|
毎日午前中に更新中!
|
大前さんは、小さな駐車場を所有している。 その駐車場の隅には大きな木が生えていた。 理由は知らされていないが、大前さんの父親が生きている時、彼からその木は切ってはならないと、きつく言われていたらしい。 「切っちまえばその分、駐車スペースを増やせるからね。親父には悪いけど業者に頼んで切ってもらおうと計画したんだ。そしたらね……」 ある事件がおきて、計画を断念せざる終えなかった。 「おかげで今も借り手がぜんぜん付かなくってね」 大前さんは大きく肩を落としながら、その時の話をしてくれた。
木を切る数日前、大前さんは駐車場を掃除していた。 木の下辺りを掃いていると、上からゲラゲラを大きな笑い声が聞こえてきた。 上を見上げると、太い枝の上に小人が二人、座っていたという。 「本当に何度も自分の目を疑ったよ。でも確かに童話とか絵本に出てくるみたいな、ちっこい奴らが座ってたんだよ」 小人二人は、緑色の服にツバの広い帽子を被っていたと言う。 「でさ、右側に座っているヤツは大声でゲラゲラ笑っていたけど、左側のヤツはムスッとした顔で黙り込んでたんだ」 気味が悪くなった大前さんは、小人達に向かって小石を投げつけた。 すると、かき消すように小人達はいなくなった。 「大変だったのは、その次の日だったんだよ」 小人達が座っていた枝で、若いカップルが首を吊って自殺を図ったのだという。 男は死に、女は未遂に終わったものの現在も意識不明らしい。 大前さんも、さんざん警察からあれこれ調べられた。 「その時、俺も例の縄を吊るしてあった枝を見たんだけど……」 男は笑っていた小人がいた箇所に、女はムスッとしていた小人がいた箇所に、それぞれ縄を結んでいたのだという。 「親父が切るなって言っていたことと、この自殺の件が関係あるかどうかはわからないけど、今はせめて理由を教えてほしかったと思ってるよ」
 |
■ Trackback Ping URL
外国のスパマーへのトラップです(本物は下のほうを使ってください)
http://www.chokowa.com/cho-1/2007/entry-blog/trackback.cgi20070220044619
■トラックバック
この記事へのトラックバックURL(こちらが本物):
http://www.chokowa.com/cho-1/2007/entry-blog/blog.cgi/20070220044619
» 【+5】「枝の上」 [DJ ZIRO『超-1 2007』感想ブログから] × 小人と妖精と妖怪ネタは存在理由みたいなモノが描かれていないと受け付けられない体に ... 続きを読む
受信: 23:22, Tuesday, Feb 20, 2007
» 【+5】 枝の上 [hydrogen's blogから] × 内容: 2文章: 3ああ、これは良い話だ。親父さんは凄いトラップを仕掛けたものですね…。この話の肝は駐車場の木と自殺の因果関係が解らないことでしょう。著者もそこを理解して、ある意味で後日談の「今でも借り手がつかない」件を最後ではなくて最初に、そして「親父も .. ... 続きを読む
受信: 01:13, Thursday, Feb 22, 2007
» [超−1]【+2】枝の上 [幽鬼の源から] × 父親の戒め、枝の上の小人、自殺したカップル、この3つの話の絡み具合が凄く微妙である。 不条理ではないが、因果関係がありそうかと言えば断定できるほどの証拠もない。 謎が多いとしか言いようがない。 だから“実話怪談”として書くと、多分この作品のような感じに .. ... 続きを読む
受信: 10:13, Thursday, Feb 22, 2007
» 【+1】枝の上 [Forgotten Dreams 「超」1講評から] × <文章> 0 <体験> +1 <得点> +1 祟る木の話でも祟る主そのもの(と思われるもの)が目撃された、というのは興味深い。 いかにもな小人であったのが、それが見えてしまったのだから仕方のないところながら 新鮮さを出してくれず、損なところ .. ... 続きを読む
受信: 18:51, Friday, Mar 02, 2007
» 【+5】枝の上 [2007年超-1・TOMOKI講評から] × 怖面白いですねえ。小人たちの存在と自殺者・自殺未遂者の因果関係が、判るようで実は全然判らないところがいい。大前さんのお父上がくれぐれも伐るなと生前きつく仰っていたという部分、一体背後に何があったのか実に知りたい。大前さんが遭遇した事件と同様の事が何度 .. ... 続きを読む
受信: 16:01, Sunday, Mar 11, 2007
» 【+4】枝の上 [I'd like to tell you something about ...から] × 私も理由を知りたいです、ええ。 今更聞けないのが残念。こうなったら昔を知っていそうな人に聞いて回るっていうのは如何でしょうか。その木で昔心中があったのか、元は御社だったとか何か出てくるかもです。 と� ... 続きを読む
受信: 11:50, Tuesday, Mar 27, 2007
» 【0】枝の上 [与粋鴎歌ブログから] × もうなんだかえらいこと講評書いてません。また今年も追いつかないかもなあ。。。 文 ... 続きを読む
受信: 12:47, Thursday, Apr 19, 2007
■講評
親父さんの台詞、小人、木、カップルの自殺の関係が不明。 関係ありそうななさそうな、で怖さより消化不良な読後感を感じます。 |
名前: 夢屋 陣 ¦ 13:08, Tuesday, Feb 20, 2007 ×
切るなの枝の由来とは何なのか。お父さんはなぜ大前さんに話さなかったのだろう。
小人の哄笑、首吊りなど謎が謎を呼び解明されずにいるところが不気味な雰囲気をかもし出していると思う。 |
名前: くりちゃん ¦ 17:24, Tuesday, Feb 20, 2007 ×
何故、切ってはいけないのでしょうね。 説明はつかないままなんですね。 不条理で面白いとは思ったのですが、それほど怖くなかったです。 |
名前: 丹羽 ¦ 17:31, Tuesday, Feb 20, 2007 ×
“切ってはいけないもの”だったんですね。 いわゆる羽田空港の鳥居と同じものなのでしょうか。 面白いのは報復の仕方。普通は切ろうとした大前さんが 怪我をするんでしょうけど、ここでは見も知らずのカップルの自殺。 肉体にではなく精神的,経済的にダメージを与えてきたこと。 特に経済的損失に現代の怪談らしさを感じますね。 そう考えるといやらしい小人達だなぁ。 こいつら退治してやりたい。
|
名前: 桜子 ¦ 21:14, Tuesday, Feb 20, 2007 ×
小人、そもそもは悪いものではないんじゃないかなあ。 今までは借り手がいたわけだし、大前さんのお父さんも、木に住む精霊と思っていただけ、とか。 お父さんがどこまで知っていたのか気になりますね。 石を投げた大前さんへの仕返しだとするならば、関係ないカップルまで巻き込むなんて恐ろしい。元から自殺する気でいた二人を導いただけだとしても、です。(+2)
読後に「わからない」と思ったお話に良し悪しをつける基準が、想像する余地が残されているか否かだけなのかもしれません、私。 このお話にはたっぷり残っていました。(+1) |
名前: 13 ¦ 21:48, Tuesday, Feb 20, 2007 ×
内容:0 文章:0
不気味な話ではあるが、緑色の小人というのが正直、ホントかな〜と思ってしまいました。 終わり方も、少し唐突でした。 |
名前: ダウン ¦ 21:53, Tuesday, Feb 20, 2007 ×
自殺を図った男女は木を切ろうとした人たちとは関係がなさそうですので、小人と木を切ろうとしたことも関係がないのかなと思ってしまいました。 何かが起こる場所であることは分かったんですけど、ちょっと物足りなかったです。 |
名前: 雛人 ¦ 23:49, Tuesday, Feb 20, 2007 ×
素材+2 文章−1
小人は以外と目撃例が結構あるんですかね? 自殺を試みたカップルと木を切ろうとした事の因果関係が見えてこないので。
|
名前: 有線 ¦ 01:24, Wednesday, Feb 21, 2007 ×
最初は、木を切ろうとすると大事故が起こって、ついにそのままになってしまう御神木のような、よくある話かと思いました。 小人に石を投げつけたせいで何かが起こるのかと思ったら、そうでもないし、二つの事件に因果関係があるのかないのかよく分かりません。もちろん実話だから、あるのかないのか分からなくても不思議ではないと思いますが。 構成をもう少し工夫すると、もっと怖い話に仕上がったのではないかという気がします。 なぜ切ってはいけないのかだけは聞いておきたかったですね。 怪異に+1。 文章は0で。 |
名前: 飛泉 ¦ 01:37, Wednesday, Feb 21, 2007 ×
無関係な人間を死に導くというのはけっこう怖い。 文章の点では、「計画を断念せざるを得なかった。」と、最初に結末をばらしているのが気になった。
|
名前: ナルミ ¦ 23:34, Wednesday, Feb 21, 2007 ×
怪異:木そのものの怪異ではなく、木に憑く何かによる怪異ですか。 つーかコビトさんか。ノームとかそっち系の妖怪かなぁ。 あんまり怖くないですねぇ。自殺との関連も弱いですし。0 文章:場面転換や話題転換に吹き出しを多用してます。 それだけならいいんですが、台詞回しが似通っているのでのっぺりとした印象を受けます。 もうちょっとヤマを作るとか、何か工夫が必要かもしれません。 それと、大前さんの話が大げさに見えます。 本人がそう思うのは仕方ありませんが、作品として描く以上はそれに引きずられてはいけないと思います。-1 |
名前: brother ¦ 00:43, Thursday, Feb 22, 2007 ×
この二人の小人は仕事人だった可能性があります。 だから、真面目なほうが不真面目で仕留め損なったほうに向かって怒っていたのが真相なのでは。それじゃ、木を切られるのも困りますねって(笑) そうじゃないぞという作者の方の念を一瞬感じました。 日本に緑の小人がいるというのはまた驚きです。 それも不吉な役柄を買って出ていてくれる。木の精の出現と首吊りの因果関係もいまひとつ不明がかえっていいかも。 あれこれ付け加えるのは無粋というもの。 強いていえば不気味な木の精の部分はもう少し場面を盛り上げる効果があったら、これももっと怖くなったと思うのは僕のきのせいでしょうか(笑) |
名前: 矢内 倫吾 ¦ 17:00, Thursday, Feb 22, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■■□□□(+1)…a 構成;■■■■■■□□□(+1)…b 怪異;■■■■■■■□□(+2)…c 恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d 嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e ※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
たまにお目に掛かる「整地したいのにできない場所」という題材の作品。その最たるものは超怖本編にも掲載されている羽田空港の鳥居移設であろうか。 この作品については、小人が絡むことで希少性を非常に高めている。 ただ、この作品中で提示された情報だけでは、木を切り倒すことと死者が出てしまったことの関連性が非常に曖昧である故、あと2〜3回ほど切り倒す計画を立てて実証してはくれまいか大前さん、などと実に不謹慎なことを考えてしまってごめんなさい神様。 |
名前: 空 ¦ 19:25, Saturday, Feb 24, 2007 ×
文章:0 怪異:+3
小人ですか。 意外なものがまた。
片方の小人がむすっとしていたのは女性を連れていけなかったからでしょうか。 一体そいつらは…。
|
名前: 晴。 ¦ 15:08, Thursday, Mar 01, 2007 ×
名前: コテキツブ ¦ 16:16, Monday, Mar 05, 2007 ×
| 素材・1 文章・−1 文の構成が今一つ。もう少し練りこめば、もっと怖くできると思いました。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 10:03, Tuesday, Mar 06, 2007 ×
気味悪い話なんだけど、大前さんが「さんざん警察からあれこれ調べられる」とこは無いでしょう 大の大人が二人並んで首吊ったの? ちょっと枝の頑丈さも状況も想像できなかったし、現在も意識不明っていう明らかに他人である体験者が語るのもどうかと思う。 余計な情報で、ん?と立ち止まってしまうのはもったいない。 これもリップサービスが過ぎたかと 内容+1 文章ー2 |
名前: cross2M ¦ 14:08, Saturday, Mar 10, 2007 ×
この手の話はよく聞きますが、小人が出てくるのは珍しい。自然霊か何かなんでしょうかね?大前さんの父親がなぜ切るな、と言っていたのかが非常に気になります。
文章1 怪異1.5 =(繰り上げて)3 |
名前: 久遠平太郎 ¦ 20:54, Sunday, Apr 22, 2007 ×
世に「伐ってはいけない木」の話は数あれど、小人というのは珍しいですね。 興味深いです。
|
名前: 藪蔵人 ¦ 17:00, Tuesday, May 01, 2007 ×
| 緑色の小人ならメルヘンチックでかわいいとおもいきや、よほど憎たらしい感じだったんでしょうね。石を投げつけたこととその後の自殺との関連があるともないともはっきり言えませんが、切ってはいけないという本当の理由が一番知りたかった。章技術評価1 体験談希少度評価1 |
名前: ナメコ ¦ 23:34, Tuesday, May 01, 2007 ×
小人とカップルの自殺との明確な関連性があるとは断定できないが、こうした因果を目に見える形で目撃したという体験は面白い。 伐採してはいけない本当の理由が不明ではあるが、逆に読み手に「やっぱり、こういう存在が棲みついているから……?」と思わせる余地を残しているうえで効果的ではないだろうか。 |
名前: GPZ ¦ 16:48, Saturday, May 12, 2007 ×
■講評を書く
|
blogパーツ配布中
■■■ ◆◆◆
|