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私の故郷は、北陸の小さな市である。
市の外れに古びた火葬場があった。
今ではもう、取り壊されてしまったが、そこで起こった出来事について話そう。

その火葬場には奇妙な噂があった。






…………

この作品は超-1/2007作品集【超-1 怪コレクション 黄昏の章】に収録されました。
続きは怪コレでご覧下さい。
http://www.amazon.co.jp/dp/4812432405

【超-1 怪コレクション 黄昏の章】加藤一 編





05:57, Sunday, Mar 18, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(17) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(6) ¦ 携帯

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内容: +2文章: +3これはいいですね。怪異の凄まじさもそうですが、この怪異を「凄まじい」と認識できるのは嫁の恨みつらみをしっかりと僕に植え付けてくれたからでしょう。特に葬儀に集まった人が口々に陰口を叩くあたりが、根の深さを伝えてくれる。まさにこの話に最適 .. ... 続きを読む

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» 【+5】煙 [I'd like to tell you something about ...から] ×
 わずか三ヶ月で自殺ですか。 ご主人は姑との間に入ってはくれなかったんですね。 そりゃ、名前を呼んでも反応しないよ。恨みのほうが強いもの。 腹いせに、発作的な自殺だったのでしょうか。 自殺した親戚の女諤 ... 続きを読む

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■講評

夫の呼びかけにも答えず煙が姑だけを襲うところが恨みの深さを思い知らされる。そして姑が後年呼吸器疾患で他界するところもお約束といえばそうだが、正統派の祟り譚になっている。

名前: くりちゃん ¦ 19:26, Sunday, Mar 18, 2007 ×


なかなか怖くていい話。夫の呼びかけにはまったく反応しなかった、というのもよい。
ただ一つ難を言うなら、姑が亡くなったのは七年前だが、「肺の不調に悩まされ続け」たのが何年間かわからない、ということ。この年数は恨みの深さに関係するので、書いてほしかった。

名前: ナルミ ¦ 00:33, Monday, Mar 19, 2007 ×


なかなか新鮮な話ですね。
大変面白かったです。
文章の簡潔で非常に読みやすくてよかったです。
夫の呼びかけも聞こえないほど姑を恨んでいたのでしょうか。
大切な人の言葉より、やはり恨みの気持ちの方が強く、勝ってしまうものなのでしょうか。
悲しいですね。

名前: 黒ムク ¦ 12:33, Monday, Mar 19, 2007 ×


3ヶ月で虐め殺されたなら、相当ひどい仕打ちを姑はしたのでしょうね。
因果応報譚は切ないですが、陰口言いつつ煙の行方を気にする第三者の不謹慎さが怖いですね。
皆、知っていたんなら、ね・・・。故人は浮かばれませんな。
素材:+1 文章:+1


名前: 夢屋 陣 ¦ 15:31, Monday, Mar 19, 2007 ×


内容:1 文章:1

煙の現象だけでも怖いのに、さらに7年も苦しめたというところが、妻の恨みの深さを感じさせます。
話としてはよくあるタイプの復讐譚だと思いましたが、しっかりとした文章で書かれているところがプラスです。

名前: ダウン ¦ 21:59, Monday, Mar 19, 2007 ×


一斉に何人かが外に出て煙突を見上げる姿が怖くて怖くて・・・
みんな知っていたんでしょ?
旦那も姑も、多分その噂話は知っていたんでしょうね。
その上で、こんな風に皆が反応する様が・・・
さらりと書かれた「私」たちの異常さが、彼女の怨念とあいまって、どろどろに怖いです><
こういう葬式だけは出されないように気をつけよう^^;
内容+1 文章+1

名前: cross2M ¦ 12:28, Tuesday, Mar 20, 2007 ×


怖かった〜!
火葬場でのお話は数あれど、このような怖い話は
初めてです。
圧巻は煙が姑めがけて建物の中に入っていくところですね。
こんなスペクタクルな恨みのはらし方があるなんて凄い
としか言いようが無い。

当然のことながらこのお嫁さんとお姑さん、一緒のお墓に
入ったんでしょうね。
死んでからも苦労しそうです。


名前: 桜子 ¦ 16:37, Tuesday, Mar 20, 2007 ×


素材・2 文章・2 これは怖い。人の怨みの恐ろしさ、第三者の立場から傍観を極め込み、楽しむが如き人々。 それらをうまくまとめた文章も切れ味が良い。 姑が苦しみぬいて死んだことも想像できる、後々まで怖い話である。

名前: つくね乱蔵 ¦ 13:10, Wednesday, Mar 21, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■■■■□(+3)…a
構成;■■■■■■■■□(+3)…b
怪異;■■■■■■■■□(+3)…c
恐怖;■■■■■■■■□(+3)…d
嗜好;■■■■■■■■□(+3)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 怪異自体も初めて耳にする類のものであるが、怪異の現象について人々の間で認知されていることも興味深い。
 ただひたすら姑への恨みのみで、妻に対する夫の呼びかけに応じないところからは人間の執着心の強烈さが悲しいくらい感じられた。

 煙はどのくらいの割合で地上に降りてくるのだろうか。
 この世に何の未練もなく死んでいける人は果たしてどのくらいいるのだろうか。
 ふと、そんなことを考えさせられた。

名前: 空 ¦ 12:54, Thursday, Mar 22, 2007 ×


これは効くなあ;

三ヶ月で耐えきれなくなる苛め、それはもう煙になってもなお呪いたくなるようなものだったのでしょうね。
>煙が原因かどうかは判らない。
いやいや、煙が原因としか思えませんって;
夫の声には無反応だったというところに興味が湧きました。少しは庇ってくれたであろうご主人は見逃してもらえたのか、はたまた制止する夫の声も耳に入らなかったのか。なんとも意味ありげです。

先に謂れを全て明かされていて、流れとしては悪く言ってしまえば予定調和のはずなのに、はずなのに。いざ怪異が始まった時に思ったのは、「ほらきた」ではなく「うわあ、きたぁぁ!」でした。
それだけ怪異が強烈で、これくらいの強烈さがなければできない順序で書かれてます。最後にはきっちりとどめも刺されました。
内容、構成ともに文句なしです。(+4)

名前: 13 ¦ 23:44, Thursday, Mar 22, 2007 ×


嫁姑問題は古くて新しい永遠のテーマですね。夫が頼りなかったんでしょう。呼びかけにも反応しなかったのは夫に絶望して死んだのではないでしょうか?文章も読みやすく、展開もよかったです。場面も想像でき、自分自身も火葬場にいて煙りを見ているみたいでした。

名前: 麻田夕真 ¦ 00:31, Saturday, Mar 31, 2007 ×


文章:+2 怪異:+2

煙が地上に、というのを聞いた事がある。
ので、期待せずに読んでいたら途中から想像つかない方向に。

恐ろしくてちょっと悲しい話。

名前: 晴。 ¦ 16:19, Tuesday, Apr 17, 2007 ×


嫁の復讐ですね。ある程度展開はよめましたが、死後煙となって姑に襲い掛かるというのは、斬新でおもしろかったです。現場は結構壮絶だったでしょう。体の中に入ってじわじわ苦しめるというのはよほどすごい恨みだったんだなと感じます。文章も読みやすかったです。
文章技術評価2 体験談希少度評価2

名前: ナメコ ¦ 16:57, Friday, May 04, 2007 ×


復讐できて良かったな、と思ってしまった。煙が姑を襲う様は想像するにさぞ恐怖だったろう。あの火葬場で姑を火葬にしたら、どうなったのだろう……。

名前: ペペ ¦ 18:03, Saturday, May 19, 2007 ×


なかなか絵が怖いです。
カーペンターの「ザ・フォッグ」みたい。リメイク版まだ見てませんが(笑)
ちょいと昨年、田舎の火葬場の取材に行きましたけど、そこは昼間でも結構怖かったです。そこを大勢の人間の目の前でこんな怪異が起きたとしたらトラウマというか、何か実話怪談から足を洗いたくなってしまうような怖さがあります。
語り口もマッチしていていいですね。ただ「話そう〜」のくだりは「世にも奇妙な〜」のタモリの顔が浮かんでしまって僕の好みではありませんでした。
まあ、あまり立場を利用して偉そうに構えたり、弱いものイジメをしてはいけませんね。煙とならなくても、メール、携帯、ウェブ、何でも恨みは伝わるそうです。
ただし相手にも心の引け目が無い限りは上手く作用しないそうですが、このお姑さんは、さぞ酷いことを嫁さんにしていたのでしょうね。

名前: 矢内 倫吾 ¦ 01:06, Monday, May 21, 2007 ×


煙についての謂れを文頭に持ってきていたので、予定調和な話になっているように感じた。
もっとも、その煙が特定個人を狙うかのように纏わりつく、という点は強烈だが。
最後の、姑の台詞が利いていると思う。煙の出来事だけではなく、他にも何かしらの怪異に襲われたのでは、と想像してしまう。

名前: GPZ ¦ 23:15, Tuesday, May 22, 2007 ×


予定調和には違いないのですが、迫力がありました。
ネタの重さと文章力の賜物ですかね。

名前: 藪蔵人 ¦ 22:26, Thursday, May 24, 2007 ×



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