..。 男は満面の笑みを顔に張りつけ、ダイスケを見下ろしていたという。「最初はまあ、俺も酔っ払ってたんで、面白い奴が現れたなあ、程度にしか思ってなかったんですけど……そいつ、消えないんですよね。段々怖くなってきちゃって」 その間も、男はずっと陽気な笑みを浮かべていたという。「酔っ払って見た幻、とかじゃないのかぁ?」 思わず私は、茶々を入れてしまった。 するとダイスケは、ワイシャツの袖をまくり上げた。「幻覚って、噛み付くものなんですか?」 彼の右腕には、くっきりと赤黒い歯型が付いていた。


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