこんで取材して欲しかった。 |
名前: 与粋鴎歌 ¦ 16:05, Thursday, Feb 21, 2008 ×
直樹さんの幼い頃の鳥に対する恐怖体験と、フラミンゴの場所に対する残留思念みたいなものが合い絡まって、このような怪奇現象が起きたのではないかと。 恐怖の象徴であるフラミンゴに直樹さんが復讐する物語のように思えて面白かったです。 |
名前: じゅりんだ ¦ 13:30, Friday, Feb 22, 2008 ×
マンションを建てても無駄な気がする。 忌々しいと思っているのは体験者のみで、鳥の方は害を成す訳でもなくただ立ってるだけだし。 実は自分が死んだ事にも気付かずにそこに留まっているのではないか、と思ってしまう。 どちらにしても推測に過ぎないが。 文章は少し読み難い。
希少性(1) 文章(0) |
名前: ねこや堂 ¦ 00:45, Saturday, Feb 23, 2008 ×
直樹さん・・・。 せっかくフラミンゴが見えているのに、マンションを建てるという方法でそれを葬るのは少々冷たい気もします。 亡くなったお祖父さんもそれを望むでしょうか? 直樹さんにだけ見えているのは何かしらの理由があってのことだと思います。 なんらかの形で残してあげることはできないでしょうか。 せっかくいいお話だったのに・・・。
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名前: へみ ¦ 05:19, Sunday, Feb 24, 2008 ×
文章・・・0 「見えていた」や「だった」「いた」など、同じ形の文末が続くのが気になりました。 内容の理解の妨げにはなりませんが、据わりの悪さを感じます。
希少度・・・2 怪異にフラミンゴを持ってくるという題材選びがまず面白いと思います。別に意図してフラミンゴを選んだんではないんでしょうけど。 次にいつ行ってもそこにいるという点、別に脅かすわけでもなく静かにジッと佇んでいるというのも良いですね。 人から言われないと、体験者も実際にそこにフラミンゴがまだいると思っていたことでしょう。 これは幽霊などではなく、フラミンゴが長年そこにジッとしていたために、場所がその姿を記憶してしまった、いわば残像ではないでしょうか? |
名前: 鹿太郎 ¦ 23:14, Sunday, Feb 24, 2008 ×
文章に問題はないと思います。 フラミンゴの幽霊というのは初耳です。それだけでも希少価値があります。 個人的には年月日、家がある周辺の記載(何々県など)があればいいと思うのですが、この作品の場合、全体の流れから判断すれば、かえってバランスを崩してしまう気がするので、減点にはしません。 |
名前: くすだまん ¦ 18:37, Thursday, Feb 28, 2008 ×
孔雀が羽根を広げるのは求愛行動ですよ。直樹さん、孔雀に気に入られてしまったのではw
日本庭園にフラミンゴ、想像すると意外と良い感じです。 マンションを建てて解決…なのかなあ。 ちょっと読みづらいところはありましたが、内容はとにかく好きです。珍しいお話ですね。 |
名前: 眠 ¦ 17:48, Monday, Mar 03, 2008 ×
霊が生前いた場所に佇んでいるという話はよく聞きますが、この話では霊がフラミンゴであることと、直樹さんにしか見えないことで類話と比べて希少性がありますね。 それにしてもフラミンゴや孔雀を飼ってたなんて、どんだけ金持ちなんだ。
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名前: 久遠 平太郎 ¦ 21:01, Sunday, Mar 09, 2008 ×
フラミンゴの霊ですかぁ、 やはり波長がリンクすると見れるんですかねぇ。 貴重な体験ですね |
名前: SPダイスケ ¦ 17:27, Monday, Mar 17, 2008 ×
| 文章的にオチで人の嫌な部分が感じられた。せめてフラミンゴを成仏させてからマンションを建てて下さい。そう、フラミンゴの気持ちになって…。 |
名前: 茶毛 ¦ 18:28, Sunday, Mar 30, 2008 ×
フラミンゴの霊そのものとオチで物凄くスケールの大きな話になったことに驚きを感じました。 驚き+3 |
名前: tanaka ¦ 02:50, Thursday, Apr 03, 2008 ×
文章が詰まっててちょっと読みにくい印象を受けました。 状況はよく分かるのですが…。
てか、フラミンゴのために建築を勉強したんですかね!? 人生、何がキッカケになるか、分からないもんですね…。
文章:1 内容:1
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名前: PM ¦ 21:36, Thursday, Apr 03, 2008 ×
た。で切るのがちょっと多いのが気になりました。 でもフラミンゴの霊ってのもいるんですね。 そこにマンション建ててしまうっていうのもすごいですが。 鳥が嫌いであるという事がもう少し強調されていても良かったかな、と思いました。
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名前: 昼間寝子 ¦ 14:46, Sunday, Apr 06, 2008 ×
怪異:0.5 一人だけに見える鳥か……好きでもないものが見えるなんて困るなぁ。 なんの因果があって見えるようになったのか謎ですよね。 文章:2 飛べる鳥もいるのに逃げなかったんでしょうか。謎。 葬るべくマンションを建てる直樹さんの感情が書かれないことによって、嬉しいのか、あるいはそうでないのかの判断を読者に想像させる余地を残していますね。 なんとなく、嬉しさや悲しさ、少しの心苦しさが綯交ぜになった複雑な表情だったのかもなと想像しました。 |
名前: brother ¦ 23:56, Thursday, Apr 10, 2008 ×
フラミンゴはどうしてずっとそこに出現し続けていたのか。 マンションを建てようがどうしようがかわらずそこに一本足で立っていそうな… |
名前: MM88 ¦ 21:17, Tuesday, Apr 15, 2008 ×
マンションが建っても、部屋の隅っこにフラミンゴが立ってたら嫌でしょうねぇ…… フラミンゴの幽霊の話は聞いた事がないので、新しい感じがしました。 |
名前: こうたろう ¦ 19:57, Sunday, Apr 20, 2008 ×
これは、このマンションでフラミンゴの霊を見たという不条理怪談の布石となるかも知れないお話ですね。 ちょっと面白い。そして、最後の皮肉めいた台詞も現実じみててなかなか妙。 大抵の怪談と言うのは、こうした感情の交錯した忌み話だと思いますので。 |
名前: みくりや かつと ¦ 20:13, Sunday, Apr 27, 2008 ×
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