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行けども行けども急カーブ。右へ左へとハンドルを切りながら、大畑さんは溜め息をついた。助手席では妻の理絵さんが、真っ暗な窓の外を不安そうに眺めている。 本当ならば今頃は、旅館で夕食に舌鼓を打っているはずだった。大畑さんは霧に翻弄され、道に迷ってしまったらしい。三十分ほど峠道を辿れば旅館に着くと言われていたのに、国道を逸れてからすでに二時間も経っている。
…………
この作品は超-1/2007作品集【超-1 怪コレクション 夜明けの章】に収録されました。 続きは怪コレでご覧下さい。
【超-1 怪コレクション 黄昏の章】加藤一 編
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受信: 05:13, Saturday, Apr 28, 2007
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受信: 14:02, Tuesday, May 01, 2007
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受信: 13:19, Wednesday, May 23, 2007
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受信: 03:33, Sunday, May 27, 2007
■講評
ちょっと長い。 後半に起こる怪異までが長いです。 自分たちと同じ者がいたらそりゃ怖いでしょうが、いらない部分が多いせいかそっちに気をとられ気味な文章なのが残念。 最後の仲居さんの言葉も説得力には欠ける気がした。 書き方の問題な気がする。 |
名前: 黒ムク ¦ 12:37, Wednesday, Apr 25, 2007 ×
しっかりと描写し細かく話を積み上げた印象。 しかし、怖さのキモには影響が薄く省いていいのでは、と思えるものまで書き込んでしまったかも。 小説的な読み物ならば面白いが、怪談としては冗長で怖さをそがれた感がある。 前半が書き込んであっただけに、後半の因果などが分からないままあっさりと終わってしまったことにバランスの悪さを感じる。 怪異としては、単なる狐狸系とは異なった不気味さでいい感じなんですが。 素材:+2 文章:+1−1=0 |
名前: 夢屋 陣 ¦ 14:17, Wednesday, Apr 25, 2007 ×
結構面白かったですが、怪異に至るまでが少し長い。 怪異そのものは霧の中という世界で幻想的だ。 我慢してその「人」達を見ていたら、未来の子供達もみえたかも知れない。 会話と地の文もほどよく混ぜ合わさっている。 |
名前: くりちゃん ¦ 15:26, Wednesday, Apr 25, 2007 ×
窓を開けて一服するところから、もう霧にやられちゃってるんですね;ただでさえ走りづらいのに、喧嘩するよう仕向けるとは意地が悪い。どこだかわからない山道に奥さんを捨てようとまで思わせるとは。降ろしてたらどうなってたんでしょうか; 二人のそっくりさんも霧が化けてたのかな。狸あたりの仕業のような気もしますがw
訳知り顔の女将さんは何者?気休めなのか、何かを祓ってくれたのか。むしろ女将さんが怪ry 旅館にとってマイナスイメージにもなりそうなので、ここはとぼけるんじゃないかという気も少々; |
名前: 13 ¦ 15:51, Wednesday, Apr 25, 2007 ×
驚いた。 山岸涼子先生の「タイムスリップ」(『ゆうれい談』収録)で紹介されたスリップ体験談のパターンにピタリと一致している。大畑さんの体験談は「簡単な道で迷う→同じ道をグルグル回る→何か奇妙なものを目撃する(もしくはちょっとした場所で休憩)→あれだけ迷った道なのに簡単に到着→迎えた人たちは体験者が何も話していないのに全てを知っていた」と見事にスリップのパターンにハマってます。 ただ、従来のスリップ体験談は過去の時代に行く、怪しい小屋に遭遇、タバコを吸って一休みする等といったパターンで異世界から脱出するのですが、大畑さんは自分の分身(ドッペルゲンガー?)を目撃するという恐怖体験をして脱出したというのがどの例にもないところです。 すいません。僕は変ったスリップ体験談の例を読めたというのに喜びを感じているので内容については客観的な評価はできません。ただ、こういう話を発掘した作者さんには「いい話を読ませてもらった」と思います。
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名前: 撃墜王の孤独 ¦ 21:48, Wednesday, Apr 25, 2007 ×
道に迷って「異世界」に入り込む話はよくあるが、その異世界で起きる怪異が非常に特徴的。これはかなり怖かった。 ただ、文章はもう少し削れたと思う。怪異に至るまでがやや冗長だし、女将との会話もあまり意味はなさそうだ。 |
名前: ナルミ ¦ 02:33, Thursday, Apr 26, 2007 ×
内容:3 文章:0
霧の中でなにが飛び出てくるのか期待していました。 で、期待以上でした。 ドッペルゲンガーみたいですが、二人以外のヤツの存在が凄く気になります。 序盤が少し長すぎる気もしましたが、正体不明にあやかしに、久しぶりに楽しめました。 |
名前: ダウン ¦ 21:51, Friday, Apr 27, 2007 ×
狐狸の類かな? 化かされたのだろうか。 いやはや、これまた面白いネタではありませんか。 やや冗長に感じたものの、ぐいぐい読ませられましたよ。 まぁ、全体の事象はオーソドックスなパターンではありますが、怪異に遭遇中の内容が興味深く、これも色々想像させられますな。 内容+2 文章+1 |
名前: cross2M ¦ 18:39, Friday, May 04, 2007 ×
この作品もショートホラーの影響をたぶんに受けた作品なのではと思わせる箇所がたくさんありました。 全体的に文章もお上手ですし、長いと思われる導入部もここがないとあまり最後の怪異が意味をなさないような気がします。 ただ、頭の長さにつりあうだけの衝撃度や重さがというと、その部分ではもうひとつ足りないものを感じます。 例えばカーナビがいる、いらないのくだりはなくてもお話自体は成立してしまうと思いますし、体験者の苛立ちの部分を取り除いても怪異は発生させる事が出来なくもありません。むしろこれだけちりばめてしまう事でラストに対して期待し構えてしまう部分が高まりすぎてしまう感がありました。 ただ、こういう切り口の作品もこれからどんどん必要になってくるのではと思います。試行錯誤を乗り切って高水準の作品を輩出できる実力はお見受けしますので、次の作品にも大いに期待したい所存です。
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名前: 矢内 倫吾 ¦ 18:38, Sunday, May 06, 2007 ×
素材・2 文章・−2 面白い素材である。 が、他の講評者の面々も書かれて おられるように、頭が長い。 次回作に期待。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 15:10, Friday, May 11, 2007 ×
体験者の喧嘩に気をとられて、どのあたりから怪異なのか、境界がわかりずらかった。 体験談としてはあまり例をみなくて面白いとは思いますが。 文章技術評価0 体験談希少度評価1 |
名前: ナメコ ¦ 21:09, Monday, May 14, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■■■■□(+3)…a 構成;■■■■■■■■□(+3)…b 怪異;■■■■■■■■□(+3)…c 恐怖;■■■■■■■■□(+3)…d 嗜好;■■■■■■■■■(+4)…e ※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
怪異にからかわれた体験と思われるが、洗練された文章ゆえか、うっすらと恐怖の色を帯びている。 通常、この類の怪異は滑稽に描かれがちであるが、ただ単にユーモラスな作品として仕上げなかったところに作者の力量が伺える。 当事者2人が意図に反して苛立ったのも、その時点で何かしら怪異の影響を受けていたのかもしれない。 他に同様の事例が起きていることを匂わす女将達の言動も見逃せない。 冒頭から結末まで、用いられている表現ひとつとっても、かなり練り込まれた作品であるという印象を受けた。 |
名前: 空 ¦ 12:51, Thursday, May 17, 2007 ×
余計なものがないからなのか、長さが気にならなかった。迷い込んだのか、迷わされたのか、少なくとも、狐狸レベルの仕業とではないなと思うが、怪異にあうとまもなく抜け出せるのはやはり狐狸か……。 |
名前: ペペ ¦ 17:22, Thursday, May 24, 2007 ×
のっけから、スティーブン・キング風だなと思いつつ。 このまま謎の町に着いちゃったらどうしようかと不安になりましたが。 喧嘩のやり取りを一字一句真似するというのはかなり厭な怪異ですね。 とても面白かった。 女将さんも、またいい感じ。 上手いです。
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名前: 藪蔵人 ¦ 23:03, Saturday, May 26, 2007 ×
喧嘩をけしかけたのは子供のような存在だったのか、それとも二人にそっくりの何者なのか、あるいは……。 考えていると、こちらまで霧の中に迷い込んでしまうような錯覚に陥る。 |
名前: GPZ ¦ 19:24, Thursday, May 31, 2007 ×
とても狐狸の仕業とは思えない、もっと禍々しいものを感じたのですが、なんなのでしょうか、この怪異は。 徐々に高まる苛立ちといい、延々と抜けられない峠道というシチュエーションといい、追い詰められ感がよく伝わってきます。 旅館の女将の言葉から、日常的に繰り返されている怪異ということが示されるのも、予定調和ではありますが、なかなかにいいオチかと。 でも素朴な疑問、女将さんはあっけらかんとしているようですが、そんな地での客商売って、宿の評判に影響は出ないものなんでしょうかねえ(笑)。 |
名前: こころママ ¦ 00:19, Friday, Jun 01, 2007 ×
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