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「百五十人ぐらいしか入らない古くて小さな映画館なんだけどね。」
高木さんは映画はスクリーンで観ないと製作者に失礼だと持論する映画ファン。 年間百本以上も観るので、さすがに入場料が馬鹿にならない。 だから自分の中で観たい映画のランクを決めているという。 ロードショーで観たい映画がAランク。 一般公開中に観たい映画がBランク。 気になる程度の映画がCランク。 Cランクの映画は一回分の入場料で二本以上が観れる二番館にするという。
代休が取れたので朝から映画三昧とばかりに、まずは近所にある二番館に向かった。
平日でしかも一般公開後の作品に多くの客が入るわけがない。 営業をサボってますオーラが漂うサラリーマンと、 部屋着のまま来た様なドテラ姿のお爺さんと彼の三人だけだった。
二番館と呼ばれる小屋では、座席も硬く音も悪くフィルムの状態すら悪い事もある。 けして環境は良くないがスクリーンで観るという行為に意味があり幸せを感じるので気にならないという。 最後列の真ん中に座り映画を観る。 映画のクライマックス。 最前列左端で赤い服の人間が立ち上がったという。 赤い帽子に赤い服に赤いスボン。後ろ姿なので性別は分らない。 トイレでも行くのか・・・しかし立ったまま動かなかった。 目障りだなぁ・・・そいつは席に座る。 また立ち上がる。 同じ行動を何度か繰り返し再び座った。 幸せなひとときを邪魔されて腹が立ったという。 終わったら文句の一つでも言ってやろう。 いや、ちょっと待て。 映画館には俺を入れて客は三人しかいないはず。 それに最後列に座っているので、全身赤い派手な奴が途中から入ってきたら絶対に分かるはずだ。 上映が終わり場内が明るくなる。 やはり客は自分を含めて三人しかいなかった。
「二人にも見えていたのか聞きたかったんだけど。怖くて聞けなかったよ。」
坂山さんは映画ファン。 一度観た映画でも再び観たくなると映画館に行くという今時珍しい反ビデオ派。 三度も観たお気に入りの作品が二番館で上映されると分かり行くことにした。
日曜日なのに作品がマニアックな事もあり客は10人程度だったという。 最前列から二列目の真ん中に座る。 映画がクライマックスを迎えたとき、左目線の隅に赤い物体が見えた。 そいつは最前列の左端の席にいたという。 はじめは人の大きさぐらいある赤い紙がぶら下げられているのかと思った。 ペラペラの赤いモノがユラユラと動いている。 目障りだな。それに後ろの客に失礼だろう。 直視するとそれは赤い人型をしていた。 後方にいる客達を見る。 あんなモノが前方の客席でユラユラしていたら気になるだろう。 しかし彼らはごく普通に映画を観ている。 奇妙な違和感。 彼らには見えていないのか? 体を前の席に乗り出して赤い人型を見る。 赤い人型はヒラヒラと下に垂れて行くと座席の下へと入って行った。 それは後方へと移動したように見えた。
「ああやって床を這いながら席から席へと移動しているのだとしたら。俺の足元にアレがて考えると恐ろしくなったよ。」
二つの奇談は同じ映画館で起こった。 そして二人とも怖かったが次の作品も最後まで観たという。
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■講評
怖いというよりも、迷惑な!って感じですね。 同じ映画館での奇妙なモノの目撃談ということで、もう一ひねりが欲しかった感がありますが締め切り間近の贅沢でしょうか。 どうも怖い話というよりも、映画マニアの生態の方が面白く感じられてしまいました。 素材:+1 文章:0
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名前: 夢屋 陣 ¦ 10:14, Wednesday, May 23, 2007 ×
二人の見たモノが同じようなモノだったということだが、二人の間には関連性もなく、無理に結びつけたような感じがした。 怪異自体よりも映画好きな一のこだわりに感心した。
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名前: くりちゃん ¦ 14:45, Wednesday, May 23, 2007 ×
2番目の人は、ご自身も振り返ったり、きょろきょろしたり、身を乗り出したりしてるわけで、迷惑な人の内の一人だと思うのだが^^; それで映画通なんだと萎え。 同じ映画館、赤いモノという共通項は面白いのだが、もう一押し足りないかと。 床を這って移動するってところが、自分の中では怖かっただけに、それ以上にいく何かが足りなくて、中途半端に終わってしまったのが残念です。 締めの両者の台詞で同一人物に見えたのは内緒。 内容+1 文章0 |
名前: cross2M ¦ 18:59, Wednesday, May 23, 2007 ×
内容:1 文章:0
二話目に入った序盤で同じ映画館かな?と読めてしまいした。 ぺラペラの赤いヤツが床を滑ってくるところは、少し怖かったです。 でも、これくらいの怪異ならもう少し文章を短く出来たと思います。 |
名前: ダウン ¦ 23:21, Wednesday, May 23, 2007 ×
話の構成が5月3日公開の「公園」とまったく同じ。途中でオチが読めた。 怪異は些細なのだから、もっと短くてよかった。特に、高木さんの映画に対するこだわりの説明はまったく不要。 |
名前: ナルミ ¦ 01:02, Friday, May 25, 2007 ×
素材・0 文章・0 映画に関する情報は余分。 削っても話には何の影響も無い。
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名前: つくね乱蔵 ¦ 06:06, Friday, May 25, 2007 ×
まとめて1つのお話にされても良いかもしれません。赤い色がキーワードのようですが、怪異の正体がつかめないままという感じでした。映画館のような暗闇なら確かに色んな怪異に遭遇しそうですね。 文章技術評価0 体験談希少度評価0 |
名前: ナメコ ¦ 16:00, Saturday, May 26, 2007 ×
ありゃ(・ω・) 二題と思わせといて同じ場所って、前に掲載された「公園」と似てますね。 高木さんが見たものと坂山さんが見たものに「赤い」という共通点があったので、同じ場所なんじゃ?と思ったらその通りだったという感じでした。最後まで隠した意味はあまりなかったかも;
後ろから見ただけの高木さんには人間に見え、坂山さんが横から見たことによってペラペラだとわかるのが面白かったです。 映画館で何やってるんでしょうね。足元から出てこられたらイヤです、迷惑だわー。でも毎日タダ見って羨ましいわーw |
名前: 13 ¦ 22:37, Saturday, May 26, 2007 ×
| 私も映画館での体験があるのでわかりやすかった。って講評になっていない。映画館や劇場って、なぜか周囲が気になってしまうことがある。スクリーンや舞台に集中できない。もう映画見てないですよね。迷惑だけど、ある意味、映画以上に貴重な経験だ。関係のない二人の人が同じものを見たということが信憑性を高めている。 |
名前: ペペ ¦ 11:01, Monday, May 28, 2007 ×
真の映画ファン云々の説明ですが、その小さな映画館に足を運ぶ理由としてしか効果を上げていないように思われます。 本当は、二人の体験者だけでなく、怪異にもかかっている言葉だと思うのですが。 平面の人型、ってところが映画館に相応しい怪異で面白いのですが。 |
名前: 藪蔵人 ¦ 23:48, Monday, May 28, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■■□□□(+1)…a 構成;■■■■■□□□□(±0)…b 怪異;■■■■■■■□□(+2)…c 恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d 嗜好;■■■■■■□□□(+1)…e ※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
報告されている2つの怪異はおそらく同一のものであると思われるが、これだけ明瞭に姿を目撃されていながらも、それぞれの目撃者の怪異に対する認識が微妙に異なるところがなかなか興味深い。 欲を言えば後半の目撃譚に関して、当事者が赤い人型のものを怪異として理解し、それが恐怖の感覚に繋がるまでの経緯はもう少々丁寧に描いて欲しかった。 怪異が実は同じ場所で目撃されたものだったという構成は5/3公開の「公園」とほぼ同様のものであり、その点は評価できないが、怪異自体は興味をそそるものであることに変わりはない。 |
名前: 空 ¦ 12:07, Tuesday, May 29, 2007 ×
ぺらぺらの怪異、という点でなにやら妖怪じみた印象を受ける。 だが、いかに映画好きかを物語るエピソードは必要あったのだろうか。 説明が冗長なため、怪異まで回り道をしてしまっているように思える。 同じ場所で二つの怪異、という話は今大会では既出であるので新鮮味は薄かった。出来る限り、他の作品の影響を持ち込まないようにしたいのだが、開催期間が短いという点を考慮いただいてご容赦願いたい。 |
名前: GPZ ¦ 22:56, Wednesday, May 30, 2007 ×
申し訳ない!という断りの上で申しますと、「タイトル、カンペキに滑ってました…」 勝手に、「ニューシネマパラダイス」みたいな感じの怪談を思い浮かべてしまいまして。 あっ、減点対象ではないですからね。 この語り口は心霊探偵・小池壮彦さんの怪談の語り口ににていますね。黒い人の話はよく伺いますが、赤い人かあ。どういうもののけなんだ?ぺらぺらしてるというのがちょっとイヤです。 どこなんだ、この映画館? でも、二番館なんてある意味懐かしいですね。あの少々安っぽい感じが青春を物語る感じで「バイオハザード2」と「ビレッジ」の二本立てが最後だったなあ。 アリスだったら赤いヤツ、ショットガンで撃ってるんだろうと妄想。 |
名前: 矢内 倫吾 ¦ 01:09, Thursday, May 31, 2007 ×
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