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見てみんしゃい
 サーファーの川島君から聞いた話。

 ある日の夕暮れ。
 川島君はひとり、浜辺に座り煙草を吹かしながら、水平線に沈み行く夕日を眺めいた。
 と、不意に後ろから肩を叩かれた。
 振り返ると、白い割烹着を着たふくよかな笑顔のおばちゃん。

「兄ちゃん、あれ。あそこ、見てみんしゃい」

 そう言って海の向こうを指差した。
 おばちゃんが指し示した先に視線を向けるが何も見えない。
 目を細めてみても、あるのは広い海原と茜色に染まる空だけ。

「何?おばちゃん、どれや……」
 
 訝しがりながら振り向くと、おばちゃんの姿は広い浜辺から忽然と消えていた。



 実は川島君の他に、3人の男性から全く同様の話を聞いたことがある。
 繋がりのない方々で、おばちゃんを見たという場所もそれぞれ違う。

 浜辺でひとり、夕日を眺めていると割烹着姿の笑顔のおばちゃんに肩を叩かれる。
 「あれを見てみんしゃい」とおばちゃんが指差す海の向こうを見るが何もなく、振り返るとおばちゃんの姿が消えている。

 おばちゃんは、彼らに何を見せたかったのだろうか。








06:39, Wednesday, Apr 18, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(15) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯

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■講評

割烹着のおばちゃんというのには何となく安心感(?)を覚えるのだが、不思議な話としては面白いが、怖くは感じませんでした。
文章は適度に段落分けもしてあり読みやすかったです。

名前: くりちゃん ¦ 08:02, Wednesday, Apr 18, 2007 ×


怖くはないけど、個人的に好きです。
文章も書きなれた感じがして大変読みやすかったです。
なにを見せたかったのか、いい感じで疑問が残りました。
この場合、見えなくてよかったのかもね・・・と感じました。

名前: 黒ムク ¦ 12:10, Wednesday, Apr 18, 2007 ×


何かあったということもないため、不思議さ、でも弱いかと思う。
せめて他の話との相違や採話した地域(全国なのか一地域なのか)を詳しく書いてもらえば興味深くなったかもしれない。
あるいは逆に短く投げっぱなしにするか。
最後の一文は読み手として誰でも思うだろうことで、わざわざ書く必要があっただろうか。
文章は、読みやすくまとまって情感があると思います。
素材:+1 文章:0

名前: 夢屋 陣 ¦ 12:59, Wednesday, Apr 18, 2007 ×


この「見てみんしゃいおばちゃん」が単に立ち去っただけではない、と言い切るには、この描写だけでは弱い。砂浜の広さ、川島君が目を離していたのは何秒くらいか、などをちゃんと書いていれば説得力が出ただろう。
あるいは、他の三人の目撃談と比較検証してみるとか。同日同時刻に離れた場所で目撃されていたりすれば面白いのだが。

名前: ナルミ ¦ 00:22, Thursday, Apr 19, 2007 ×


内容:1 文章:1

内容的には、それほど珍しい怪異ではありませんが、読みやすい文章が好印象でです。
おばさんが何を見せたかったのか、確かに興味がありますね。

名前: ダウン ¦ 09:57, Saturday, Apr 21, 2007 ×


一人寂しく夕日を見ていると現れるんですか。ちょっといい人っぽいですよ、おばちゃんw
でも、おばちゃんが何かを見せたかったというより、目を逸らしている間に自分が消えることで驚かせるイタズラをしているような気も^^;

おばちゃんがほのぼのとしているせいか、複数の目撃談まであるのにインパクトは弱めです;

名前: 13 ¦ 00:06, Tuesday, Apr 24, 2007 ×


これも小粒な怪異ではあるが、ある種の幻想というか、なんとなく自分が追体験したのかと思えるほど、状況が目に浮かんでしまった。
怪異より雰囲気にフォーカスを当てたこの手法は、成功しているのではないでしょうか。
私の場合、割烹着のおばちゃんは野村昭子さんでしたがwww
この手の手法は何度か今までも試みられていますが、評価点としては低いものが多く、ジャンキーに読ませるには難しいと思います。
ですが、何だか自分は好きです。
こればかり続くとアレですが、ぽつりとこういう作品が出てくると、一息つけますね、本当に。
一服の清涼剤というか。
おばちゃんは何を見せたいのでしょうね。
内容0 文章+2

名前: cross2M ¦ 11:22, Thursday, Apr 26, 2007 ×


何だか忘れていたノスタルジックなムードがむらむらと胸の中に蘇えりました。
そうだ!「バカは見る〜!」だ!
しかしいい年した割烹着のおばちゃんがそんな事をしないでくださいと(笑)
こんなヒネたものの見方をする僕は最低です(萎)
ポイント、インパクトともに少し地味なのですが、繋がりの無い方々が別々の場所で同じおばちゃんを見たというくだりはなかなか惹き付けます。
あと、青い海が脳裏に広がる気がするのはすがすがしい気持ちになれますね。
うーん、でもやっぱり「バカは見る〜!」をやられてる気がしないでもないような…。

名前: 矢内 倫吾 ¦ 23:00, Tuesday, May 08, 2007 ×


おばあちゃんが、本当に怪異なのか、もしかすると生きている人かどうか、という所が曖昧でした。
インパクトはありませんでしたが、「見てみんしゃい」という言葉が印象に残りますね。
文章技術評価0 体験談希少度評価0



名前: ナメコ ¦ 01:24, Saturday, May 12, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■□□□□(±0)…a
構成;■■■■■□□□□(±0)…b
怪異;■■■■■■■□□(+2)…c
恐怖;□□□□□□□□□(-)
嗜好;■■■■■■■■□(+3)…d
※(a+b+c+d)/4…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
※この作品は恐怖と直接紐付けする必要性がないと判断したので、評価項目からは除外した。

 ほんわか癒し系怪異。
 構成も含め、こういう話もありかと。

名前: 空 ¦ 12:20, Friday, May 18, 2007 ×


複数の目撃談があることが怪異の信憑性の裏付けになっている。実存する人でも、海に限らず、こういうおばあちゃんみたいな人はいる。

名前: ペペ ¦ 16:51, Wednesday, May 23, 2007 ×


特に何が起こるわけでもないんだけど。
っていうところが面白いですね。
外枠だけきちんとあって、中身はあるんだけど、別に何でもいい。
という構造はちょっと面白いです。

名前: 藪蔵人 ¦ 14:32, Saturday, May 26, 2007 ×


おばあちゃんの優しい雰囲気で、ほんわかした感じですが、何を見せたかったのでしょうかね。
同じ体験をした人は数人いるのに、誰も指された先の物を見る人がいない、おばあちゃんの示す先を見る人がひょっとしたらこれから先表れるかもしれませんね。
不思議な感じのお話で読みやすかったです。

名前: フジ ¦ 22:40, Saturday, May 26, 2007 ×


素材・0 文章・0
何を見ろと言ってるのだろう。
青春だったりして。
たまにはこういう話も良いか。

名前: つくね乱蔵 ¦ 19:45, Wednesday, May 30, 2007 ×


おばちゃんが見せたかったのは、太陽が海に沈みこんだ時に見える「何か」なのだろうか。それが何かはわからないが。
夕暮れの海とノスタルジーが織り交ざり、読後感もいい。こういう怪異なら遭遇したいと思わせる話だった。

名前: GPZ ¦ 20:33, Thursday, May 31, 2007 ×



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