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オモリ
北海道出身、裕子さんの通っていた小学校の話。
かなり古い建物で、それにふさわしかったのかどうか不思議な話があったという。
場所は、給食室。昔、生徒の給食は校内で調理されていたため、大きな鍋・釜と、竈があった。
平日、竈には毎日薪が燃やされ灰ができる。不思議なのは、その灰のなかに一夜明けると水たまりができていたのだという。
校内では有名な話であり、子供だった裕子さんも怖いもの見たさで同級生数人と見に行ったそうだ。
まだ日のある下校前だったため、水たまりは見られなかったが、
「普通の灰は、もちろん乾いてるよね。でも、あそこのは、じっとりとね、湿ってた」
昔からそうだったということで学校側が特に調べたことはなかったようだが、はっきりとした原因は考えられなかったという。
この小学校がある年、施設の老朽化により建て替えられることとなった。
給食室も壊されたのだが、竈下の土中から、意外なものが掘り出された。
人骨が一体分と、赤さびた鎖と鉄球。
「映画なんかで見るでしょ、囚人がつながれてる足かせ」
先生が黒板に絵を書いて見せてくれたそうで、よく憶えているという。
某有名な刑務所のある町が彼女のふるさと。
明治から昭和初期、政治犯を含む重罪人として本土から送られ、強制労働などで命を落とした囚人が数多くいたという。








05:25, Thursday, Feb 22, 2007 ¦ 固定リンク ¦ 講評(24) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(6) ¦ 携帯

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» 【+2】オモリ [2007年超-1・TOMOKI講評から] ×
灰にできる水たまりについては、例えば水蒸気が溜まり易くちょうど灰の所に落ちるというような解明の方法があるのかも知れませんが、後に現れた遺体との関連性を鑑みればこそ、万一科学的に解明できる理由があったとしても、これは囚人の無念による怪異なのだと納得でき .. ... 続きを読む

受信: 20:44, Sunday, Mar 11, 2007

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 去年もありましたね、囚人の話。 竈の灰に何故水が溜まっていたのか。 毎日毎日身体を火に焼かれ、熱くて熱くてお水が欲しかったんでしょうか。 それとも死因が水に関係していたのかな。 【文章技術評価】  ... 続きを読む

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■講評

灰はどれくらいの量で、どう処理し、どれくらいの水たまりだったのかが書かれていないので少しイメージしにくかったですが、この方は、その状態のものは見ていないのですね。
政治犯の方なのかわかりませんが、その方の無念の涙が形となってあわられたんですかね。
北海道に行く機会があれば、立ち寄ってみたいなと思わせました。

名前: らふら ¦ 06:53, Thursday, Feb 22, 2007 ×


素材+1

怖さはありませんが、水溜まりになる程の『何か』に。
最後の行は無くても良いかと。

名前: 有線 ¦ 08:55, Thursday, Feb 22, 2007 ×


北海道の北見には鎖塚という場所があって、過酷な環境で道路工事を行った囚人たちの足鎖が供養されている場所があります。そんな彼らの悲しい運命を、灰の中の水で見立てたほんのり悲哀の漂う怪談です。怪異そのものはささやかですがその裏に漂う時代背景の重さは深く計り知れません。そんな悲しみを提供して下った作者さまに感謝。ちなみに僕はガイドさんに案内されたとき、「えっ、腐り塚?そういやーやけに古いななどと…orz」

名前: 矢内 倫吾 ¦ 10:23, Thursday, Feb 22, 2007 ×


最後の一文が蛇足なような、ないと背景が説明されないような。
導入でうまく説明できなかったかな、と。
それと、やはり怖くはないですね。
素材:+1 文章:0

名前: 夢屋 陣 ¦ 12:49, Thursday, Feb 22, 2007 ×


時代の流れとはいえ弔いもされずに土中に埋まっていた囚人さんは気の毒でした。怖い話というよりも、悲しく読めてしまいました。

ただ私も最後の3行について懐疑的です。
北海道、古い建物、人骨、鉄鎖と出てきますのでそれなりの知識のある人にはどういういわれの人骨なのかわかると思いますが。

名前: くりちゃん ¦ 13:37, Thursday, Feb 22, 2007 ×


竈の灰に一夜のうちに水たまりができることと、竈の下の土中から発見されたものとの関連性が最初は分かりませんでした。
勉強不足の為、北海道にそのような悲惨な歴史的事実があったとは知らなかったので。
できればその辺ももっと織り交ぜて書いてもらえれば良かったかと思います。
怪異に+1
文章に0

名前: 飛泉 ¦ 21:37, Thursday, Feb 22, 2007 ×


内容:0 文章:0

某刑務所のことは、知らなかったのと、怪異自体もはっきりしたものではなかったでので、あまり怖く感じませんでした。
この学校は、その刑務所だったのでしょうか?

名前: ダウン ¦ 22:00, Thursday, Feb 22, 2007 ×


水は『不思議』な感じがしませんでした。
裕子さんも噂にしか聞いた事がなく、見ていないのも弱いかなと。
後半の人骨の話は怪異ではないので、水について詳しく知りたかったです。

名前: 雛人 ¦ 22:16, Thursday, Feb 22, 2007 ×


灰の水は無念な思いで亡くなった囚人達の涙でしょうか。
歴史的背景をもう少し入れて前半とのバランスをとると
より重みのある作品になったような気がします。
北海道にもそんな歴史があったのを忘れていました。
いいお話です。

名前: 桜子 ¦ 22:17, Thursday, Feb 22, 2007 ×


竈の詳しい構造がわからないと断言はできないが、水たまりについては、単に「火であたためられた水蒸気が凝結したもの」である可能性もある。水たまりと人骨の繋がりも薄い。
が、話としては面白かった。

名前: ナルミ ¦ 22:59, Thursday, Feb 22, 2007 ×


「赤さびた鎖と鉄球」から足かせを連想できず、知った瞬間にズーンときた…。想像力が足りないな私。
悲しいお話ではありますが、灰がじっとりと湿っていたというところに、無念さや恨みがこもっていそうな雰囲気があり、それが毎日続いていたのかと思うとうすら寒いものもあります。(+1)

建て替えられてからの後日談もほしかったです。それ以来何もないのであれば、灰と人骨との因果関係をより強く感じられたかもしれません。
これは裕子さんの在学期間にもよるので、どうにもなりませんが。(±0)

名前: 13 ¦ 01:27, Friday, Feb 23, 2007 ×


怪異:怪異自体は小粒。0
文章:最後に関連のありそうな事柄を持ってきてそれを連想させるわけですね。
構成の勝利でしょうか。
しかし、ボクはこの作品に感情を感じませんでした。
淡々と綴っているような、そんな印象です。
判断難しいなぁ。
0

名前: brother ¦ 01:50, Friday, Feb 23, 2007 ×


私も、水たまりができるのは科学的に証明できそうな気がしてしまったので、怖くありませんでした。

名前: 丹羽 ¦ 20:34, Friday, Feb 23, 2007 ×


   -4   0  +4
文章;■■■■■■□□□(+1)…a
構成;■■■■■■■□□(+2)…b
怪異;■■■■■□□□□(±0)…c
恐怖;■■■■■■□□□(+1)…d
嗜好;■■■■■■■□□(+2)…e
※(a+b+c+d+e)/5…総合点(小数点以下第1位四捨五入)

 その土地の歴史的背景を結末に置くことで、怪異を含めそれまでの内容に説得力を持たせている。また、怪異との繋がりを断定する表記は一切されておらず、このことがいい形で読み手の判断に任せることに繋がっている。
 話者が実際に怪異を体験しておらず、周囲の噂の提示のみで終わってしまっているのが惜しまれるが、土地に根付いた興味深い怪異であることに変わりは無い。

名前: 空 ¦ 13:33, Monday, Feb 26, 2007 ×


怪異と過去の出来事の話の間に何か足りない気がします。
でも、小学校という場所で禍禍しい過去が・・・何だかリアリティーがあっていいです。

名前: コテキツブ ¦ 16:37, Monday, Mar 05, 2007 ×


素材・0 文章・0 特に恐怖を感じない。文章も今一つ工夫が欲しかった。

名前: つくね乱蔵 ¦ 10:24, Wednesday, Mar 07, 2007 ×


ちょっと物悲しさの漂う話ですねぇ
若干ちぐはぐ感は否めないものの、色々と想像の膨らむ話ですね。
内容0 文章0

名前: cross2M ¦ 16:11, Saturday, Mar 10, 2007 ×


文章:0 怪異:+1

囚人の骨が一体なにをどうやって水溜りをつくっていたのか。
不思議で、かつ少し物悲しい感じがします。

とても綺麗な文章ですが、誤字が残念です。

名前: 晴。 ¦ 17:32, Friday, Mar 16, 2007 ×


水との直接的な関係がわからない。
誰か大人が灰に水をかけていたのを、子供たちがおもしろおかしくうわさしていた、と突っ込んでしまうと最後の説明がこの話の核としては無意味なものになってしまう。
子供の頃って些細なことで怖がって面白がることってあったと思うんですよね。
もう一息といったところでしょうか。

名前: 黒ムク ¦ 14:03, Monday, Mar 19, 2007 ×


こういう因果が先に立ったような怪談は扱いが難しいですね。
昔はこういう怪談が主流だったようですが。

名前: 藪蔵人 ¦ 18:28, Tuesday, May 01, 2007 ×


跡で見つかった人骨などは確かに凄いと思う。ただ、水たまりができるという程度の現象ではその場所の歴史的背景を説明する怪異としてはインパクトが弱いかなあ・・・という気がします。
文章技術評価0 体験談希少度評価1

名前: ナメコ ¦ 00:32, Wednesday, May 02, 2007 ×


水がたまる現象が、怪異とは別物のの現象である可能性が捨てきれない以上、遺骨と結び付けるには弱い要素のように感じた。

名前: GPZ ¦ 19:27, Saturday, May 12, 2007 ×


もう少し歴史的な背景を説明してもらえたら良かったかな。
何か物悲しい雰囲気を感じました。

文章0.5 怪異0.5 =1

名前: 久遠平太郎 ¦ 18:52, Sunday, May 13, 2007 ×


怖さを感じない。しかし、「鎖と鉄球」でプラスです。

名前: ペペ ¦ 15:47, Thursday, May 17, 2007 ×



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