ニワンゴ「超」怖い話特集ニワンゴから、毎週二回
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アパート
 三年前の冬。
当時、僕はS区にある安アパートの一室に入居した。
その日は雪が降っていたと記憶している。
隙間だらけのボロい部屋だったため、真夜中にあまりの寒さで目を覚ましてしまった。
すると真っ暗なはずの天井から、人のふくらはぎから爪先にかけての両足がが突き出しているのがみえた。爪先を力なくダラリとたらしたそれは、まるで天井から床に向かって生えているようだった。
...寝ぼけてんのかな?
そんなに深く考える事なく、再び眠りについた。

 翌日。
あの足のことはおかしな夢だったと、職場の同僚に語ったことを覚覚えている。
その夜、再び真夜中に目が覚めた。昨日の夢があまりにも印象的だったので、ふと見上げると、真っ暗な部屋の天井に人間の腿から下の部分が生えて(?)いた。
本当にビックリしたときは身体が動かなくなるもので、恐い犬にでも会ったかのように目も逸らせずそそのまま身体が硬直してしまった。
しばらくすると、ズズッという音と共にその身体がゆっくりと降り始めた。徐々に見えてくるその体型は女性のものだった。
腹部から胸、首に差しかかったところで、なんとなく危険な感じがした。これ以上見たらなにかよくないこ
とが起きるような。
もがくようにしてなんとか顔を背けた。
すると目の前に、口をだらしなく開け白眼をむいた女性の頭部があった。
 僕はギュッと目を閉じ、朝がくるのを待った。

 もちろん、現在はそのアパートには住んではいない。住み始めて1ヶ月ほどで引き払った。
今でもたまにアパートの前を通るが、誰か住んでいるのか気になっている。








05:22, Friday, Mar 02, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(21) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(6) ¦ 携帯

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■講評

天井から徐々にからだが出てくるという怪異は面白い。しかも頭部からではなくて足からだなんて。
独白体よりも伝聞体の方が、私は客観性を感じる。

名前: くりちゃん ¦ 14:22, Friday, Mar 02, 2007 ×


その女性が服を着ていたのか裸だったのかはちゃんと書いてくれないと。これはもっとも重要な点だ。
怪異はそれなりに怖い。しかし、この長さをもたせるのはきついと思う。もう少し短い方がよかった。

名前: ナルミ ¦ 00:50, Saturday, Mar 03, 2007 ×


『恐い犬』という喩えは怖さが半減してしまうと思いました。

ナルミさんの言うとおり、『女性』はどういう格好だったのでしょう。洋服? それとも全裸?
肌はきれいだったのでしょうか。それとも腐っていたとか。
何歳ぐらいだったのでしょう。
読む側がイメージできるような情報があればもっと怖くなると思います。

『すると目の前に、口をだらしなく開け白眼をむいた女性の頭部があった。
 僕はギュッと目を閉じ、朝がくるのを待った。』
とありますが、『僕』の感情がまったく書かれていないのでここでも怖さが伝わってきませんでした。

名前: 雛人 ¦ 02:43, Saturday, Mar 03, 2007 ×


足からズズッと降りてくるって怖いなあ。
で、顔は見るまいと目を逸らしたら隣にあった、と。
…うえ、怖いです。(+2)

最初の「〜生えているようだった。」で生えたイメージが出来上がっていたのに、次には「生えて(?)いた。」と自信なさげに言われてしまい脱力しました。
「恐い犬にでも〜」でさらに脱力。野犬が群がっているような場所にでも住んでいなければ共感できません。(−1)

名前: 13 ¦ 03:30, Saturday, Mar 03, 2007 ×


内容:1 文章:−1

けっこう怖い怪異なのに、やけにあっさりとした文章ですね。
天井の女性の描写をもっと詳しく描いてほしかったです。

名前: ダウン ¦ 11:33, Saturday, Mar 03, 2007 ×


壁から・・
っていうのはなかなか面白いとは思いますけど、私はなんかちょっといまいち。

名前: コテキツブ ¦ 15:52, Monday, Mar 05, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■□□□□(±0)…a
構成;■■■■■□□□□(±0)…b
怪異;■■■■■□□□□(±0)…c
恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d
嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 起こっている怪異は強烈なものであるにも関わらず、それに対する当事者の心理変化に妙な違和感を感じる。
 これは不整合とか不自然さといった致命的なものではなく、単に表現の仕方が引き起こしている問題であるように思う。

 怪異を吸収し、それを表現する。
 双方揃ってこそ良い怪談が生まれる。どちらが欠けても良い怪談にはならない。
 怪異を自身に引き付ける才はお持ちのようなので、文章技術を磨かれることを期待したい。

名前: 空 ¦ 19:05, Wednesday, Mar 07, 2007 ×


やはり自身が体験した事象を客観的に伝えるのは難しいですよね><
現に私もそうだし・・・
自身の体験だと自分の中では消化されてるので、そのまま出してしまうと、読み手は書き手の頭の中を覗かないと本当の恐怖を味わうことが出来ないんだと思います。
だからこそ、相当の力がないと「読ませること」が出来ないんですよねぇ。
怪異は怖いはずなのに物足りなさを感じるのは、多分そこら辺なんですよね。
消化しきってしまっている部分を復元する作業ってめっちゃ難しいですねorz
内容+2 文章ー1

名前: cross2M ¦ 14:53, Friday, Mar 16, 2007 ×


いや、怖い。
どうして天井からずるずるって出てくるんでしょう?こういう霊ってあからさまに「脅し」入ってますよね。そうでもなければそんな出方する必要ないし。あっ、そしたら怪談の怖さは半減か!
お約束の出るアパート。寒い雪の夜の一人きり。シチュエーション満載!(笑)
うーん、このお話を取材された、あるいは体験された時に、アパート自体にまつわるお話は得られなかったものなのでしょうか?その部分が入ることによってこの怪談はかなりパワーアップ出来るのではと思うのですよね。出現描写を変える事によって、じわじわ怪談にもストレートな怪談にも成り得ましたので、そこらへんが非常に惜しまれます。目にした事はかなり怖いので、このままでも体験記としてなら充分通じるとは思いますが。
あっ、それから霊の顔を見たくないのなら、寝返り打つ前に目を瞑る事をおススメします。
それじゃあ怪談にはならないか(笑)

名前: 矢内 倫吾 ¦ 12:02, Saturday, Mar 17, 2007 ×


怪異:うひ、ちょ、想像したらけっこう怖いって。
3月2日時点では講評を控えたけど(そして今までネット環境が整わなくて講評できなかった)、待ってよかったかもしれない。
+1
たぶん連日アンテナ3本だった時期よりは恐怖に対して耐性が低いので、そのぶん高得点かもしれません。
2日時点だったら0点だったかも。
文章:粗は多少なりとあります。
どこまで書くか、どこまで削るかについてもうちょっと考えてもよかったかなとは思います。
この場合、述懐部分が余計な気もしますし、引越し二日目でそんな目に遭った(ように見える)のにひと月も居るというのが少しだけ不自然に感じられます。ひと月頑張った理由は……この場合蛇足になるんですかねぇ。まぁ難しいところです。
粗だと思ったけど、歴代著者にこういう作風の人も居たし、この文体はある意味で原点回帰でもあるのかなぁ。ここは減点対象にはしない方がいいか。
それと、顔を横に向けたら顔があったという部分は古典的ですがちょっとビビりました。頭部て書き方がなんというか、生々しくてセンスいいです。
というわけで全体的にはプラマイ0としていいですか。

名前: brother ¦ 23:58, Saturday, Mar 17, 2007 ×


天井から足が生えているという似たような話は結構溢れているので、あまり怖いとは感じなかった。
最後のしめ方が、出る部屋の話にはつき物の終わり方で残念。
書き方に工夫がほしいところです。

名前: 黒ムク ¦ 13:27, Monday, Mar 19, 2007 ×


素材+2

キツイ怪異に遭遇したとき、気絶出来ないのは辛いですね。
しかし、その女性はその後、引っ越すまで現われなかったのでしょうか?
少し聞きたくなります。

名前: 有線 ¦ 12:52, Thursday, Mar 22, 2007 ×


文章:0 怪異:+2

め、めちゃくちゃ怖いんですけどー。
天井からだんだんと出てくる体から顔をそむけたらそこに・・・!

って、ホラー映画ですね。
ストレートな怖さです。

なのに何故そんなに淡々としてるんですか(笑)

名前: 晴。 ¦ 18:37, Tuesday, Mar 27, 2007 ×


素材・1 文章・−1
少し想像してみたが、割合に怖い情景だ。
ホラー映画的な絵ではある。
残念ながら、作者の文章力がついて行ってない。

名前: つくね乱蔵 ¦ 14:01, Thursday, Apr 19, 2007 ×


自分の体験と、怖い話を人に伝える、という点で整理されていない印象。
自分がどんな所を怖かったかを描写すれば、読み手もイメージしやすい。怖がりやすい。
怪異自体は惜しい。いっそ自分が体験できたなら・・・
素材:+1 文章:0

配点忘れてましたので再UPしました(汗

名前: 夢屋 陣 ¦ 16:30, Thursday, Apr 19, 2007 ×


怖い夢なのか実体験なのかが曖昧な印象を受けました。出てくるだけで他に何か訴える様子もなかったのでしょうか?その女性の年齢とかどのような服を着ていたとか詳しい事が書かれていればもっと恐怖がリアルになりそうです。 章技術評価 0 体験談希少度 0

名前: ナメコ ¦ 21:26, Tuesday, May 01, 2007 ×


上から下へ移動してくる幽霊なのかなあ。
上の階(もしあれば)はどうだったのか、ちょっと気になりますねえ。
目を閉じずに最後まで見ていたら、床に消えていったのでしょうか?
なかなか興味深い題材ですので、もう少し工夫して書かれたほうが良かったですね。

名前: 藪蔵人 ¦ 15:45, Saturday, May 05, 2007 ×


怪異としてはインパクト十分なはずなのに、怖さが伝わってこない。何故だろう。
体験者もある筆者の心理描写が、あっさりしすぎているからではないだろうか。
「体験した者の心理なんて、そんなものさ」と言われればそれまでだが、読み手に恐怖を喚起させる配慮がない以上は、単なる報告文でしかない。

名前: GPZ ¦ 00:50, Monday, May 14, 2007 ×


これは怖い体験ですね。文章が所々、読みづらかったです。

名前: ペペ ¦ 14:06, Friday, May 18, 2007 ×


怪異自体はなかなか怖いのですが、文体の所為かその怖さがもう一歩伝わってこない、そんなもどかしさを感じました。
自身の主観をいったんリセットして、第三者の客観的な視点で書いてみると読み手が話に入りやすいと思います。

文章0 怪異1 =1

名前: 久遠平太郎 ¦ 20:21, Thursday, May 24, 2007 ×


希少価値2 文章0
天井から・・・おそろしや・・・
こわくて天井が見られなくなる。
しかしながら1度目にふくらはぎまでの足を見たときに、「寝ぼけているのかな。」でよく寝られたなあ・・と感心する。
幽霊に足がないというのは今はもう昔の話なんだなァw

名前: Heath ¦ 23:49, Saturday, May 26, 2007 ×



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