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「この二人、離婚するんじゃないかしら?」 届いた結婚報告ハガキを見て私は思わずそうつぶやいた。 ハガキには某テーマパークで挙げた結婚式の写真が印刷されていた。新郎新婦は着ぐるみのキャラクターにお祝いのキスをされている。新郎の方は目が開いているのだが、新婦の方は笑いながらも堅く目が瞑られていた…。 (他にもいっぱい写真があるはずなのに何でわざわざこんな目が瞑られたものを選んで送ってくるのだろう?)と思った。私がなぜそのようなことを思ったかというと、母の親友の話を思い出したからである。
母には高校時代からのとても仲のよい親友がいた。彼女はいつも口癖のように 「23歳までに絶対結婚する。」 と、言っていたそうである。母もまわりの友人達も 「そんなに急いで結婚しなくてもいいじゃない。」 と、言っていたらしいが、それでも親友は、どうしても早く結婚したいとお見合いをして大学卒業と同時にいそいで結婚してしまった。 後から母の元に親友の結婚式の写真が送られてきた。だが、気になることがあったという。 どの写真を見ても親友が目を瞑っていたからである。披露宴の時も集合写真のときも、親友は花嫁の姿をして目を瞑っていた…。 母は(おめでたい写真なのに目を瞑っているものばかりなんて、変だわねえ…。) と思ったという。
しばらくして親友は死んでしまった。死因は自殺だった。 結婚後、親友は二人目の子供が巨大児で難産だったため、その後遺症で椎間板ヘルニアを患い車椅子が必要な生活になったという。病気を苦にして夜中にひとり池に行き、身を投げたということだった。まわりの人々は、一人で動くのも大変だったのに、どうやってあんな遠くの池まで行くことができたのだろう…?と口々に噂をしていたという。 お葬式に参列した母は、 「おかあさ〜ん!」 と言って親友の棺桶に取りすがって泣く1人目の子供の泣き声が耳について離れなかったという…。
ハガキを送ってきた二人は、結婚4年目の昨年に離婚した。 不幸な未来に目を瞑っていたのだろうか…。
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■講評
最後の段落はない方が余韻があってよかったのではないでしょうか。 「不幸な未来に目を瞑っていたのだろうか…。」と瞑目している写真群との結び付け方が強引な気がします。
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名前: くりちゃん ¦ 14:33, Friday, May 04, 2007 ×
□素材:0 □恐怖:0 ■リアリティー:1 □文章表現力:0 = 1点
微妙。まず、「つむる」が読めなかった。読み手の学のなさのせいか。 で、内容。これは果たして怪異と言い得るものだろうか。 自殺に結びつける不吉な兆候は、目をつぶっている写真のほかにもたくさんあるのではないか。 私には、書き手の強引さが鼻についた。とはいえ、確かに気持ち悪い気はするので、マイナスにはしない。 |
名前: ゆんく ¦ 23:02, Friday, May 04, 2007 ×
所謂シンクロニシティであって、この作者にとっては目を瞑る花嫁の写真は 不吉な前兆でしかなかったわけです。 他の評者の方々には不評であったようですが、私には普通に恐い話に 思えましたので、この点をつけさせていただきます。 |
名前: さとし ¦ 10:43, Saturday, May 05, 2007 ×
薄気味悪さの残る作品ですね。 一枚ならともかく、全ての写真が眼を閉じていたというのは不幸な未来を予感させるものでもあります。 初めの写真のカップルも、同じ状況だという裏づけが取れていたらさらに恐怖はリアルになっていたかも知れません。 ただこのお話は描写と展開に少しムリがあったとは思います。 このままですと最後の文を入れないともっとしまりに欠けてしまう気もしますが、例えばお母さんがこの写真を見た後に本題に入って、最後に写真のネタばらしという展開にすれば、薄気味悪さも高まったのではと思うと少々惜しまれます。 ただし、この写真を撮影された後にお母さんの友人が亡くなられたという事実だけは真摯に受け止めておきたいと思います。 そこに何らかのメッセージが存在したと。
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名前: 矢内 倫吾 ¦ 17:42, Saturday, May 05, 2007 ×
母の友人の話は、かろうじて怪異と呼べるレベルか。写真を撮ってから死ぬまでの間が空きすぎている(子供が母親の死を理解できるくらいにまで成長している)気はするが。 結婚報告ハガキの方は、強引に解釈しすぎだと思う。母の友人のように何枚もの写真すべてが、というのならともかく、たった一枚だけだし、「離婚した」だけではやはり死に比べて弱い。 |
名前: ナルミ ¦ 22:05, Saturday, May 05, 2007 ×
この話に怪異らしい怪異はありません。写真を撮ったら目を瞑っていたというのはそう珍しいことでもないでしょう。しかし、その目を瞑っている写真、通常は失敗したと判断される写真を、わざわざ「結婚しました」葉書として送ってくるというのはなんだか解せません。 お母さんの親友の結婚式でも一枚や二枚ならともかく、全ての写真で目を瞑っているというのはなんだか不吉な予感を抱かせます。全部で何枚写真があったのかははっきりとは書かれていませんが、「どの写真を見ても」とあることからそれが一枚二枚ではなかったことが推察されます。それに集合写真は3枚から4枚撮るはず。式の主人公である新婦が目を瞑っている写真をわざわざ選んで送ってくるというのもこれまた解せません。 そしてあの結末です。 目を瞑っている写真と二つの結婚生活の結末を結びつける根拠はありませんが、そこはかとない薄気味悪さは残ります。 直接的な怪異が起こらなくとも、得体のしれない気味悪さを十分感じることが出来れば、それはれっきとした怪談と言えると思います。 |
名前: 慎 ¦ 02:35, Sunday, May 06, 2007 ×
「私」が1枚の葉書から同じことを連想するのはちょっと苦しいのでは。 お母さんのご友人のお話がずっしりと重いものなので、余計にそう思えました。 決定打に欠けるというか;
しかし、「私」に同意できる面も。 多くの人達に送る葉書の写真は厳選するでしょうから、わざわざ目を瞑ってしまっているものにはしないですよね。 「私」は見ていないけれど、やはり他の写真もみな目を瞑ってしまっていて、比較的マシだったのがその写真だったのかな、と。 |
名前: 13 ¦ 03:36, Sunday, May 06, 2007 ×
内容:0 文章:1
よくある心霊写真物かと思っていたら、違ったので期待していました。 しかし、気味の悪い話しではありますが、決定打としての「怪異」がありませんでした。
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名前: ダウン ¦ 13:18, Sunday, May 06, 2007 ×
結婚前は目を見開いて相手を見て、結婚後は目を瞑れ、と申します。 薄気味悪いどまり、というのが読後の正直な感想。 怪談、というには常識的にはあり得ない怪異がない。 怖いというには、我が身に降りかかってくるような迫るものがない。 こういうこともあるかな、と後味の悪さは残りますので、もしかすると今後都市伝説のようになって語り継がれていくようになるかも、と思います。 素材:+1 文章:0
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名前: 夢屋 陣 ¦ 12:59, Wednesday, May 09, 2007 ×
ううう・・・ これまた厳しい。 全体に漂う空気は嫌なものがあるのだが、いかんせん怪異と取るには難しいものがある。 目を瞑る写真ばかりなのは、正直気味が悪い感じはするのだが、そこから怪異のようなものを感じる事が出来ない。 著者のこじ付けを感じるからである。 目を瞑った写真ばかりだった、若くして結婚したがった彼女が自殺したわけだが、思うに結婚してから自殺するまでの時間に開きを感じるわけです。 極端な例ですが、ツタンカーメンの呪い的な後付の解釈がそこには見て取れて、それを怪異の根拠とするには、思い込みが激しすぎるのではないかと。 昨今、離婚する人の数が急増しているとの事、目を瞑った写真でなくてもその方は離婚したかも知れないし、その場合特別な感情は出なかっただろうし。 たらればですが、そういう思いを覆すだけの根拠が感じられなかったと。 内容ー1 文章0 |
名前: cross2M ¦ 16:06, Tuesday, May 15, 2007 ×
-4 0 +4 文章;■■■■■□□□□(±0)…a 構成;■■■■■□□□□(±0)…b 怪異;■■□□□□□□□(-3)…c 恐怖;■■□□□□□□□(-3)…d 嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e ※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)
提示された情報だけでは怪異とは判断がつかない。怪異と認識するには情報量が絶対的に乏しく、「不幸な未来に目を瞑っていた」という筆者の方の詩的な解釈がなければ偶然の範疇を出ず、怪談作品としては成立し得なかったようにも思える。 また、どうにも解せないのが冒頭の当事者の「二人は離婚するのではないか」という解釈である。 この解釈は母親の話に基づくものであるとの記述があるが、母親の親友は最終的に死に至っており、本来であれば写真を見た際に「新婦が死ぬ」という直感に至るのが通常ではないのだろうか。 不幸の具体的内容を掘り下げて書くよりは、全ての写真において目を瞑っていたことの奇妙さに焦点を当てて書いたほうが面白い内容になったように思うのだが如何か。 |
名前: 空 ¦ 08:36, Friday, May 18, 2007 ×
| 目を瞑っている写真2例では、どうとも言えない。すべての写真というところに気味悪さはある。目を瞑っている写真→離婚するのでは、という予測。それの裏づけに母の親友の話。離婚=不幸ではない。 |
名前: ペペ ¦ 12:40, Friday, May 25, 2007 ×
結婚報告の写真は、とっておきの写真を選ぶはずです。 (殆ど自分で選んで印刷をお願いするパターンだと思います。例外はあるかも知れませんが) 選んだ時点では、目を開けた写真が送られた先では目を瞑っている。 瞑っている写真の主は、良くない目にあっている。 それが、偶然であったとしても嫌な話ですね、思わず結婚報告の写真が送られてきたらまっ先に目を瞑っていないか調べてしまいそうです。 |
名前: フジ ¦ 23:29, Saturday, May 26, 2007 ×
もう少し類例があれば、よかったんですが。 この機会に集まらないかなあ。 怪異というよりジンクスを扱った話ですけどね。 |
名前: 藪蔵人 ¦ 23:34, Saturday, May 26, 2007 ×
個人的に嫌いな題材ではないのだが、なにか足りない気がした。 最後の締めに行き着くにはむりがあるなといった印象 |
名前: 黒ムク ¦ 14:25, Monday, May 28, 2007 ×
写真関連にまつわる話の中で、有名なものに「被写体に対してみんなが合掌している写真」というものがある。この作品を読んで、それを連想させられた。 被写体が目を瞑っていることは、何ら不自然ではない。フラッシュで思わず瞑る場合もあるだろうし、シャッターの瞬間にまばたきしてしまうことだってある。冒頭の写真にしろ、そういう笑い方だってあるわけで、これを怪異とするのは些か無理があるのではないだろうか。 母の親友の話にしたところで、写真と自殺とを因果関係でくくるのは苦しいのでは。 そのため、締めの一文も空回りしてしまった印象を受ける。
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名前: GPZ ¦ 22:22, Monday, May 28, 2007 ×
素材・0 文章・0 これだけでは弱い。 おそらく、作者もそう思われたのか、最後の締めの部分に取って付けた感がする。 |
名前: つくね乱蔵 ¦ 21:58, Wednesday, May 30, 2007 ×
薄気味悪さを感じます。 よくある事なので普通なら見過ごしがちなことですが、そこに不気味な禍々しさを敏感に感じ取ったのだと思います。 結婚報告のような特別な写真に、<目を瞑った>失敗写真を選ぶことはやはりありえないことです。 現実的に起こった事実を踏まえると、どうしても<気のせい>や<偶然>と片付けられない怖ろしさが感じられる。亡くなられた親友のエピソードも壮絶です。 写真は真実を写すものですから、そこには必ず未来が写るのではないかと思います。 <目を瞑る写真>そこには不幸な未来を予感させるメッセージを含んでいたと思います。 文章技術評価1 体験談希少度評価2
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名前: ナメコ ¦ 16:37, Thursday, May 31, 2007 ×
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