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あれは
弟が飼っていた猫は生まれながらのある病で、長生き出来ないと言われていた。
最後には獣医もさじを投げ
「もう今日いっぱいはもたないだろうから、自宅に連れて帰ってあげて下さい」
と言われて、弟は連れ帰って来た。
自室で愛猫をかかえ、弟は泣いていた。
私はそれに何も言えず、ただ黙って様子を見ていた。
しばらくしてふと後ろを振り向くと。
部屋の天井の隅に白い煙の様なものがモヤモヤとしていた。
私も弟もタバコは吸っていない。
窓も開いていない。
弟はその煙の様なものには気付いていなかった。
荒い息をしている猫の様子を気にしながら、白いものの様子を見ていると。
モヤの様なものは中で何かがうごめいている様に、ふつふつと煮立っている様に波うっていた。
そしてそのままどんどん広がり出して、こちらにまで降りてきそうな様子になっていった。
中には人間とも動物とも知れない顔の様なものが、いくつも現れては消えてゆれ動いていた。
これは、と思っているとその時
「…!」
と弟が言葉になっていない声をあげた。
猫は亡くなった。
弟はおいおいと泣き始めた。
天井を見上げると。
もう白いものはなかった。








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■講評

動物を飼っているとやがてお別れしなくてはなりませんが、この作品を読んでいて怖い、怪しいよりも悲しさの方を感じました。私も幾多のお別れをしてきたので。
動物にもお迎えが来るということでしょうか。この手のお話は初めてだったので大変珍しく思いました。が、怖くはありませんでした。

名前: くりちゃん ¦ 07:58, Thursday, Apr 26, 2007 ×


怖くはなかった。
とくに秀でているわけでもなく、悪くもない印象。

名前: 黒ムク ¦ 13:04, Thursday, Apr 26, 2007 ×


猫の死という感傷的な文章と白いもやもやという怪異が独立しているようで、うまく結びつかなかった印象。
事実をあったままに文章にしたのでは、といった感じで読み手に伝える何か、怖さや不可解さ等、が薄いかと。
思うに、話者の視線があまりに冷静なのではないか。白いもやもやや泣いた弟まで観察しているように、読み手には感じてしまう。
素材:+1 文章:0

名前: 夢屋 陣 ¦ 13:34, Thursday, Apr 26, 2007 ×


死の前に何者かが迎えに来る、というのはよく聞く話で、怪異としてはありふれている。
怪異自体よりも恐怖を感じたのは、「私」の、あまりにも冷徹な観察眼である。泣いている弟も、猫の死も、そして怪異も、いっさいの感情を交えず観察しているのが空恐ろしい。「うちで飼っていた猫」ではなく「弟が飼っていた猫」と書いているあたりも、突き放した印象を受けた。そういう点で、(おそらくは)作者が意図したところとは別のところで恐怖を感じてしまった。

名前: ナルミ ¦ 00:20, Friday, Apr 27, 2007 ×


「弟の家の猫」?「うちで弟が飼っている猫」?
弟さんとは同じ家で一緒に暮らしているんでしょうか。
それによってずいぶん印象が変わるかもです。
悲しむ弟さんに対してどう声をかけたらいいのか困る気持ちはわかるんですが、全体的に冷たい雰囲気があります。

お迎えらしき煙を見た時、驚かなかったのかな。
どんどん広がって顔みたいなモンまで見えてきたら、なかなかの恐怖を味わえそうなのですが。
悲しい・怖いといった体験者の感情が全く綴られていないので、レポートみたいです;ある程度は織り込まれていないと寂しいですね(´・ω・`)

名前: 13 ¦ 01:06, Saturday, Apr 28, 2007 ×


素材・0 文章・0
どこか他人事のような視点で語られる為、
読む方も冷静に観察してしまう。
醒めてしまった。

名前: つくね乱蔵 ¦ 11:06, Saturday, Apr 28, 2007 ×


内容:1 文章:0

こういった形でお迎えがくるのは、珍しいですね。
形からして、本当にお迎えかどうかわからないですが。
ただ、悲しさが先行して恐怖感がだいぶ薄れてしまった気がします。

名前: ダウン ¦ 12:06, Saturday, Apr 28, 2007 ×


なんとなく冷めた感じになるのは気のせいかな。
多分、猫への愛情が見えないからかもしれない。
「弟が飼っている」という書き方からは、自分とは関係のないもの、っていう印象も受けるし、怪異の最中の冷静に見ている描写(まぁ、多分これはディテールを書こうとして、本来そこにあるはずの感情を書き損ねただけだとは思うが)なんかをとってみると、冷たい感じがしてしまう。
内容が内容だけに、描写優先の感情おざなりは勿体無いかも。
かといって、感情を前面に出すと鼻につくし^^;
難しいですな。
内容0 文章0

名前: cross2M ¦ 09:41, Saturday, May 05, 2007 ×


このお話はちょっと評価が難しいですね。
ただ、真ん中より線を引いたら、エピソードの肌触りから、もっと感情に訴える手法の方が合っていたのではないかとお見受けします。
無難に締めくくってしまったという印象でした。
死に際の猫に対するお迎えをダイレクトに目撃した貴重な例ですから、ギリギリまでその事は伏せていて、ドンと突き落とすような書きっぷりで読者を惹き付けるのも良かったのではないかと。
ただ、作者さまのねらい目が、淡々と描くことによってリァリティーを盛り上げる事でしたら、また別の意味合いが発生してしまいますのであくまで参考意見として。
動物にも専任のお迎えがいると昨年の超-1でありましたが、あちら側というのは一体どういうシステムになっているものなんでしょうね。

名前: 矢内 倫吾 ¦ 12:31, Sunday, May 06, 2007 ×


人間とも動物とも知れない顔の様なものとは一体何だったのでしょうか。
そこに禍々しいものを感じ純粋に恐怖を感じました。
非常に貴重な目撃談だと思います。衝撃はありましたが、猫の死と、うまくそのあたりが噛み合ってないような気がしました。文章技術評価0 体験談希少度評価2

名前: ナメコ ¦ 14:56, Sunday, May 13, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■□□□□(±0)…a
構成;■■■■■□□□□(±0)…b
怪異;■■■■■□□□□(±0)…c
恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d
嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
 
 当事者も直に遭遇している怪異でありながら、どこか一線引いたところで客観的に捉えているように思う。
 怪異に直面した当事者の心情を敢えて含めないところで作品を仕上げることで成功する場合もあるが、この作品について言えばそれが逆の方向に作用してしまったように感じる。
 特にペットなどに纏わる怪異譚は、そこに飼い主の愛情が表現されたほうが、読み手の共感を得やすいように思う。
 「迎えにくる者」としてはなかなか興味深い怪異であるが、似たような怪異として、怪コレ3収録の藪蔵人氏の「ゴンズイ玉」には描写も含め勝てそうにない。

名前: 空 ¦ 12:55, Thursday, May 17, 2007 ×


文章:0 怪異:1
白いモヤは死に逝く猫の魂(?)自身だったのか、お迎えの何か、だったのか。
著者さんは猫の死ではなく、おいおいと泣くた弟さんの姿が悲しかったのでしょうか。

名前: コウ ¦ 01:06, Thursday, May 24, 2007 ×


タバコを吸う年齢の人が、おいおい泣くなんて悲しすぎるじゃないか。怪異より弟と猫に目が向いてしまった。感情を排除して書き直してみてはいかがだろうか?

名前: ペペ ¦ 17:34, Thursday, May 24, 2007 ×


個人的理由ですが、ウェットでない冷徹な書き方でちょっと救われた部分がありました。
まあ、それは特殊事情ですが。
やはり動物ネタはウエットに迫った方が良いのかもしれませんね。
この話は、猫が、何か大いなるものに回帰したのだと読みたいなあ。

名前: 藪蔵人 ¦ 23:06, Saturday, May 26, 2007 ×


希少価値1 文章0
怖くはなかった。
もっとインパクトのある事象なら、コレくらいの語りで良いかと思うが、地味めな体験談かな、と思う。これなら、もう少し悲しい話、として書き込んだほうが読める。

名前: Heath ¦ 00:43, Sunday, May 27, 2007 ×


怪異と猫の死を結びつけるとするならば、白い靄はお迎え、ということだろうか。
状況描写だけで綴られているので、印象は今ひとつである。
作者が当事者であるから、なおその感が強い。

名前: GPZ ¦ 19:07, Thursday, May 31, 2007 ×



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