ニワンゴ「超」怖い話特集ニワンゴから、毎週二回
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置いてけぼりの荷物
引越しのバイトをしているT君から聞いた話である。

その日、T君が向かったのは古びたマンションの5階。
一時間余り汗を流し、荷物を運び終え、最終確認の為に
責任者を呼びに行こうとして気づいた。

押入れの下にダンボール箱がもう一つ残っている。

「ヤベぇ、こんなの見つかったら怒られる」

慌てて、その箱を持った途端。

中で何かが動いた。

「ひっ」

思わず、小さく悲鳴を上げる。
恐る恐る、箱を開けてみると、
中にはアンティークドールが入っていた。

「あの」
ふと気づくと、背後にその家の住人が立っている。

「はい」

「その荷物…ここに置いといてくれませんか」

それは出来ません、とT君が答えると、
残念そうに唇を噛みしめて俯いたらしい。








05:37, Sunday, Mar 04, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(21) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(6) ¦ 携帯

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■講評

面白かった。
中身がお人形ということならば題名の「置いてけぼり」というのがしっくり来る。
荷物を置いておけないと言われたときの顧客の仕草で、きっと禍々しいことが、しかもかなり怖いことがあったように感じさせられる。

でもそんなに行間を空けなくてもいいと思う。

名前: くりちゃん ¦ 10:25, Sunday, Mar 04, 2007 ×


内容:0 文章:1

捨てても戻ってきてしまう人形のことを思い出しました。
どんな怪異がおこるのか書かないで、この人形の怖さを表現しているところが、うまいと思います。

名前: ダウン ¦ 10:58, Sunday, Mar 04, 2007 ×


怪異自体は些細なものだが、その家の住人の言葉が効果的。「書かれていない怪異」が強烈なものであることを暗示している。

名前: ナルミ ¦ 23:54, Sunday, Mar 04, 2007 ×


T君が気づかなかったら、新しい住人に怪異が降りかかったのでしょうか。
むしろそちらに恐怖を感じました。
そういう忘れ物は勘弁してください…

名前: 水無月あくあ ¦ 16:04, Monday, Mar 05, 2007 ×


タイトルもダサいし、内容もぜんぜんダメです。ゴメンナサイ。

名前: コテキツブ ¦ 16:28, Monday, Mar 05, 2007 ×


素材・1 文章・2 この先を書くと、ありきたりの人形怪異譚になってしまう。ギリギリのところで止め、あとは読む者の想像力に任せた所が良い。

名前: つくね乱蔵 ¦ 10:13, Tuesday, Mar 06, 2007 ×


うわあ。イヤな想像しかできませんね。
以前にも捨てようとしたんだろうなとか、箱の中でどう動いていたんだろうとか。
説明不足とは違いますね。淡々としているのに、余韻が大きい。文章に(+2)です。

名前: 13 ¦ 20:20, Tuesday, Mar 06, 2007 ×


普通に読めば、怪異が小粒、とかいう感じなのでしょうが。
実際、怪異らしい怪異がないし。
でも、これは色んなことが想像できます。しかも、イヤなモノばかり。
文章も過不足なく、怖さが伝わる話ですね。
素材:+1 文章:+1

名前: 夢屋 陣 ¦ 11:37, Friday, Mar 09, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■■□□□(+1)…a
構成;■■■■■□□□□(±0)…b
怪異;■■■■■■□□□(+1)…c
恐怖;■■■■■■□□□(+1)…d
嗜好;■■■■■■□□□(+1)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 読む側の想像に委ねる話で個人的には好きな部類。
 単に人形を手放すだけであれば、破棄すれば済みそうなものであるが、部屋に置いていくことを嘆願するところをみると、やはり主のところへ戻ってきてしまう例のアレの類なのだろうか。この「捨てる」のではなく「置いて」いかないと、という主の意識が実に興味深い。
 今まで、この主と人形との間に何があったのか、そしておそらくこの先も逃れられないであろう未来に何が起こるのか。
 様々な想像を掻き立てる、なかなか楽しめる作品。
 結末の「唇を噛みしめて俯く」との表現は少々わざとらしい気がしたが。

名前: 空 ¦ 09:50, Saturday, Mar 10, 2007 ×


後で考えてみるとゾッとする、という話ですね。

箱の中で何かが動いた感触というのは、音がしたのでしょうか。それとも箱を蹴ったとか。
そこを勘違いではないと思える描写にするともっと怖さが増すかと思いました。

名前: 雛人 ¦ 11:26, Sunday, Mar 11, 2007 ×


「置いてけぼりの荷物」という題名を見て「置いてけ掘に荷物が置いてあったという話かな」とバカな勘違いをしてしまいました(笑)。
それはさておき皆さんも指摘していますが人形がどう動いていたのか書けば、住人の反応がより怖く感じたと思います。

名前: 撃墜王の孤独 ¦ 14:00, Sunday, Mar 11, 2007 ×


怖い><やだやだ人形
「置いてけぼりになりそうだった荷物」ですね^^;
嫌な話だなぁ・・・
簡潔で読みやすくて良かったです。
「らしい」の締めくくりはどうかと思いますが
内容0 文章+1

名前: cross2M ¦ 16:13, Friday, Mar 16, 2007 ×


うーん、どうしたもんなんでしょうか(笑)
引越しの時に置いて行くつもりなら煮るなり焼くなり捨てるなりお寺に持っていくなりしててもよかったのではと一番初めに脳裏に浮かんでしまいました。
そして、「あっ、それが出来ないから持っていたのか」と思い直し「でも、そしたら置いていっても同じだよなあ」というループに達してしまいました。
このアンティーク人形、何があったんですかね?そう想像すると楽しいのですが、僕の知っているこの手の話は「前の住人が見つからないように箱に入れ屋根裏に隠して置いて行った」ものでした。そういった例を先に目にしていたせいで少し評価が低くなってしまってゴメンなさい。住人さんはすでににっちもさっちも行かなくなるまで追い込まれていたのかな?
それよりも、あんな怖いアンティークドール沢山飾っている方も僕にとっては少し怖いんですけど(笑)

名前: 矢内 倫吾 ¦ 17:44, Saturday, Mar 17, 2007 ×


怪異:薔薇水晶でもいたんですか。(謎)
厭だなぁ、動く人形。コミュニケーション取れるならまだいいんですがねぇ。
やっぱり古い人形は色々と危険だと思った。+1
文章:起こった怪異は良かったんですが、バイトとは言え仮にも引越し屋が、勝手に荷物の中身を見ることは許されるのかという疑問が。
とりあえず荷主に「開けていいですか」「中に何入ってるんですか」とか聞くもんだと思うんだが。
なんか引っかかるなぁ。0

名前: brother ¦ 22:51, Monday, Mar 19, 2007 ×


荷物の中でした音は、どの程度だったのでしょうか?
びっくりするくらいですから、不自然な音なんでしょうけど。
怪異は書かれていませんが、持ち主の反応に『何かある』と深読みさせられます。
しかし憶測の域を出ませんね。

名前: 有線 ¦ 14:45, Thursday, Mar 22, 2007 ×


文章:+2 怪異:+1

可哀想だけど仕方ない。
というか、そんな物騒なもの置いてけぼりにしないで頂きたい。

次の住人の安否など知ったことかといった持ち主の行動で
置いてけぼりとなるはずだった人形の禍禍しさまで想像できる。
短いのにすごい。

名前: 晴。 ¦ 13:41, Thursday, Mar 29, 2007 ×


「ひっ」という表現が恐怖のポイントですね。アンティークドールというだけで、もう何かありそうな感じは十分あります。今後の展開が何か期待できそうですね。残念そうに唇を噛みしめて俯いた持ち主の無念といか思いが伝わります。
文章技術評価0 体験談希少度評価1

名前: ナメコ ¦ 22:55, Thursday, May 03, 2007 ×


読み手の想像力が試される、いい怪談だと思います。

名前: 藪蔵人 ¦ 15:53, Saturday, May 05, 2007 ×


ありきたりなネタではあるが、元家主とのやりとりで恐怖を想像する余地が出来ていて良かったように思う。

名前: GPZ ¦ 21:48, Monday, May 14, 2007 ×


すーっと読めました。荷造りは誰が?

名前: ペペ ¦ 15:05, Friday, May 18, 2007 ×


怪異の背景を想像させる巧い書き方ですね。筆者氏の構成力が光る一作だと思います。

文章1.5 怪異0.5 =2

名前: 久遠平太郎 ¦ 21:01, Friday, May 25, 2007 ×



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