ニワンゴ「超」怖い話特集ニワンゴから、毎週二回
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陽子の家の近くには小さな公園があります。
人影も少なく、寂しい感じすら漂う公園です。
彼女がそこを訪れるのは犬の散歩の時くらいで、
その度近所のあるお婆さんと挨拶を交わすのが日課になっていました。
痴呆症を患っているのか、いつでも「初めまして」と挨拶するお婆さん。
でも笑顔が優しそうなお婆さん。
いつも大事そうにベビー籠を抱えているお婆さん。
(きっとお孫さんかな)
彼女はそう思っていました。

ある日、
犬の散歩の最中でトイレを借りようと
公園に寄ったことがありました。
珍しく園内にお婆さんの姿は見当たらず
不思議に思っていると、
トイレの洗面所にあのベビー籠が置いてありました。
ほんのチョットした好奇心から、彼女は籠の中を覗き込むと、

居ないのです。
タオルの中にポッカリと隙間があるだけで、
肝心の赤ちゃんが。

その時、トイレの扉が開き
物凄い形相のお婆さんが出てきました。
「何しとる」
「御免なさい」
彼女はとっさに謝っていました。
お婆さんは籠を確認するなり彼女の腕を掴み、
「子供を何処やった」
と言うのです。
彼女が知らないと言うと、お婆さんは声を荒げて
「わしの赤ちゃん返せ」
と繰り返すばかりです。
怖くなって彼女は必死で逃げました。

家に逃げ帰ってふと、
公園に置いて来てしまった犬の事を思い出しました。
母と一緒に公園まで戻った時には、
犬の姿は何処にもありませんでした。

数週間後、
激しい腹痛に襲われた彼女は、
担ぎ込まれた病院で懐妊を告げられました。

しかし結局、彼女が子供を産む事はありませんでした。
何でも「身に覚えがないから」らしいです。

しばらくして、近所で犬のリードを引きずっているお婆さんが目撃されたそうです。








07:51, Wednesday, Mar 14, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(18) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(6) ¦ 携帯

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■講評

怪異といえば怪異と取れる話ですが、痴呆症で少しおかしかったのではといえば、そうとられても仕方がない気がしてしまいます。
懐妊とベビー籠に関係があるかどうかこれだとわかりにくいです。
もう少し深く突っ込んで書いて欲しかったです。
そうしたら、現実的な怖さより、怪異に巻き込まれてしまった感がまして良かったと思います
ただ実際に遭遇したら怖いですけどね

名前: 黒ムク ¦ 12:25, Wednesday, Mar 14, 2007 ×


不条理感としては、怖い。かなり。リードを引きずっているって、犬はどうなったのか?いや〜な感じです。
ただ、関連した物事なのかが不明。また怪異ともはっきりしないので、もやもやとした怖さですか。
語り口が「陽子の」と言うからには体験者と近い存在なのでしょうか。文中、「母と一緒に」と自分目線のように語られるのに違和感がありました。
素材:+1 文章:0

名前: 夢屋 陣 ¦ 13:46, Wednesday, Mar 14, 2007 ×


大変申し訳ないが、文章が幼稚である割に「懐妊」という堅い言葉がでてきたり、アンバランスである。
内容的には認知症の老人は自分の妄想の中に生きているので、果たして怪異であったのか、病気による症状なのかわからない。雰囲気は不気味だった。

名前: くりちゃん ¦ 15:18, Wednesday, Mar 14, 2007 ×


内容:1 文章:0

わかりにくいラストでしたが、不条理な怖さは大いに感じました。
最後の部分をもっと詳しく書いてほしかったですが、恐らくそれをしたら、この独特の雰囲気は損なわれてしまうのでしょう。
判断の難しい話でした。

名前: ダウン ¦ 22:58, Wednesday, Mar 14, 2007 ×


老婆に関する部分は怪異ではない。ラストの、リード(だけ)を引きずっている姿は確かに怖いが、これは「東京伝説」向けだろう。
とすると、怪異と思われるのは「懐妊」に関する部分だけだが、こちらも微妙である。まともな医者なら想像妊娠と本当の妊娠を間違えることはないし、その「産むことはなかった」経緯をちゃんと説明して貰わないと判断がつかない。

名前: ナルミ ¦ 01:36, Thursday, Mar 15, 2007 ×


赤ちゃんは陽子さんへ、いなくなった犬はおばあさんへ、しかしどちらも見えない……と判断するのが妥当なんでしょうか。
面白いお話ではあるのですが。(+1)

陽子さんはベビー籠に赤ちゃんが入っているのを見たことがなく、覗いたベビー籠が空でもなんら不思議はないです。
犬についても同様です。お婆さんが犬をどうこうしたと想像するには至りませんでした。
お婆さんが認知症(今は痴呆症とは言いません)だとほのめかしているので尚更です。(−1)

医師に告げられたと言うからには、エコーを見せられたりもしているわけで。身に覚えがないのに胎児らしきものが映っていたことになります。
いちばんすごい出来事があっさりと済まされていてもったいないです。これではヤブ医者の誤診にしか見えません。(±0)

名前: 13 ¦ 22:57, Saturday, Mar 17, 2007 ×


評価が難しいですねぇ。
クローズアップされているのはアレっぽく書かれたお婆さんなのですが・・・
ベビー籠やお人形をいつも持ち歩かれてるお婆さんいますよ?
痴呆なのかどうかは置いておいて。
まぁ、それはさておき、これの怪異は身に覚えも無いのに妊娠していたことの方だと思うのだが、あまりにもぞんざいに扱いすぎではないでしょうか?
著者の意図がわからないので、減点です。
文章ももう少し力を入れてください><
申し訳ないですが、中学生の頃に書いた怪奇小説を読まされた気分ですorz
内容ー1 文章ー2

名前: cross2M ¦ 14:21, Monday, Mar 19, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■□□□□□□(-2)…a
構成;■■■□□□□□□(-2)…b
怪異;□□□□□□□□□(-4)…c
恐怖;□□□□□□□□□(-4)…d
嗜好;□□□□□□□□□(-4)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 信じ難い事実を第三者に伝達する行為であるから、少なくとも作品の信憑性には注意を払って書いて欲しい。

名前: 空 ¦ 12:42, Thursday, Mar 22, 2007 ×


文章+1

朗読型とは……挑戦ですね。
タイトルの縁とは、ベビー籠の『何か』とのでしょうか?
迫ってくるお婆さんも怖いですが、もし産んでいたら何が起こるのでしょうね?
しかし、怪異といえる怪異がないので。

名前: 有線 ¦ 14:31, Thursday, Mar 22, 2007 ×


すみません。ミスです。

点数は一点で。

名前: 有線 ¦ 14:33, Thursday, Mar 22, 2007 ×


文章:-1 怪異:-1

不条理、というかよく分からない話です。
陽子さんが妊娠と判断されたのも、ただの判断ミスかもしれないし、
赤ん坊は元々居なかったと考えるのが自然だし、
犬も痴呆のお婆さんが連れて帰っただけでは・・・。

名前: 晴。 ¦ 16:42, Monday, Apr 16, 2007 ×


素材・−2 文章・−2
作者が恐怖として提示している現象は、全て説明が付くように思う。
逆に、ないがしろにした姿無き胎児を前面に出すべきでは無かったか。

名前: つくね乱蔵 ¦ 20:51, Monday, Apr 23, 2007 ×


物語り風の文章で他の作品とは違うなあと興味を持って読み始めました。ちょっと変なおばあさんとおじいさんが出てきた所でわくわくし、「わしの赤ちゃん返せ」 と、おばあさんが発狂してつかみかかる場面では、これからの展開を楽しみにしてたのですが…。ラストで犬が消えたことはわかるのですが、なぜ陽子さんは懐妊したのでしょうか?オチがつかめず謎だけが残りました。実話怪談というより創作風怪談に近いように思えます。文章のせいかな?
文章技術評価0 体験談希少度評価0

名前: ナメコ ¦ 23:53, Tuesday, May 01, 2007 ×


お婆さんと懐妊の件がつながるのでしょうか。医師は妊娠していると言った。身に覚えがないから産まれなかった……。医師が間違えることはないから、これは怪異でしょう。それとも聖母マリアか……。「子供をどこへやった」「はい、子供は私のお腹にいます」。こういうことでしょうか?

名前: ペペ ¦ 14:41, Saturday, May 19, 2007 ×


唯一怪異といえるのは、身に覚えの無い懐妊ではあるが、それを示す明確な証拠が提示されていない上に、堕胎があったのか否かの記述が欠落してしまっているため、話の信憑性を著しく欠いてしまっているように感じた。
「身に覚えが無い」という言葉の裏には、もしかすると「人には言えない原因があるから、それを隠蔽してしまおう」という意図があったのかもしれない。そう解釈してしまうと、怪異でも何でもなくなってしまう。
また、それが老婆と関連性があるのかと問われれば、疑問符がつくというのが率直な感想である。文面から判断するに、老婆は確かに実在する人物である。奇人ではあるにしろ、怪異的存在にはなりえない。
これは怪談かと問われても、素直に首肯する気にはなれない。

名前: GPZ ¦ 02:40, Tuesday, May 22, 2007 ×


文章に澱みが感じられませんからこの書き方はあきらかに「狙い」ですね。
いろんな講評が付くのを覚悟でやられたのですから素晴らしいと思います。
みなさまの講評より、何か拾えましたか?
実話系怪談としては、かなり受け入れづらいタイプのお話に仕上がってしまっている印象は受けます。僕の脳裏では「ああ、こうなんだなあ、きっと」という絵は出ますが一般的には「気のふれたおばあさんの蛮行」としか見られないでしょう。妊娠の部分もやや描写弱すぎです。この「縁」というタイトルに対するピースはあとひとつふたつ挟んで欲しかったというのが正直な感想です。

名前: 矢内 倫吾 ¦ 20:17, Tuesday, May 22, 2007 ×


評価に困るなあ。
面白い素材と話なのですが、「懐妊」以下の件の不自然さ、
もしくは説明不足は致命的な気がします。
そこが破綻すると怪異譚ですらなくなるわけで。
です、ます調の文章は、この話には合っている気がしますが。

名前: 藪蔵人 ¦ 22:04, Thursday, May 24, 2007 ×


「東京伝説」風な上に展開が飛躍しすぎているため、怪異とは感じられませんでした。特に懐妊の部分の説明が圧倒的に不足していることは作品全体の信憑性を損なってしまっていて残念。
ありえない現象を他人に伝えるにはそれなりの説明が欲しい所です。

文章-1 怪異-1 =-2


名前: 久遠平太郎 ¦ 23:09, Thursday, May 31, 2007 ×



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