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事務所にて
 仕事が終わり、後輩にせがまれて怪談話に付き合っていた服部さん。
ジミ−と呼ばれているこの後輩は、筋金入りの怖がりなのにその類の話しを聞くのが
大好きだった。
 話しも終盤に差し掛かった頃、ふと、だれもいない机に気配を感じた服部さん。
何気なく目を配ると、
 机の上に【一本の指】が横になっていた。
〈…指!?〉
突然話しが止まったかと思ったら、何かを凝視し始めた服部さんを見て不思議に思った
ジミ−も目で追った。…しばらくの沈黙の後。
「…指…っスよ。」
「あぁ、指だな。」
後輩の前でうろたえる姿を見せたくない服部さんはつとめて冷静に振る舞った。
ピクリとも動かない【指】は、5分程でスッと消えた。
二人はそそくさと帰り支度を始め、事務所の戸締り確認等で各部屋をまわった。
その間ジミ−はずっと、彼氏に付き添う彼女の様に服部さんの腕に手をまわして離さなかった。 そして、後はトイレを見回るのみとなった。 勢いよくトイレのドアを開け、電気をつけようと手を伸ばしたその先に…
 待ち構えていたかのごとく、空中に【指】が浮いていた。
真っ暗な中でもはっきりわかる【指】。横一文字に浮いている。
〈さっきのヤツだ!〉
あまりの気味の悪さと、恐怖で固まってしまった服部さんだが、同時に目撃してしまった
ジミ−の「うひゃっ!」という奇声で我に返った。
電気をつける間もなく、またもや【指】はスッと消えた。
すでに半泣き状態のジミ−は、もう何も見ないように今度は服部さんの腕ではなく、背中に抱きつくように歩いていた。 シンとした静寂の中、
「ヒャッ…」とどこからそんな音を出したんだというような声をジミ−が発した。
何?と振り返る服部さんに、ジミ−は言った。
「せ・背中…」
「は…?」
「は、服部さんの背中にさっきの【指】が生えてるーー!!」
「なにー!?」
慌てて鏡のある場所へ走り背中を見たが、すでに【指】は消えていた。
「本当っス。さっきまであったんっス!……でも消えてるって事は、まさか今度は
オレの背中に…?」
んな訳ないだろうと、ジミ−の背中を見た。
 ジミ−の背中から【指】が生えていた。…それも2本…。
「おい、【指】あった。して、2本に増えてる…」
「う、うわぁー!」
絶叫と共にジミーは外へ飛び出していった。
自家用車の前で泣いているジミ−を見つけた時には、【指】は消えていた。
 2本とも、細い女の人差し指だったそうだ。








09:22, Wednesday, May 23, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(13) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯

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■講評

「うひゃっ!」って(苦笑
少し表現が大袈裟なのかな、と。
話としては怖さを出そうとしているようなんですが、場面はどうにもコミカルです。
からかわれたのかな〜って、呑気に読んでしまいました。
あと、タイトルはせめてヒネリが欲しかった気がします。
素材:+1 文章:0

名前: 夢屋 陣 ¦ 09:38, Wednesday, May 23, 2007 ×


あ〜、面白かった。
こういうカラッとした怪談もいいものです。
改行の場所が時々おかしいので、気になる。技巧ですか、トラブルですか?

名前: くりちゃん ¦ 14:05, Wednesday, May 23, 2007 ×


何のせいで改行がこんなにもおかしいのかわかりませんが、読んでいて色んなところでつまずいて、行ったり来たりしないといけなかったので、集中できなかったorz
投稿時の問題なのか、投稿後の問題なのか。
後者であれば、主催様、是非直してください<(_ _)>

怪異の方は、やはりネタが軽いですね、軽い上にコミカルなジミーさんの描写が相まって、ジミーさんが感じたであろうそこまでの恐怖、これが全く伝わらなかったです。
コミカルな人間描写は面白かったんですが、そっちのほうが怪異より勝ってしまっているかと。
小ネタと理解された上で、何とか膨らまそうとされた結果だとは思うのですが、残念です。
内容0 文章0 ジミー+1

名前: cross2M ¦ 16:16, Wednesday, May 23, 2007 ×


内容:2 文章:0

二人には悪いですが、笑ってしまいました。
ジミー(日本人?)の慌てぶりがかわいい。
あと、指だけが浮いていたり、体から生えているなど、怪異もレアですね。

名前: ダウン ¦ 21:40, Wednesday, May 23, 2007 ×


ジミー面白いよジミー。安っぽい表現の悲鳴が、むしろ良いカンジw
情けないとか通り越して、いとおしくなってしまいましたよ。

背中から生えてたらたまらんですね。ニョキッと生えてきて、わにわに動いてたらかなりイヤ。生えてた指の様子が書かれていないのが残念です。
さらに細かいことを言わせていただくと、なんで女の人差し指だとわかったのかも気になります。何か特徴があったのでは。
しかし2本に増えてたのには笑いましたw

「」、【】、<>、ごちゃごちゃと入り乱れていて読みづらいです。【指】としなくても、この指は十分強烈ですよ。

名前: 13 ¦ 20:15, Thursday, May 24, 2007 ×


指しか現れないというのは、幽霊の気合が足りなかったのでしょうか?
コミカルで面白いお話でした。心霊写真でみられるような、背中から指が生えるという現象を実際体験できたことは貴重ですね。文章技術評価1 体験談希少度評価1

名前: ナメコ ¦ 23:37, Thursday, May 24, 2007 ×


記号が多くて読みづらいし、「?」「!」も多くてさらにギャグっぽくなってしまった。
余計なドタバタは入れずに、もう少し短くしてメリハリを付けた方がよかっただろう。
どうして「人差し指」だとわかったのかも謎。

名前: ナルミ ¦ 00:15, Friday, May 25, 2007 ×


素材・0 文章・0
女の細い人差し指。
他の方も書かれているが、それを
判別できた理由が判らない。
つまらない事だが、気になってしまった。

名前: つくね乱蔵 ¦ 12:22, Friday, May 25, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■□□□□(±0)…a
構成;■■■■■□□□□(±0)…b
怪異;■■■■■■□□□(+2)…c
恐怖;■■■■□□□□□(-1)…d
嗜好;■■■■■■□□□(+2)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 当事者が個性的な人物であると怪異自体が喰われてしまう場合が多いように思うのだが、この作品は当事者のキャラクターと怪異の内容が微妙に合致していて作品全体になんとも言えない面白みを出している。
 「うひゃっ!」「【指】が生えてるーー!!」「う、うわぁー!」
 これだけ漫画的な表現を多用されると、恐怖こそ損なわれるものの、逆に妙なリアリティが生まれたりするから不思議なものである。
 結末に綴られている「2本とも細い女の人差し指だった」という内容は個人的に興味をそそる記述である。

名前: 空 ¦ 12:25, Friday, May 25, 2007 ×


ジミーをからかっているんだな。泣くほど怖かったんだ。ジミーの涙に1点。

名前: ペペ ¦ 17:14, Sunday, May 27, 2007 ×


なんだか笑えるなあ。
指二本、自体はそれほど怖いわけじゃないけど。
ジミーさんの怖がりっぷりがなかなかコミカルで、なかなか面白い味のある作品だと思います。

名前: 藪蔵人 ¦ 23:43, Monday, May 28, 2007 ×


忘れた頃に、服部さん。それでも今までよりネタの質はいい。最初からこの辺のを出しておけばよかったのに。
お互いの背中から指が生えている、というところまでは良かったが……
「なにー!?」
「うわぁー!」
はないだろう。安っぽい怪談コミックを読んでしまったような錯覚に陥ってしまった。
ネタはいいのに、調理の段階で損をしてしまっている。
怪異との遭遇で、登場人物のリアクションのみならず、心理描写を絶叫で代用してしまったため、ドタバタしたまま終わったような印象を受けた。と、昨年も似たような文体の作品と講評があったような。デジャヴ?

名前: GPZ ¦ 21:34, Wednesday, May 30, 2007 ×


いいですね。面白いっスよ!
ジミーちんの腰砕けさに3点!何だか懐かしいテイストに包まれた怪談でした。ちらほらとからかうように現れる指もいい味を出していると思います。
霊の方もこちらに調子を合わせていてくれる怪談って、考えるとあんまりないかも知れません。
指が2本に増えたのは、霊からのおひねりってやつですね(笑)
でもまた「服部さん」の名前で一瞬ギクッとしたのも事実です。また、男の首が現れたらどうしたもんかと。
あー、それも怖かった…。

名前: 矢内 倫吾 ¦ 23:54, Wednesday, May 30, 2007 ×



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