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友人の岩井くんが小学生の頃のある夏の夜の出来事。 その日、岩井くんは両親が用事で出かけており一人留守番をしていた。 年の離れた兄がいるが兄は暴走族をしていて、いつ帰ってくるかわからない。 粗暴で豪放磊落な兄を岩井くんは好きではなかったが、心細さに今夜ばかりは早く帰ってきて欲しい と思っていた。 しばらくするとガレージに車の音が響いてきた。族車特有の爆音である。 『兄貴だ!』 兄の帰宅に岩井くんはホッとした。 ピンポン ピンポン 玄関の呼び鈴が何度も押される。 兄は自分で鍵を開けない、すぐに開けないと『遅い!』と怒号が飛ぶ。いつもの嫌な作業だ。 しかしながら今日ばかりは嬉しさを感じながら玄関に急いだ。 ピンポン ピンポンと音が続く中、慌てて玄関の戸を開いた。 『お帰りー』 と見ると誰もいない。ぽつんと玄関先に兄の雪駄が1組置かれている。 『???』 兄の車は有るが兄の姿は無い。兄のいたずらと思い家の周りを探してみるがいない。 疑問を感じながら部屋に戻った岩井くんだが何か落ち着かない。 何の根拠も無いが岩井くんは『何かもう兄貴は帰ってこない』と感じたそうだ。 言いようの無い不安を感じた岩井くんは仏間へ行きご先祖様に『兄貴を帰して下さい。』と一心不乱に 拝んだ。何故かそうしなきゃいけない様な気がしたそうだ。 一時間程拝んでいると、ピンポン ピンポン と呼び鈴が鳴った。 慌てて玄関を開けると汗びっしょりの兄の姿が有った。 『どこに行ってたんだよ!』岩井くんが怒鳴ると兄は『いや〜 よくわかんね〜』と言った。 なにがあったのか兄に問いただすと、兄は帰宅していつもの様に呼び鈴を押していたそうだが ふっと、気がつくと2キロ程自宅から離れている酒屋の前で自販機のマイルドセブンのボタンを連打 していたそうだ。足は裸足。時間も30分程経過しており自分が何をしていたかわからない。事態が掴めなかったが、しかたがないので歩いて帰ってきたそうだ。 『わけわかんね〜けど、まあタバコが切れてたしちょうど良かったわ。ガッハッハッ』と兄は笑った。
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» [超−1]【+2】連打 [幽鬼の源から] × 面白いことは面白いのであるが、それが有機的に怪異と絡まっているかと問われると即座に返答しかねる部分がある。 やはり気になったのは、兄のキャラクターが作り込まれすぎという点である。 兄について書かなければストーリーが分からない点があるのも確かであるが、 .. ... 続きを読む
受信: 08:37, Thursday, May 24, 2007
» 【+2】「連打」 [DJ ZIRO『超-1 2007』感想ブログから] × 族のお兄ちゃんは化かされて別の場所に。車で家に来たモノノケはピンポンダッシュして ... 続きを読む
受信: 15:46, Thursday, May 24, 2007
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受信: 19:42, Monday, May 28, 2007
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受信: 03:28, Wednesday, May 30, 2007
■講評
現代の神隠し、テレポーテーションか。弟の必死の願いが通じたような気がする。 しかし自宅の呼び鈴の筈が煙草の自販機のボタンだったなんて、「…まあタバコが切れてたしちょうど良かったわ。…」なんて、不思議やら可笑しいやら。
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名前: くりちゃん ¦ 10:40, Sunday, May 20, 2007 ×
狐か狸でしょうかね。 馬鹿馬鹿しいけど、そこはかとなく怖さもあります。 私としては最後のお兄さんの台詞は無いほうが好きです。そのほうが怖いし。 |
名前: 梶ゆういち ¦ 23:05, Sunday, May 20, 2007 ×
読みながら、兄が事故死したというよくあるパターンか、でも車はあるしなあ、などと考えていたが、その後の展開は予想外でなかなか面白かった。
(ところで兄の靴はどこに?) |
名前: ナルミ ¦ 23:37, Sunday, May 20, 2007 ×
あー、お兄さん亡くなっちゃったかぁなんて思いながら読んでいたら、裏切られた! 面白い事象ですねw 時間的なずれが30分ほどあるということだから、もしかしたら神隠しに遭っていたのかも知れませんね。 弟さんの必死の願いが通じて返してくれたのか。 そう思うと、神隠しというものは時速4キロメートルという、スピードで連れ去られていくものなのだろうか、なんて思ったりして、願いが通じたタイミングで落とされた場所が30分後の地点だったと。 色々考えると面白ですな。 でも、怖くもありますね。 本人は全く気づかずにその瞬間のまま、この世から消されてしまうと思うと、怖いです。 まぁそんなこんなを丁寧にまとめて読ませていただきました。 締めは別のものの方が良かったですが^^; 内容+1 文章+1 |
名前: cross2M ¦ 11:04, Monday, May 21, 2007 ×
読後に、あらためてタイトルの「連打」の意味が理解できて大笑いしちゃったじゃないの! 「ごらあ、弟!いつまで待たせんだ、おめ」とばかりに呼び鈴押してたつもりが、はっと気づくと自販機のボタンですよ。こんなコント含みの神隠し譚は初めてです。いやあ、なかなか洒落のわかる怪異の主だなあ。 途中まで、もしや兄が助からないのではと、どきどきして読んでいたので、自販機ボタンオチがほっとするやら、おかしさが際立つやら。 弟さんの強い願いがなかったら、もしかして命の危険にさらされていたかもしれないのに、怪異に全く気付かないままあっけらかんとしているんだから、妙に憎めないお兄さんだなあ。 |
名前: こころママ ¦ 13:02, Monday, May 21, 2007 ×
狐狸話、別バージョンにも読めますな。 よくある話かと思わせて、どんでん返し、とまではいかずに変化球止まりのような気がしますが。 素材:+1 文章:0
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名前: 夢屋 陣 ¦ 16:42, Monday, May 21, 2007 ×
内容:2 文章:0
マイルドセブン連打が笑えました。 これは粗暴なお兄さんにご先祖様が、慎むように警告を与えたのかな? 弟さんがご先祖様に必死でお願いしてたのに、この兄貴は……。 |
名前: ダウン ¦ 21:21, Monday, May 21, 2007 ×
瞬間移動、なぜ雪駄置き去りwww 裸足で自販機のボタンを連打するヤンキー、想像するとものすごいんですけどw実際にその場にいたのなら目撃者もいそうですね。何をしてるのかと声をかける気にはなりませんが。 岩井くんの健気も、ギャップが激しくていい味出してます。
「あー笑ったわー」だけではなく、不思議さも十分あって楽しめました。 兄貴、自販機だと気付いた時にはどれだけ驚いたことか。裸足でペタペタ歩きながら、何度も首をかしげたでしょうね。 |
名前: 13 ¦ 01:45, Tuesday, May 22, 2007 ×
一瞬でテレポートしたのでしょうか。お兄さんの意識がなくなっていたのも面白いです。 弟君の心理描写がよく出来ていました。愛情がお兄さんを怪異から救ってくれたのでしょうね。 文章技術評価1 体験談希少度評価2 |
名前: ナメコ ¦ 12:43, Tuesday, May 22, 2007 ×
暴走族の兄ちゃんか。いいねぇ〜。 冒頭から引き込まれてしまいましたw 実にテンポよく書かれていて気持ちよく読めました。 途中もしや…という不安も見事に裏切られた。 いやいや、兄ちゃん無事でよかった! 呼び鈴押しながらタバコ吸いてぇ〜とでも思ってたのかなぁ。 みごとな瞬間移動っすww |
名前: 桜子 ¦ 20:04, Tuesday, May 22, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■□□□□(±0)…a 構成;■■■■■□□□□(±0)…b 怪異;■■■■■■■□□(+2)…c 恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d 嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e ※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
何者かによって強制的にテレポートされた話であるが、どうにも余計な情報が盛り込まれすぎている印象である。 怪異そのものとは直接関連のない「暴走族」というキーワードなどは、一読した時点においては「薬物使用による記憶の欠如の可能性」を連想させられた。偏見だが。 何度も読み返し怪異自体は理解できたが、他の講評者の方々が賞賛している兄のキャラクターからくる作品の面白さは私には感じ取ることが出来なかった。 筆者の方には怪異の直接の体験者である兄に取材し、更に磨かれた話を提示していただきたいとは思う。 偏屈で申し訳ない。 |
名前: 空 ¦ 12:13, Wednesday, May 23, 2007 ×
| お兄さん、恐怖を感じていない。しかし、2kmを裸足で歩いて帰ってくるなんて、気が動転してたんじゃないの?仲間、呼べばいいのにさ。書き出し、話の運び方などよく出来ています。怪異も良い。 |
名前: ペペ ¦ 15:27, Sunday, May 27, 2007 ×
初回に読んだ際、「豪放磊落」にひっかかりまして。 オチで、なるほどこれは豪放磊落だわ、と納得しつつちょっと笑いました。 弟さんにとってはちょっと迷惑、しかし大事な兄、みたいな家族関係がなかなか面白かったです。 あん時助けてやったのに、とか心の内で叫ぶ局面がこれから何度もあることでしょう。 |
名前: 藪蔵人 ¦ 21:37, Sunday, May 27, 2007 ×
いや、再びUFOアブダクション説を唱えるのは僕だけかも知れないと。 だって雪駄置いてかれてたし。ホラ、トレーラー光線で…。 スカリーを呼べ! しかしタバコの自販機を連打つーか、もしも自宅玄関前でタヌキに化かされたらそれはそれでやだなあ。 自室にいてもだまされそうだし。 でもはだしでペタペタ歩いてくるお兄さんが「わけわかんね」ってるシーンがなんとなくおバカで微笑ましかったなあ。 |
名前: 矢内 倫吾 ¦ 22:17, Monday, May 28, 2007 ×
瞬間移動系の話は好きである。この話は、まさにその典型とも言える内容で、楽しく読ませていただいた。 兄が自販機のボタンを連打している様を想像すると、笑いを禁じえない。 |
名前: GPZ ¦ 03:07, Wednesday, May 30, 2007 ×
なぜか読みにくさを感じた。 怪異に関しては、どっかで聞いた話をくっつけたような感じでインパクト&怖さは感じなかった。 いっそのこと暴走族の兄の行動を前面に押し出したらおもしろいかも・・・ |
名前: 黒ムク ¦ 13:13, Wednesday, May 30, 2007 ×
素材・0 文章・0 兄が暴走族云々は必要なのであろうか。 あった方が良い情報かなぁ? キャラに頼らなくても、充分面白い話だと思うのですが。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 23:17, Wednesday, May 30, 2007 ×
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