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横たわる老婆
私が大学時代、京都に住んでいた頃の話。

ある日、友人の車に乗って京都の町を走っていた。
夜の十時くらいだっただろうか、その日は雨が降っていた。
ちょうど八坂神社の赤い門の前に差し掛かった時、異様な光景を見た…。

車道の真ん中に、横たわる老婆がいる!

場所は対向車線との間の、車が激しく行き交う道路の本当にまん真ん中だった。
老婆は、黒く濡れたアスファルトの上、両手両足を放り投げていた。
大粒の雨に打たれながら、無表情で目を大きくカッと見開き、ぴくりとも動かず、生きているのか死んでいるのかもわからない。
しかも裸足だった…。

白髪交じりの長い髪の毛は、後ろでひとつに束ねているようだった。
灰色の半袖シャツと墨色の膝丈のスカートが、雨を吸って濡れ、骨ばった体にぴったりと絡みつき、裾から痩せた白い手足が枝のように出ている。
老婆の所が、妙に照らされたように明るいのが不思議だった。

(車にでもはねられて倒れているのだろうか…?)
しかし、たくさんの車は何事もないように、老婆の横をスイスイと普通に走っていく。
「ねえ!あれ…。」
私は隣で運転していた友人に老婆の話をしようとしたが、何も気付いていないみたいで、自分の話の続きばかりをしている…。
そのうち車は老婆のいる場所から離れてしまった…。

もう十年以上も経つが、いまだに強く印象に残っている。








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■講評

平坦な調子で語られてしまったので、あまり怖く感じませんでした。
不思議は不思議でしたが。

名前: くりちゃん ¦ 13:07, Monday, May 07, 2007 ×


これだけで怪異と言い張るのはちょっと弱い。もう一つ何か、怪異と断言できるような記述が欲しかった。
タイトルでネタバレしているのも減点。

名前: ナルミ ¦ 00:12, Wednesday, May 09, 2007 ×


う〜ん、よくここまで夜の雨の中、しかも走る車中から見えたものを観察しているなぁ、と。
十年以上も前の体験ですが、未だ色あせないようでかなり強烈だったということなのでしょう。
怪異かというと、具体的過ぎて微妙に感じますが。
素材:+1 文章:0

名前: 夢屋 陣 ¦ 17:27, Wednesday, May 09, 2007 ×


大粒の雨、しかも車が激しく行き交う流れの中で見たものを、ここまで細かく描写できるものなのかな?というのが正直な感想です;ただ、
>たくさんの車は何事もないように、老婆の横をスイスイと普通に走っていく。
何台も通過するのを確認できたということは、停車した状態で見ていたとも考えられます。
どちらなのか明記してあれば、さらりと読めたかも。

八坂神社の前というのが意味ありげなんですが、詳しくない私から見ると「祗園さんと関係あるのかしら?」くらいにしか思えず、おまけに周辺の道路事情もわからないので上記のような混乱も生まれorz
怪異そのものは明確に書かれているのに、それ以外の部分がスッキリしませんでした。

おそらく他の作品も読ませていただいてます。特徴ありますね;

名前: 13 ¦ 11:51, Thursday, May 10, 2007 ×


内容:1 文章:0

不気味なばあさんですね。
雨の中、車道をそんな格好で倒れているんだから、まともな存在ではないと思います。
が、いまいち、怖さが伝わってきません。
詳しく描写されているにもかかわらず。

名前: ダウン ¦ 22:04, Thursday, May 10, 2007 ×


自殺志願者でしょうか?それともこの世ならざる者なんでしょうか?

「!」を使ってそれを見たときの驚きを表現されています。しかしそれでは体験者の驚きは理解出来ますが、伝わっては来ません。伝わらないと怖さにも繋がらず、読み手はただ「そういうこともあったのか」で終わってしまいます。

老婆は細かく描写されているのに、伝わるものがないので全て無効となってしまってます。

「!」ではなく、言葉を綴って読み手の感情を刺激して欲しいと思います。

名前: 慎 ¦ 04:15, Sunday, May 13, 2007 ×


ああう
八坂神社に良く足を運ぶ人間としては、何とも難しいです。
つまり、どこからどのような形でその道路にいてたのか?が書かれていない為、八坂神社の前の道路の状況を知らない人にとっては、矛盾としか言いようの無い文章になっているのは非常に残念です。
その往来を知っている人間であれば、ある程度「こっち側から来て、こう行こうとするとき、まぁ確かにここら辺が混んでたりする時あるから、その状況なら老婆をじっくり見ることも、また激しく車が行き交うという表現も納得できんではないな」なんて読めないことも無いのですが、所詮そこを知らない人にとってはなんのこっちゃわからない、なんてことになりはしないか。
それは、もしかしたら「これこれこうのアノ映画のように」等という、知っていて当然的な当人の思い込みによる手の抜き方ではあるまいか。
そういう意味からも、矛盾をはらんだ状況も納得できないではないが、評価を高くする事は難しいです。
また、老婆を怪異の一端と根拠するに足るもの(一応、誰も気づいていない事がそうだ、と言っている様だが)が明確ではないため、何かしらの事件や事故などが連想される事も、評価を低くしてしまう。
内容−1 文章ー1

名前: cross2M ¦ 04:58, Wednesday, May 16, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■■□□□(+1)…a
構成;■■■■■□□□□(±0)…b
怪異;■■■■■□□□□(±0)…c
恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d
嗜好;■■■■■■□□□(+1)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 「その時はあまり気にもとめなかったが、後になって思い返すと奇妙な話」は個人的な好みのツボである。
 ただ、どうもしっくりこないのが、当事者が車に乗車し走行している状態で怪異を目撃しているにも関わらず、細部までまじまじと観察したかのような表現描写が提示されている点である。
 走行中の車内から道路上にあるものを認識した場合、おそらく接近して確認できるのはほんの一瞬ではないかと思われる。その一瞬でこれだけの情報を果たして取得することが可能なのだろうかという疑問が沸いてしまった。10年以上の時間の経過の中で、当事者の想像により肉付けされてしまったのではないかという意地悪な見方もしてしまった。
 ただ、何にせよその根となる「道路上に横たわる奇妙な老婆」を目撃したという当事者の恐怖は受け入れたい。
 怪異の表現はなかなか洗練されているように思う。

名前: 空 ¦ 08:44, Friday, May 18, 2007 ×


幽霊の目撃談で、ときおり奇妙なものがあります。
真っ暗で何も見えない場所のはずなのに、表情や服装がくっきり見えたり、落ちてくる一瞬のそのさまなどがストップモーションのように見えたりする。
これはなぜなんでしょう?
コレの半分ぐらいは、瀬名秀明さんの「ブレイン・バレー」を読んでいただければ説明されています。違う資料でしたが、人間の脳の中にはまだ、何の為に存在するか解明されていないのだけど「テレビ受信機」に似た機能を持つ場所があるそうです。
僕が思うに、「それはそこにはない。情報を受け取っているだけなのだ」と。
これはそういった、事故にあった老婆の念の情報を受け取った体験談なのではと理解します。大半の目撃談はこれに当たると自分では思っているのですが。
大変興味深かったです。

名前: 矢内 倫吾 ¦ 20:08, Friday, May 25, 2007 ×


見せられている、ということでしょうか。確かに見てしまうときは、見えない状況、見にくい状況にもかかわらず、はっきり見えることもある。地理に疎いのでシチュエーションはわかりません。

名前: ペペ ¦ 06:31, Saturday, May 26, 2007 ×


老婆の描写は詳しいのに道路や見ている状況が明確でないために、
すごくイメージしにくい状態になってしまった気がします。
地元の人なら分かるのかな?

名前: 藪蔵人 ¦ 23:59, Saturday, May 26, 2007 ×


これで老婆がむくりと起き上がったらポイントが高かったのになあ……と求めるのは無理な話か。
夜、しかも雨が降っている中で、という状況を考慮すると、マネキンか何かを見間違えたのでは?と勘繰ってしまった。
あるいは、本当に遺体だったが、行き交う車のドライバーも「マネキンか何かじゃない?」と考えて通過してしまったのかもしれない。
これを怪異とする決定打に欠けているように思う。
舞台の地理的状況については、怪異との関連性は極めて薄いと感じたので、考察しない。

名前: GPZ ¦ 23:19, Monday, May 28, 2007 ×


これだけでは怪異と決め付けられない。
以外に人が倒れていても素通りされることって悲しいけどあるし・・・
都会で暮らしていると以外にそんなことってあたり前なんですよね。
特に最近は・・

名前: 黒ムク ¦ 11:52, Tuesday, May 29, 2007 ×


素材・0 文章・0
あぁ、あそこね。と瞬時に思い出される場所である。
今度行った時、目を凝らして見てみようっと。

名前: つくね乱蔵 ¦ 22:43, Wednesday, May 30, 2007 ×


10年たっても印象が残るというのはインパクトが強かったせいでしょう。
あきらかに肉眼では見えにくい状況でも、怪異は別の目をとおしてくっきり見えるものです。
事故に合った老婆の強い念を一瞬にして受け取ったのでしょう。興味深いお話でした。
文章技術評価1 体験談希少度評価2

名前: ナメコ ¦ 15:41, Thursday, May 31, 2007 ×



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