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新年会の席で怪談話をしていた時のこと。 今まで、霊感も怖い体験も全然ない、と言っていたKさんが珍しく 「俺にバトンタッチしてくれない?」 と、言ってきた。 Kさんの知り合いに、郵便受取代行業を営んでいる店長さんがいる。 店長さんは大の映画好きで、本業の傍ら、趣味の映画関連グッズも店に置いている。 Kさんも映画好きなので、店長さんのお店によく遊びに行っていた。
実は、店長さんには霊感がある。 今まで数々の怪異体験をしているが、その話はあまりしたがらないし、幽霊も見ないようにしているらしい。
店長さんは、昔から霊感が強かった。 幼い頃、お母さんと一緒に外を歩いていると、すれ違った近所の人を指差して 「あの人死ぬよ。」 と、言う。するとほどなくして本当に死んでしまう。 また、誰もいないのに、あそこに人がいると言うことも多かった。 ご両親は心配して、 「そんな気持ち悪いこと言っちゃダメ。」 と、厳しく叱った。店長さんは、 <こういう事は、言っちゃいけないんだ。> と思って、それからは何も言わないようにしていた。
ある日、店長さんの家に、突然どこかの宗教団体の夫婦らしき男女が訪ねてきた。 そして、ご両親に 「お宅の息子さんは、もの凄い霊力を持っている。ちゃんと修行すれば、偉大な霊能者や宗教家になれるので、私達のところでぜひ預からせて欲しい。」 と申し出てきた。 もちろんご両親は、そんなことは出来ないと断ったらしい。 そのころの店長さんは、怒られるから、何かあっても決して言わなくなっていたので、霊感があることを知っている者など、周囲には誰もいないはずだった。 一体、何処から店長さんの霊力のことを知って訪ねて来たのか、とても不思議だったらしい。
今でも時々、肩の上に誰かが乗っているような嫌な感じが二週間ほど続くそうだ。 そんな時は決まって、夜寝る時に目をつぶると、たくさんの知らない人の顔が次々と、暗闇の向こうから現れては消えていくのだった。
そんな店長さんが初めて店を構えようと、あるテナントビルの一室を下見した時のこと。 そこのオーナーが、 「本当に、ここでいいんですか?」 と、何度も聞いてきたそうだ。 でも、大阪の中心の駅からすぐという立地条件などの良さもあり、店長さんは即決したそうだ。
そして、いよいよ開店準備で引越しようと、次にその部屋に入った時。 床に敷いてあったはずの四角いタイルカーペットが、全部剥がされていて、何もない部屋の端にどっさりと山積みに置きっぱなしにしてあった。 それを見た店長さんは、 <片付けからしないといけないのかよ。でもまあ、とりあえずこのカーペットでもまた床に敷きなおそうかな。> と、思ってカーペットの一枚を取り上げて、裏をふっと見たら。 明らかに、古くなって乾いたと思われる、どす黒く変色した血がべったりといっぱい付いていた。 他のどのカーペットも裏を見たが、血がたくさん付いていた。 それを見た店長さんは、 <なるほどな。ここは以前、サラ金が入っていたと言う事しか知らないが。恐らく殺人事件があったのではなかろうか。しかし、居るけれどもちゃんと成仏しているな。だから悪いことはしないだろう…。> と、感じ取ったそうだ。 とりあえず、そのカーペットの再利用はあきらめて、全部捨てることにした。
その場所に店を構えてから間もなくの事。 店長さんが一人で店番をしていると、カウンターの方で人の気配がした。 「いらっしゃいませ〜。」 と、店長さんは、お客さんかもしれないと店の奥から出てみるが、まったく人の気配がない。 外の共同トイレに入っていると、店に入っていく人影が見えたので、慌てて店に戻っても誰もいない。 そんなことが何度もあったそうだ。 店長さんは、そのたびに <あの人が来たな。> と、思ったらしい。 店長さんは、何となく男の人だということはわかったらしいが、ついにその姿をはっきりと目で見ることはなかった。 しかし、そのビルも取り壊しが決まったので、店長さんの店も他の場所に移転することになった。
それからKさんが、店長さんの移転後の新しい店に遊びに行った時の事。 同じように、店に遊びに来ていた知り合いのお客さんが 「Kさん。早く、早く。見せてもらいなさい。店長がすぐに消したいんだって。」 と言ってきた。 店長さんは、以前の場所に十年もいたので、去る前に、誰もいない店の部屋の写真を最後に撮っておきたいと思った。店長さんは、<お世話になりました。>という気持ちを込めて、携帯のシャッターを押したそうだ。
ということで、Kさんは店長さんの携帯を覗かせてもらった。 「霊感のない俺でも、明らかにわかるぐらいだった。」
店の白い壁をバックに、男性の首から上の顔だけが、はっきりと写っていた。 二十代後半ぐらいの若者で、正面から無表情でこちらを見ていたそうだ。
店長さんは、見せてくれた後、すぐにその写真を消してしまったそうだ。
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» 【+2】「Last shot」 [DJ ZIRO『超-1 2007』感想ブログから] × この店で店長の霊視?や感ではなく過去に何があったかもう少し具体的に分れば・・・肝 ... 続きを読む
受信: 22:12, Sunday, May 27, 2007
» [超−1]【0】Last shot [幽鬼の源から] × 怪異体験を延々と書きつづり、ボリュームを増やしていこうという意図が見て取れた。 ところがその意図はほとんど効果を上げていないと思うし、むしろお互いの怪異が足の引っ張り合いをしてしまったという印象である。 同一人物が体験しているという共通点以外に、それ .. ... 続きを読む
受信: 07:22, Wednesday, May 30, 2007
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受信: 05:31, Thursday, May 31, 2007
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受信: 12:08, Thursday, May 31, 2007
■講評
殺人事件のあったらしい物件で写真を撮ったら犠牲者らしい男の顔が写っていた-というのがこの作品の怪異なのだが、店長さんの生い立ちに対する描写の比重が重すぎるのではないか。初めの段落は省略して、初めから「店長」さんの話として書いた方がすっきりしたように思う。 また「店長」さんの生い立ちを詳述していながら、新興宗教の夫婦が訪ねてくるところは、「…霊感があることを知っている者など、周囲には誰もいないはずだった。一体、何処から店長さんの霊力のことを知って訪ねて来たのか…」と唐突に終わってしまう。ちょっと不満。 でも「店長」さんは誠実な人なのだろう。物の怪にも<あの人>という言葉遣いだし、<お世話になりました>と思っているし。 |
名前: くりちゃん ¦ 14:42, Saturday, May 26, 2007 ×
怪異に直接関係ない話が長いのは、書き手が正直過ぎるゆえなんでしょうね。 生い立ち等知らなくても怪異が成立するのに、聞いたことをきちんと起こしておかないと、という心理が働くからなんでしょうか。 そこが邪魔をしてしまっています。 新興宗教の方々が尋ねてきた件等、掘り下げる気が無いなら書かないほうが良いです。 変な期待感に胸を膨らませてしまったから、実際の怪異が「え?」と思うほど小ネタ以上に小さく感じてしまった。 また文章も少々まとまりがなく、聞いたままをまんま起こしただけのようになってしまっているため、先の余分な情報と相まって、無意味に長くなっており、読んでいて疲れてしまった。 内容0 文章0 |
名前: cross2M ¦ 15:44, Saturday, May 26, 2007 ×
素材・0 文章・0 録音をそのまま書き起こしたような文章。 必要な情報を見極める練習をされた方が良いのでは。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 19:36, Saturday, May 26, 2007 ×
店長の生い立ち、新興宗教が訪ねて来た話などは不要。移転前の店の話に絞った方がよかった。まあそれでも小粒な怪異であることには変わりないが。
しかしこの店長さん、「怪異体験は話したがらない」と言いつつ子供のころの話までKさんに教えたり、Kさんや他の常連さんにも写真を見せたり、実は話したがりなのではないか。 |
名前: ナルミ ¦ 00:21, Sunday, May 27, 2007 ×
内容:0 文章:0
題名からして、メインの怪異は最後の心霊写真なんでしょうね。 その前に書かれた怪異やエピソードは、数は多いけれども、どうも余計なものの方が多いと思います。 もっと内容も文章も絞って書いた方がよかったのでは? |
名前: ダウン ¦ 02:36, Sunday, May 27, 2007 ×
大会後半になって、「見える人」のすごさをアピールしてから本題に入るお話が増えてきましたね。 「すごい人なんだな」と思わせる点では確かに効果覿面ですが、本題で拍子抜けするパターンがほとんどだったように思います。
店長さんの体験より、他が気になってしまって; 周囲に知らせていないのに嗅ぎ付けてきた宗教団体の夫婦もすごそうじゃないですか。詳しく書かないなら出さないでほしかったorz 新しい店子が入るのに、血まみれカーペットを放置しておくオーナーもどうなのと。その無神経さは別の意味で怖いですがw 敷いてあったはずなのに…ともあるので、これも怪異のひとつなのかな。
すぐに取り壊すビルの店子になっちゃってたの!?と思ったら十年いたことが後からわかったりと、時間の流れが把握できず混乱もしました。 怪異以外の部分でひっかかってしまい、素直に楽しめませんでしたorz |
名前: 13 ¦ 16:16, Sunday, May 27, 2007 ×
上手い文章だな、とは思ったのですが。 複数のエピソードがあり、一つ一つは面白いのですが、核になるほどのネタがなく、むしろ寄り道のようで話に集中しづらかったかと。 どうにも見える人の視線から書かれると怖さが伝わりづらく感じますね。 素材:+1 文章:0
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名前: 夢屋 陣 ¦ 10:20, Monday, May 28, 2007 ×
いらない部分が多いため、肝心の部分が薄れてしまい、怖さを感じにくいものにしている気がする。 見える人の話として読み出してしまうせいか、若干引いた・・・ごめんなさい |
名前: 黒ムク ¦ 13:28, Monday, May 28, 2007 ×
所謂「見える人」であることを前面に押し出すべきなのかどうか。 店長が見えない人であっても辛うじて成立する話であり、その場合大幅に印象が変わると思います。 また幼少期の「人の死期がわかる」エピソードもやや典型(実話怪談ではあまり例がないものの) で、書く事に効果があったか疑問に思いました。 |
名前: 藪蔵人 ¦ 00:11, Tuesday, May 29, 2007 ×
| たらたらと話が続き、とりとめがない感じ。新興宗教の人が来たあたりで、期待したが尻すぼみ。新しい店舗での怪異を山にして書けば、良いものが書けると思います。 |
名前: ペペ ¦ 07:06, Tuesday, May 29, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■□□□□(±0)…a 構成;■■■■■□□□□(±0)…b 怪異;■■■■■□□□□(±0)…c 恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d 嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e ※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
書くべき怪異の的が絞りきれないまま作品として仕上げてしまった印象が強い。 ただ、そのことが作品自体に妙なリアリティを持たせているようにも思えるのであるが、作品のボリュームをみると、やはり強弱、抑揚をつける必要は考慮してもよかったように思う。 単に取材で得た情報を羅列するのではなく、必要な情報のみを抽出して書くことで怪異そのものの味わいも増す。 おそらく当事者は今後も怪異に塗れた生活を余儀なくされることが予想されるので、筆者の方には継続して取材を行っていただきたい。 |
名前: 空 ¦ 12:31, Wednesday, May 30, 2007 ×
Kさんから訊いたことを余すことなくずらずらと書き連ねてしまったように感じられる。 幼少時のエピソードにしても、怪談においてはさほど珍しくもない。スカウトに来たのが新興宗教では、単なる勧誘文句だったのでは、としか思えない。 借りていた店舗の来歴を、店長の思考の描写だけで片付けてしまったのも、何だか説明的である。 ダラダラ感を引きずったまま、表題に関連するメインとなる部分に差し掛かってしまったため、これが話の山場だとは捉えられ辛いのでは。 怪異の羅列だけでは面白味が感じられない。 そもそも、店長に霊感があることを執拗に強調している部分で、まず興ざめだった。しかも「霊感がある」と2回も出して。霊感が強い=怪異に説得力が増す、とは必ずしもなりえないと、これまで散々(ry |
名前: GPZ ¦ 00:14, Thursday, May 31, 2007 ×
何だか面白いですね。 「お気に入り」でも出てくるように、霊に好かれ易い店長さんなのでしょうか? 読み手からはNGワードとなる「見える人」という語句、実は取材する側からは避けて通れない道なんです。 「実は私、霊が見えて…」「その言葉でどん引きー!」は取材者にとってのNGワードでもあります。 僕にとってここに出てくる店長さんの言葉や姿勢は妙にリアリティを感じました。それはなぜ? 取材の場でよく聞くセリフだったからです。それと。 以前、住んでいた部屋を引き払う時に「お世話になりました」と頭を下げた自分は、やはりこの店長さんに共感してしまったのかも知れません。
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名前: 矢内 倫吾 ¦ 07:12, Thursday, May 31, 2007 ×
霊感がある店長さんと写真との男のとの間に、実は友情以上の不思議な関係が精神的にあったように思います。後で思い起こして、じわりと来るものがあります。 店長さんの霊感の歴史の長さからも体験談にリアリティが感じられます。 この店長さんの続きのお話がまた必要となるでしょう。 文章技術評価1 体験談希少度評価2 |
名前: ナメコ ¦ 23:37, Thursday, May 31, 2007 ×
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