ニワンゴ「超」怖い話特集ニワンゴから、毎週二回
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カード占い
感の鋭い久美子さんの特技は占い。
「私はカードにトランプを使うんですよ。タロット占いの親戚みたいなノリでいいです。小さい時にテレビでタロット占いを見たのがきっかけだったんですけど、手元にタロットカードなんてなくて(笑)たまたま持っていたのがトランプだったというのが理由です。真似事から始まった占いが、気が付くと数字や絵柄で結果にパターンのようなものが見えるようになりましたね。やり方は私流ですから仕事としてやるのは無理かなぁ。それに調子の良い悪いってやっぱりあるし、良い事ばかりが見える訳じゃないから。中にはバカにする人だっているし。私は自分で大丈夫そうな時や伝えた方が良い時だけやることにしてるんです」
久美子さんは普通のOLとして生活しながら仲の良い友達やお世話になった人達に対して時々占う程度にしていた。

「一度だけそのルールを破って占った事があります」
久美子さんは過去の過ちでも話すかのように口を開いてくれた。
「誰から聞いたかは知りませんが、会社の上司にあたる女性から占って欲しいと頼まれたんです」
久美子さんは入社したてで断る事で気まずくなるのが怖かったため引き受けることにした。
悪い結果は言わ
ないでうまくかわせばいいと思った。その上司の女性は仕事はできるがあまり評判は良くなかった。
《お金以外のものなら平気でなんでも盗む》
そう言われている人だった。
不倫話や同僚の私物を頂戴するなど注意しずらいトラブルが多かった。

「育った家庭に問題があったようです」

聞いた話では上司の母親は孤児で施設育ち、父親は日雇いで感情の起伏の激しい人。5人姉妹で随分貧しい暮らしをしていたらしい
仕事帰りに二人は飲み屋の個室を予約するとそこに向かった。
上司の女性は最近付き合い始めた男性との仲について聞いてきた。
占う前から嫌な感じはあったが、早く済ませて帰りたかった久美子さんは手際よくカードをきった。
一枚一枚カードをめくる度に温度が下がって行くかのように寒気がした。

「その辺りからです。上司の肩ごしになにかがピョコッピョコッと顔を出し始めたんです」
ちらちらと上司の肩の辺りを気にしながら久美子さんは占いを続けた。
「あの・・・ええとぉ〜」
久美子さんは言葉につまった。
カードは【破滅、破壊】といった意味を示していた。
「すみません。なんか今日は調子が悪くてうまく占えないみたいで・・・」
久美子さんは言い訳でも
すかのように上司の顔を見た。
久美子さんの動きが止まった。
上司の肩に派手なネイルの女の手がのっている。
その手の上に、手の持ち主にしてはつりあわない小さく、くしゃくしゃにシワよった小さな子供の顔がのっていた。
その異様な組み合わせに
「すみません!」
それだけ言って久美子さんのは店を飛び出した。

後日、久美子さんのは上司に謝った。
いいからとその場では言ってくれていたが影で
「あの子の占いはインチキ」
と言っているのは久美子さんにはわかっていた。
それでももう一度占いを頼まれるよりはましだと久美子さんは気にしなかった。
「後になってその当時、上司の女性は妻子持ちの男性と付き合っていて、男性の奥さんは妊娠中だったそうです。最近その上司は横取りする形でその男性と結婚しました。でも一人目は流産、旦那はリストラといった不幸が続いていますね。今二人目を妊娠してますが、私はまともには生まれてこないんじゃないかなって思ってます。私が見たのはきっと奥さんの手とお腹のなかの子供じゃないかと思います。元奥さんは旦那が浮気しているのがわかっていて、それをお腹の子に向かって話し掛けていたかもしれないと考えると寒気がし
ます。二人分の生霊がついちゃってるくらいですから幸せにはなれないでしょうね」
自業自得だから仕方ないですねと久美子さんはため息をついた。








05:09, Wednesday, Mar 07, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(21) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(6) ¦ 携帯

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■講評

久々に聞いたかもって感じの恐さ。
せりふ文がもう少しかも。
好きですこういうのは。
私も占う人なので…。
この辺、似た経験あって、理解できますから。

名前: 博多魔道師 ¦ 07:22, Wednesday, Mar 07, 2007 ×


業かー。怖いなあ。生霊は怖いです。+1
文章面で何か惜しいっ、と思いました。

名前: 水無月あくあ ¦ 13:06, Wednesday, Mar 07, 2007 ×


占い+生き霊譚ですね。それに上司の業が絡んでドロドロしたイヤな話になりました。肩に女の手と子供の顔がのっている場面は気味が悪い。
ただ時々改行や言葉がヘンですね。

名前: くりちゃん ¦ 14:01, Wednesday, Mar 07, 2007 ×


内容:1 文章:−1

上司、そして奥さんと子供の生霊は怖いが、展開が読めてしまった。
文章も少しおかしいところが目立ちますね。

名前: ダウン ¦ 22:55, Wednesday, Mar 07, 2007 ×


怪異自体は怖くてよいと思う。
ただ、最初と最後の体験者の語りが長すぎて間延びしてしまった。特に、「まともに生まれてこないんじゃないか」以降はまったく不要。

名前: ナルミ ¦ 02:57, Thursday, Mar 08, 2007 ×


素材・1 文章・0 良い意味で嫌な気持ちにさせる素材だと思う。 だからこそ、文章にもう少し工夫して欲しかった。書き込みすぎだと思う。

名前: つくね乱蔵 ¦ 09:42, Friday, Mar 09, 2007 ×


内容が完結してしまってますね。
自業自得、というストレートな怖さ以外が感じづらいです。余韻がないかと。
素材:+1 文章:−2

名前: 夢屋 陣 ¦ 15:24, Friday, Mar 09, 2007 ×


元奥さんとお子さん、生きてるのかなあ?と思ったら、久美子さんに「生き霊だよ」って言われちゃいました。
ここではまだ、生き霊でも怖いよなあ…と余韻に浸れそうなのに、久美子さんに「自業自得だから仕方ないよ」と斬り捨てられました。
冒頭といい、ラストといい、しゃべり過ぎです久美子さん。(−1)

内容は、「ああ、やっぱり人間がいちばん怖いわな」と思わされるイヤな後味。こういうのも好きです。
ゾクゾクしてたのを久美子さんが少し持って行ってしまったので(+2)で。

名前: 13 ¦ 19:16, Friday, Mar 09, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■□□□□(±0)…a
構成;■■■■■□□□□(±0)…b
怪異;■■■■■□□□□(±0)…c
恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d
嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 とにかく当事者の説明過多な台詞が野暮ったい。
 取材時に得た当事者の話をそのまま台詞として用いるのは誰にでもできる。それを巧く処理することも書き手の役割のひとつであろう。
 また、作品の大部分を占め、またタイトルにも据えられているカード占いと怪異との関連性が乏しく理解できない。占っている最中に怪異が姿を現しただけではないのか。占うという行為に対して出現した訳ではなかろう。

 怪異自体は視覚的になかなか興味深いのだが、盗癖があり、そのことが社内でも認知されている人物が出世できる組織や上司の生い立ちを含めた家庭事情が周知されていることについても疑問等々、周辺の余計な情報が邪魔をして怪談として高い評価に繋がらなかった。

名前: 空 ¦ 12:15, Wednesday, Mar 14, 2007 ×


『子供の顔がのっていた』
その顔は何を見ていたのでしょう。久美子さん? それとも上司?
動いていたのでしょうか。張り付いていただけでしょうか。

そのほかは『久美子さん』の愚痴を聞いているようでした。

名前: 雛人 ¦ 01:46, Friday, Mar 16, 2007 ×


悪いことはできないといういい例でしょうか。
少し変わった占いなのだから、その辺の説明をもう少しあったもよかったのかなぁと思う。
飛びぬけて良くも悪くもなくて、たくさんの話の中に入ったら印象が薄い。
どろどろしたところを生かしきれていない

名前: 黒ムク ¦ 14:08, Friday, Mar 16, 2007 ×


怪異なのか、その上司なのか、どっちを焦点にしたかったのかがわからない。
怪異だけでもかなり気持ち悪い内容だったから、そこに焦点を当てて話を構成するだけでも、全然違ったものになったと思うのです。
そもそも占い関係ないしxxx
その上司の噂話と不倫の話はもしかしたら必要だったかもしれませんが、育ってきた環境云々にいたる部分に至っては、久美子さんとそれをまんま記した著者に嫌悪感を抱きました。
長い口語文もマイナスの対象です><
内容+1 文章ー4

名前: cross2M ¦ 20:59, Friday, Mar 16, 2007 ×


いや、いいですね(って何が?)
不肖矢内、高校生の時にタロットに凝ったときがあります。そこそこ当たりまして、ところがある女の子を占うとあまりいい結果が出ない。女の子は納得せず「もう一回、もう一回〜」とせがむのですが、そのうちに結果はさらに悪い方向へと移行して行って〜その子がどうなったかは知りませんが、占いは同じ事柄について何度もやると良くないそうです。こっくりさんと同じ効果があるのかな?このエピソードにはそれを思い出させるイヤ〜な要因が満載されていて愉しませてもらいました。
ただ、最後の解釈だけはうまくさらりと流したほうがおぞましさはパワーアップしたかも知れないですね。みなさーん、良かろうが悪かろうがそれが現在の自分と思って占いやおみくじの結果は甘受したほうが無難ですよ(笑)
あ、タロットの方はその時以来封印したままですが。

名前: 矢内 倫吾 ¦ 11:06, Thursday, Mar 22, 2007 ×


文章:文章が気になったのでまずこっちから。
セリフが多いっていうか長いです。あと結論を言われると萎えます。
それと、「開示する情報」と「切り捨てる(隠す)情報」を選別して、「聞き取った体験談」を「実話怪談」に仕立て直して欲しかったです。
あと(笑)は地の文で表現できますよね。誤字脱字もちらほらとあるし。
……あんまり厳しいこというの好きじゃないんですがねぇ。
ていうか地の文はけっこう普通なんだけどなぁ。文芸寄りっぽいけど。なんでこんなにチグハグなんだろう。-1.5
怪異:……(;´Д`)ウウッ…
女物の手と赤子の顔とはまたミスマッチな取り合わせ。
でも上司の人が悪役なので、災難が天罰のように見えるのがなんとも。^^;;
こういうオバハン、いるよねぇ……。(しみじみ)+0.5

名前: brother ¦ 23:02, Friday, Mar 23, 2007 ×


文章:-2 怪異:+1

せっかくの怪異を文章が消してます。
もったいないー。
中身が面白ければ多少おかしなところがあっても
かまわないとは思いますが、ノッてきたところで
脱字などがあるとがくりときます。

名前: 晴。 ¦ 18:26, Thursday, Apr 05, 2007 ×


久美子さんの場合、占いの力と霊感が邪魔をしあっているようで気の毒です。上司の行いの悪さがマイナスの作用を呼び込んでいるのでしょうね。全体的に陰鬱なトーンでまとめられていたのはよかったです。
文章技術評価0 体験談希少度評価1

名前: ナメコ ¦ 00:07, Friday, May 04, 2007 ×


久美子さんの語りが冗長に思えた。聞いた情報を全て詰め込んでしまったのだろうが、本編とはあまり関係の無い箇所が多いように思う。情報の取捨選択がうまくいっていないように感じる。
占いに拘っているようだが、話の核心部分とは関連性が薄いように思う。小道具的に出すだけでもよかったのではないだろうか。正直、占いを始めた経緯などどうでもいい。
怪異の良さが調理の段階で打ち消された感があった。

名前: GPZ ¦ 23:20, Wednesday, May 16, 2007 ×


怖い話です。文章が所々、おかしい。上司を悪い人だと先入観を持たせる箇所など、何か井戸端レベルの下司さを感じてしまう。我流の占いなんてあるんですか?それ、占いですか?

名前: ペペ ¦ 15:59, Friday, May 18, 2007 ×


占う前に先入観を持ちすぎるのって、どうなんでしょうか。
なんか、あまり上手く行かない気が……
怪異も上司さんに関する先入観があるせいか、予想の範囲内にとどまっちゃったので、予備知識なしに出た方が怖いと思います。
占いと怪異の間にはあまり関係はないみたいですね。
最初と最後の語り部分はもう少しどうにかなったのではないかという気がします。
個人的には、無い方が良い気がするのですが。

名前: 藪蔵人 ¦ 20:58, Tuesday, May 22, 2007 ×


浮気系生霊話としては王道的な展開ですが、ネイルをした女の手と小さな子供という図は結構不気味ですな。
浮気系の話は「手」が怪異として現れることが多いのは興味深いところです。
文章ではやや久美子さんの主観部分が多かったように思います。

文章0 怪異1 =1




名前: 久遠平太郎 ¦ 19:53, Saturday, May 26, 2007 ×


あたる占いに、霊感も持っているのでしょうか、強制的に占わされた結果これですか。
とんだ災難としか言い様が無いですね、女性の手に子供の顔の組み合わせ怖いですね。

個人的にはこのお話怖いですが、この手と子供の関係や、二人が生きているのか死んでいるのか判らない方が色々想像出来て、更に怖くなったのではないかなあ…と思ったのですが。
(あくまで個人的意見なので、気に触ったらすみません)

名前: フジ ¦ 23:22, Wednesday, May 30, 2007 ×



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