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母は編み棒を探していた。 娘の編みかけのセーターと一緒にどこへやったのやら、とあちこち探していると。 そこへ人語を話す様になってきた娘がやってきて
「あみんぼ、てーびのうやにあゆ」
とつたない言葉で言った。 母が娘の言葉を翻訳するに、それは 「編み棒、テレビの裏にある」 という事らしかった 「テレビの裏?」 「うん。てーびのうや」 娘は無邪気に笑ってこっくりした。 結局編み棒は違う場所で見つかった。 しかし母には心あたりがあった。 以前、編み棒がテレビの裏で見つかった事があった。 母はそれを取ろうとした。 しかしその時は娘がお腹の中で八ヶ月目になっていて、大きなお腹で無理な格好をしたものだからお腹が痛みだし、あわてて病院に行った。 医者に随分叱られた。 しかしこの子はその時、お腹の中にいたわけで…
「何でそんな事言ったの?」 「知らん。自分の事でしょうが」 かつては小さかった娘である私に、母は言った。 しかし、当の私はそんな事はまるで覚えていない。
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» [超−1]【+1】あみんぼ [幽鬼の源から] × 期せずして“胎児の記憶”のまつわる話が連続して出てきた。 普通は早い者勝ちなのであるが、今回に限って言えば、後の方の作品の方がよくできていると思った。 この種の不思議譚の最大の弱点は、生まれる前の記憶が本人自身の体験によるものではなく、誰かから後日に .. ... 続きを読む
受信: 03:48, Sunday, Apr 22, 2007
» 【+2】「あみんぼ」 [DJ ZIRO『超-1 2007』感想ブログから] × ほのぼのとした良い実話怪談ですね。今後も家族内で語り継がれ其の度にちょっと暖かい ... 続きを読む
受信: 13:47, Friday, Apr 27, 2007
» 【−3】あみんぼ [Forgotten Dreams 「超」1講評から] × <文章> −1 <体験> −2 <得点> −3 この話を誕生前の記憶話に仕立て上げようとはたいした強者である。 まず第一にこの子が何故そう言っているのか判らないのだから、記憶によると考えたのは 母の勝手な推測に過ぎない。元々子どもというのは .. ... 続きを読む
受信: 15:53, Tuesday, May 22, 2007
» 【 2】 あみんぼ [hydrogen's blogから] × 内容: 0文章: 2あちゃー、胎児の頃の記憶の話がまた来てしまいました。前回「珍しい」なんて書いちゃったんですけど実は結構あるのかな?前後は結構ほのぼのとしており好感です。 ... 続きを読む
受信: 03:23, Saturday, May 26, 2007
■講評
「でも覚えてるんだ」を読んじゃったので… 同じ方が同工異曲の作品を投稿するとは思えないので偶然のかぶりでしょうが、残念です。 赤ちゃん言葉が可愛らしかったです。 |
名前: くりちゃん ¦ 09:08, Monday, Apr 16, 2007 ×
惜しい。やはり「生まれる前の記憶」の話ですね。 「でも憶えてるんだ」もありますし、個人的に甥っ子もそんな記憶があると聞いているため、興味深いのですが新鮮味には欠けてしまうかと。申し訳ない。 素材:+1 文章:0
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名前: 夢屋 陣 ¦ 13:48, Monday, Apr 16, 2007 ×
□素材:0 □恐怖:-1 ■リアリティー:1 □文章表現力:0 = 0点
不思議な話。女児可愛い。ネタがかぶってしまって残念。 |
名前: ゆんく ¦ 21:53, Monday, Apr 16, 2007 ×
「でも覚えてるんだ」と少し違うのは、こちらは覚えていたこと自体を覚えていないこと(ややこしいな)。 ネタが被ってしまったのは残念だが、この場合は、「編み棒がテレビの裏にあった」ということを知っていた人が少ないと思われること、そのことを「人語を話す様になってきた」ばかりの娘に話したとしても、その話を覚えていられるとは思えないこと、などから、怪異である可能性は若干高い、と言えるだろう。 |
名前: ナルミ ¦ 01:40, Tuesday, Apr 17, 2007 ×
素材・−1 文章・1 生まれる前の記憶がある、というのは怪異とは思えない。 その表現に、やや工夫が認められるものの、全体としては 何の印象も残らない。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 10:34, Tuesday, Apr 17, 2007 ×
生まれるまえの出来事の話は結構多い。 ネタがかぶりやすいだけに厳しい評価になる。 |
名前: 黒ムク ¦ 12:34, Tuesday, Apr 17, 2007 ×
内容:0 文章:0
「あみんぼ、てーびのうやにあゆ」は最初、意味不明な言葉だと思っていたら、翻訳されて安心しました。 怪異としては、よくあるタイプなので、超ー1ではやや厳しいですね。 最後の親子のやり取りはよかったです。
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名前: ダウン ¦ 21:20, Wednesday, Apr 18, 2007 ×
ありゃ(;・ω・) 前日に掲載されたお話とかぶっちゃいましたね。 かぶってしまうということは、ありがちなお話だということにもなるわけで。
「でも覚えてるんだ」にも書かせていただいたのですが、不思議ではあるものの怪談としてはどうかな?と思うので、(±0)とさせていただきます。ごめんなさいね; |
名前: 13 ¦ 22:40, Friday, Apr 20, 2007 ×
読んでいて、母と娘と私の関連性が全く分からなかった。 私の娘と、私の母(つまり娘から見たおばあちゃん)との間の話だと思っていて、お腹の大きい母の話が出たものだから、「私がまだ母のお腹の中にいた時の記憶を、私の娘がそれを語る」という、よくある胎児の時の記憶系の話から1歩抜きんでた面白い話だとわくわくして最後まで読んだのだが、普通だったorz 私の読み取り方に問題はあるんだが、それでも落胆が大きくていかんともしがたく・・・ 内容0 文章−1 |
名前: cross2M ¦ 12:41, Wednesday, Apr 25, 2007 ×
申し訳ない。点数計算を間違えた orz 調整の為、加点。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 14:23, Wednesday, Apr 25, 2007 ×
おなかの中にいる時の記憶というのはよく聞きますね。テレビの裏に編み棒が落ちていたという事を伝えた事だけでは怪異としていささか弱いかな・・・。あみんぼという言葉の響きはよいですね。 文章技術評価 1 体験談希少度 0 |
名前: ナメコ ¦ 20:24, Tuesday, May 01, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■□□□□(±0)…a 構成;■■■■■□□□□(±0)…b 怪異;■■■■■□□□□(±0)…c 恐怖;□□□□□□□□□(-) 嗜好;■■■■■■□□□(+1)…e ※(a+b+c+d)/4…総合点(小数点以下第1位四捨五入) ※この作品は、恐怖と直接紐付けする必要性がないと判断したので、評価項目からは除外した。
4/15公開の「でも覚えてるんだ」に続く胎児の記憶についての話である。 個人的には、胎児の記憶として視覚的要素を含む話は、産まれた後の後付の情報により補完されたものである可能性が強いということはその際の講評でも書いたが、この作品について言えば、医者との会話の中で「テレビの裏に落ちていた編み棒を取ろうとした」旨の会話が為されたいた可能性がある。 母親の胎内に存在していた時点でその会話の内容を理解し、記憶していたことはもちろん不思議な話であり興味深い事例ではあるが、怪談と呼ぶには少々ジャンルが異なる気がする。ただし好みの類の話ではある。 |
名前: 空 ¦ 12:43, Wednesday, May 09, 2007 ×
さて、僕の中でもこのネタは、以前赤ん坊をネタにした小説を書いたときに資料を拝見してて知ったのですが、おなかの中にいると胎児に音は聞こえているし、母親の見ていたものを子供が見ていたという報告例すらあったのを覚えています。 一時的に肉体を共有しあっていると言える母子は、時によって五感から得た情報も共有してしまうのではという考察がありました。 ただメカニズムはまだ完全に解明されて無い様子なので、一概にそうとも言い切れない部分もあると思いますが、怪異よりも人体の驚異に近い問題といえるかも知れません。 その意味で配点は辛めです。 ただ、ネタと文のバランスには配慮を感じました。 |
名前: 矢内 倫吾 ¦ 00:08, Sunday, May 13, 2007 ×
よい話ですが、怪異ではないのでしょ?科学的に解明されているのかわかりませんけど。文章のみに点数を。 |
名前: ペペ ¦ 16:21, Wednesday, May 23, 2007 ×
文章:0%uC2B7内容:+1 まだカタコト言葉しか話せない様な幼児の場合は、少なくとも後付けの記憶とはいえないだろう。 怖くはないが「ふーん」な話。
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名前: コウ ¦ 22:52, Wednesday, May 23, 2007 ×
「でも覚えてるんだ」同様に、奇妙な魅力を感じる作品ではあるのですが。 胎児の記憶ネタは少し毒がある方に高評価なのかもしれませんね。 前大会の「右脳教育」とか。
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名前: 藪蔵人 ¦ 14:27, Saturday, May 26, 2007 ×
希少価値0 文章0 胎児の頃の記憶・・・ですか。 この「テレビの裏にある編み棒」を視覚的な情報と考えた時に、母親の目からの情報も胎児に伝わるものなのか・・・それとも他の情報として? 音は胎児本人にも聞こえているでしょうけれども・・・ 少し珍しい子どもの思い出、位の話ですね。 |
名前: Heath ¦ 00:12, Sunday, May 27, 2007 ×
娘さんは8ヶ月の頃に、母がテレビの裏の編み棒を拾おうとして、自分が大変な目にあった事を覚えていたんでしょうね。
しかも、母が探している物が、編み棒と判っているのも凄いです。 ようやく人語を話すくらいの子が、編み棒を認識しているとは思えないので(いつもある物では無いと思うし)よっぽど編み棒の印象が強かったのか、胎児ながらに恨んだのか。
不思議なお話なんですが、私だけかも知れませんが、母視点、娘視点など少し混乱してしまいました。 〈あみんぼ〉という言葉が可愛らしかったです。 |
名前: フジ ¦ 22:00, Sunday, May 27, 2007 ×
自分が関わっている話なのに、一歩退いた視点から書いているのは面白い。 胎児期の記憶、という不可思議なテーマをモチーフとはしているが、些細なだけに新鮮さは感じられない。 もしかすると、この話以前に母親はテレビの裏から探し物を見つけたことがあり、それを見ていた作者が「探し物はテレビの裏で見付かるんだ」と思い込んで言葉を発したのでは、と意地悪な解釈も生まれてしまう。 |
名前: GPZ ¦ 21:01, Thursday, May 31, 2007 ×
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