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トイレっち
一人暮らしをしていた美和子さんが、伸也さん宅に引越してくることになった。
夢にまで見た同棲生活の始まりだ。
伸也さんはその当日、引越しの手伝いに行った。

「おはよっ」
美和子さんもウキウキしている。
伸也さんは部屋の荷物を玄関先まで運ぶ係り。
それを引越し屋さんが軽快な動きでトラックに詰め込み、あっという間に部屋は空っぽに。
キッチンの掃除をしていた美和子さんに「よし行こう」と言いかけたそのとき雑巾を手渡された。
「ごめん! あとの掃除よろしく」
美和子さんはそう言い残し、さっさと引越し用トラックに同乗して先に行ってしまった。
「え〜」

・・・仕方なく空っぽになった部屋の雑巾掛けをすることにした。
じゃあトイレからやるか。
一緒に住んだら、こき使われるのかな。
一抹の不安が頭をよぎる。
トイレだけに<尻にしかれる>、なんてね。
トイレのドアを開ける。
ガチャ。
正面の壁だけが赤いインクをブチまけたようにぬらぬら光っている。
は!?
真っ赤だ。
なに? なに? なに!?
思わず後退りした。
朝見たときは、もちろんこんなもの無かった。
しかも、どう見ても人の形に・・・いや見えない見えない、見えてほしくない。
どうしようどうしよう!
とりあえず美和子に電話だ。
「ね、ねぇ、ト、トイレ、トイレ、血、トイレっ、血」
「トイレっち?」
いや違うんだよ、わかってくれよ。
そんな思いも虚しく電波が悪かったのか携帯が切れた。
もう〜。
とにかく冷静になろうとトイレのドアを閉める。
はぁぁ・・・。
いったん部屋に戻り途方に暮れる。
・・・よし、居間の掃除をしよう。
三十分ほど忘れたふりをして部屋の拭き掃除をしたが、トイレの惨事を放ったらかしのまま帰るわけにはいかない。
仕方なくトイレのドアを開ける。
ガチャ。
消えていてくれ。
・・・。
その思いも虚しくやはり壁一面真っ赤だった。
あきらめた。
べとべとした赤い液体をなるべく見ないように雑巾で拭き取る。
匂いを嗅ぐのも嫌なので腕で鼻を塞ぎながら恐る恐るこすった。
ヌルッとする感触が雑巾越しに伝わった。
いや〜きつい。
ブルっと全身に寒気が走る。
雑巾が見る見るうちに濃い赤色に染まった。
それを洗面所で洗い流し再び拭き取る。
繰り返すこと4回。
何とか汚れも落ちたので、逃げるように部屋を出た。
いったいなんだったんだろう・・・。

その後とくに何も起きなかったが一緒に住み始めて半年、「一抹の不安」の方はみごと的中したそうだ。








11:20, Sunday, Apr 08, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(17) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯

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 <文章> −2  <体験> −3   <得点> −5  気味は悪いかもしれないけれど、普通に拭き取れてしまう赤いぬらぬら、となると それは粘菌ではないだろうか。  少なくともそれが怪異である、ということを示す要素は何もない。  彼女が何かしたものであ .. ... 続きを読む

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» 【-2】 トイレっち [hydrogen's blogから] ×
内容: 1文章: -3気持ちは悪いですね。怖いかというと微妙ですけども。僕の思い浮かべるようなトイレと違うのかも知れませんが正面の壁に血がついていると、便器は大丈夫だったんでしょうか。起きたことは真っ直ぐなのに、どうもシャープさに欠ける。望んだものではある .. ... 続きを読む

受信: 02:22, Wednesday, May 23, 2007

■講評

怪異は不気味なんですが、全体的に文章が落ち着かない。
語呂合わせ的な題名は私には面白く感じなかった。
…ごめんなさいね。


名前: くりちゃん ¦ 11:53, Sunday, Apr 08, 2007 ×


美和子さんにきちんと確認しようよ伸也くん!
朝は「もちろんなかった」というならなおさら。単純に美和子さんの嫌がらせだと思った。
トイレの正面の壁にあった血のりらしきものは、
1.人型 2.壁一面、どっち?
不気味な気もするけど、そんなことってあるのかな?
その雑巾でふき取った血らしきものをDNA鑑定とかしたら、すでに死んでいた人のDNAが出てきたりするのかなあ。形としてそんなにはっきり残るってのはいまひとつ信じ難い。

■素材:1 □恐怖:0 □リアリティー:-1 □文章表現力:0 = 0点

名前: ゆんく ¦ 00:43, Monday, Apr 09, 2007 ×


この怪異が本物だとすればなかなか面白いが、「人為的」である可能性が捨てきれない。同棲しているというのに、その後美和子さんに事情は聞いてみなかったのだろうか。

名前: ナルミ ¦ 00:56, Monday, Apr 09, 2007 ×


う〜ん・・・
その場での確認はできなかったにせよ、同棲を始めたのなら、色々確認できるでしょう?
と思うのだがいかがか?
つまり何が言いたいのかというと、彼女のいたずらとは考えられまいか?ってことです。
トイレだけに尻にしかれるは、ジョークの出来としても最悪なのだが、そのジョークの代わりにトイレの事象が怪異たる確証部分を書き込んでいただけないか。
面白く書くという試みは、実験としては良いと思うのだが、それと怪異をないがしろにするのとでは訳が違う。
特に読んでいて、致命的だと思ったのが怪異の描写が変わるところ。
最初は「人の形」っぽいことを示唆しているのに、次では壁一面と書いている。
その時点で信憑性が格段に落ちてしまう。

私はこういうどたばたコメディータッチは好きだ^^
怪異さえしっかりと書かれていれば、非常に楽しんで読めたと思っただけに、上記のことが残念でならない。
走る方向性が笑いのほうにしか向かなかったのは残念。
怪異を楽しむ、という本質をおざなりにして、文章として楽しむだけに走ってしまったのが。

内容ー2 文章+1

名前: cross2M ¦ 01:23, Monday, Apr 09, 2007 ×


そんな状態になっていたら、手をつけずに美和子さんに相談するのでは。しかも血に見えたんですよね?事件の匂いさえしますよ。慌てて隠蔽しちゃっていいんでしょうか;
わざわざ引っ越し業者を呼んでいるのに伸也さんが荷物を運び出すのも、変わり者だなあ、と。
伸也さんの行動がいちいち現実離れしていて、疑いながら読んでしまいました。

美和子さんが意図的に何かを塗っていた可能性もありますね。気弱な伸也さんは訊けなかったのかもしれませんが、美和子さんに尋ねてみないことには怪異とは考えづらいです。
始めは人の形のようだったのに壁一面になっていたのが救いかも。「やはり壁一面」と、元から壁一面だったかのように書かれているのでこれも微妙ですが;

コメディー仕立てに徹しているのは良いと思います。
伸也さんの情けなさはばっちり伝わってきましたw

名前: 13 ¦ 02:06, Monday, Apr 09, 2007 ×


これだけだと壁がそういうものだったとの誤解を招く。
体験者がひとり盛り上がってしまったために、読者はどうしていいかわからん状態です。
他のひとも書いてますが、彼女が驚かせようとわざといたずらを仕掛けていたのではないかという、厳しい意見が出ても仕方がないと思う。

名前: 黒ムク ¦ 13:41, Monday, Apr 09, 2007 ×


怪異以外にいろいろ書いてある為か話にまとまりがない印象。
作者のノリに読み手が置き去りにされてしまったような気がする。
状況としては非常に嫌な状態というのは分かります。では、何故一人で掃除をして、その後確認もしなかったのか、当然の疑問に文中には答えてくれそうなものがありませんので、読み手としては戸惑いますよね。
素材:+1 文章:−1

名前: 夢屋 陣 ¦ 14:26, Monday, Apr 09, 2007 ×


な、なんぢゃこりゃ?(悪い意味ではありません)
僕の知り合いに×本さんと言う福島出身の方がいまして、口癖が「ウウッチ〜」なんですよね。
「ウウッチ〜、トイレッチ〜!」と彼なら言いそうです(笑)
ある意味名作と呼んでも差し支えないかと。いや、怪異あります。投げっぱなしです。文章も上手だと思います。
そして、それぞれのベクトルが違う方向にそれぞれ飛んでいっているのに、きちんと話か終焉してしまうとはー。
簡単に言うと、このお話は血をウ×コに置き換えても成り立ってしまうような気が…(呆)いや〜きつい。
うーん僕は滅茶苦茶な講評ですが、実話怪談としてではなく、この作品をこのノリで投稿してくれた作者様に敬意を払っての配点でございます。
うん、人間小さくまとまると、そこで終わりなんだよ!

名前: 矢内 倫吾 ¦ 21:55, Monday, Apr 09, 2007 ×


内容:0 内容:0

うーん、後で美佐子さんに、このことを話したのでしょうか?
確かにトイレにこんなものがあったら、驚くでしょうが、無事拭き取れたみたいですし、この後に怪異が起こってないみたいなので、いまいち怖くありませんでした。


名前: ダウン ¦ 22:50, Monday, Apr 09, 2007 ×


笑いも恐怖もぬるい。もし自分で書いたものを「笑える」と思っているのならば自分の意識の根本的なところからみつめなおした方がよいのではないか。文章力云々よりもその感性が気になる。

名前: 高田公太 ¦ 23:25, Sunday, Apr 15, 2007 ×


結局トイレの血はなぞのまま、その後の一抹の不安もなぞのまま。
怪異はあらぬ方向に飛んでいったように思いました。
美和子さんの同棲を始めるときのウキウキ感は届きました。文章技術評価0 体験談希少度評価0

名前: ナメコ ¦ 14:33, Sunday, May 06, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■□□□□(±0)…a
構成;■■■■□□□□□(-1)…b
怪異;■■□□□□□□□(-3)…c
恐怖;■■□□□□□□□(-3)…d
嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 壁に付着していたべたべたした赤い液体を血液という前提の下に話が構成されている点に全ての問題があるように思う。
 作中の情報を見る限り、この液体を血液である断言するには絶対的に情報量が不足している。
 もっともこのことについては、当事者がはっきりと「血」と発言していることから筆者の方にだけ非があるとは判断しないが。
 筆者の方が採話される際に、もっと情報を要求すれば避けられたことであるように思う。
 ただ、例えそれが血液であったとしても、怪異自体が小粒であることと怪異をお座成りにした書き方は評価できない。

名前: 空 ¦ 12:32, Monday, May 07, 2007 ×


美和子さんは、トイレの異変に気が付いて伸也さんにおしつけたのでしょうか、ただ単に最後の掃除がおっくうだったのか。
一抹の不安の方は適中し、こき使われているのでしょうが、その後トイレの異変は何も起こっていないのでしょうかねえ。

名前: フジ ¦ 00:20, Tuesday, May 15, 2007 ×


軽いタッチが内容をも軽くしてしまった感じです。血、血と騒いで、結局、血じゃないし……。いたずらの可能性も捨てきれない。

名前: ペペ ¦ 13:52, Wednesday, May 23, 2007 ×


素材・−2 文章・−2
さて、どう評価すれば良いものか。
他の方が書かれているように、
イタズラの可能性大。
なんだか腑に落ちない事だらけで、
まともに読めない。

名前: つくね乱蔵 ¦ 15:38, Friday, May 25, 2007 ×


こういう饒舌体(悪ノリモードと言うか)は、止まらないものですね。
本当に。
結局、一言美和子さんに確認すれば済む話なのですから、確認して欲しかったです。
そこを投げっぱなしにする意味が分かりません。

名前: 藪蔵人 ¦ 13:13, Saturday, May 26, 2007 ×


途中から、主観的な視点で話が進められているのが気になってしまう。体験者の視点に立って臨場感を出そうとしたのだろうが、怪異が小粒である上に、余分な会話のやり取りや心理描写のほうが目に付いてしまって、感情移入がし辛い。
そのため、オチも空回りしてしまっている。これで怖がれと言うのは無理な話である。

名前: GPZ ¦ 03:03, Monday, May 28, 2007 ×



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