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「俺、ホントに小心者なんですよ」 周平さんは市立図書館から借りた本の返却をすっかり忘れていた。 レンタルのように延滞金がかかるわけではない、そんな甘い考えがあった。 「督促状が来ていた訳ではなかったんですけど、直接返しに行きにくくて・・だからコンビニのついでに、夜間ポストに入れてこようって決めたんです」 周平さんは日付が変わる頃、暇つぶしも兼て実行に移した。 片手に本を持ち、先に図書館に寄った。 入口の脇にある夜間ポストに本を突っ込むと、進路をコンビニに変更しようとした。 その時、ガラスの入口の奥で誰かが動いたような気がした。 入口から区の掲示板スペースがあり、その奥に本棚が縦に並んでいた。 「こんな時間に仕事をしてるとは考えにくかったんです」 明かりの消えた図書館内は本棚という大きな壁のせいもあり、かなり暗かった。 「泥棒か!」 周平さんは警備会社が来るんじゃないか、などと考えながら、ガラスに顔を近付けた。 人影はサッサッとスケートのような感じで、素早く本棚の間を動き回っていた。 しばらくして、周平さんの存在に気付いたのか動きが止まった。 しかし暗くてよく見えない。 「うわっ」 突然周平さんは驚いて 後ろに尻餅をついてしまった。 「暗い中で、ニィ〜って笑ったんです。姿はよく見えないのに、白い歯だけが暗闇の中に浮いてるみたいに見えて」 その直後、いきなり自爆でもしたようにバッと人の大きさ赤い炎を上げて一瞬で消えてしまった。 爆音も衝撃もない。 まるでガラス一枚隔てて、別世界の出来事のようだったという。 呆気にとられた周平さんは「まるで音声のないテレビを見ているようでした」 と静かに語った。
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受信: 20:02, Sunday, Mar 18, 2007
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受信: 07:45, Wednesday, Mar 21, 2007
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受信: 18:19, Thursday, Mar 22, 2007
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受信: 16:58, Monday, Apr 30, 2007
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受信: 01:52, Tuesday, May 15, 2007
■講評
小心者の割には真夜中に図書館に行ったりするんですね… 「暗い中で、ニィ〜って笑ったんです。姿はよく見えないのに、白い歯だけが暗闇の中に浮いてるみたいに見えて」 の場面が、映像的で怖かった。 |
名前: くりちゃん ¦ 19:29, Sunday, Mar 18, 2007 ×
「夜間ポスト」だからって律儀に夜中に返しに行かなくても、休館日の昼間に行けばよかったのに。 まあそれはともかく、怪異自体は類例はあまりなさそうだが小粒。怖さもそれほどではなかった。 |
名前: ナルミ ¦ 00:39, Monday, Mar 19, 2007 ×
怪異としては、面白いと思う。妖怪のようなものなら、図書館になぜ巣くっているのか。 ただ、前半の部分の冗長な説明が余計に思えて、怖さに水を差したかな。 素材:+1 文章:0
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名前: 夢屋 陣 ¦ 16:04, Monday, Mar 19, 2007 ×
内容:2 文章:0
暗闇の中で白い歯が見えただけでなく、無音で自爆(!)するところが珍しい。 冒頭の部分は思い切って削ってしまったほうが、よかったと思います。
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名前: ダウン ¦ 22:11, Monday, Mar 19, 2007 ×
前半はばっさり要らないかもしれないですね、本人の「小心者」という情報すら要らなかったかも^^; 小心者=怖がりのようなイメージが付いちゃって、ええ?そんな人が夜中に?とか思っちゃったです>< 人影との距離感が掴めなくて、「ガラス一枚隔てて、別世界の出来事」がピンと来なかったです。 事象が面白かったので、怪異との距離感を示唆することで、もう一味面白く感じるかもしれません。 笑っているのが視認できるくらいだから近いのかな?とも思うのですが。 内容+1 文章+1 |
名前: cross2M ¦ 12:52, Tuesday, Mar 20, 2007 ×
素材+1
チェシャ人、とでも言ったら良いのでしょうか。 自爆するとなると、妖怪系のモノなのでしょうかね? 小心者にしては行動的で羨ましい。 中々面白かったです。 もっと思い切って削ったほうが良いかと。 |
名前: 有線 ¦ 05:13, Wednesday, Mar 21, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■■□□□(+1)…a 構成;■■■■■□□□□(±0)…b 怪異;■■■■■■□□□(+1)…c 恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d 嗜好;■■■■■■□□□(+1)…e ※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
突発的で尚且つインパクトを所有した怪異であるから、当事者周辺の情報は省いて怪異のみを描くことに注力し作品を仕上げてたほうか良作になったように感じる。 ところでこの怪異は日常的にこの図書館を徘徊しているものなのだろうか。 目的や真意が気になるところであるが、場所が場所だけに消失の仕方で本に燃え移ったりしないものかと少々気を揉んだり。 |
名前: 空 ¦ 12:54, Thursday, Mar 22, 2007 ×
狐狸妖怪の話のような体験ですね。軽く化かされたような・・・ 怖いというより不思議な話ですね。 |
名前: 黒ムク ¦ 18:44, Thursday, Mar 22, 2007 ×
逆に考えれば、レンタルは金さえ払えばいくら延滞したっていいんですよねぇ…。 無料であるがゆえに気が引ける。わかるなあ、小心者の気持ちw まあそれは置いといて。
けっこう怖いシチュエーションと、気味が悪いのにどこかコミカルな動きの影(しかも燃えて消える!)のギャップが面白かったです。周平さんに気付いて消えるあたり、ニィ〜っも照れ隠しのように思えて、どちらも小心者だったんじゃないかとw(+2)
人がいるはずがない、かなり暗いというのは誰もが容易に想像できそうです。言わずもがなの説明は先に済ますなり省くなりしてもらって、「暗闇で動く何か、すわ泥棒か、いやおかしい」とハラハラさせっぱなしにしてもらえたらもっと楽しめました。(−1) |
名前: 13 ¦ 00:15, Friday, Mar 23, 2007 ×
| にって笑ったところが怖かったです。夜中の図書館って怖そうですね。不思議なものが潜んでいてもおかしくないと思います。 |
名前: 麻田夕真 ¦ 21:29, Friday, Mar 30, 2007 ×
文章:0 怪異:+1
夜中の図書館にうごめく何か。 絵的にとても綺麗です。 面白いのに何故か尻つぼみな感じ。 なんだろう・・・。 多分、延滞して事自体が何か関係あるかと思ったのに なかったからですね。 ポストから手が出てきて怒られた、とかそういうの 想像してました(笑) |
名前: 晴。 ¦ 16:23, Tuesday, Apr 17, 2007 ×
夜の図書館というのは何か怪異が起こってもおかしくない場所ですよね。 最後に炎を上げて消えたという所が斬新でした。文章技術評価0 体験談希少度評価1 |
名前: ナメコ ¦ 22:52, Monday, May 07, 2007 ×
| 夜中に人気のない図書館は怖いでしょう。その想像すらできなかった周平君は小心者か?小心者なら人影を見たら逃げ出せよ。でも、こういう場合、見せられちゃうってことだろうな。 |
名前: ペペ ¦ 18:12, Saturday, May 19, 2007 ×
一発芸のような怪異ですね。 笑った後燃え上がるって、怪人二十面相じゃあるまいし(笑)そこがご愛嬌で奇妙な味が出ています。何だったんでしょう? 投げっぱなしの不条理もなかなかいい感じにバランスが取れていると思います。 ただ求めるほうの一発インパクトはもう少しでした。 だけど、そんな時間にわざわざ本を返しに行かなくてもいいのに。 怖い場所にある図書館なのでしょうか?それとも街中なのかなあ? 結構愉しく読ませて戴きました。 |
名前: 矢内 倫吾 ¦ 00:49, Monday, May 21, 2007 ×
発火を伴って消失、というケースは珍しい。。 強い怨恨や執着を見せる霊も恐ろしいが、何を考えているのか、また何をしたいのか全く汲み取れない霊は、底知れず不気味である。 文章をシェイプアップすれば、より怪異が引き立つのではないだろうか。 |
名前: GPZ ¦ 23:31, Tuesday, May 22, 2007 ×
それはやっぱり図書館警察が(ry 削っちゃってもいい気がする前半部分ですが、何故だか共感を覚えます。 |
名前: 藪蔵人 ¦ 22:49, Thursday, May 24, 2007 ×
素材・0 文章・0 他の方も講評されているが、 小心者の割りに夜中に図書館へ 行ったり、泥棒かと覗き込んだり。 結構大胆ですな。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 15:59, Friday, May 25, 2007 ×
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