ニワンゴ「超」怖い話特集ニワンゴから、毎週二回
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いないはずの隣人
それはまだ僕が小学校6年生の時でした。
その頃僕は木造2階建のボロアパートで親父と二人暮らし。
2階の真ん中…203号室が我が家でした。
親父は建設作業員で昼はもちろんの事
たまに夜勤もあって一人ぼっちで夜を過ごす事もありましたが
204号室で独り暮らししていた中年のオジサンに
たまにお世話になった事もありました。

気のいいオジサンで親父とも良く飲みに行ったり
親父が夜勤の時は夕飯を一緒に食べたりと半分家族のように接していました。
だけど7月末…そのオジサンは引っ越してしまい204号室は空き家になりました。

ある日夏休み中もあってか友達と遅くまで遊びすぎて家に着いた時はもう辺りは真っ暗でした。
親父はその日夜勤だったので家には誰もいません。
仲良かった隣のオジサンももういません。
なのに玄関のドアを開けた時にチラッと横を見たら
204号室のドアがホンの少しだけ開いていてました。
無意識にその暗闇に一瞬だけ目を向けたら
何やら青白いモヤモヤとした光の様な物が浮かんで見えたのです。

始めは電気も付けずにガスコンロに火が付いてるのかと思って
そのまま自分の家に入りかけたけど
誰も住んでないのに…例え住んでいたとしても真っ暗
な中でガスコンロを付けるのはおかしすぎる。
そう思ってもう一度…今度は良く目を凝らして覗いてみました。

するとまだその青白い光は見えていました。
だけどそれが何かハッキリ分かりません。
なので目を細めて良く見ると…

日本髪を結った女の人が此方をにらみ返していました。

あまりの怖さに声も出ず自分の家に転がり込むように逃げるのが精一杯でした。
鍵を締め家中の電気という電気を全部付け
テレビも少し音量を上げてとにかく賑やかにしていればきっと幽霊も入ってこない。
そう思って朝まで何もかも付けっぱなして布団に潜り込み夜を過ごしました。
翌朝夜勤から帰ってきた親父にその話をしても
根っから幽霊など信じない人だったので信用してもらえませんでした。
恐る恐るドアを開け隣のドアを見たらもう締まっていました。
その後は何もなく時は流れてしまいましたが
未だにあの睨み付けた怖い目を忘れられません…。







05:21, Friday, Mar 02, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(21) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(6) ¦ 携帯

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■講評

「オジサン」は日本髪の女に気づいたのだろうか。
文章も停滞泣く読み進められる。丁寧な語り口で「ほのぼの思い出語り」風な印象を持たせながら、内容は恐ろしい。
ただオジサンという書き方はどうかなあ。普通の平仮名で書いた方がよかったと思う。片仮名で書くとカルい。

名前: くりちゃん ¦ 09:29, Friday, Mar 02, 2007 ×


居ないはずの隣人ですから、日本髪を結った女の人の様子をより描写してみては。
文章的に、この世の者ではない、でしょうから。その辺を強調してみた方がより怖さを与えるかな、と。
かえって幽霊よりも生身の女の人に睨みつけられた方が怖いかも、ですが。
語り口は淡々としていて一変、恐怖体験をよくあらわしていると思います。
このオジサンと女の人、何かあったのかな。そういうところも、そそられます。
素材:0 文章:+1

名前: 夢屋 陣 ¦ 16:54, Friday, Mar 02, 2007 ×


怪異:うぬ、昔の人っぽいのに睨まれたであるか。貴殿も大儀であったな。
ただあまり怖いと感じなかったのが困ったところ。
やっぱり実害があるか魅せる文章でないと加点までは行かないなぁ。0
文章:独白風ってやつですかね。
何が何でも「超」怖風というわけでもないので、試みは買います。
ただ、起こったことをそのまま書いてるだけなので、これは!って感じではないです。
ヤマっぽいのもありますが、そこにある怪異がショボショボなため効果は薄いですね。
0

名前: brother ¦ 23:40, Friday, Mar 02, 2007 ×


前半の「オジサン」の話はもっと短くした方がよかった。
怪異は小粒ながらそれなりに怖い。ただ、青白い光と女の人の関係(全身が青白く光っていた、とか)の描写が欲しかった。

名前: ナルミ ¦ 00:30, Saturday, Mar 03, 2007 ×


青白いモヤモヤとした光の様な物が浮かんで見えた→ガスコンロに火が付いてるのかと思った→日本髪を結った女の人が此方をにらみ返していた
素直に読むと、ガスコンロの炎程度のサイズのちっさい女の人が光って浮かんでいたということになるわけですが。
それは怖いです。その小ささ、どう見ても人間じゃないし。
ただ、そうだとすると矛盾点も浮上します。暗闇でガスコンロのみをつけても炎はかなり小さいので、近距離で凝視しなければ「日本髪」「睨んでいた」までは認識できないよなあ、と。
逆に、そこまで認識できたのだから人間サイズだというのであれば、それはそれでマイナスです。
それを示唆する部分(ex:光がだんだん大きくなった)はなく、私の中ではちっさい人のままでした。
書いてるうちに屁理屈だと思えてきたものの、どうにもスッキリしなかったので(±0)で。

読点が全くないのは、試みなのでしょうか。
いやいや区切ろうよと思う長い1行もあるのが難ですね。
昨年の思い出を綴った中学1年生のような雰囲気ですが、これもまた試みなのかどうか…。(−1)

名前: 13 ¦ 02:07, Saturday, Mar 03, 2007 ×


ガスコンロの喩えはうまいと思いました。つかみどころがない感じが出ていると思います。

『日本髪を結った女の人』との距離はどれぐらいだったのでしょう。

『あまりの怖さに声も出ず自分の家に転がり込むように逃げるのが精一杯でした。』ここは流さずにじっくり書いたらもっと怖さが増したのではないでしょうか。

名前: 雛人 ¦ 02:54, Saturday, Mar 03, 2007 ×


内容:1 文章:0

なにか懐かしい語り口ですね。
いい意味で。
もやもやと思っていたら女の人が睨んでいたのは、怖かったです。

名前: ダウン ¦ 11:24, Saturday, Mar 03, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■□□□□(±0)…a
構成;■■■■■□□□□(±0)…b
怪異;■■■■■□□□□(±0)…c
恐怖;■■■■■□□□□(±0)…d
嗜好;■■■■■□□□□(±0)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 冒頭の隣人の話と怪異との関連性を読み手の想像に委ねるには、あまりにその材料が乏しい。
 逆にそれはただの深読みで、本当はただ単に隣部屋が空室に至るまでの過程として中年男性の話を提示したのだとすれば、これは完全に不要な説明であるように思う。
 この怪異でこれだけの長さの作品が書けるというのはある意味すごい。
 評価には含めていないが、読点を三点リーダーに置き換えるのは何かを意図してのことだろうか。もしそうだとしても何の意味も成していないと思うのだが。

名前: 空 ¦ 18:47, Wednesday, Mar 07, 2007 ×


怪異以外のところでの状況説明というか、自身の行動説明が多くて、怪異自体が小さく見えてしまって残念です。
そこいらはもっと簡潔でよくて、怪異をクローズアップするようにすれば、面白く書けるのではないでしょうか?
内容0 文章ー1

名前: cross2M ¦ 14:45, Friday, Mar 16, 2007 ×


さては文金たかしまだ〜。
最近日本髪ってあんまし見なくなりました。時代劇の主人公でさえ現代劇チョイスされて、女の子はロングしてるし(泣)
独白調の文体と、少し幼げな主人公の口調は、当時の回想へと導く作者さまの狙いなのだろうと思います。
優しいおじさんの思い出と、日本髪の女。このあたりの失われたピースを想像してお楽しみくださいというのがこのお話の骨子なのでしょう。超-1にこの作風でトライするという事は、ある意味での挑戦という事にもなり、面白いことなのではないかと(笑)本来の超怖スタイルを追う事も、これからの新しいスタイルを切り開く事も書き手には両方求められているわけですし。
僕は決して悪くないと思います。そつなくたんたんと進んでいくお話に短い怪談小説を読んでいるような感触を得ましたから。
ただ、悪く言ってしまうと「落ち着いてしまった」ところが、読んでいる方にそれ以上のインパクトを与えられるかなと。
いや、何でもかんでも一作に求めてはいけませんね。この作品からまた何かを吸収して、次作に生かせたら、素晴らしい傑作が出来そうで(笑)

名前: 矢内 倫吾 ¦ 11:30, Saturday, Mar 17, 2007 ×


素材+1

独白型のまさに王道ですね。
ですが、怪異にいたるまでの部分が長く感じたので、バランスをも少し考えてみては?
しかし、見直してもきちんと怪異があるというのは珍しい。
大抵は目を離すといなくなりますからね。

名前: 有線 ¦ 13:27, Thursday, Mar 22, 2007 ×


オジサンの説明は省いてしまってもよかったのでは。
確かにオジサンの話を読んだ後にそれとは関係ない霊がでてくるのは以外といえば以外に受け取ることもできる。
しかし、この文章の書き方ならいらない説明として考える。
体験者が作者本人かそう見せているだけなのか知らないが、語り口調で書かれているとなるほどで終わってしまう。

名前: 黒ムク ¦ 13:51, Thursday, Mar 22, 2007 ×


文章:+1 怪異:+2

正統派実体験。
たどたどしい語り口が余計に怖さを増長させています。
そのたどたどしさが良い。

始めは隣のおじさんが心配で出てきた、というほのぼの系かと思ったら。
日本髪の女性が古いアパートに。
と絵を考えるとさらにぞくぞくと楽しめる。

名前: 晴。 ¦ 18:13, Tuesday, Mar 27, 2007 ×


素材・0 文章・0
的の絞り損ない。
文章を書き慣れた時点で、もう一度
挑戦してみては如何か。

名前: つくね乱蔵 ¦ 14:46, Thursday, Apr 19, 2007 ×


引っ越して行ったおじさんと日本髪の女との間に何か因縁でもあれば、もっと怖ろしい話になったと思う。確かに誰もいないはずの部屋に人がいればそれだけでぎょっとさせられますね。文章技術評価1 体験談希少度評価0

名前: ナメコ ¦ 22:37, Tuesday, May 01, 2007 ×


目を細めて良く見ると……正体が判明したんですか。
なんか、モザイク処理された霊みたいですね。
目を細めた時だけ見える霊だったら面白い。

名前: 藪蔵人 ¦ 14:28, Saturday, May 05, 2007 ×


かつての隣人と怪異との関連性が読み取れない以上、隣人の描写は無くてもよかったのではないだろうか。
実話怪談である以上は仕方が無いことだが、「空き部屋で幽霊を見た!」で終わってしまっているのが残念。その後、その部屋に入居したものはいないのか、その新しい入居者に変わった様子は無かったのか、などの後日談があればよかったのだが。

名前: GPZ ¦ 00:40, Monday, May 14, 2007 ×


文体が「少年」がマッチしているのが良いです。

名前: ペペ ¦ 13:59, Friday, May 18, 2007 ×


心霊サイトの投稿作品のような語り口はそれはそれで好きなんですけど、超-1だとやや浮いてしまいますね。怪異に関係ない部分が多いのもそれに拍車をかけています。青白い炎のなかに日本髪の女という部分はなかなか面白そうで、ここを詳しく描写して欲しかったです。

文章0 怪異1 =1

名前: 久遠平太郎 ¦ 21:29, Wednesday, May 23, 2007 ×


隣の部屋の青白い炎、誰もいない事に気が付かずに部屋に入りましょうよ、わざわざ確認に行くなんて、自分なら怖くて絶対無理。

何故、日本髪の女性がいたのでしょうかね、隣のおじさんの引っ越しの大きな理由もこの女性のせいだったのかも。

名前: フジ ¦ 23:41, Monday, May 28, 2007 ×


希少価値1 文章0 
おじさんと日本髪の女性に関係があるのかと思った。関係がないなら(あるとしないなら)おじさんのくだりは省けるかと思う。
青いもやから、女性がこちらを見ているのがわかるあたりも、はっきりとしない。変化したのか、突然現れたのか・・・
読みやすくはあった。

名前: HEATH ¦ 19:16, Thursday, May 31, 2007 ×



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