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「そりゃぁね、場所が場所だから変な音を聞いたり声を聞いたり影を見たり…色々あるけど、好きでなった仕事だし。生きてる患者さんで手一杯なのに、訳の分からない事にまでいちいち気にしてられないわ。」 こう豪語するのは当時看護師として働いていたまゆさんの言葉である。 確かにそうなのかもしれないが、『血だらけの幽霊』や『失神するほどの恐怖』を味わってもなお、同じ事が言えるのだろうか。だが生憎まゆさんにはそこまで『視る力』はなかった。 当時まゆさんが勤めていた病院は、ナースステーションが真ん中にあったため、左右に分けて、一方をAチーム・もう一方をBチームとしていた。Aチームは比較的状態が安定している患者さんが多く、Bチームは主に重症の患者さんが多かった。 その日のまゆさんはAチームの準夜。夕方から夜中までの勤務である。夜勤からは、A・Bチームひとりずつの看護師と、ヘルパーさんが一人しかいない。 ラクな患者さんが多いものの、看なければいけない人数はBチームより圧倒的に多かった。 無事、準夜帯最後の巡回も終わり、まゆさんはカルテを書いていた。 「○○さん、処置してきます。」 Bチームの看護師が席を立った。後片付けをしているのかヘルパーさんもいない。 ナースステーションにはまゆさん一人だけとなった。
…バタバタバタ… 〈足音?〉 消灯もかなり過ぎて、シンと静まり返った廊下に足音が響く。 …バタバタバタバタッ… 廊下を行ったり来たり走り回っているようだ。 〈患者さんで走れるような人はいないはず…〉 …ガラガラガラガラッ… その内、処置用のワゴンがあっちこっちに移動する音も聞こえる。 〈急変?それにしても…〉 どんなに急いでも、一刻を争うような余程の緊急事態でなければ廊下は走ってはいけない。 寝ている患者さんを起こしてしまったり、イタズラに不安を煽ってしまうからだ。 音はAチーム、つまりまゆさん側の廊下から聞こえる。 〈何かあったんだろうか…?とにかく手伝いに行かなきゃ!〉 慌てて廊下に飛び出した。…ところが… …シン…と静まり返っている。 足音どころか、物音一つしていない。せいぜい患者さんのイビキが聞こえる程度だ。 不思議に思いながらも、各病室を見回した。 処置をしているなら、多少なりとも明かりはついてるはずだ、と。 しかしどの病室からも明かりはもれていない。 …バタバタバタバタッ… 今度はBチームの方の廊下から聞こえた。どう走ったらそんな音がだせるんだろう、という位に相変わらずすごい音で走り回っている。 〈行き違いになっちゃったか〉 とBチームの廊下に行くが、やはり足音どころか物音一つ、明かり一つない。 非常灯の明かりだけで真っ暗な廊下に、まゆさんだけが懐中電灯を持って一人ポツンとしていた。 ナースステーションに戻ってみると、すでにBチームの看護師が戻ってきていてカルテを書いていた。ヘルパーさんもまゆさんの後に帰ってきた。 話しをしてわかった。 相手の看護師は、何事も無く処置を終えてトイレに行っていたこと。 あの足音とワゴンの音は看護師でもヘルパーさんでもなかったこと。 そしてあれだけの音だったのに聞こえていたのは自分だけだったこと。 結局、まゆさんはその後一年程でその病院を辞めてしまったのだが、夜中にあれだけの音を聞いたのは後にも先にもその一度だけだったそうだ。 ただまゆさんは言う。 「2人とも共謀して私を騙そうとするような人達じゃないしね。 仮に、《この世の人じゃない》仕業だとしても、夜中にあの音は反則。 あまりにもリアルな音すぎて、振り回されちゃうもの。 …まぁ、多少の音や声だったら相手にしないから、私を驚かすにはあれ位が一番だと思ったのかなぁ?」 …いやいや、何か伝えたかったのかもしれないでしょう…
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» 【+2】「音、大きすぎ」 [DJ ZIRO『超-1 2007』感想ブログから] × もし「見える人」なら霊たちが右往左往している姿が(^^;そういう現象を聞かせてど ... 続きを読む
受信: 17:16, Friday, May 18, 2007
» [超−1]【0】音、大きすぎ [幽鬼の源から] × 冒頭から言わずもがなの文章を挿入して、体験した内容があまり強烈なものではないという先入観が植えつけられてしまった。 体験者の言葉だけだったらまだ余地はあったのだが、その後の解説めいた記述は不要であろう。 結局、怪異自体も音だけのものであり、病院怪談と .. ... 続きを読む
受信: 04:27, Sunday, May 20, 2007
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» 【-1】 音、大きすぎ [hydrogen's blogから] × 内容: 1文章: -2残念ながらまゆさんにそこまでの力はないようだ、とか書いてるのできっと別の人がすげえ体験をしてるのだろうと思ったら最後まで足音だけで行ってしまいました。まゆさんの体験を徒に小さく見せたいという著者の作戦なら成功でしょう。紛らわしい音を出 .. ... 続きを読む
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■講評
足音を見に行ったときに闇の中に浮かび上がるように看護師がワゴンを押して…という展開かなと思ったら、物音だけの怪異でちょっと拍子抜けした。ワゴンの看護師が見えても、それはそれでありふれた話に感じたと思うけれど。 文章は明晰だと思うが、明るい口調で書かれているので怖さを感じられなかった。 |
名前: くりちゃん ¦ 21:31, Sunday, May 13, 2007 ×
怪異の前後に無駄な文章が入りすぎている。怪異自体が小ネタなので、前後ももっと刈り込んで短くすべきだろう。 始まりは「当時まゆさんが勤めていた病院は‥‥」からで十分だし、ラストも「後にも先にもその一度だけだったそうだ」で終わった方がよかった。特に最後の一文は話を台無しにしている。 |
名前: ナルミ ¦ 22:51, Sunday, May 13, 2007 ×
名前: ペペ ¦ 10:11, Monday, May 14, 2007 ×
文章には手馴れた印象を感じるのですが、肝心の怪異が薄く感じます。 怪異の要点以外も書き込みすぎですが、怪異も説明が過ぎている気がします。 職業怪談を意識しての薀蓄かもしれませんが、少々まどろっこしく感じました。 また、本人曰く「私を驚かす〜」ですから、読み手を怖がらせる構成にもなっていないのかと。 素材:+1 文章:0
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名前: 夢屋 陣 ¦ 14:16, Monday, May 14, 2007 ×
肝心の部分が弱いので、怖さも伝わりにくい。 病院という場所がらもっとすごい話が多いだけに、空振りな気がする。
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名前: 黒ムク ¦ 17:46, Monday, May 14, 2007 ×
内容:0 文章:1
前半の病院の説明など真実味があって、期待しました。 しかし、怪異が音だけというのはあまりにもありきたりだと思いました。 |
名前: ダウン ¦ 23:07, Monday, May 14, 2007 ×
ほかに一緒に音を聞かれた人がいれば、怪異の信憑性は高まったかもしれません。 夜の病院の雰囲気は出ていたと思われます。文章技術評価1 体験談希少度評価0 |
名前: ナメコ ¦ 17:48, Tuesday, May 15, 2007 ×
読み終わってから、Aチーム・Bチームについて詳しかったのは何だったんだろう?と。 もう一人の看護師さんとヘルパーさんが席を外したことだけ簡潔に書けば十分だったのではないでしょうか;
ネタそのものはありがちなので、まゆさんのキャラで勝負したのかな。 最後のまゆさんの言葉と作者の方の解釈で、怖がらせたかったのか笑わせたかったのか中途半端なまま終わっちゃってる気がします。どちらも兼ね備えたお話もたまに拝見しますが、そう書くのは難しいですよね; |
名前: 13 ¦ 18:26, Tuesday, May 15, 2007 ×
小ネタものは余程の調理をしなければ、食べ終わっても物足りなさしか残らないものなのかな。 今回も小ネタであるということを意識されていて、おいしく調理しようとされたのは見受けられます。 が、やはりガッツリ食べたいジャンキーからすると、冷奴では食べる前から、なんだかなぁとなってしう。 冒頭に -- 確かにそうなのかもしれないが、『血だらけの幽霊』や『失神するほどの恐怖』を味わってもなお、同じ事が言えるのだろうか。だが生憎まゆさんにはそこまで『視る力』はなかった。 -- と書かれた時点で、ガッツリ食べれるものではないな、とわかってしまいますから、あとは冷奴に掛ける薬味や醤油である程度は楽しめる要素を持ち合わせてはいるが、やはりそこからのスタートは厳しいかもしれませんね。 内容0 文章0 |
名前: cross2M ¦ 18:12, Thursday, May 17, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■□□□□(±0)…a 構成;■■■■■□□□□(±0)…b 怪異;■■■■■□□□□(±0)…c 恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d 嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e ※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
怪異の内容が脆弱であったために怪異周辺の情報の充実を図ることで無理に作品として仕立て上げた印象を受ける。 「足音を聞いた」だけでは、もはや末期的恐怖中毒者の腹を満たすことはできない。 |
名前: 空 ¦ 10:03, Friday, May 18, 2007 ×
素材・0 文章・−1 余計な情報を詰め込んで、ようやく 一本の話に仕立て上げた印象が 強い。 整理整頓してもう一度、書いてみてほしい。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 10:56, Thursday, May 24, 2007 ×
これは少し難しい素材を選んでしまったのではないでしょうか? ホラー映画なんかで音響がとても怖いものを見掛けますが、あれを文字に変換しようとすると、なかなか大変だと思うのです。 おそらくこの看護師の彼女が遭遇した怪異とは、そういうものだったのでしょう。 残念ながらそれを表現できていないのは作者さま自身もよく分かっていらっしゃる様子でだからこそ、タイトルも「音、大きすぎ」とアピールされているのではないかと思うのです。 でも、今大会も終ってはしまいましたが、ここで停まらずまだまだ書いてやってください。書くことの面白さが分かってくるようになってくれば、この体験談もまた、自身の血肉となり、姿かたちを変えて蘇えるのではないかなと思うのです。 懸命な努力が伝わってくるような作品でした。 |
名前: 矢内 倫吾 ¦ 19:11, Saturday, May 26, 2007 ×
物音のみ、の怪異ですか。 ネタとしては明らかに弱いですね。 そこを文章で補おうとしたのですかね。 しかし、余分な情報をあまりにも詰め込みすぎて、かえって読みにくくなってしまったようです。 うーん、でもこのネタは難しいなあ。 |
名前: 藪蔵人 ¦ 17:56, Sunday, May 27, 2007 ×
話の背景の描写を細かくすることで怪異の弱さを補おうとしたようがだ、逆効果に感じる。 看護士の体験談、ともなれば、余程のものを持ってこない限り、読み手の期待に答えることは出来ない。 最後に体験者の見解や作者のツッコミを入れているが、これもまた余計だったのではないだろうか。 |
名前: GPZ ¦ 19:39, Tuesday, May 29, 2007 ×
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