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正木さんは以前ビル工事現場で働いていた事があった。 ある現場での事。 その現場では着工当時から妙な事故や停電等のトラブルが多く、進捗は思わしくなかった。 工事現場では建材運搬用のリフトを使う事がよくあり、その現場でも簡易エレベータの様な作りのものが使われていた。 事故防止の為リフトの下には絶対に入るな、という事がどこの現場でも鉄則だったが。 ある日、作業員の一人がうっかりリフトの真下に入ったところへ、建材を満載したリフトが落下してくる事故があった。 大惨事になった。 あたりは血の海になり、リフトの下敷きになった者がもう生きてはいない事は誰の目にも明らかであったが、とにかく救急車を呼び、警察にも連絡した。 目の前のとんでもない光景に、何人かの者が卒倒、もしくは卒倒しかけたり気分が悪くなったりとこれもまた病院沙汰になった。 現場は警察によって一時封鎖され、作業はすっかり止まってしまった。 警察の調べによれば、事故の原因は老朽化していたリフトに積載量オーバーの建材を積んだ為、らしかった。
現場検証等が終わり、作業が再開されて正木さんが顔を出した時には。 その現場には複数の建築会社が入っていたが、自分か ら辞めたり会社に現場異動を申請したりで何人かが来なくなり、代わりの人員が補充されて顔ぶれが変わっていた。 卒倒、卒倒しかけた者のたいがいは辞めたり他の現場に移っていた。 その中で吉住さんという若い男性は、事故当時卒倒したものの変わらずに出て来ていた。 しかし。 作業をはじめてしばらくして。 何だか騒がしいので正木さんが見に行くと、吉住さんが同僚に何かを必死に言っていた。 どうしたんだ、とたずねると。 吉住さんは、ここのあたり一面に血の手形がべたべたとついている、と周りの壁を指さして今にも泣き出しそうな様子で言った。 血の手形など他の者には見えなかったが、その騒ぎに吉住さんの現場上司は吉住さんをとりあえず帰宅させる事にした。 上司が吉住さんに荷物を取って来いと言い、吉住さんが自分の鞄を取りに行こうとしたら。 吉住さんはぎゃっ、と悲鳴をあげ 「そこに目茶苦茶な人がいる!」 と現場の隅を指してその場でまたも卒倒してしまった。 吉住さんは運び込まれた病院で "精神状態が不安定" だという事で、しばらく入院する事になった。 そしてそのまま、現場に出てくる事は無かった。 しかし。 血の手形や目茶苦茶な人、を見たのは吉 住さんだけにとどまらなかった。 後日、正木さんも壁につけられた手形を見ていた。 正木さんが壁面に向かって作業をしていて、少し目を離した後、また壁面に向き合うと。 そこにはぺたぺたと赤黒い手形が出現していた。 正木さんと同じ会社の同僚は、作業中背後で誰かがぶつぶつと小声で何かを言っているので振り向くと。 そこに"目茶苦茶"なとしか言い様のない姿の者が立っていて、文字通り腰を抜かした。 同僚によれば、それはあちこちのパーツが歪んで変形しているが、血塗れの作業着らしきものを着ているのでかろうじて人間だとわかる、ガラクタを細かく踏みつぶして、それをミンチと泥でこねた様な人の形をしたもの、だったという。
他、怪我人こそ出なかったものの、その現場では新しく設置されたリフトが再び落下事故を起こしたり、何度かボヤが出たり停電になったりと更にろくでもない事が続けて起こった。 気味が悪い事と仕事にならない事があいまってどんどん人がいなくなり、納期と進捗の遅れと人手不足に現場責任者たちは頭をかかえていた。 しかしその中で正木さんも他の現場への異動を会社から言い渡され、内心ありがたい気分で現場を移った。 しばらくしてか ら、その現場に残った同僚の一人に話を聞くと。 正木さんたちが他へ移ってからもおかしな事がよく起こり、配電盤が火元のボヤを再度起こしてまたも作業が出来なくなったので、正木さんの建築会社はその現場からとうとう撤退してしまった。 現場からはお祓いをという声も出たが受け入れられず、代わりに誰かが個人で御札を貼ったりしていたが。 御札はどれもが貼られたまま焼け焦げたり、赤い手形が付いたり、いつの間にか床に落ちて泥靴で踏みにじられていたりと、散々な事になっていた。
正木さんはその現場へ二度と行く事はなかったが。 その現場は結局途中で工事を取りやめて、さら地に戻した後駐車場になったという。
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■講評
久しぶりに迫力のある怪異でした。 しかし。 文章が単調に書き込みすぎで読みづらいかと思います。 読み手への情報として何が必要で何が余計かを考えて整理すると、もっとスッキリしたかと思います。 素材:+1 文章:0
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名前: 夢屋 陣 ¦ 09:52, Wednesday, May 23, 2007 ×
お話自体は凄まじく、かなり怖いものだと思うのだが。
ヘンな改行や文章を中途で止めたり体言止めにするのが多すぎて目障りだ。読みづらい。一作品に数カ所くらいなら許容範囲だが、多すぎる。
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名前: くりちゃん ¦ 14:24, Wednesday, May 23, 2007 ×
起伏なく平面的に書かれており、読んでいて疲れるだけになってしまった。 唯一ちょこっと出っ張りが見えた箇所が、滅茶苦茶なモノの描写。 ただ、それもオリジナリティを感じなく、もうしわけないが変な話、見なくても容易に想像付く範囲の描写でしかない。 同じ怪異がそこかしこに散りばめられてしまったため、また怪異も平坦になってしまっている。 メリハリを付けて書かれるだけで、同じネタも読み手に伝わってくるものが変わってきます。 内容0 文章0 |
名前: cross2M ¦ 17:05, Wednesday, May 23, 2007 ×
内容:1 文章:0
どうしてでしょう?これだけすごい怪異が起きているのに、なぜか怖さを感じません。 やはり、報告書みたいな書き方が仇となっているのかもしれません。
目茶苦茶な人よりも、お札がいろいろなことになっている場面のほうが不気味でした。
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名前: ダウン ¦ 21:53, Wednesday, May 23, 2007 ×
ガラクタとミンチと泥をこねこね…燕や蜂の巣を作れそうですよ; 御札なんぞ効くものかと言わんばかりの仕打ちには背筋が寒くなるものがありました。これは強烈。お祓いしてもダメだったかもしれませんね。
事故で亡くなった方の霊なのかな、とまずは素直に思いました。 いやいや、現場が何かに取り憑かれてて、犠牲になっってしまったのかも?というのは考えすぎかな。事故の原因が、古いリフトに過積載とハッキリしてるし;
句点の数、半分にできるんじゃないでしょうか。読点で繋げちゃダメでしょうか。文章に拒否反応が起きたので大幅にマイナスさせていただきました。内容はかなり好きです。 |
名前: 13 ¦ 22:55, Thursday, May 24, 2007 ×
事故で亡くなった方の怨念か、その土地自体に何かあるのかもしれませんね。 怪異は迫力ありましたが、残念なのは正木さんが途中でその現場を離れてしまって、最後まで見届けられなかった事ですね。文章技術評価0 体験談希少度評価1 |
名前: ナメコ ¦ 23:53, Thursday, May 24, 2007 ×
様々な怪異が立て続けに起きているのにあまり怖さを感じないのは、文章が単調だからだろうか。盛り上げるべき所はもっと盛り上げ、メリハリを付けた方がよかった。 (正木さんが直接体験した怪異は「手形」だけで、あとは伝聞、というのも原因かもしれないが) |
名前: ナルミ ¦ 00:40, Friday, May 25, 2007 ×
文章:0 怪異:2 パターン的ではあるが怪異自体は怖いと思う。 もっと読者が恐怖感を持つ様な書き方ができなかったものか。 もったいない。
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名前: コウ ¦ 11:53, Friday, May 25, 2007 ×
素材・0 文章・0 おかしいな。凄まじい出来事の連続なのに、全く怖くない。 読み下すのに一苦労したなぁ、と いう印象しか残らなかった。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 15:23, Friday, May 25, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■□□□□(±0)…a 構成;■■■■■□□□□(±0)…b 怪異;■■■■■□□□□(±0)…c 恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d 嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e ※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
恐怖を感じ辛い原因のひとつに、冒頭に綴られている事故による死亡者が後に起こった様々な怪異の要因であるように描かれていることが挙げられると思う。 事故の被害者がこれだけ大規模な怪異を引き起こす理由が明確でなく、また、明確でないが故に考え辛い。 そうなると、最初のリフト事故も怪異の一部であり、数々の怪異の源はこの建設予定地にあるのではないかというひとつの推測が成り立つ。 寧ろ私個人としてはそう捉えたほうが怪異を素直に受け入れられるのである。 ゆえに、事故死者を怪異の全ての原因として構成されているこの作品には違和感を感じざるを得ない。 |
名前: 空 ¦ 00:11, Sunday, May 27, 2007 ×
| 文章が読みづらい。怪異は怖いのだが、ツラツラと平面的に書かれているので、盛り上がらない。最初の事故が起こった怪異の原因とは思えない。この場所で以前、何かあったのではないか。そう思います。 |
名前: ペペ ¦ 09:58, Monday, May 28, 2007 ×
単純に文章が読みにくく、そのため話自体を理解するのに苦労してしまった。 正直一回読んで理解できないため、何度も読み直す形をとると、完全に怪異は薄れていくと思う。 そのせいでこの話は完全に損していると思う。 |
名前: 黒ムク ¦ 13:09, Monday, May 28, 2007 ×
こういう話はどうしても、事故の凄惨な場面のインパクトが大きすぎて、意外に難易度が高い気がします。 因縁についても、限定的な印象を持ってしまうしなあ。 この話の場合起きている事がかなり強烈なので、書きようによってはグンと不気味さがアップしていたとは思うのですが。 |
名前: 藪蔵人 ¦ 23:45, Monday, May 28, 2007 ×
今度は工事現場で大量の退職者が。今大会は退職ラッシュのようである。 怪異としては、グロテスクさが十二分に伝わってきたのだが、冒頭の事故の衝撃度に負けてしまっているように感じた。また、起きた怪異をポンポンと列挙したような印象をも受ける。事実だけを抜き出して、目撃者の叙情が抜けてしまっているからか。話し手である正木さん自身も体験しているはずなのに、その場面も淡々としている。体験者の感情が抜け落ちてしまっているため、噂話のような印象をも受けてしまう。 文の区切り方は、今回も不自然に思える。ここまでぶつぶつと切る必要性は、果たしてあるのだろうか。 |
名前: GPZ ¦ 22:03, Wednesday, May 30, 2007 ×
「恐怖のインフレ」という言葉をよく耳にしますが、例えばこの作品を初期段階に読んでいればそれなりの得点は稼げたのではないだろうか?と思わせるお話です。 後半になってくればネタと文章のバランスが取れた「傑作」的怪談に多く目を通し、その後で、恐怖度に満ちていても、もたついた展開は、やはり見劣りしてしまいます。 潰れた人があたり構わず祟るという、かなりグロお話ではないかと思うのですが。僕的な観点からでは出す「時期がやや遅かった」という気持ちが大きいです。 ただし、きちんと怖かったですよ。 |
名前: 矢内 倫吾 ¦ 00:40, Thursday, May 31, 2007 ×
「そこに目茶苦茶な人がいる!」 リアルな言葉ですね。体験した者じゃないと 出でこない言葉だと思います。
次から次へと怪異が起こり相当怖いお話のようです。 でも詰め込みすぎなんでしょうか。 怪異が整理されていないので怖さが伝わって きませんでした。なんだかものすごく残念です。 こんなすごい素材なのにもったいないです。 全体にもう少し文章の書き方がよければ もっと評価が上がったと思いますので 頑張ってください。
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名前: 桜子 ¦ 20:47, Thursday, May 31, 2007 ×
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