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小林さんは自宅での徹夜仕事の最中、タバコが切れたのに気が付いた。 「なんだよ、めんどくさいな」 一番近いコンビニは彼の自宅から三分程度。 気分転換も兼ねて買出しに行くことにした。 玄関を出ると、いつの間に降りだしたのやら細かい雨が降っている。 小さく舌打ちすると、彼は傘を差し表通りに出た。 すると。 黒い車が表通りの片側車線を埋め尽くしている。 時代がかった、長い車。 後部座席には白いカーテンが掛かっているのが辛うじて見えるが、運転席はどれも暗くて全く見えない。 全部、同じ車。 少なくとも、車種は全部同じに見えた。 午前零時はとっくに回っている。 深夜になっても車通りの全くないという道ではないが、これはおかしい。 「なんだ?これ」 何となく、助けを求めるような気持ちで自宅の方向を振り返る。 そして、表通りに視線を戻す。 と、おびただしい数の車は全て消えていた。 ついでに言うと、道路が乾いていた事から雨も降っていなかったらしい。 傘は濡れていた、のにである。
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受信: 18:26, Friday, May 18, 2007
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受信: 05:18, Sunday, May 20, 2007
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受信: 12:54, Friday, May 25, 2007
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受信: 04:03, Monday, May 28, 2007
■講評
一瞬、異世界に入り込んでしまったのだろうか。 現れた車が全て同じ(ような)車種で、しかも白いカーテンをつけている=高級車、というのは不気味。 野次馬的にはなかを覗いて、その報告もほしいところだが。 路面が濡れていないのに傘が濡れていたという不条理もなかなかきいている。 |
名前: くりちゃん ¦ 21:56, Sunday, May 13, 2007 ×
| それほど怖くはないが、異常度が高い。なかなか面白い怪異。 |
名前: ナルミ ¦ 00:13, Monday, May 14, 2007 ×
| 実際、車が消えないでいて、怖い人が降りてきたらもっと怖い。 |
名前: ペペ ¦ 10:03, Monday, May 14, 2007 ×
体験者の感じた不自然さと戸惑いが伝わる話。 おそらく体験したことに自らも現実感を感じなかったのではないだろうか。 自分がもし同じような体験をしたら、きっと誰かに聞いてもらいたくなるだろうと思う。 ぞっとする怖さはないが、不安を掻き立てられるような怖さを感じる。 素材:+1 文章:+1
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名前: 夢屋 陣 ¦ 15:03, Monday, May 14, 2007 ×
素材・0 文章・2 体験者が感じた不安を巧く表現 した文章が小気味良い。 不可思議さが際立つ。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 20:54, Monday, May 14, 2007 ×
内容:1 文章:1
題名がナイスですね。 同じ車がたくさん現れて消えるという話は、初めてです。 怖くは無いですが、読みやすい不思議なお話しでした。 |
名前: ダウン ¦ 23:33, Tuesday, May 15, 2007 ×
一瞬で変化するとは不思議なお話です。 時空の歪みでしょうか。文章技術評価1 体験談希少度評価1 |
名前: ナメコ ¦ 23:52, Tuesday, May 15, 2007 ×
VIP送迎…の霊?w これは見たいです、見たらその場で誰かに電話して自慢します。 想像すると異様さが漂ってて良いですね。細かい雨で霧のように煙っていただろうなーと思うとなおさら。どんな者たちが乗ってたんだろう? やけに気に入ってしまいました、満点です。 |
名前: 13 ¦ 21:12, Wednesday, May 16, 2007 ×
ネタといい、文章といい、表現力といい、かなり面白いですね。 時空の歪みに一瞬掴まってしまったのでしょうか。 黒い車のあたりなんて、脳裏にはセピアな、なんだかノスタルジックなものが浮かびましたよ。 そして、一瞬でそれらは消え、雨も降っていなかったようだし。 なのに濡れた傘。 いや、申し分ない長さだし、その時々の彼の不安さなんかも伝わってきたりして良い作品ではないでしょうか。 内容+2 文章+1 |
名前: cross2M ¦ 19:02, Thursday, May 17, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■■■■□(+3)…a 構成;■■■■■■■■□(+3)…b 怪異;■■■■■■■□□(+2)…c 恐怖;■■■■■■■□□(+2)…d 嗜好;■■■■■■■■□(+3)…e ※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
まるで空間の歪みに迷い込んでしまったかのような怪異である。 要人の葬儀を思わせる怪異の内容もどこか不気味な雰囲気が漂う。 怪異を伝えるために必要最低限の情報のみを提示する記述も好印象である。 傘だけが濡れていたというささやかな追加情報も見逃せない。 不条理系怪談としては申し分のない出来映えの作品ではないだろうか。 |
名前: 空 ¦ 14:15, Friday, May 18, 2007 ×
不思議な目撃談をワンカットで表現しております。 第三者的にあれこれと文句をつける部分なんて、ほとんど存在しないのではないでしょうか? あったる事を淡々と語る口調もよくマッチしています。 お見事でした。 玄人っぽい仕上げ方ですね。うう、かえって何も書けない…。 |
名前: 矢内 倫吾 ¦ 21:40, Saturday, May 26, 2007 ×
日常の一コマに突如現れた怪異ですね。 しかも非常に上質な感があります。 小林さんが確かめたにもかかわらず、車の中が全く見えないというのが恐ろしい。 しかも、傘が残した証拠までありますか。 うーん、隙のない作品に仕上がってますね。
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名前: 藪蔵人 ¦ 18:23, Sunday, May 27, 2007 ×
車の幻影、それも集団で。異常性はかなり高い。 濡れていた傘の記述が付け加わることにより、異界に迷い込んだことを暗に示唆しているのも面白い。 読んでしばらくしてからじわじわ来る話である。 |
名前: GPZ ¦ 20:20, Tuesday, May 29, 2007 ×
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