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REWIND
 佐伯さんは9階建てマンションの5階に住んでいる。
 ある晩、冷蔵庫からビールを取って居室に戻る時、カーテンの隙間がふと気になった。
 男の顔が宙に浮かぶようにして、あった。
 笑っていた。
 だがそれも一瞬。直ぐに見えなくなった。
 反射的に佐伯さんは飛び降りだと思った。
 慌ててカーテンを開け、ベランダに出て身を乗り出して下を見る。
 暗がりに目を懲らすが、何もないように見える。
〈――勘違いかな〉
 脳裏に、あの男の顔が蘇った。
 その一瞬が一時停止している。
 少し巻き戻してみる。
 男の顔は、下に落ちた。それもかなり早い。
〈――あれ?〉
 今度は少し早送りしてみる。
 顔は上に上がった。
 更に時間を進めてみる。また上に上がった。
 更に進めてゆく。
 顔は、窓の上部に消えていった。
〈あ――〉
 
 佐伯さんは、上階のベランダを見上げた。








10:51, Wednesday, Apr 11, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(15) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯

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■講評

斬新な感じはしましたが、肝心の怪異についてはそれほど怖くはありませんでした。文章は明晰なんですが、テクニックにのまれたというか。

名前: くりちゃん ¦ 11:16, Wednesday, Apr 11, 2007 ×


実験的な試みは買います。
しかし体験者はともかく、文章を読み込み頭で考えていく読み手にとっては、これはあまり怖くないんじゃないでしょうか。
怪異うんぬんよりも、このスタイルを書いてみたかった、というように見えます。
スタイルを否定するつもりはありませんので、新しい試みに対する逆風と聞き流してください。
素材:+1 文章:0

名前: 夢屋 陣 ¦ 13:17, Wednesday, Apr 11, 2007 ×


怪異自体はよくある話。
実験的手法も、一読してわかりにくく、あまり成功しているとは言えない。書いてある状況を把握するには、理性的に頭を使う必要があり、「怖がる」ところまで神経がまわらなくなってしまう。

名前: ナルミ ¦ 00:20, Thursday, Apr 12, 2007 ×


うーん、ひさしぶりに唸らされました。
凄く透明感のある文体で、真夜中の都会のマンションが目に浮かぶようです。
でも、これは僕の読み込みが足りないのか〜 
( ̄▽ ̄) こういう顔が隙間から浮かんでるとしましたら、「飛び降り」というよりも「覗き」という気が先行するのではないかなと思ってしまったんです。。
その後の回想シーンも、ちょっと考えてしまいます。行間を考え、シーンを思い浮かべる、怖くなるというのではなく、顔の動きを思い浮かべて「ああ」と思っているうちに、恐怖の余韻が冷めてしまったんですよー。おそらくこう思った読者の方は多いんではないかと思います。そこいらがちょっと残念でした。
ただ、こういう挑戦的な作品は違う意味で好きです。超怖の王道に甘んじない書いている側の貪欲な意思を感じ取る事が出来ます。批判に晒されるのを覚悟で書く側の姿勢。そこには僕としての加点ポイントが存在しますので。
次の挑戦的な作品、ものすごく期待します。

名前: 矢内 倫吾 ¦ 11:36, Thursday, Apr 12, 2007 ×


内容:0 文章:1

なるほど、わかりにくかったですが、最後の一文で何が言いたかったかわかりました。
通常の文章で書いたら、やや平凡な話になってしまうのを、こういった書き方で表現していたのですね。
怪異の怖さや希少性だけでなく、文章の新しい試みも必要だと思わされました。


名前: ダウン ¦ 01:09, Friday, Apr 13, 2007 ×


佐伯さんも見たのは一瞬だけで、男の顔が笑っていたとしか確認できていませんから、脳内でコマ送りしている内容を一緒に体験するのは難しいですね;
面白い表現ではありますが。

でも、何かを懸命に思い出す時って、きっと誰もがこんな感じですよね。巻き戻したり、早送りしたり。
真っ先に「飛び降りだ」と思ってしまうのも、ごく自然な発想だと思います。上昇するなんて思わないしw
バウンドしてたのかな。気持ち悪いー(((;゜Д゜)))

名前: 13 ¦ 01:18, Friday, Apr 13, 2007 ×


上階を見上げようと振り返ると、目の前にその男の笑顔があった。
と終わったら違ったかな?
一読だとわかりにくい。一瞬の出来事をビデオやDVD見たく一時停止・早送り・巻き戻しなんて出来る人がいるのか。自分は出来ないので、リアルに思えなかった。

□素材:0 □恐怖:0 □リアリティー:-1 □文章表現力:-1 = -2点

名前: ゆんく ¦ 23:12, Saturday, Apr 14, 2007 ×


起こった怪異の希少度は低い。
たぶん、巻き戻し、早送りといった表現を使わないと、苦しい文章になる気がした。
それが良いか、悪いかは判断しにくいが今回の文章はそこで助けられた気がしてしまう。

名前: 黒ムク ¦ 12:12, Tuesday, Apr 17, 2007 ×


瞬間的な時間の中で繰り広げられる怪異、体験者がそれを恐怖と認識し膝ががくがくするまでの時間、その唐突さと恐怖への道程を何とか読み手に感染させたい。
そういう思いからの実験作かと思います。
表現をビデオの操作になぞらえた部分は、正直、人間はそこまで良く出来ていないよ!とかいう突っ込みも覚悟の上だと思います。ええ、正直「う〜ん・・・これは」と思ってしまいました。
ただ、乗せられて自分の脳内で再現してみたりして、怪異という部分ではありませんが、楽しめました^^
なかなか難しいですが、なんとか追体験して怪異を楽しんで欲しいという気持ちは大事ですね。
内容0 文章+1

名前: cross2M ¦ 17:12, Tuesday, Apr 24, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■□□□□(±0)…a
構成;■■■■■■□□□(+1)…b
怪異;■■■■■□□□□(±0)…c
恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d
嗜好;■■■■■■■□□(+2)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 違和感を感じるのが、当事者が消えた男の顔を目撃し「飛び降り」と判断したことである。
 例え一瞬であったとしても、表情が見て取れるほどはっきりと認識できたものが浮上したのを見て、果たして「飛び降り」という発想に結び付くのであろうか。
 どうにもこの部分が引っ掛かり、自分を当事者に重ね合わせることができなかった。

 特段目新しさを持ち合わせない怪異を表現によって底上げしようとする姿勢は評価したい。
 正に筆者の力量が問われるところであり、この作品からはそれに挑もうとする心意気が感じられた。

名前: 空 ¦ 12:54, Monday, May 07, 2007 ×


落ちたと思った男の人は逆バンジーしていたという事ですね。
怪異を頭の中で器用にまき戻されて確かめられたわけですが、状況を伝える事に重点を置きすぎて、肝心の怪異がぼやけてしまったような・・・。宙に浮かんだ男の顔も巻き戻し、静止させてどんな顔の男か見ることが出来ればさらに凄かったのですが…。文章技術評価0 体験談希少度評価0

名前: ナメコ ¦ 22:08, Saturday, May 12, 2007 ×


自然とこういう形で書いたのでは?試みは評価できますが、それほどの効果はないように思われます。

名前: ペペ ¦ 15:07, Wednesday, May 23, 2007 ×


な、なんだか難しいなあ。
正直、首の目撃談だけでは衝撃度は薄いわけで。
しかし恐怖というのは頭で考えると醒めてしまう種類の物でもあるしなあ。
この手法では、やはり難しい。

名前: 藪蔵人 ¦ 14:05, Saturday, May 26, 2007 ×


一旦落ちる→再び上昇する、という流れを掴むのに難儀した。
表現的な試みは面白いが、その情景を考えることに意識が向かってしまい、肝心の怪異が横に置かれてしまったように思う。

名前: GPZ ¦ 01:59, Thursday, May 31, 2007 ×


素材・0 文章・−1
試みは買うが、それだけに集中させられてしまう。
怪談話としては実験失敗。

名前: つくね乱蔵 ¦ 07:46, Thursday, May 31, 2007 ×



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