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戻ってくる
京子さんが毎冬着ているお気に入りコートには、毛皮の房飾りが二つついている。
動物好きな京子さんはあまり毛皮製品を買わないのだか、房飾りは供養がわりに大事にしていた。
しかしその房飾り、コートの両襟の端にブラブラと揺れているものなので、今までに何度も落としていた。
が、落とすたびに必ず戻ってきた。
街を歩いていて落とすたび、親切な人に落ちましたよ、と声をかけられたり、一度などは出勤途中で房飾りが無い事に気付き、今度こそは無くしたなと思っていたら。
落としたのは自宅内だったのか、帰宅すると京子さんが飼っている室内犬がどこかからくわえて持って来た。
しかしそれくらいは偶然ある事だと思っていた。
先日、京子さんは会社のロッカーでコートの前ボタンのひとつが無い事に気付いた。
朝出勤する時はあった。
今度は房飾りじゃなくてボタンかぁ。
さすがにもう帰ってこないだろうな、と思った。
それから帰宅して、京子さんは部屋に掃除機をかけた。
あちこち掃除し、掃除機をしまいかけてふと振り返った。

部屋の真中にコートのボタンがあった。
誰かがそこにわざと置いた様に、ポツンと。

掃除機をかけていた時には、もちろんそんなところには無かった。
「何だか本当に何かの意思でも表われてるみたいで。ちょっと気味が悪かったなぁ」
京子さんはそう言いながらコートの房飾りをいじった。

お気に入りなのは変わらないらしい。








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特定の服の飾り物が失せたと思っていたら戻ってくるという内容は、最後のボタンのエピソードで辛うじて怪異とみなせるところにたどり着いたように感じる。 房飾りの件は色々と書かれているが、体験者本人も感想を述べている通り、偶然の産物と捉えても文句は言われない .. ... 続きを読む

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内容: 1文章: 0ボタンの件は少し気味が悪いですね。部屋の真ん中にポツンとね。自身で置いたらそんな妙な置き方しないでしょうから。世の中そんな捨てたものでもなくって、落し物だって結構戻ってきます。そういや前電車で、ジャンケンで負けたのか?と思うくらいカバン .. ... 続きを読む

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これはコートが主体であるだけに、「戻ってくる」という現象をどう捉えていいのか、ちょっと理解が難しかったのです。なので脳内で「例えばこれが、個人的に苦手な人形だったら」と仮定してみました。例えば、市松人形の小物が何度なくなってもまた戻ってくるとか。…う .. ... 続きを読む

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■講評

私は怖い話というよりも不思議譚として読みました。
九十九神というか物に宿る霊というか。そのモノと「京子さん」との相性がよいのでしょう。

名前: くりちゃん ¦ 19:28, Tuesday, Mar 27, 2007 ×


いや、すんばらしい。フルメンテサービス付きのコートとはお買い得でしたね京子さん!(笑)
ちゅうのは置いといて。
このコートは毛皮なんですかね?毛皮製品はあまり買わないが房は毛皮、供養代わりとありましたので、そう解釈させていただきました。
リサイクル品でもないようなので、コート自体に気に入られたんでしょうが、それはオーナー冥利というもの。大事にしてあげてください。きっと鬼太郎の霊毛ちゃんちゃんこのように守ってもらえるのは請け合いです!(あっ!リモコン房とリモコンボタンなんだ、それなら戻ってくるわ)
ちなみに僕の皮コートは古着屋さんで買ったので前のオーナがわかりません。何かおこるかな?と期待しつつ〜何もありませんでした(萎)

名前: 矢内 倫吾 ¦ 21:06, Tuesday, Mar 27, 2007 ×


怖いと言うより奇妙な話。なかなか興味深かった。
房飾りなら動物の毛皮でできているから、戻ってくることもありそうな気がする‥‥と思わせておいて、実はボタンも戻ってきた、というのが面白い。
(深読みすれば、ボタンも動物の骨でできていた、とかいう話になるが)

名前: ナルミ ¦ 21:23, Tuesday, Mar 27, 2007 ×


内容:1 文章:0

これだけ、きっちりと戻ってくるとさすがに怖いですね。
この毛皮をどこで手に入れたのか、書いてほしかったです。

名前: ダウン ¦ 22:29, Tuesday, Mar 27, 2007 ×


戻るのが房飾りだけでなく、ボタンもということはそのコート自体になにかあると考えた。
・・・ので、最初の書き出し部分の供養がわりに大事にしていたとかの説明は不要な気がする。
若干、話の中心がずれた判断で進んでしまった感がある。
余計な部分を削り、戻ってくることを話の軸にして、房飾りにこだわる必要はなかったのでは?
偶然に起こったことに頼りすぎているせいか、怪異として判断しにくい。
特に文章にも光る点がなかったので・・・
厳しい点でごめんなさい。

名前: 黒ムク ¦ 12:52, Wednesday, Mar 28, 2007 ×


偶然が重なった不思議な話、として読みました。
深読みをすると、怪異があったとまでは言い切れないかと。
ただ、大事にすればするほど応えてくれる物はありますから、これからもコートを大切にしてください。
素材:0 文章:0


名前: 夢屋 陣 ¦ 15:21, Wednesday, Mar 28, 2007 ×


メンテナンスフリーのコートか、それどこに売ってますか?

ボタンも帰ってきた(ように感じた)のであれば、そこまで房飾りで無理やりまとめないほうが、自然だったと思うのですが。
ただ、まぁどちらにせよ、怪異と私は取れなかったので何とも微妙ではあるのですが、読みやすい文体は○。
内容ー1 文章+1

名前: cross2M ¦ 15:21, Wednesday, Mar 28, 2007 ×


前半の毛皮の房飾りについてのお話では、京子さんが動物を慈しむ気持ちに応えて戻ってきてくれるのだと思っていました。
ところが後半でボタンが出てきたので、動物云々は関係ないようにも思えて、毛皮製品を買わないことや供養という言葉まであったのが意味のないものに見えてきます。

房飾りは京子さんの思いも綴られていて、ボタンよりも大切なものなのでしょう。内容はボタンが出てきたことの方が不思議で、房飾りが見つかったことには違和感がありません。犬が咥えてきたことも、出勤前に家で落としていたのかな?と。
うーん、うまく言えません。京子さんの思い入れと内容が噛み合っていない、かな?

物を大切にしていると戻ってくるよ、ということには変わりないですね。よく小物をなくす私としては羨ましいお話でもあるので、合わせて(±0)です。

名前: 13 ¦ 23:30, Wednesday, Mar 28, 2007 ×


□素材:0 □恐怖:0 ■リアリティー:1 □文章表現力:0 = 1点

恐怖控えめ、不思議増量中、という感じ。小粒で、かわいらしいお話。

名前: ゆんく ¦ 22:31, Sunday, Apr 15, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■□□□□(±0)…a
構成;■■■■■□□□□(±0)…b
怪異;■■■□□□□□□(-2)…c
恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d
嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 現象そのものは怪異と判断し辛い内容である。
 積極的に怪異と判断した場合、房飾りだけでなく、ボタンも手元に戻るということは、毛皮のコートそのものが当事者と何かしらの縁があるということなのだろうか。
 コートの来歴等が描かれていないために判然としないが、所有物が紛失してもいつのまにか手元に戻る現象は、人形などのそれと共通するものがあるのかもしれない。

名前: 空 ¦ 12:06, Thursday, Apr 19, 2007 ×


不思議は不思議なのですが、なくしたものが戻ってくるエピソードは日常茶飯事なので、怪異としては珍しく感じませんでした。たとえば、なくした時には、必ず何かが起こる。みたいなオプションがあればまた違ったテイストになって面白くなったかもしれません。
文章技術評価0 体験談希少度評価0

名前: ナメコ ¦ 17:51, Saturday, May 12, 2007 ×


戻ってきてよかったものは怖さを感じない(悪い意味ではないです)。ほのぼの系ですね。供養がわりに身につけるというのも、供養か……。

名前: ペペ ¦ 20:04, Sunday, May 20, 2007 ×


文章:0 怪異:1
付属品ではなくコート自体に何かあるのかな?
掃除していて振り向いたらそこにあった、というのはやはり驚く。

名前: コウ ¦ 12:44, Friday, May 25, 2007 ×


戻ってくるものが、お気に入りなもので良かったですね。
これが人形とかだったらシャレにならんような。
恐怖感はないですがちょっと不思議な話でした。

名前: 藪蔵人 ¦ 21:52, Friday, May 25, 2007 ×


失くしたり落としたりしても持ち物が戻ってくるのを怪異と呼ぶなら、これと同じ状況をコンタクトレンズで20回以上経験している私は、常習怪異体験者、ということになる。
さすがに、これを怪異と呼ぶには少々苦しいのではないか。
房飾りからボタンにまで話が及んでいる辺りに、話のとりとめのなさが現れている。

名前: GPZ ¦ 04:06, Saturday, May 26, 2007 ×


凄いコートですね、大事にしている京子さんに応えているのか、コート自ら戻ろうとしているのか。
毛皮の房だけでなくボタンまで帰ってくるなんて。
怖い系のお話というより、不思議なお話なのですが、もしこのコートを捨てる時が来たら、原形をとどめない様処分しない限り、何らかの形で戻って来そうですよね?そう考えるとちょっと怖いかも(実際捨てた訳ではないので、想像の範囲ですが)

名前: フジ ¦ 00:41, Sunday, May 27, 2007 ×


素材・0 文章・0
偶然の可能性が否めない。
何かもうワンアクション欲しい。

名前: つくね乱蔵 ¦ 22:12, Wednesday, May 30, 2007 ×



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